ボツ台本なまこ捕り名人
「なまこ捕り名人」そもそもなまこ漁を知らないから。
A、レポーター。
「さて“お昼に知ろう日本の名人”のコーナー、本日はこちらの名人を紹介させていただこうと思います」
Bなまこ捕り名人
『どーも』
「はい、なんとこちらのBさん、なまこ捕り名人なんですねぇ」
『いぇーい』
B両手でピース
「ははははは、陽気ですねぇ」
『この私がなまこ捕り名人のBでぇーす!なまこなだけにこの私なんつって!だははは』
「ははぁ、なまこの腸のことを、コノワタ、と言いまして、珍味として愛されてるわけなのですが、このわたしが、と、コノワタをかけたのですねぇ」
『おう!この子はよくわかっちょるな。なまこなだけにこのこなんつって!だははは!』
「は、はぁ、コノコというものもコノワタと同じなまこの腸のことでして、この子つまり私とコノコをかけたのですねぇ」
『おう!』
「ええ、Bさんはこのようにとても洒落のわかる、とでも言いますか」
『と言いますか?』
「えー、と、とても愉快な人柄なんですねぇ」
『ほんでよ?』
「は?ええ、Bさんはいつもこの調子なんですか?」
『おう、人生楽しくいかなきゃな!なまこなだけに!楽しくいかなきゃなんつって!だははは!』
「え?楽しくいかなきゃ?」
『おう、よく出来た洒落だろ!?』
「は、ははははは………一体どこがなまことかかってたんだ…」
『え?なに?』
「いや、ははははは、なにも。いやぁそれにしてもBさん今日は絶好調ですね。ははは」
『今日も!だけどな。で?』
「い、いやぁ…そんな愉快なBさんなんですが本日はなまこ捕りの様子を実際に見せてくれることになっております」
『よ!もう一丁!』
「え?えー、なまこ捕りを実際見せてもらえるわけなんですが、Bさんどうですか?今日の海の様子は?」
『なにが?』
「いや、今日の海の様子はいかがでしょうか?その、見た感じはとても穏やかなのですが」
『そうだね!!』
「…………あ、あの、どうでしょう、今日はなまこ捕れますか?」
『うーん』
「む、難しいのでしょうか」
『うーん、知ったこっちゃないね!!だははは!なまこなだけに!だははは!』
「なまこ…あ、え、えーでは後ほどBさんと一緒なまこ捕りのレポートをしたいと思います。一旦スタジオにお返しします」
『なまこなだけに!なんつって!』
「はは…ふぅ」
『はい、おつかれさん』
「あ、はいどうも」
『どう?おれの洒落は?』
「はぁ…とてもおもしろかったです…はは」
『そりゃそうだろ?当たり前じゃないか』
「はぁ、そうですね…」
『君も当たり前のことばかり言ってると、人生つまんないよ、なまこになめられちゃうぞ!なまこなだけに!だははは!』
「ははは…」
『まったく君ってやつはなまこに魅入られてるね!なまこなだけに!なんつって!だははは!』
「あ、あのBさん」
『ん?』
「次の中継では、出来れば、その」
『なに?』
「そのぉ、なまこにひっかけた洒落やめてもらえませんか?」
『え!?』
「あ、あの、いや、次の中継はあまり時間がありませんもので、その、やめてもらえると助かるんですが」
『……………』
「あの」
B、Aに殴りかかろうとするがやめる。
「うわ」
『……………』
「………あの」
B再び殴りかかろうとするがやめる。
「うわっ、ちょっとBさん?」
『わかったよ…』
「そ、そうですか、あの、よろしくお願いします」
『わかったよ!早く船に乗れよ!…カスが』
「…今カスって言いませんでした?」
『言ってないよ!どうせ洒落は言っちゃいけないんだろ』
「しゃ、洒落?…」
『早く船に乗れよ……ったく海の藻屑にしてなまこのエサにしてやろうか』
「うわ怖っ」
『なんだよ!?』
「いや」
『早くしろよ!』
「……時間がない、まあ本当にそんなことはしないだろ……」
AB船に乗り、漁場へ到着。
「えーではBさん、そろそろ中継が始まりますので」
『はあぁ』ため息
AB中継の準備。
「大丈夫かなぁ」
中継スタート。B元気なし。
「はい、こちら船に乗りましてなまこを捕る場所までやって来ました。Bさん、こちらになまこがいるんですね?」
『~~~~~~』小声で聞き取れない。
「はい?」
『~~~~~~~』
「え?あのBさん?どうです?今日はなまこ捕れそうですか?」
『~~~~~~~』
「え、えーと、今Bさんはなまこ捕りの準備をしております。その準備といいますのは、こちら、ですね、なんとBさんは船の上からこの長ーい棒を使ってなまこを捕るんですねぇ」
『………………』
B、Aのもつ棒をひったくるように奪う。
「あっ」
『………………』
「と、ところでBさん、なぜなまこはこの棒で捕るのでしょうか?」
『~~~~~~~』
「…………えー、なまこは外的に襲われると、防御反応としてなんと体の中から腸を出して敵から逃げるんですねぇ。しかしなまこの腸というのはコノワタやコノコなどと呼ばれる貴重な珍味として有名でありまして商品価値が高いんですねぇ。人間が潜って素手でなまこを捕まえようとしますと、なまこは敵に襲われたっということでその貴重な腸を放出してしまうんですねぇ。そのために船の上からあの長ーい棒を使って、静かに救うことによってなまこを傷つけずに捕るわけですねぇ。いやぁ奥が深いですねぇ。当然この作業には熟練の技術が必要でして、その名人であるBさんが捕るなまこは築地で大変な値段がつくんですねぇ」
A喋ってる途中ちらちらBに目で合図を送るがBは無視。
「で、では早速やってみてもらいましょう。ではBさんお願いします」
『…………』
「Bさん?」
『………………』
「あの、お願いします」
『…………ああー!駄目だ駄目だ!やってらんないよ!こんなんじゃあなまこに嫌われちまわぁ!』
「え!?」
『おい兄ちゃん、もう駄目だよ限界だよ!』
「あのBさん」
『とてもじゃないけどなぁ!こんなんじゃあなまこ捕りなんて出来ないよ!』
「そんな、今日は見せてくれる約束じゃないですか!」
『…なーにおれも見せてあげたい気持ちはあるのよ』
「じゃあなんで」
『お前がなまこの洒落を言うななんて言うからだろこの野郎!』
「そのくらいでふてくされてんじゃねぇよ!」
『ああ!?そのくらいでってお前な』
「なんだよ!?そのくらいだろ!?なんなんだよ!大の大人がなぁ駄洒落を言えないぐらいで仕事放棄するんじゃねえよ!」
『わかってねえ!』
「ああ!?」
『お前はなまこ捕りをなんもわかってねえ!』
「わかんねえよ!わかんねえから見せてくれって言ってんだろ!」
『おい!それ以上バカなこと言ってっと、生放送だろこれ』
「おいまさか」
『チンコって言うぞ!』
「ああああああ!もう言っちゃってるよ!あ、あのお茶の間のみなさま、え?もうとっくに中継切れてる?あ、ああよかった、ってよくねえよ!どうすんだよあんたのせいで放送事故だよ!ああもうどうしよう」
『知るかバカ野郎!大体なまこ捕りなんて放送してなにがおもしれぇんだ!』
「うるせー!大体こんなもんだろ昼の放送なんてよ!」
『こんなもんってなんだよ!おれだって好きでなまこ捕ってんじゃねえんだ!』
「プライドねえのかよ!名人だろ!」
『おれは昔っからコンビニの店長になりたかったんだよ!』
「夢にしちゃ微妙だなおい」
『大体な、なまこなんてあんな気色悪いもの、あんたらよく食べられるな!』
「食えねーのかよあんた」
『食えねーよ!手で触るのも嫌だよ!』
「なんだよそれ!?あんた本当に名人なのかよ!」
『当たり前だろこのなまこ野郎!』
「なまこ野郎って、大体なぁなまこに触れもしないやつがなまこ捕り名人なわけないだろ!」
『こんのなまこ野郎がぁ!』
「やめろその言い方!」
『おれはなぁ!この港でただひとりの棒なまこ漁の名人なんだよ!』
「ただひとりってここにはあんたしかなまこ捕るやついないのかよ!?」
『そんなわけないだろ!たくさんいるよ!』
「ひとりしかいないって言ったろ!」
『棒使って捕るのはひとりって言ったんだよ!』
「じゃあ他の人はどうやって捕ってんだよ!」
『そんなもん潜って素手で捕まえるに決まってんじゃねえか!そっちの方が簡単に捕れるからな!おれは触りたくないから棒使ってんだよ!』
「おい!事前に渡された資料と違うじゃねえかよ!手で捕まえると傷つくんじゃねえのかよ!」
『そんなもん嘘に決まってんだろ!むしろ棒を使った方が傷つくわ!』
「なんだよもう、踏んだり蹴ったりだな!」
『ああ!?ちょっと格好つけようと思っただけだろ!』
「ああもういいよ、もう早く港に帰って」
『こっちのセリフだ!ったく』
船移動
「ところでBさん」
『ああ!?』
「なんで駄洒落を言わないとなまこ捕れないの?」
『そんなもんお前、少しでも楽しくやってないと駄目だろ』
「だからなんで?」
『…………なまこが怖いから』
「あんたもうやめなよ」
終わり。なーむー
A、レポーター。
「さて“お昼に知ろう日本の名人”のコーナー、本日はこちらの名人を紹介させていただこうと思います」
Bなまこ捕り名人
『どーも』
「はい、なんとこちらのBさん、なまこ捕り名人なんですねぇ」
『いぇーい』
B両手でピース
「ははははは、陽気ですねぇ」
『この私がなまこ捕り名人のBでぇーす!なまこなだけにこの私なんつって!だははは』
「ははぁ、なまこの腸のことを、コノワタ、と言いまして、珍味として愛されてるわけなのですが、このわたしが、と、コノワタをかけたのですねぇ」
『おう!この子はよくわかっちょるな。なまこなだけにこのこなんつって!だははは!』
「は、はぁ、コノコというものもコノワタと同じなまこの腸のことでして、この子つまり私とコノコをかけたのですねぇ」
『おう!』
「ええ、Bさんはこのようにとても洒落のわかる、とでも言いますか」
『と言いますか?』
「えー、と、とても愉快な人柄なんですねぇ」
『ほんでよ?』
「は?ええ、Bさんはいつもこの調子なんですか?」
『おう、人生楽しくいかなきゃな!なまこなだけに!楽しくいかなきゃなんつって!だははは!』
「え?楽しくいかなきゃ?」
『おう、よく出来た洒落だろ!?』
「は、ははははは………一体どこがなまことかかってたんだ…」
『え?なに?』
「いや、ははははは、なにも。いやぁそれにしてもBさん今日は絶好調ですね。ははは」
『今日も!だけどな。で?』
「い、いやぁ…そんな愉快なBさんなんですが本日はなまこ捕りの様子を実際に見せてくれることになっております」
『よ!もう一丁!』
「え?えー、なまこ捕りを実際見せてもらえるわけなんですが、Bさんどうですか?今日の海の様子は?」
『なにが?』
「いや、今日の海の様子はいかがでしょうか?その、見た感じはとても穏やかなのですが」
『そうだね!!』
「…………あ、あの、どうでしょう、今日はなまこ捕れますか?」
『うーん』
「む、難しいのでしょうか」
『うーん、知ったこっちゃないね!!だははは!なまこなだけに!だははは!』
「なまこ…あ、え、えーでは後ほどBさんと一緒なまこ捕りのレポートをしたいと思います。一旦スタジオにお返しします」
『なまこなだけに!なんつって!』
「はは…ふぅ」
『はい、おつかれさん』
「あ、はいどうも」
『どう?おれの洒落は?』
「はぁ…とてもおもしろかったです…はは」
『そりゃそうだろ?当たり前じゃないか』
「はぁ、そうですね…」
『君も当たり前のことばかり言ってると、人生つまんないよ、なまこになめられちゃうぞ!なまこなだけに!だははは!』
「ははは…」
『まったく君ってやつはなまこに魅入られてるね!なまこなだけに!なんつって!だははは!』
「あ、あのBさん」
『ん?』
「次の中継では、出来れば、その」
『なに?』
「そのぉ、なまこにひっかけた洒落やめてもらえませんか?」
『え!?』
「あ、あの、いや、次の中継はあまり時間がありませんもので、その、やめてもらえると助かるんですが」
『……………』
「あの」
B、Aに殴りかかろうとするがやめる。
「うわ」
『……………』
「………あの」
B再び殴りかかろうとするがやめる。
「うわっ、ちょっとBさん?」
『わかったよ…』
「そ、そうですか、あの、よろしくお願いします」
『わかったよ!早く船に乗れよ!…カスが』
「…今カスって言いませんでした?」
『言ってないよ!どうせ洒落は言っちゃいけないんだろ』
「しゃ、洒落?…」
『早く船に乗れよ……ったく海の藻屑にしてなまこのエサにしてやろうか』
「うわ怖っ」
『なんだよ!?』
「いや」
『早くしろよ!』
「……時間がない、まあ本当にそんなことはしないだろ……」
AB船に乗り、漁場へ到着。
「えーではBさん、そろそろ中継が始まりますので」
『はあぁ』ため息
AB中継の準備。
「大丈夫かなぁ」
中継スタート。B元気なし。
「はい、こちら船に乗りましてなまこを捕る場所までやって来ました。Bさん、こちらになまこがいるんですね?」
『~~~~~~』小声で聞き取れない。
「はい?」
『~~~~~~~』
「え?あのBさん?どうです?今日はなまこ捕れそうですか?」
『~~~~~~~』
「え、えーと、今Bさんはなまこ捕りの準備をしております。その準備といいますのは、こちら、ですね、なんとBさんは船の上からこの長ーい棒を使ってなまこを捕るんですねぇ」
『………………』
B、Aのもつ棒をひったくるように奪う。
「あっ」
『………………』
「と、ところでBさん、なぜなまこはこの棒で捕るのでしょうか?」
『~~~~~~~』
「…………えー、なまこは外的に襲われると、防御反応としてなんと体の中から腸を出して敵から逃げるんですねぇ。しかしなまこの腸というのはコノワタやコノコなどと呼ばれる貴重な珍味として有名でありまして商品価値が高いんですねぇ。人間が潜って素手でなまこを捕まえようとしますと、なまこは敵に襲われたっということでその貴重な腸を放出してしまうんですねぇ。そのために船の上からあの長ーい棒を使って、静かに救うことによってなまこを傷つけずに捕るわけですねぇ。いやぁ奥が深いですねぇ。当然この作業には熟練の技術が必要でして、その名人であるBさんが捕るなまこは築地で大変な値段がつくんですねぇ」
A喋ってる途中ちらちらBに目で合図を送るがBは無視。
「で、では早速やってみてもらいましょう。ではBさんお願いします」
『…………』
「Bさん?」
『………………』
「あの、お願いします」
『…………ああー!駄目だ駄目だ!やってらんないよ!こんなんじゃあなまこに嫌われちまわぁ!』
「え!?」
『おい兄ちゃん、もう駄目だよ限界だよ!』
「あのBさん」
『とてもじゃないけどなぁ!こんなんじゃあなまこ捕りなんて出来ないよ!』
「そんな、今日は見せてくれる約束じゃないですか!」
『…なーにおれも見せてあげたい気持ちはあるのよ』
「じゃあなんで」
『お前がなまこの洒落を言うななんて言うからだろこの野郎!』
「そのくらいでふてくされてんじゃねぇよ!」
『ああ!?そのくらいでってお前な』
「なんだよ!?そのくらいだろ!?なんなんだよ!大の大人がなぁ駄洒落を言えないぐらいで仕事放棄するんじゃねえよ!」
『わかってねえ!』
「ああ!?」
『お前はなまこ捕りをなんもわかってねえ!』
「わかんねえよ!わかんねえから見せてくれって言ってんだろ!」
『おい!それ以上バカなこと言ってっと、生放送だろこれ』
「おいまさか」
『チンコって言うぞ!』
「ああああああ!もう言っちゃってるよ!あ、あのお茶の間のみなさま、え?もうとっくに中継切れてる?あ、ああよかった、ってよくねえよ!どうすんだよあんたのせいで放送事故だよ!ああもうどうしよう」
『知るかバカ野郎!大体なまこ捕りなんて放送してなにがおもしれぇんだ!』
「うるせー!大体こんなもんだろ昼の放送なんてよ!」
『こんなもんってなんだよ!おれだって好きでなまこ捕ってんじゃねえんだ!』
「プライドねえのかよ!名人だろ!」
『おれは昔っからコンビニの店長になりたかったんだよ!』
「夢にしちゃ微妙だなおい」
『大体な、なまこなんてあんな気色悪いもの、あんたらよく食べられるな!』
「食えねーのかよあんた」
『食えねーよ!手で触るのも嫌だよ!』
「なんだよそれ!?あんた本当に名人なのかよ!」
『当たり前だろこのなまこ野郎!』
「なまこ野郎って、大体なぁなまこに触れもしないやつがなまこ捕り名人なわけないだろ!」
『こんのなまこ野郎がぁ!』
「やめろその言い方!」
『おれはなぁ!この港でただひとりの棒なまこ漁の名人なんだよ!』
「ただひとりってここにはあんたしかなまこ捕るやついないのかよ!?」
『そんなわけないだろ!たくさんいるよ!』
「ひとりしかいないって言ったろ!」
『棒使って捕るのはひとりって言ったんだよ!』
「じゃあ他の人はどうやって捕ってんだよ!」
『そんなもん潜って素手で捕まえるに決まってんじゃねえか!そっちの方が簡単に捕れるからな!おれは触りたくないから棒使ってんだよ!』
「おい!事前に渡された資料と違うじゃねえかよ!手で捕まえると傷つくんじゃねえのかよ!」
『そんなもん嘘に決まってんだろ!むしろ棒を使った方が傷つくわ!』
「なんだよもう、踏んだり蹴ったりだな!」
『ああ!?ちょっと格好つけようと思っただけだろ!』
「ああもういいよ、もう早く港に帰って」
『こっちのセリフだ!ったく』
船移動
「ところでBさん」
『ああ!?』
「なんで駄洒落を言わないとなまこ捕れないの?」
『そんなもんお前、少しでも楽しくやってないと駄目だろ』
「だからなんで?」
『…………なまこが怖いから』
「あんたもうやめなよ」
終わり。なーむー