昨日は、兵庫芸術文化センター管弦楽団PAC 第144回定期演奏会に、いつも芝居やコンサートに一緒に出掛ける地元の幼馴染みと行ってきました。

2023-24シーズンの開幕公演で、指揮は芸術監督の佐渡裕さん、前プロはソリストにピアニストの反田恭平くんを迎えてのブリテンのピアノ協奏曲、メインプロはチャイコの交響曲第4番が演奏されました。

 

 

  出演

指揮・芸術監督:佐渡 裕

ピアノ:反田 恭平

管弦楽:兵庫芸術文化センター管弦楽団

コンサートマスター:田野倉 雅秋

 

  プログラム

前半

ブリテン:ピアノ協奏曲 op.13

 第1楽章 Toccata: Allegro molto e con brio
 第2楽章 Waltz: Allegretto
 第3楽章 Impromptu: Andante lento
 第4楽章 March: Allegro moderato sempre a la marcia

後半

チャイコフスキー:交響曲 第4番 ヘ短調 op.36

 第1楽章 Andante sostenuto - Moderato con anima
 第2楽章 Andantino in modo di canzona
 第3楽章 Scherzo: Pizzicato ostinato. Allegro
 第4楽章 Finale: Allegro con fuoco

 

アンコール

【ソリストアンコール】モーツァルト トルコ行進曲

【PACアンコール】J.シュトラウス ピッツィカートポルカ

 

開演前に、佐渡さんが登壇してプレトーク。
まず、満員の御礼を言われました。反田くんの人気のお蔭でチケットが2分で完売したとのことびっくり
定演9回通し券の会員も多いので、単発購入の競争率が高く、この公演のチケットを抑えた際は、あっという間に座席が埋まってゆき、僕も3階席を確保するのがやっとでした汗
 
最長3年の在籍を経て卒団するアカデミアの機能を有するPACですが、シーズン初回の今回は、22名が新規加入したとのこと。
非常に優秀で、淡路島での合宿を経て、本公演でのデビューに至っているそうです。

ヴァイオリンの新メンバーは全員女性で、今回の公演では、在団メンバーを含めた第1・第2ヴァイオリンで男性はコンマスの田野倉さんと卒団生でエキストラで出演している1名のみでした!!

 

また、前プロのブリテンのピアノ協奏曲は演奏機会も多くはなく、反田くんも今回の公演で初めて演奏されているそうです。

 

プレトークが終わり、オケが入場。オケの編成は前後半とも14-12-10-8-7。

チューニングが終わり、佐渡さんと共に反田くんがいつものようにちょっとダラッとした足取りで登場。
反田くんの演奏を聴くのは、6月のアレクサンダー・ソディ指揮・読響大阪定演でのラフコン2()以来。
初披露の曲のためと思われますが、譜めくりの補助の方がつかれました。

反田くんの演奏で譜めくりの方がついている光景を見るのは、僕は初めて。

 

前日にリヒテルの演奏の音源で予習をしていた曲ですが、第1楽章のトッカータの最初からスピードが速く、反田くんの技巧が光っていましたグッ

第2楽章はワルツ、美しいというよりは、どこか不安な気分になるようなメロディだったりしましたがそれはそれで面白いルンルン

第3楽章は即興曲で、ここでは反田くんの美しい弱音を楽しむことが出来ましたキラキラ

そして、第4楽章はマーチ。ラストは反田くんもオケも盛り上がってフィナーレびっくりマーク

ブリテンのピアノ協奏曲、曲自体は、少しメロディが分かりにくかったりするところもありましたが、総じて、聴きにくい現代曲の印象ではなく、反田くんのピアノが充分に聴ける曲で良かったです音譜

軽いタッチで弾いた、アンコールのトルコ行進曲も良かったです。

 

後半は、チャイコの4番。この曲を聴くのは、反田くんの演奏を前回聴いた読響大阪定演のメインプロ以来。

新メンバーが多数加わって、どんなもんかなと思っていましたが、第1楽章から弦がしっかり揃っていてビックリ100点

第2楽章冒頭のオーボエも美しかったし、第3楽章のピッツィカートも心地よかったです。
そして、第4楽章では、佐渡さんのアクションも大きくなってオケを煽り、華々しくフィナーレメラメラ
PACの若さ溢れるチャイコの4番、なかなか良かったです。
アンコールは再び、ピッツィカートで〆。
 
下の画像は、今回の公演はラストのカーテンコールは撮影可とのことでしたので撮ったものです。
 
 

開演15時、休憩20分を挟み、終演17時30分。

元々、客入りのいいPAC定演ですが、反田くん人気も加わって満席でした。

終演後のPACのtweetリンクを貼っておきます。