先週の土曜日27日の昼間に行った、京都市交響楽団 第691回 定期演奏会のことを書きます。

指揮は常任指揮者の沖澤のどかさん。プログラムは、前プロがソリストに上原彩子さんを迎え、プロコフィエフのピアノ協奏曲第3番、メインプロがストラヴィンスキーのバレエ音楽「ペトルーシカ」でした。

 

  出演

指揮:沖澤のどか

ピアノ:上原彩子

管弦楽:京都市交響楽団

コンサートマスター:泉原隆志

 

  プログラム

前半

 プロコフィエフ:ピアノ協奏曲 第3番 ハ長調 作品26

 第1楽章 Andante - Allegro

 第2楽章 Tema con variazioni : Andantino

 第3楽章 Allegro, ma non troppo

後半

ストラヴィンスキー:バレエ音楽「ペトルーシカ」(1947年版)

 Ⅰ.謝肉祭の日

 Ⅱ.ペトルーシカの部屋

 Ⅲ.ムーア人の部屋

 Ⅳ.謝肉祭の日の夕方とペトルーシカの死

 

ソリストアンコール

ドビュッシー:『子供の領分』から「ゴリウォーグのケ-クウォーク」

 

毎回、京響の定期演奏会では、開演30分前の14時から指揮者によるプレトークがあります。

いつものプレトークは、3割程度しかお客様は入っていないのですが、今回は結構入っておられ、半分以上びっくり

沖澤さん人気によると思われます。

プログラムの紹介の前に、お知らせが何点かありました。

先ずは僕もブログに書いていました()が、常任指揮者の契約を29年3月末まで延長したお知らせ。会場からは大きな拍手拍手

沖澤さんを支持する方が如何に多いかが分かりましたニコニコ

そして、次は第2子を懐妊されたこと。こちらも当然、会場からは大きな拍手拍手

懐妊のために11月の定演は鈴木優人さんに指揮を代わってもらい、3月の定演で復帰するとのこと。
21年10月、初めて京響と共演した時()には第1子がお腹にいて、今、第2子がいるので「二人ともお腹の中で京響の演奏を聴いていたんだよ。」と言おうと思っているとのコメント。沖澤さんの京響愛に触れ、定期会員の皆さんも嬉しそうチョキ
その後、京響のグッズ販売のPRとプログラムの紹介があり、プレトーク終了。
 
最初の曲は、上原彩子さんとのプロコ3。
僕がこの曲を聴くのは、今年3月、秋山和慶さん指揮・日本センチュリー響の豊中名曲シリーズ()での亀井聖矢くんの演奏以来。また、上原さんの演奏は昨年7月、現田茂夫さん指揮・日本センチュリー響との熱狂コンチェルト2023()というコンサートで珍しいラフコン4番を聴いて以来です。
 

オケの編成は12-10-8-6-4。上原さんは鮮やかなオレンジ色のドレスで登場。

僕はこの曲を聴くと、いつもキラキラした粒立ちのいい音がするなぁと第1楽章冒頭から思うのですが、今回の上原さんの演奏は特に顕著で音符が弾んで踊っているのではと感じるほど音符

第2楽章は美しく、第3楽章では上原さんらしい力強い演奏を堪能びっくりマーク

沖澤さんは要所要所で上原さんに目を配り、寄り添うようにオケを導いていましたグッ

3月の亀井くんは彼の超絶技巧を感じるものでしたが、今回の上原さんはそれ以上に余裕も感じられる貫禄の演奏でしたルンルン

やっぱり、上原さんの演奏するロシアものは凄いメラメラ

オケのメンバーではクラリネット副首席の筒井さんの演奏が良かったです。

そして、アンコールのドビュッシーも軽やかでしたチョキ

 
後半はオケを16-14-12-10-8に拡大して、ペトリューシカ。

この曲を聴くのは、22年5月のデュトワ指揮・大フィル定演()以来。この時は初版の1911年版でした。

今回の演奏は1947年版で、初版が4管編成だったのが3管編成に縮小されているとのこと。

 

バレエ音楽らしくリズミカルな楽しい曲でしたウインク

色んな楽器のソロ演奏を随所に聴けるのも良かったです。

カーテンコールで沖澤さんが称えたトランペット首席ハラルド・ナエス、フルート首席の上野博昭さん、オーボエ首席・高山郁子さん、クラリネット首席・小谷口直子さん、ファゴット首席・中野陽一朗さんそれぞれの演奏が素晴らしく、演奏後、会場からはブラボーと拍手喝采が各自にも贈られていました拍手

沖澤さんが指揮をされると、いつも京響の良さが充分に引き出されると実感OK

他のオケを指揮されても同様かもしれないし、僕の思い込みなだけかもしれませんが、京響メンバーと沖澤さんの信頼関係が揺るぎないものになっているからこその演奏のように思えます音譜

 

開演14時30分、休憩20分を挟み、終演16時20分。事前完売で当日券なし。

楽団長の松井京都市長もいつも同様、来場してホールで聴いておられ、更に終演後はホール入口でオケのメンバーと共に並んで、お客様に来場の御礼をされていました(名ばかりの兵庫芸文センター館長の某県知事との違いを感じました)

今回の演奏は以下のように、今後、FMで放送されるようです。宜しければ、お聴きください。

 

以下、リハ以降の楽団からの投稿など関連Xのリンクを貼っておきます。