からだに恥をかく体操〜えんぴつみがき〜 -272ページ目

ボツ台本ブルース・リーと関根さん

「ブルース・リーと関根さん」あまりブログトップに話のおちを載せておくのはどうかと思ったので。


A「お前はどんな映画が好き?」
B『おれはカンフー映画が好きだね』
「カンフー映画っていうとブルース・リーとかジャッキー・チェンとか?」
『次長課長の河本さんとか』
「それはモノマネだろ!?別に出ているわけじゃないよ」
『お前に食わせるタン・ロンはねぇ!』
「モノマネ似てねえ!しかもタン・ロンって、タンメンだろ!?」
『いや、タン・ロンでいいんだよ』
「なんでだよ、タン・ロンってなんだよ」
『お前、ブルース・リーの“ドラゴンへの道”観てないの!?』
「ドラゴンへの道?ブルース・リーの映画?」
『お前…最悪だな!観てないのかよ』
「まあ、うーん、なんかすまん」
『タン・ローン、タン・ローン、タン・ローン』
「急にどうした」
『お前ちょっとチャック・ノリスの役やれよ』
「チャック・ノリス!?聞いたことある人だけど急だなおい」
『いいから!』
「いいけどさぁ、おれまったくわかんないよ?」
『しょうがねえなぁ、じゃあまずは身長を20センチぐらいでかくして』
「ああまずはねって、出来るわけないだろ!」
『えー、出来ないの?じゃあ胸毛をもっさり生やして』
「いやそれも一朝一夕には無理だろ」
『なんだよそれ!胸毛の無いチャック・ノリスなんて可愛くない上戸彩みたいなもんだぞ!』
「胸毛の占める割合でかっ!可愛くない上戸彩なんて上戸彩じゃねえ!」
『そう言ってんだろうが!どうすんだよ!胸毛のシーン再現出来ねえよ』
「胸毛のシーン!?そんなのあるの!?」
『あるよマジで!ブルース・リーがチャック・ノリスの胸毛を鷲掴みにしてむしりとるんだよ』
「へーなんか凄いシーンだなっていうかもしおれが胸毛ボーボーだったらむしりとる気だったの!?」
『しょうがないだろ、そういうシーンがあるんだから』
「あ、あぶねぇ!いや、まあ胸毛無いから別にいいけど、つうかこの話お客さんはついてこれてるのか!?」
『考えるな。感じるんだ』
「あーそのセリフは聞いたことあるな、ブルース・リーの名言だよな」
『怒りの鉄拳からだけどな。とにかくお客さんがついてきてるかどうかは、考えるな。感じるんだ』
「………いや、考えても実際お客さんの様子を見て感じてもついてこれてない様子だけど」
『そんなやつはほっとけ』
「ほっとけねえよ!大事なお客さんだよ!」
『あーお客さんが全員関根勤さんだったらなぁ』
「うわ濃い濃い!まあ確かに関根勤さんだったらついてこれるんだろうけど」
『カンコーン、カンコーン』
「やめろ!さっきやったタン・ローンみたいに関根さんの名前を音読みで叫ぶのやめろ!」
『関根さんは定期的にお笑いの舞台をやるんですけど、その舞台の名前がカンコンキンシアターっていうんですよ。関根勤っていう名前を音読みにしてカンコンキン』
「ボケの説明!?」
『いや、お客さんがついてこれてないようだから』
「やっぱほっとけてねえじゃねえかよ」
『お前、ブルース・リーと比べたら関根さんの知名度なんて胸毛2本分ぐらいだろ!』
「おい、やめろ!先輩だぞ!胸毛2本分ってお前、まあそりゃ世界的な知名度ではブルース・リーと比べたらそりゃ無いだろうけど」
『だろ!?』
「でも日本での知名度は負けてないだろ、むしろ上かも」
『そんなわけあるか!』
「だぁ!もうやめろって!関根さんはもういいよ」
『なんだよ関根さんはほっとくのかよ!』
「ほっとくなんて言ってないけど、まあ今は忘れておけ」
『関根さんをほっておいたらこんなネタ誰が笑うんだよ!』
「お前関根さんピンポイントでこのネタやってたの!?駄目だろ!もっと広く笑いを届けろよ!」
『おれの笑いが全世界の人に伝わるわけないだろ!』
「全世界の人って、そりゃそうだけど別に関根さん一本に絞らなくてもいいだろ。せめて今いるお客さんの10人に5人は笑ってもらえるように努めろ!」
『10人に5人って、オンバトだったら失格だよ!』
「いやまあそうなんだけど、関根さん一本よりはましだよ」
『おれは関根さんが大好きなんだよ!』
「それは十分伝わってるよ!ああもう、で?おれがチャック・ノリスの役をやるんだろ!?」
『お前にチャック・ノリスが出来るわけないだろ!』
「いやお前がやれって言ったんじゃねえか!」
『お前にチャック・ノリスなんかやらせたら関根さんに怒られちゃうよ!』
「もう関根さんはいいから!じゃあどうすればいいんだよ」
『まったく。じゃあお前には精一杯チャック・ノリスをやってもらう』
「結局やんのかよ」
『2人しかいねえんだからしょうがないだろ!』
「ああもうわかったよ、で?どうすんの」
『おれがタン・ロンやるから』
「ちょっと待って、そういえばタン・ロンってなんなの?」
『ええ!?もう。タン・ロンてのはブルース・リーの役の名前だよ!ったく』
「ああ、そうだったのね。じゃあちなみにチャック・ノリスの役の名前は?」
『チャック・ノリスはチャック・ノリスでいいんだよ!』
「ええ!?」
『どうせチャック・ノリスなんてチャック・ノリスであること以外に価値なんかねえんだから』
「随分辛口だなおい」
『そうですよね関根さん』
「あー!もういいって!」
『んで、チャック・ノリスってのはでっかい外人なんだよ』
「お、おう」
『まあでかいっつってもハキム役のカリーム・アブドゥル・ジャバー程じゃないけどね!』
「え?カリーム?」
『また知らないのかよ』
「知らねえよ!」
『死亡遊戯に出てたでっかいアフロの黒人だよ!バスケットボール選手の!』
「ああ、なんか有名なシーンのあれね」
『うるせー!知らないくせに知った風な口聞くな!』
「ああ、すまん。で、おれはどうすればいいの?」
『タン・ロンははじめ空手家のチャック・ノリスの圧力にいいようにやられちゃうんだ』
「なるほど」
『じゃあ殴ってきて』
「え?じゃあはい」
A適当にBを叩く。
『まあいいや』
「いいの?」
『どうせ出来ないんだろ!?』
「そうだけど」
『もうタン・ロンは追い詰められちゃう。この間タン・ロンがした攻撃といえばチャック・ノリスの胸毛をむしりとるぐらいしかない』
「あ、ここでむしるんだ」
『でもタン・ロンは徐々にチャック・ノリスの攻撃を見切りはじめる。そして!』
B、Aの膝にローキック。
「いたっ」
『こうやってタン・ロンはローキックに活路を見いだすわけ!』
「痛いなぁ、まだ続くの?」
『続くわ!』
B素早く細かいローキック数発。
「痛いよ!」
『こうやって細かいローキックでチャック・ノリスの出足を封じていくのよ』
「お前は笑いの出足を封じてるけどな」
『うるせー!で、もう闘いのペースはタン・ロン。顔面にパンチはもらうわ、チャック・ノリスはふらふら』
「殴るなよ!おれの顔面!」
『……………』
「こわっ!」
『まあいい、でふらふらのチャック・ノリスは最後のあがきでタン・ロンに胴タックルを仕掛けるの。ほれ』
「え?」
『ほれ、おれに胴タックル』
「胴タックル?胴タックルって組み付けばいいの?」
『そうだよ!早くしろ!』
「ああもう」
A、Bの胴にしがみつく。
『でもタン・ロンは倒れない。倒れないどころか…』
B、Aをフロントチョーク。
AタップするもB離さない。
A落ちて崩れ落ちる。
Bブルース・リーのまねで、
『関根さーん、おれやったよー』
「もういいよ」


終わり。なーむー

ボツ台本ストーカー

「相方はストーカー」


A「いやぁおれ好きな娘が出来ちゃってさ」
B『好きな娘ってどっち?』
「どっちって何が?」
『前か後ろか』
「前か後ろか?なにそれ?」
『いやムカデ競争の立ち位置』
「ムカデ競争!?なんだそれ!」
『え?ムカデ競争知らないの?』
「知ってるよ!あれだろ!こういうのだろ!?言っておくけどおれ今学生じゃないからね!?」
『ああ、リレーの選手なんだな』
「知らねーよ!彼女が脚速いかどうかは知らねーよ!」
『じゃあなんでムカデ競争に参加してないんだよ!』
「いやだからもう運動会から離れろよ」
『大体お前男子校だったじゃねえか!』
「お前が勝手に言い出したんだろ!?」
『で?誰をストーカーしてるの?』
「してないよ!変なこと言うな!」
『どうせするんだからいいだろ』
「しないよ!まあ近所のコンビニに新しく入ったバイトの娘なんだけど」
『ほらみろ!ストーカーしてるじゃねえかよ!』
「してないって!」
『うるせー!彼女の職場までつけ回しやがって!』
「つけ回すって、そのコンビニで働いてるところを見て好きになっちゃったんだから、別につけ回してはいないだろ」
『彼女の勤務時間は?』
「大体平日の昼から7時ぐらいまでだな」
『しっかりリサーチ済みじゃねえか!』
「違う!いやまあ違わないかもしれないけど、そのコンビニにはほぼ毎日行くからわかっちゃうんだよ」
『わかっちゃうんだよって、なに責任逃れ的な発言しやがって!そんならおれだって長沢まさみの携帯番号わかっちゃうんだよ!』
「こら!お前が長沢まさみさんの携帯番号知るわけないだろ!」
『お前の言ってることはこういうことなんだよ!』
「いや違うだろ」
『なに言ってんだよ!おんなじストーカーじゃねえか!』
「おいやめろ!」
『なんだよ!』
「長沢まさみさんへのストーカー行為を即刻やめろ!」
『いいだろ?別に迷惑かけてるわけじゃないんだから』
「かかってる、もしくはこれからかかるよ!もう。ほんとにやめろよ!」
『まあその話は置いといて』
「あんまり置いとけねえけど、まあしょうがないな」
『どうせお前は彼女が働いてる時間を見計らってそのコンビニに行くんだろ?』
「うーん、まあ出来るなら彼女にレジ打ってもらいたいってのが本音だけど」
『ほら見ろ、このストーカーが!』
「お前に言われたくねえよ!」
『おれじゃなきゃ認めるのかよ!』
「いやそうじゃないけど、でもこのぐらいはいいんじゃないの?」
『お前なぁ、彼女の気持ちにもなってみろよ』
「まさかお前からそんな言葉が出てくるとはな」
『いいから聞けよ!お前、大体週に何回ぐらいそのコンビニに行くんだよ?』
「うん、まあ…週に10回ぐらいかな」
『10回!?10回も行ってんの?』
「まあそのぐらいは別に珍しくはないだろ」
『で、彼女が働いてる時間には週何回行くの?』
「そうだなぁ、彼女がバイトしてる日数にもよるけど、大体15回ぐらいかなぁ」
『増えてるじゃねえか!お前ツッコミだろ!?おれの役目とるなよ!』
「ああ、すまん。でも正直そんくらいなんだよ」
『おいおい!ボケじゃねえの!?本物じゃねえか!』
「いやでも」
『お前彼女の気持ちにもなってみろよ!?週に15回ってことは、彼女土日はバイトしてないんだろ?』
「ああ、確かに」
『確かにって、まあいい、ってことは5日間で15回ってことだから1日3回彼女にレジ打ってもらってるってことだろ?』
「えへへ」
『えへへじゃねえよ!考えてもみろよ!1日3回もこんな気持ち悪いメスゴリラにつきまとわれる彼女の気持ちを』
「やっぱり嫌がってるのかなぁ」
『おいつっこめつっこめ!おれ今お前のこと気持ち悪いメスゴリラ呼ばわりしたからね!?気持ち悪いにもメスにもゴリラにもツッコミチャンス到来中だろうが!』
「ああそう」
『ああそうって!ああそうって!…こいつイカれてやがる』
「いやぁ彼女かわいいんだよ、なんつーか美人過ぎずかわいこちゃん過ぎずというか」
『なんか語り出したよ』
「もうなんつーかね、彼女の時給をおれが払いたいぐらいだよ」
『うわぁいたいいたいいたいいたい』
「それに彼女おれのレジ打ちの時だけ笑顔がまぶしいんだよ、他の客のときにはそんなでもないんだぜ?」
『…どうしようこいつ本物だよ、つうかボケのおれはどうすればいいんだ』
「ああ、かわいいなぁ、フフフ」
『うわうわうわ……………そうだ!おれのボケでこいつを正気に戻そう!』
「フフフ、へへへ」
『うっ…よーし。コンビニっていうとあれだね!略さずに言うとこんがらがったビニールテープのことだからね!』
「へー、フフフ」
『…………お、おれスキーとかスノボとかスケートとか出来ないんだ。滑り知らず、お笑いだけに滑り知らず、なんつって!ははは』
「あー今度スノボにでも誘ってみようかなぁ。へへへ」
『こいつっ……まあすべりっぱなしじゃねえかってつっこまれるよりはってそんなんじゃねえ!…あーこの間おれのチンコが独り立ちしてさ、おれのもとから独立していったんだよね』
「よくあるよね、フフフ、へへへ」
『ねえよ!あるわけないだろ!こいつ、あんなに好きだった下ネタにも…くっそー、あっ下ネタだけに』
「フフフ、へへへ」
『ああもう!……お、おれも好きな娘出来たんだよね』
「え?本当?」
『お、食いついた。なんか気持ち悪っ。そうそう好きな娘が出来たんだよ。彼女主に本州四国九州の山林に生息していて、たまに里におりてきてはゴミを漁ったり人を襲ったりするんだ』
「やっぱ恋する気持ちって大切だよね。へへへ」
『おれ別にツキノワグマと恋愛したりしないからね(泣)!なんだよぉ、おれのボケが駄目なのか?』
「あひゃひゃひゃひゃ」
『普段あんなに楽しそうにつっこんでくれるのに、おいA!A』
「えへへへははは」
『くっそー、下ネタだけにって違ーう!おいA!たのむよA!A!…………おれだけの…お前はおれだけのストーカーじゃないのかよぉ!?』
「……………B?」
『…A!?』
「どうした?B」
『お前…正気に戻ったのか!』
「正気?なんのこと?」
『へへっこいつぅ』
B、Aをつっつく。
「なんだよ気持ち悪いなぁ」
『好・き・な・く・せ・に!』
「なんだよなんだよ、やめろよぉ」
『へへっまったくストーカーって言葉に反応しやがって、お前は生粋のストーカーだな!!こいつぅ』
「………えへへ」
『つっこめよー!』


終わり なーむー

竹ノ塚偉人伝パート1

千曲暁之介(つまがり・ぎょうのすけ)

年齢・92

エピソード・戦後のどさくさ期愚連隊としてならし、力道山の開く賭場に出入りしていた。そのあたりの人脈のせいか自民党に顔がきく。
竹ノ塚図書館からイトーヨーカドーまで歩くのが日課。大体五時間かける。
古い地元民からは「道向かいの隠居」と呼ばれる。
毎月第三水曜日は牛のような大きさの犬にまたがり旧日光街道を疾走する。軽自動車には道を譲らない。それはぶつかってもあたり負けしない自信があるかららしい。地元の小学生からは人気があり、本人もまんざらではない。
つい最近まで鎖帷子を着込んでいた。脱いだ理由はモテないから。
口癖は「繁忙期には俺を呼べ」
よく携帯ショップの若い女性店員に話しかける。

こんな素敵な人物が住む町、竹ノ塚。

ボツ台本未確認飛行物体

「未確認飛行物体」


適当な会話から男A、UFOを見る。
「おい…おい、あれ見ろ!あの怪しげな動きUFOじゃねえか?」
男B『え、どこどこ?』
「あそこだよ、あそこ」
A指差す。
『えーと』
B、Aの指の方向を見る。
『どこだよぉー、みてーよーUFOみてーよー』
「だからあそこだよあそこ」
B入念にAの指差した方向を見る。Aの顔の横に顔を並べたり。
『えー、わかんねえよぉ』
「ほらあそこだってば!あ、消えた!」
『消えただって!?どこどこ』
「いや、消えちゃったからもう見えないけど、あそこらへんだよ」
『どこどこ?見つからねーよー』
「うん、もう見えないからな」
『なんだよー本当にUFO見たのかよぉ』
「本当にいたよ。すごい変な動きしてたぜ。全盛期の荒川静香でも無理なんじゃないかって動き」
『本当かよ!?じゃあそいつは何メダルになるんだよ』
「何メダルって、仮にオリンピック種目にフィギュアスケートUFO部門があってもあのUFOが果たしてオリンピッククラスのUFOかどうかはわかんねえよ」
『オリンピッククラスのUFOってなんだよ』
「いやおれだってわかんねぇよ。つうかツッコミにツッコむなよ。お前が何メダルかなんて変なこと言うからだろ」
『…………けち』
「けちってお前」
『どうせ嘘なんだろ?』
「え?」
『お前はいつもおれに地球は球体だとか、人間は猿の一種だとか、月にうさぎはいない、だなんて嘘ばかり言う奴だからな!』
「全部本当じゃねえか。お前は中世の人間か!」
『ほらまたぁ』
「いや全部本当だって」
『じゃあおれの前世が徳川家康だってのも本当なのかよ!?』
「いやそれは嘘だろ。つうかおれお前にそんなこと言った覚えねぇよ。徳川家康ってお前、随分大きくでたな」
『今嘘って言った』
「そりゃ言うだろ。言葉尻捕まえるな」
『じゃあ、(色々上記のようなことを言う)』
Bの話を呆れて聴いているA、再びUFO発見。
「あ、まただ!見ろよ!」
B喋り続けている。
「おい見ろって!おい!」
『なんだよ嘘つき』
「嘘つきってお前、まあいいや、とにかく見ろって!本当にいるんだから、ほらあそこ!」
『本当なの!?どこどこどこどこ』
「うわ、さっき人を嘘つき呼ばわりしたくせに食いつきいいなぁ」
『どこどこ』
「あそこだよ!ほらほら動いてる!」
『見つからねーよー。どこだよぉーみてーよーUFOみてーよー』
「だからあそこだって。あ、また消えた」
『えーなんだよー。すっげー見てーのに。夜空をかける荒川静香』
「いやそれはさっきおれが言ったことで、UFOは荒川静香じゃないからね」
『なんだよ、また嘘かよ』
「いやさっきは勢いで荒川静香って言っただけで」
『嘘だと思ったんだよ。だってUFOには楳図先生が乗ってなきゃおかしいもんな』
「楳図先生ってあのぐわしの?それだったらUFOは赤白のストライプじゃなきゃおかしいだろ」
『…………なに言ってんの』
「うん?」
『UFOがそんな模様のわけないだろ!』
「お前がUFOには楳図先生が乗ってるって言うからだろ!」
『いや、UFOには楳図先生乗ってるよ』
「あぁーもう面倒くさいな!」
『あ、UFOだ!』
「え、どこどこ」
『うっそー』
「ああ!?」
『どうだ、嘘をつかれる人の気持ちわかったか?』
「ああ、嘘をつかれた人の気持ちはすごいよくわかった。けどおれはお前に一切嘘ついてないからプラマイゼロだなんて思うなよ!」
『じゃあおれの前世は徳川家康なのかよ?』
「だからおれそんなこと言ってないだろ!」
『本当か嘘かで言えば?』
「それは嘘だけど、おれが嘘ついてるわけじゃないからな」
『うっそー』
「え?」
『うっそー』
「なんだよむかつかな」
『おれの前世は本当に徳川家康でした』
「んなわけあるか、もういいよ」
『あ、UFOだ!』
「もういいって」
『いや、本当だって!あそこほら!』
「どうせ嘘だろ?」
『いやいやいやいや、見てみろよあそこ、ほら動いた、うわ、うわ、すごい。あの動き荒川静香以上だ』
「はいはい、嘘嘘」
『見ろって!おい見ろって!あ、あー消えた………』


了 なーむー

ボツ台本なまこ捕り名人

「なまこ捕り名人」そもそもなまこ漁を知らないから。



A、レポーター。
「さて“お昼に知ろう日本の名人”のコーナー、本日はこちらの名人を紹介させていただこうと思います」
Bなまこ捕り名人
『どーも』
「はい、なんとこちらのBさん、なまこ捕り名人なんですねぇ」
『いぇーい』
B両手でピース
「ははははは、陽気ですねぇ」
『この私がなまこ捕り名人のBでぇーす!なまこなだけにこの私なんつって!だははは』
「ははぁ、なまこの腸のことを、コノワタ、と言いまして、珍味として愛されてるわけなのですが、このわたしが、と、コノワタをかけたのですねぇ」
『おう!この子はよくわかっちょるな。なまこなだけにこのこなんつって!だははは!』
「は、はぁ、コノコというものもコノワタと同じなまこの腸のことでして、この子つまり私とコノコをかけたのですねぇ」
『おう!』
「ええ、Bさんはこのようにとても洒落のわかる、とでも言いますか」
『と言いますか?』
「えー、と、とても愉快な人柄なんですねぇ」
『ほんでよ?』
「は?ええ、Bさんはいつもこの調子なんですか?」
『おう、人生楽しくいかなきゃな!なまこなだけに!楽しくいかなきゃなんつって!だははは!』
「え?楽しくいかなきゃ?」
『おう、よく出来た洒落だろ!?』
「は、ははははは………一体どこがなまことかかってたんだ…」
『え?なに?』
「いや、ははははは、なにも。いやぁそれにしてもBさん今日は絶好調ですね。ははは」
『今日も!だけどな。で?』
「い、いやぁ…そんな愉快なBさんなんですが本日はなまこ捕りの様子を実際に見せてくれることになっております」
『よ!もう一丁!』
「え?えー、なまこ捕りを実際見せてもらえるわけなんですが、Bさんどうですか?今日の海の様子は?」
『なにが?』
「いや、今日の海の様子はいかがでしょうか?その、見た感じはとても穏やかなのですが」
『そうだね!!』
「…………あ、あの、どうでしょう、今日はなまこ捕れますか?」
『うーん』
「む、難しいのでしょうか」
『うーん、知ったこっちゃないね!!だははは!なまこなだけに!だははは!』
「なまこ…あ、え、えーでは後ほどBさんと一緒なまこ捕りのレポートをしたいと思います。一旦スタジオにお返しします」
『なまこなだけに!なんつって!』
「はは…ふぅ」
『はい、おつかれさん』
「あ、はいどうも」
『どう?おれの洒落は?』
「はぁ…とてもおもしろかったです…はは」
『そりゃそうだろ?当たり前じゃないか』
「はぁ、そうですね…」
『君も当たり前のことばかり言ってると、人生つまんないよ、なまこになめられちゃうぞ!なまこなだけに!だははは!』
「ははは…」
『まったく君ってやつはなまこに魅入られてるね!なまこなだけに!なんつって!だははは!』
「あ、あのBさん」
『ん?』
「次の中継では、出来れば、その」
『なに?』
「そのぉ、なまこにひっかけた洒落やめてもらえませんか?」
『え!?』
「あ、あの、いや、次の中継はあまり時間がありませんもので、その、やめてもらえると助かるんですが」
『……………』
「あの」
B、Aに殴りかかろうとするがやめる。
「うわ」
『……………』
「………あの」
B再び殴りかかろうとするがやめる。
「うわっ、ちょっとBさん?」
『わかったよ…』
「そ、そうですか、あの、よろしくお願いします」
『わかったよ!早く船に乗れよ!…カスが』
「…今カスって言いませんでした?」
『言ってないよ!どうせ洒落は言っちゃいけないんだろ』
「しゃ、洒落?…」
『早く船に乗れよ……ったく海の藻屑にしてなまこのエサにしてやろうか』
「うわ怖っ」
『なんだよ!?』
「いや」
『早くしろよ!』
「……時間がない、まあ本当にそんなことはしないだろ……」
AB船に乗り、漁場へ到着。
「えーではBさん、そろそろ中継が始まりますので」
『はあぁ』ため息
AB中継の準備。
「大丈夫かなぁ」
中継スタート。B元気なし。
「はい、こちら船に乗りましてなまこを捕る場所までやって来ました。Bさん、こちらになまこがいるんですね?」
『~~~~~~』小声で聞き取れない。
「はい?」
『~~~~~~~』
「え?あのBさん?どうです?今日はなまこ捕れそうですか?」
『~~~~~~~』
「え、えーと、今Bさんはなまこ捕りの準備をしております。その準備といいますのは、こちら、ですね、なんとBさんは船の上からこの長ーい棒を使ってなまこを捕るんですねぇ」
『………………』
B、Aのもつ棒をひったくるように奪う。
「あっ」
『………………』
「と、ところでBさん、なぜなまこはこの棒で捕るのでしょうか?」
『~~~~~~~』
「…………えー、なまこは外的に襲われると、防御反応としてなんと体の中から腸を出して敵から逃げるんですねぇ。しかしなまこの腸というのはコノワタやコノコなどと呼ばれる貴重な珍味として有名でありまして商品価値が高いんですねぇ。人間が潜って素手でなまこを捕まえようとしますと、なまこは敵に襲われたっということでその貴重な腸を放出してしまうんですねぇ。そのために船の上からあの長ーい棒を使って、静かに救うことによってなまこを傷つけずに捕るわけですねぇ。いやぁ奥が深いですねぇ。当然この作業には熟練の技術が必要でして、その名人であるBさんが捕るなまこは築地で大変な値段がつくんですねぇ」
A喋ってる途中ちらちらBに目で合図を送るがBは無視。
「で、では早速やってみてもらいましょう。ではBさんお願いします」
『…………』
「Bさん?」
『………………』
「あの、お願いします」
『…………ああー!駄目だ駄目だ!やってらんないよ!こんなんじゃあなまこに嫌われちまわぁ!』
「え!?」
『おい兄ちゃん、もう駄目だよ限界だよ!』
「あのBさん」
『とてもじゃないけどなぁ!こんなんじゃあなまこ捕りなんて出来ないよ!』
「そんな、今日は見せてくれる約束じゃないですか!」
『…なーにおれも見せてあげたい気持ちはあるのよ』
「じゃあなんで」
『お前がなまこの洒落を言うななんて言うからだろこの野郎!』
「そのくらいでふてくされてんじゃねぇよ!」
『ああ!?そのくらいでってお前な』
「なんだよ!?そのくらいだろ!?なんなんだよ!大の大人がなぁ駄洒落を言えないぐらいで仕事放棄するんじゃねえよ!」
『わかってねえ!』
「ああ!?」
『お前はなまこ捕りをなんもわかってねえ!』
「わかんねえよ!わかんねえから見せてくれって言ってんだろ!」
『おい!それ以上バカなこと言ってっと、生放送だろこれ』
「おいまさか」
『チンコって言うぞ!』
「ああああああ!もう言っちゃってるよ!あ、あのお茶の間のみなさま、え?もうとっくに中継切れてる?あ、ああよかった、ってよくねえよ!どうすんだよあんたのせいで放送事故だよ!ああもうどうしよう」
『知るかバカ野郎!大体なまこ捕りなんて放送してなにがおもしれぇんだ!』
「うるせー!大体こんなもんだろ昼の放送なんてよ!」
『こんなもんってなんだよ!おれだって好きでなまこ捕ってんじゃねえんだ!』
「プライドねえのかよ!名人だろ!」
『おれは昔っからコンビニの店長になりたかったんだよ!』
「夢にしちゃ微妙だなおい」
『大体な、なまこなんてあんな気色悪いもの、あんたらよく食べられるな!』
「食えねーのかよあんた」
『食えねーよ!手で触るのも嫌だよ!』
「なんだよそれ!?あんた本当に名人なのかよ!」
『当たり前だろこのなまこ野郎!』
「なまこ野郎って、大体なぁなまこに触れもしないやつがなまこ捕り名人なわけないだろ!」
『こんのなまこ野郎がぁ!』
「やめろその言い方!」
『おれはなぁ!この港でただひとりの棒なまこ漁の名人なんだよ!』
「ただひとりってここにはあんたしかなまこ捕るやついないのかよ!?」
『そんなわけないだろ!たくさんいるよ!』
「ひとりしかいないって言ったろ!」
『棒使って捕るのはひとりって言ったんだよ!』
「じゃあ他の人はどうやって捕ってんだよ!」
『そんなもん潜って素手で捕まえるに決まってんじゃねえか!そっちの方が簡単に捕れるからな!おれは触りたくないから棒使ってんだよ!』
「おい!事前に渡された資料と違うじゃねえかよ!手で捕まえると傷つくんじゃねえのかよ!」
『そんなもん嘘に決まってんだろ!むしろ棒を使った方が傷つくわ!』
「なんだよもう、踏んだり蹴ったりだな!」
『ああ!?ちょっと格好つけようと思っただけだろ!』
「ああもういいよ、もう早く港に帰って」
『こっちのセリフだ!ったく』
船移動
「ところでBさん」
『ああ!?』
「なんで駄洒落を言わないとなまこ捕れないの?」
『そんなもんお前、少しでも楽しくやってないと駄目だろ』
「だからなんで?」
『…………なまこが怖いから』
「あんたもうやめなよ」



終わり。なーむー