昨夜は、井上道義 ザ・ファイナル・カウントダウン Vol.1 ~道義×小曽根×大阪フィル ショスタコーヴィチ&チャイコフスキー~いうコンサートを聴きにシンフォニーホールに行ってきました。

昨日のブログにも書いたように、井上ミッキーが年末の引退までに大フィルと5公演を特別に行う企画の第1弾の、この第1回は実は昨年7/17に開催予定だったのが、ミッキーの入院加療で延期となり、昨夜に振替られていたのです。

プログラムは、前プロがチャイコの「エフゲニー・オネーギン」の“ポロネーズ” とピアニストの小曽根真さんをソリストに迎えてショスタコのピアノ協奏曲第2番、メインプロがチャイコの交響曲第4番でした。

 

  出演

指揮:井上道義

ピアノ:小曽根真

管弦楽:大阪フィルハーモニー交響楽団

コンサートマスター:崔文洙(楽団ソロ・コンサートマスター)

 

  プログラム

前半

チャイコフスキー:歌劇 「エフゲニー・オネーギン」より“ポロネーズ” 

ショスタコーヴィチ:ピアノ協奏曲 第2番 ヘ長調 op.102

 第1楽章 アレグロ
 第2楽章 アンダンテ
 第3楽章 アレグロ

後半

チャイコフスキー:交響曲 第4番 ヘ短調 op.36

 第1楽章 アンダンテ・ソステヌート - モデラート・コン・アニマ
 第2楽章 アンダンティーノ・イン・モード・ディ・カンツォーナ
 第3楽章 スケルツォ:ピツィカート・オスティナート・アレグロ
 第4楽章 フィナーレ:アレグロ・コン・フォーコ

 

ソリストアンコール=小曽根真:Where Do We Go from Here?

 

オケの編成は前後半とも14-12-10-8-6。

トップサイドには楽団コンマスの須山昂大さん、ヴィオラのトップには川本嘉子さんが客演で入っておられました。

最初の曲、チャイコの歌劇「エフゲニー・オネーギン」より“ポロネーズ” はコンサートの幕開けに相応しい曲だと思いますが、トランペットの鳴りが良く、ミッキーも最初から全開!!

 
続いて、ゴールドっぽいシャツを着て、小曽根真さんがミッキーと共に登場。
僕がショスタコーヴィチのピアノ協奏曲第2番を聴くのは、昨年10月、マケラ指揮オスロフィルとの辻井伸行くんの演奏()以来で3度目になりました。ショスタコーヴィチが、当時モスクワ音楽院で学んでいた息子のために書いた作品で、僕的には、ショスタコにしては聴き易い楽しめる曲ですニヤリ
下の方に貼ったミッキーや小曽根さんのXにあるように、小曽根さんがこの曲を演奏するのは初めてとのこと。
でも、ミッキーがリハの時点から書いているように、演奏は素晴らしく楽しく聴けましたOK
第1楽章のコミカルな感じの曲調がジャズピアニストの小曽根さんにあっているように思えたし、終盤のカデンツァはジャズのアドリブみたいでした。
そして、第2楽章は、ひたすら美しく、やっぱりジャスのバラードを聴いている感じキラキラオーボエ首席の大森さんとの協奏も良かったです。

第3楽章は、ピアノとオケが一体なって盛り上がってフィナーレびっくりマーク

 

カーテンコールでは、ミッキーがオケのメンバーを賞賛するところが客席から見えるように、小曽根さんが一旦、ピアノの屋根を閉める配慮ありニコニコ。そして、ミッキーがアンコールを促すようにピアノ椅子を指さし、小曽根さんが客席に挨拶。

「ミッキーと演奏する最後の協奏曲に、こんな難しい曲を選ばなければ良かったと後悔した」と笑いを取ったあと、「ミッキーの引退は個人的には残念だけど、決められたことだから感謝して御礼を言いたい」とコメント。小曽根さんが「クラシックのコンサートで演奏できるようになったのは、ミッキーと尾高忠明さんのお蔭です」と述べ、アンコールは自身の曲で、これからミッキーはここから次にどこに行くのかな、との想いを込めてとして「Where Do We Go from Here?」という綺麗なバラードを演奏、舞台最下手に係りの方が用意した椅子に座り聴いているミッキーに贈られました。

 
 

後半はチャイコの交響曲第4番。

この曲を聴くのは、昨年10月の佐渡裕さん指揮・兵庫芸文センター管の定期演奏会()以来。

これはもう圧巻でした!メラメラ特に第1楽章・第4楽章の金管が爆音で凄まじい迫力びっくり

強弱のメリハリ、休止も含むテンポの揺らしもダイナミックグッ

第2楽章冒頭のオーボエも美しかったしフルートの音色も綺麗、第3楽章のピッツィカートもよく揃っていました。

この日は前後半とも指揮台はなく、ミッキーはかなり縦横無尽にキレキレで動きまくり、オケに飛び込みそうな勢いにも見える感じをしました100点

 

カーテンコールでは、3月末で定年退団されるフルート首席の野津さんをミッキーが賞賛。

フルオケでの演奏は昨夜でラストとあって、野津さんの隣に座るオーボエ首席の大森さんが客席からもわかるほどの大号泣。

感慨深いコンサートになりました。

 

開演19時、休憩20分を挟み、終演21時。満席でした拍手

 

このコンサート、延期になる前はいつもの地元の幼馴染みと行く予定でした。延期によって平日となり、彼女は仕事の都合で19時に大阪に着くのは困難との判断で僕の隣の席は払い戻しをしていました。ということで、隣の席が幼馴染みから見知らぬオッサンに代わった訳ですが、この方がリズムに合わせてかなり大きく首を前後に振る人だったのです。ちょっと目障りだったし、ホントは隣は幼馴染みだったはずと思うと少し残念でした。

 
ちょっと、愚痴りましたが、以下のリハから終演までのミッキーと小曽根さんのXのリンクを貼っておきます。
 

 

https://twitter.com/OzoneMakoto/status/1772986676714860757?t=TDvRJnlr0EOZ4S8JRpfIkw&s=19 

 

https://twitter.com/michiyoshi_web/status/1773480630489387298?t=s3z2rOacawPDSGZToAxyLQ&s=19 

 

https://twitter.com/OzoneMakoto/status/1773481779271450784?t=2MY_B2HVgpKINtV4bGJ4AA&s=19 

 

https://twitter.com/OzoneMakoto/status/1773488074221351329?t=OaxifQvLgxGV6Fic7RLonQ&s=19 

 

https://youtu.be/18Bpg9kpkvk?si=wCeCz7DLXW6K0N7F