今日は午後から出掛けているので、ブログは予約投稿しておきます。
辻村深月さんの小説『この夏の星を見る(上・下)』を読み終えました。
僕が辻村さんの作品を読むのは、ブログで本のことを取り上げる以前に読んだ2017年発刊・2018年に本屋大賞を受賞された『かがみの孤城』と『傲慢と善良』に次いで、3作品目になります。
以前読んだ著書がそこそこ面白かったで、この作品も手に取ることにしました。
2023年6月に単行本刊行、これを加筆修正し上下巻に分けて昨年6月に文庫化・発行された初版を僕は読みました。
尚、下巻の最後に収録されている「薄明の流れ星」は2023年3月に刊行された単行本『Another side of 辻村深月』に収録された短編を加筆修正のうえ、加えられたとのこと。
 
表紙カバーの画像はネットからお借りし、出版元KADOKAWAのオフィシャルサイトに掲載されている紹介文を転載させて頂きます。

 

この物語は、あなたの宝物になる。

 

亜紗は茨城県立砂浦第三高校の二年生。顧問の綿引先生のもと、天文部で活動している。コロナ禍で部活動が次々と制限され、楽しみにしていた合宿も中止になる中、望遠鏡で星を捉えるスピードを競う「スターキャッチコンテスト」も今年は開催できないだろうと悩んでいた。

真宙(まひろ)は渋谷区立ひばり森中学の一年生27人しかいない新入生のうち、唯一の男子であることにショックを受け、「長引け、コロナ」と日々念じている

円華(まどか)は長崎県五島列島の旅館の娘高校三年生で、吹奏楽部旅館に他県からのお客が泊っていることで親友から距離を置かれ、やりきれない思いを抱えている時に、クラスメイトに天文台に誘われる――。

 

映画化決定! 2025年7月4日(金) 全国ロードショー!

 

コロナ禍による休校や緊急事態宣言、これまで誰も経験したことのない事態の中で大人たち以上に複雑な思いを抱える中高生たち。しかしコロナ禍ならではの出会いもあったリモート会議を駆使して、全国で繋がっていく天文部の生徒たち。スターキャッチコンテストの次に彼らが狙うのは――。

哀しさ、優しさ、あたたかさ。人間の感情のすべてがここにある

 

超おおまかな物語の展開だけはネタバレになりますが支障はないと判断して記載します。

 

 

 

上巻の解説文を色分けしたように、物語は茨城県立砂浦、東京渋谷、長崎県五島列島に住む中高生が、各々、コロナ禍の制約の中、周囲の大人のサポートを受けながらも自ら考え自ら行動して繋がり連携してスターキャッチコンテストという催しをリモート会議を駆使して実現します。更に、その実績から次を考えて、また行動する姿も描かれた秀作でした拍手
 
以前、読んだ辻村さんの2作品は結構、ドロドロがあったりしてモヤモヤしたりもしましたが、本作はコロナ禍の苦しさはあるものの、本当に温かくて爽やかでしたニコニコ
 
下巻に収録されている解説を宇宙飛行士の山崎直子さんが執筆されていますが、上手くまとめておられるので、こちらも抜粋して転載させて頂きます。

目に見えない新型コロナウイルスが蔓延していく中、何気なく過ぎていた日常が制限され、変わってしまうもどかしさと不安。そんな時代を生きた中高生たちが主人公です。 皆どこかやるせない想いを抱え、その想いがさまざまな「糸」を手繰り寄せていき、やがて思いもしない点と点がつながれていくのです。必死に「今」をつかもうとし、オンラインツールも駆使しながら、逆に「距離を越えたつながり」が生まれていきます。孤立した自粛生活の中でも世界とつながっていけるんだ、ということに気づいていくのですが、その糸口は、昔のラジオの電話相談での会話だったり、きのこがお互い好きというニッチな趣味の一致だったり、離れていても同じ星を眺めたいという想いだったり。

 

この小説に描かれた”つながり”を、どう受け取るかは、皆さん一人ひとりに委ねられています。きっと、読み終えた後には、ふと星を見上げたくなる、誰かに想いを届けたくなる、そんな物語だと思います。

 

山崎さんが書いておられる通り、読み終えて「星を見上げたくなる、誰かに想いを届けたくなる、そんな物語」でしたグッ
 
おススメします!
 
表紙カバーの画像や下巻の解説にあるように、この作品は映画化され昨年7月に公開されたようです。僕は全く知らなかったので見逃していますし現在も配信はされていないようですが、機会が出来たら観てみたいと思います。
 
さて、今夜はこちら。
ドリカムのコンサートに小中同級生と聴いてきます音譜