1989年3月22日ー知的遊戯ー
パスルをやっていたね。
イギリス人が大好きな遊びだ。
どんな高級紙でも、このパズルが載っていて、
これをやるのが、イギリス人にとっては教養ある
人間の証明であり、知的遊戯なのだ。
もう一つ、イギリス人が好きなものがある。
推理小説。
あの「シャーロック。ホームズ」の人気でもわかるだるう。
これも、イギリス人は最高の知的遊戯だと思っている。
これを楽しめないものは「貴族」の資格がないといわれる。
この前、お父様が見てきた劇団「四季」の「スルース(探偵)」でも、
主人公がこういう。
「探偵小説は高尚な知的貴族精神の手頃なおなぐさみ」
これはまた貴族の生態をよく表している。
1989年3月21日ー彼岸の中日ー
きょう は「彼岸の中日」。
「彼岸」とは、川の向こう岸にある
「悟りの境地」のことをいう。
昼と夜とが同じ、この日は、むかしから特別の日と
思われてきた。
つまり、冬から春(秋の彼岸は夏から秋)への季節
の変わり目は、人の心をも変える。
それが、彼岸に達する日と昔の人は考えたのだろう。
まさに「暑さ寒さも彼岸まで」。
東京では前日の20日に、早くも桜が咲いた。
例年より10日も早いが、むしろ暦に忠実といってもいい。
だが、学校や、この4月入学する新入生の
親たちが心配している。
入学式の日まで、桜は咲いていてくれるだろうかと。
この調子だと「9月入学」はむづかしい。
1989年3月20日ーワシントンで青少年外出禁止令ー
アメリカは、ますます、おっかない国に
なってきているようだ。
ついにワシントンでも、この15日から、
18歳未満の青少年に対し、外出禁止命令が出た。
時間は平日が午後11時以降、
週末は午前零時以降から翌朝まで。
期間は90日間。
もし発見されたら、警察に連行され、親が連れ戻しに
来るま で自由になれない。
麻薬犯罪と殺人が空前のラッシュだったためだ。
なにしろ、今年になってからだけで、早くも殺人の
件数は百十件に迫り、昨年1年間の372件の
最悪記録を半年で塗り替えそうな勢いだ。
やはり「KOBAN」が必要なのか。
それにしても、午後11時以降とは。
みんな随分遅くまで、夜遊びしているんだね。
【関連記事】
1989年3月19日ー日本の伝統の味も舶来品で占められる現実ー
青酸カリ混入騒ぎで、日本人が食べているブドウの
多くがチリ産であることを知った。
お父様も前に、そば粉がカナダから輸入されているのに
驚いたことがある。
日本の伝統の味も、舶来品がほとんどだったのだ。
てんぷらも、日本産は薬味のねぎくらい。
エビをはじめ、衣の小麦粉、油、しょうゆの大豆、
そのうえ割り箸の木材まで外国から輸入品で占められている。
タマネギ、キャベツは台湾、ニンニクは中国、
アス パラガスはアメリカ、マッシュルームはカナダ・韓国
ノリも韓国だ。カボチャはニュージーランドといった具合。
余り日本が輸入しすぎて、自然を破壊しているケースもある。
マレーシアでは日本に甘エビを送るため、
熱帯林を切って養殖池を作ってしまった。
熱帯林は地球の大事な酸素供給減なのだ。
1989年3月18日ー日本から輸出されたKOBAN-
外国語になっている日本語の中には、
こんなのまである。
「KOBAN」
交番のことだ。
「交替で番に立つ」からこういう。
正式名称は派出所。
日本にだけしかない。
外国はパトカーかパトロールが主体だ。
お巡りさんが常に町の中を巡回している。
日本は犯罪が少ない。
これは、きっと町の至るところに交番があって、
町の人を守っているからだ、というので、最近、
外国のあちこちで、これが取り入れられている。
有名なのはシンガポール。
5年前に輸出され、いまは4千箇所ほどある。
犯罪は半分に減ったそうだ。
先日、「KOBAN]を研究しているニューヨーク大学
のベイリー教授の講演を聞いた。
それによるとアメリカ・デトロイトには93箇所もあるとか。
変なところで国際化している。
1989年3月17日ー大関「朝潮」引退ー
大関の朝潮が引退することになった。
近畿大学卒業。大学の相撲部時代に16タイトル
を獲得、53年に大相撲に入った。
いわゆるプロになったわけだ。
卒業論文は「多国籍企業」。
意外とインテリなのだ。
プロになってから大関にはなったものの、
優勝は1回だけ、10勝以上したのも7回しかなく、
ふるわなかった。
しかし、取り得はユーモア。
お父様が戦争がおわったとき、
必ずなくなると思ったものの一つに相撲がある。
フンドシ一つでみっともない体を露出して
取っ組み合うグロテスクさが世界に通ずるはず
ないと思ったからだ。
それ以上に、相撲の世界のシゴキ、暗さ、
じめじめしたところが日本的でいやだった。
朝潮は珍しくそれがない。
あの体格に似ず近代人だった。
だから弱かったのかもしれない。
相撲を明るくした功績は大きい。
地震その時・・・
3月11日地震発生時、私は地下鉄にのっていた。
停車している時、尋常じゃない揺れを感じた。
これはおかしい!と思ったが、体が動かなかった。
降りた方がいいと思った瞬間、扉が閉まり、
電車が動き出した。
えっ、こんな揺れているのに動き出すの?
そう思った瞬間、電車は停止した。
停車したけど、やっぱり揺れている。
携帯も圏外、とにかく恐かった。
お年寄りは、多分お互い初対面だろうに、
ぞろぞろと集まってきて、戦争の頃の
話をしはじめた。
つよい!!
戦争を体験しているからなのか、体は私たちより不自由な
はずなのに、全く動じない。
私は、前の駅で降りなかった自分を呪った。
こういう時、とっさに動けるか動けないかで
運命が分かれるのではないかと・・・。
保育園に息子を預けている私は、息子の安否も
気になった。
間もなく電車のアナウンスが。
「震度5の地震がおこった模様、しばらくお待ちください」
しばらくすると、徐行運転で次の駅まで行けるとのこと。
次の駅で停車して、そこから電車は動く見込みはないとのこと。
でも、みんな電車から降りない。
とりあえず携帯で保育園に電話。
近くの小学校に避難するとのこと。
とりあえず、息子の無事を確認できて一安心。
出張中の夫にも連絡をとったが、地震のことすら知らない。
少しイラっとする。
地下鉄が動いてくれないと、帰りはどうしようと
思っていたら、先ほどの揺れよりももっと大きな揺れに襲われた。
みんな、いっせいに電車から降りる。
周りには、気持ち悪くなってしまった人もたくさんいた。
階段の上から、駅員さんの
「早く避難してください!」
という声が聞こえたので、
すばやく階段をのぼった。
さて、どうしようか。
電車も動かない。タクシーも通りかからない。
とりあえず、次の駅まで歩くしかない。
次の駅なら、タクシー乗り場がありそうだ。
こういう時に限って、ヒールの高い靴。
息子を産む前は、ヒールの高い靴でも平気で
走ったり、長距離を歩けたが、
息子を産んでから、あまりヒールの高い靴を履かなく
なってしまい、足もそれなりの足になってしまった。
とにかく、足が痛い。
次の駅まで着くと、もうバス乗り場もタクシーも
長蛇の列。とりあえず、もう次の駅まで歩こう。
引っ越してきて、位置関係がよくわからないため
とにかく歩いていて不安。
そんなとき、空車のタクシー発見!!
しかも、クレジットカードOK。
助かったと思った。
タクシーに乗って、はじめて震源地が宮城の方だと
知った。あんなに揺れたんだから、震源地は
間違いなく首都圏だと思っていた私はビックリ。
ということは、宮城はいったいどうなっているんだ。
停電しているお店。
信号が動かないので、警察が誘導している。
あー、地上でもすごいことになっている。
無事家につく。
家の中は、小さい加湿器が倒れていただけで、
他は被害なし。
荷物をもって、息子の避難先の小学校へ。
小学校に避難していた息子は、
紙芝居をよんでもらっていて、元気いっぱい。
笑顔で私を迎えてくれた。
「会えてよかった。」
私でさえ、死ぬほど不安で
息子が心配で、また迎えにいけるか心配で不安で
たまらなかったのだから、被災地の方はどんなに
不安で心配かと思うと、涙が出ます。
そして、ライフラインが確保された恵まれた環境に
あってさえ、子育ては大変なのに、
被災地の過酷な環境で子育てされている
お母さんたちのことを考えると、
頭が下がる思いです。
いま、私にできることは、節電・募金ぐらいです。
テレビ局や、GACKTのSHOW YOUR HEART や
赤十字などさまざまな団体で募金可能です。
アメピグでも、募金可能です。
アメーバピグ「東北地方太平洋沖地震」に対する募金募集のお知らせ

1989年3月16日ー核家族が基本のアメリカー
「頑固じいさん孫三人」※が終わった。
それぞれが、自分の考えに納得しながら生きている、
いかにもアメリカらしいホームドラマだった。
わざとらしくない演技もよかった。
日本のドラマのオーバーなアクションにはあきあきだ。
面白かったのは、アメリカには珍しいい、おじいさん、
義理の娘、その子どもたちと、三世代同居のドラマだったこと。
日本では、二世代、三世代同居などはよく見られる。
核家族といって、日本でも一時ははやらなかったが、
最近は日本の美風といわれて復活している。
しかし、アメリカは一つの家に夫婦または、未成年の
子だけが住むのが原則。
親夫婦と子供の夫婦が同居することを禁じている州もある。
もし、おじいさんが独身でなかったら、娘の家族を
引き取ることができなかったろう。
家族の自立を大事にしているのだ。
※NHKの海外ドラマ「頑固じいさん孫三人」
ビバリーヒルズ高校白書 のブレンダ役のシャナン・ドハーティが
出演していた。
1989年3月15日ー温暖化ー
むかしはよく「地球に氷河期が来る」と聞かされた。
氷河期が来ると東京の冬の平均気温は氷点下6度、
夏でも日光の戦場ヶ原くらいの涼しさになるという。
暑がりのお父様には結構な話だ。
ところが今度は「地球の温暖化」が叫ばれている。
自動車が吐き出す二酸化炭素(炭酸ガス)が地球の
周りに幕を張り、熱を宇宙に逃さないようにするため、
地球は年々暖かくなっているそうだ。
地下鉄の暑さを思うと、これの方が実感的に正しいと思う。
多分、この温暖化で、地球の氷河期が遅れているのだろう。
世界中が、いまこの温暖化で大騒ぎしている。
渡り鳥は先刻ご承知。
雁は、すでに北へ旅立った。
もうすぐツバメもやってくる。
1989年3月14日ー無血開城ー
慶応4年(1868年)3月14日、徳川幕府の勝海舟が
新政府軍の西郷隆盛と、いまの田町あたりで会見、
江戸城の無血開城が約束された。
その当時、すでにロンドンを上回る大都市だった江戸は、
これで戦火に焼かれることから救われた。
勝海舟の大英断と西郷隆盛の太っ腹が江戸を守ったといえる。
えらいヤツがいたのだ。
こうして、せっかく灰じんにならずにすんだ江戸(東京)なのに、
関東大震災で壊滅、第二次世界大戦で米軍の空襲で
焼け野原となった。
地震は天災で仕方がないが、戦争は人災。
その後、日本には勝や西郷のようなのが出ていない。
いまはリクルートで、政府自体が崩壊寸前だ。