先週の土曜日の昼間に豊中市立文化芸術センターに聴きに行った「センチュリー豊中名曲シリーズ Vol.29 待ち望んだ突然変異」のことを書きます。豊中を本拠地とする日本センチュリー交響楽団が年に4回、地元で名曲を演奏するシリーズの昨年度の最終回でした。

指揮は同楽団ミュージックアドバイザーの秋山和慶さん、プログラムは前プロがホルストの日本組曲とピアニストの亀井聖矢くんをソリストに迎えてのプロコフィエフのピアノ協奏曲第3番、メインプロがチャイコフスキーの交響曲第4番でした。

 

 

  出演

指揮:秋山 和慶

ピアノ:亀井 聖矢
管弦楽:日本センチュリー交響楽団

コンサートミストレス:松浦奈々

 

  プログラム

前半

ホルスト:日本組曲 作品33

 Ⅰ.前奏曲 - 漁師の歌 Prelude - Song of the Fisherman
 Ⅱ.儀式の踊り Ceremonial Dance
 Ⅲ.操り人形の踊り Dance of the Marionette
 Ⅳ.間奏曲 - 漁師の歌 Interlude - Song of the Fisherman
 Ⅴ.桜の木の下での踊り Dance Under the Cherry Tree
 Ⅵ.終曲 - 狼たちの踊り Finale - Dance of the Wolves

プロコフィエフ:ピアノ協奏曲 第3番 ハ長調 作品26

 第1楽章 Andante - Allegro
 第2楽章 Tema con variazioni : Andantino
 第3楽章 Allegro, ma non troppo

後半

チャイコフスキー:交響曲 第4番 ヘ短調 作品36

 第1楽章 Andante sostenuto - Moderato con anima
 第2楽章 Andantino in modo di canzona
 第3楽章 Scherzo: Pizzicato ostinato. Allegro
 第4楽章 Finale: Allegro con fuoco

 

ソリストアンコール=リスト:ラ・カンパネラ

 

オケの編成は前後半とも12-10-8-7-6。

最初の曲、ホルストの「日本組曲」は初めて聴きました。「惑星」を作曲中だった1915年、ロンドンに滞在していた日本の舞踏家、伊藤道郎さんと言う方から聞き取った日本のメロディを題材にしてホルストが作曲した6曲の組曲とのこと。

確かに、日本を感じさせるメロディでしたルンルン
特に第5曲の「桜の木の下での踊り」には「ねんねんころりよ~おころりよ」の「江戸子守歌」がアレンジされていて美しい木管の響きに懐かしい感じがしましたびっくりマーク

 

続いて、亀井聖矢くんのプロコ3。

亀井くんの演奏を聴くのは、一昨年9月、京都の秋 音楽祭 開会記念コンサート()で原田慶太桜さん指揮の京響とラフマニノフのピアノ協奏曲第3番を演奏されて以来の3度目。1度目は、リサイタルだったのでコンチェルの演奏は2度目。

昨年8月、藤岡幸夫さん指揮・関西フィルとプロコのコンチェルト第2番を聴く予定でしたが、猛暑で体調が優れずパスしていたので、ちょっと久しぶり。TVでの露出も多くなり、先日は情熱大陸にも出演していたので、女性ファンが多数詰めかける人気ピアニストが出演する際に見られる客層が今回もすごく多かったです。

そして、演奏曲のプロコ3を聴くのは、やはり一昨年11月に『京都コンサートホール×京都市交響楽団プロジェクトVol.3「天才が見つけた天才たち」』というコンサート()でパスカル・ロフェ指揮、アレクセイ・ヴォロディンの演奏を聴いて以来でした。
 
第1楽章から音の粒立ちが良くて、キラキラと音符が宙を舞ってるような印象キラキラ
第2楽章はしっとりと美しく、第3楽章ではとても力強いオケとの協奏が聴けましたOK
超絶技巧を思いっきり発揮した凄い演奏で、やっぱり人気と実力を兼ね備えていることは間違いない!!
 
ただ、ちょっと気になったのは、亀井くんは力が入ると左足を大きく上げて強く床を踏むこと。
自席は1階中央ブロック・前から14列目、前後を分ける通路の3席後ろくらいですが、そこまで床を踏む大きな音が聴こえてきました。ツィメルマンもここぞという場面では唸っているのが前方の座席なら聞こえるし、亀井くんも自然な動きなのでしょうが、あくまで素人の意見として僕には少し大き過ぎるように思えました。
 
アンコールは、「ラ・カンパネラ」。メリハリがあって流石の演奏でした。
客席ではスタオベをされる女性が多数。休憩での亀井トイレも人気の高さが伺えました。
 
後半はチャイコの4番。
先週木曜日に井上ミッキー大フィルの演奏()を聴いて、1日空けて、同じプログラム。
井上ミッキーのコンサートが昨年7月からリスケされた結果、こういうことになりました。
井上ミッキーと大フィルの演奏は熱量が凄く爆発的でしたが、この日の日本センチュリー響は秋山さんらしい、カチッとした緻密で確実な演奏と言った感じ!
木管やホルンの個々の音はセンチュリーの方が綺麗と思うところもあり、両オケの特徴が感じられる演奏になったと思います拍手
 
チャイコ4は被ったけどセンチュリー響の良さも感じられたし、亀井くんの演奏はやっぱり凄かったしで満足な公演でした100点
開演15時、休憩20分を挟み、 17時15分。亀井人気もあって満席でした。
以下、亀井くんのショパン協会賞受賞を祝う日本センチュリー響のツイートから終演後までの関連投稿のリンクを貼っておきます。
 
https://twitter.com/Japan_Century/status/1773870438638330086?t=hLOAai1cckQOU_fIvHcQIg&s=19

 

 

https://twitter.com/Japan_Century/status/1774000632460132719?t=Hy8mMKeMNCU3O8N2rSF5hg&s=19

 

 

https://twitter.com/toyonka_bungei/status/1774017764354851055?t=nAvrFkQlcnkGppJMWUSw0Q&s=19

 

 

https://twitter.com/Japan_Century/status/1774043374104044014?t=KsuUy6rn_ZwyVBnpuCmdTA&s=19