1989年3月17日ー大関「朝潮」引退ー
大関の朝潮が引退することになった。
近畿大学卒業。大学の相撲部時代に16タイトル
を獲得、53年に大相撲に入った。
いわゆるプロになったわけだ。
卒業論文は「多国籍企業」。
意外とインテリなのだ。
プロになってから大関にはなったものの、
優勝は1回だけ、10勝以上したのも7回しかなく、
ふるわなかった。
しかし、取り得はユーモア。
お父様が戦争がおわったとき 、
必ずなくなると思ったものの一つに相撲がある。
フンドシ一つでみっともない体を露出して
取っ組み合うグロテスクさが世界に通ずるはず
ないと思ったからだ。
それ以上に、相撲の世界のシゴキ、暗さ、
じめじめしたところが日本的でいやだった。
朝潮は珍しくそれがない。
あの体格に似ず近代人だった。
だから弱かったのかもしれない。
相撲を明るくした功績は大きい。