ボツ台本未確認飛行物体 | からだに恥をかく体操〜えんぴつみがき〜

ボツ台本未確認飛行物体

「未確認飛行物体」


適当な会話から男A、UFOを見る。
「おい…おい、あれ見ろ!あの怪しげな動きUFOじゃねえか?」
男B『え、どこどこ?』
「あそこだよ、あそこ」
A指差す。
『えーと』
B、Aの指の方向を見る。
『どこだよぉー、みてーよーUFOみてーよー』
「だからあそこだよあそこ」
B入念にAの指差した方向を見る。Aの顔の横に顔を並べたり。
『えー、わかんねえよぉ』
「ほらあそこだってば!あ、消えた!」
『消えただって!?どこどこ』
「いや、消えちゃったからもう見えないけど、あそこらへんだよ」
『どこどこ?見つからねーよー』
「うん、もう見えないからな」
『なんだよー本当にUFO見たのかよぉ』
「本当にいたよ。すごい変な動きしてたぜ。全盛期の荒川静香でも無理なんじゃないかって動き」
『本当かよ!?じゃあそいつは何メダルになるんだよ』
「何メダルって、仮にオリンピック種目にフィギュアスケートUFO部門があってもあのUFOが果たしてオリンピッククラスのUFOかどうかはわかんねえよ」
『オリンピッククラスのUFOってなんだよ』
「いやおれだってわかんねぇよ。つうかツッコミにツッコむなよ。お前が何メダルかなんて変なこと言うからだろ」
『…………けち』
「けちってお前」
『どうせ嘘なんだろ?』
「え?」
『お前はいつもおれに地球は球体だとか、人間は猿の一種だとか、月にうさぎはいない、だなんて嘘ばかり言う奴だからな!』
「全部本当じゃねえか。お前は中世の人間か!」
『ほらまたぁ』
「いや全部本当だって」
『じゃあおれの前世が徳川家康だってのも本当なのかよ!?』
「いやそれは嘘だろ。つうかおれお前にそんなこと言った覚えねぇよ。徳川家康ってお前、随分大きくでたな」
『今嘘って言った』
「そりゃ言うだろ。言葉尻捕まえるな」
『じゃあ、(色々上記のようなことを言う)』
Bの話を呆れて聴いているA、再びUFO発見。
「あ、まただ!見ろよ!」
B喋り続けている。
「おい見ろって!おい!」
『なんだよ嘘つき』
「嘘つきってお前、まあいいや、とにかく見ろって!本当にいるんだから、ほらあそこ!」
『本当なの!?どこどこどこどこ』
「うわ、さっき人を嘘つき呼ばわりしたくせに食いつきいいなぁ」
『どこどこ』
「あそこだよ!ほらほら動いてる!」
『見つからねーよー。どこだよぉーみてーよーUFOみてーよー』
「だからあそこだって。あ、また消えた」
『えーなんだよー。すっげー見てーのに。夜空をかける荒川静香』
「いやそれはさっきおれが言ったことで、UFOは荒川静香じゃないからね」
『なんだよ、また嘘かよ』
「いやさっきは勢いで荒川静香って言っただけで」
『嘘だと思ったんだよ。だってUFOには楳図先生が乗ってなきゃおかしいもんな』
「楳図先生ってあのぐわしの?それだったらUFOは赤白のストライプじゃなきゃおかしいだろ」
『…………なに言ってんの』
「うん?」
『UFOがそんな模様のわけないだろ!』
「お前がUFOには楳図先生が乗ってるって言うからだろ!」
『いや、UFOには楳図先生乗ってるよ』
「あぁーもう面倒くさいな!」
『あ、UFOだ!』
「え、どこどこ」
『うっそー』
「ああ!?」
『どうだ、嘘をつかれる人の気持ちわかったか?』
「ああ、嘘をつかれた人の気持ちはすごいよくわかった。けどおれはお前に一切嘘ついてないからプラマイゼロだなんて思うなよ!」
『じゃあおれの前世は徳川家康なのかよ?』
「だからおれそんなこと言ってないだろ!」
『本当か嘘かで言えば?』
「それは嘘だけど、おれが嘘ついてるわけじゃないからな」
『うっそー』
「え?」
『うっそー』
「なんだよむかつかな」
『おれの前世は本当に徳川家康でした』
「んなわけあるか、もういいよ」
『あ、UFOだ!』
「もういいって」
『いや、本当だって!あそこほら!』
「どうせ嘘だろ?」
『いやいやいやいや、見てみろよあそこ、ほら動いた、うわ、うわ、すごい。あの動き荒川静香以上だ』
「はいはい、嘘嘘」
『見ろって!おい見ろって!あ、あー消えた………』


了 なーむー