からだに恥をかく体操〜えんぴつみがき〜 -231ページ目

プリンセスはふぁっく☆みー

私は女。小雨女。そぼ降る雨の女。山の向こうに彼氏。嫁入り前に出兵。平野に降る雨、霧雨、山越え、天気雨、手紙したため駆け出したら雨、小雨。
私は女。小雨女。振り返ればいつも小雨。クリスマスから正月に曇天。卒業前に落雷。父に言われた相手、誰それ、いつしか、本気だね、手紙したため駆け出したら雨、小雨。
文字がにじむ。鉛筆文字。何度も消しては書けるよう。出来なかった清書。山の向こう彼氏、離れ離れ、にじむわね、手紙したため示すのよ愛、だがしかし、山の向こう彼氏、伸ばす羽、外すハメ、呑気だね、手紙したため駆け出したら晴れ、別れ。
頂上で出逢ったふたり、頂が分かつ天気、こっちは雨、あっちは晴れ、全てを悟った女はしたためた手紙を空に投げた。憐れに思った雨の神様は女を雲に乗せ、好きなだけ雨を降らせた。山の向こうもこっちも女の涙さながらの豪雨が襲い、山は崩れ川は溢れ、町や村を飲み込んだ。ぽつんと残った頂上の彼氏。苦笑いを浮かべたその瞬間、憐れに思った晴れの神様は彼氏を陽の光に包み込み、好きなだけ雲を追いやらせた。終わりの無い雨と晴れの戦い、いつしか戦いは天上界をも巻き込む台風となって世界に未曽有の混乱を与えたとさ。こうしてこの世に台風は生まれたんだね。今も戦いは続いていて、だから台風には目があるんだよ。はいはい。

読んだら損する「運命はテイクアウト」(35)

僕が高校を中退してから初めて清水君と会ったから、実に約○年、四捨五入したら十年ぶりか。その間連絡っつう連絡も取っていない。そんなのばっかりだな。でも、ま、道助と違ってドロップアウターとグラデュエイターとじゃなんの接点もないから仕方あるまい。大学生活もあるしね。
清水君は相変わらずヤボテンで相変わらず大学生で、風の噂ってやつで多少は清水君情報を知っていたが留年してたことは知らなかった、嬉しくなってしまった。清水君は「今何してるの?」なんてことは聞かない。僕に気を使っているのではなくそんなことに大して興味が無いのだ。きっと。居心地がいい。
おそらく今後会う度に、会えればの話だが、何度も何度も繰り返し話すであろう思い出話。思い出話の清水君と今目の前にいる清水君は、最新SFXを使って作った今の清水君のCGすらかなわないほど、一寸も変わってない。清水君が出会った時から言い続けてること、「俺はスーパースターになる」、ただの中二病と言ってしまえばそれまでだが、清水君にとってはそれが自然だし、恥ずかしげもなく言ってのけ、尚且つ言い続ける清水君には「それだけがリアル」感すら漂う。
他愛の無い会話の中、清水君に言ってみた。
「俺がもし何かして警察に捕まってさ、お前にインタビューしにきたならさ、『そんなことする奴ではなかった。おとなしい普通の子でした』って答えてくれよ。あの歌の歌詞みたいにさ。お前友達じゃないだろ!話したこともないくせにさも仲良しだったように、って感じで」
清水君は少し笑って、
「あぁ、はいはい、胸下だけ画面に映ってる感じね」
と、言った。
別に僕は殺人をカミングアウトしたわけじゃないし、清水君にだって伝わりはしない。僕と清水君の会話なんていつもこんな感じ。冗談で言ったつもりだけど本心でもある。
僕は僕なりに捕まることに対して不安を抱いている。正直めちゃくちゃ不安だ。誰かに助けて欲しいぐらいだ。わがまま。だから今日清水君と飲んだし、こんなことを言ったんだ。清水君は僕が捕まった時、僕が捕まればそれなりに騒がれるだろう、ピーピング趣味のマスコミに今言ったようなことを言ってくれるだろうか。酒で感覚がなくなりかけている脳みそで壊れたレコードみたく何度も考えていた。
気がついたら清水君の家で寝ていた。頭がギリギリ痛む。巨漢レスラーにヘッドロックされているみたいだ。立ち眩みの時に感じる脳の渇きが喉を襲う。ただ喉が渇いてるって考えろよばかやろう。トイレに行こうとして、清水君の家の間取りは勝手知ったるものだ、立ち上がった瞬間、吐いた。ああ、脳みそは僕にこれを教えたかったのか。ばかやろうって言ってごめんね脳みそ。それを見た清水君が連れゲロ。床に僕と清水君の汚物カクテルの出来上がり。
床のものはひとまず置いといて、トイレと洗面台で二人はゲーゲー吐いた。部屋に戻ってまた吐いた。
シャワーを借りて家に帰る運びになった時既に太陽は気味が悪い紫色に空を染めていた。ラッシュの時間というわけではなかったけど、それでも電車内は身動き出来ない状態で、一回途中下車しなければならなかった。
家に着き、布団に潜り込む。コンビニで買ったカフェオレをストローで啜っているとようやく一段落ついた。
そのまま寝たらしい。点きっぱなしの電灯、テレビ、テレビは音量だけ絞られていた。夜。12時。
冷蔵庫の中に“ウコン大王”という栄養ドリンクの類が用意されていた。ここは家なんだ。無性にやりきれない。が、飲んだ。
ボンヤリする以外にやることがない。ウコン大王のおかげか食欲が出てきた。いや、昨日の夜、少しのアテを食った以来食ってないのだから腹が減って当然だ。断じてウコン大王のおかげではない。断じて違うよちくしょう。親が死んでも腹は減る、というアフォリズムだってあるんだ。ふざけんなよウコン大王。ちくしょうばかやろう。
なんにむかついているのか自分でもよくわからない。しょうがないので飯の準備。うどんを茹(う)でて湯を切り、猫舌だから水でしめる。鰹節をかけ熱湯を注ぐ。ちょうどいい具合にぬるくなる。醤油で味付け。うまくはない。けど、まずくもない。
そうこうしているうちにテレビから朝一番のニュースが流れ始めた。不意打ちだった。芸能人が大麻で捕まったニュースの後、あの事件、新しい事件の続報が流れた。
「若い長髪の不審な男性を目撃したという話が出ている」
ああ、そう。女子アナの唇。お前歳の割にかわいいな。
なんでか知らないけど、僕の体は喜びを体現していた。

ボツ台本メシ喰うな!

「INU。出来は最低。いつものことか」



『起こったことをありのままに話すぜ』
「なにがあった!?」
『まあその前に小話を一つ』
「あっそう」
小話
『ある夫婦が喧嘩してんだ。夫婦喧嘩は犬も喰わないというけど、ギャル曽根ならばどうだ!?ええ!?どうなんだコノヤロー!そんなことはいいんだ。ま、いつも通りといえば夫婦喧嘩なんていつも通り。だけどこの日は違った。おさまりつかなくなって奥さんが家を出るって言い出すまでになった』
奥さん「私この家を出させて頂きます!」
夫「勝手にしやがれコノヤロー!」
『一升瓶投げたりしてね。奥さんは荷物をまとめると玄関へ。すると』
夫「ばかやろう!家を出てくってもんが正面から出ていくとは何事だ!近所に恥をさらす気か!」
『なればということで奥さん裏口から出ていこうとすると』
夫「ばかやろう!何をコソコソしてやがんだ!泥棒か!出てくなら堂々と出ていきやがれ!」
『こう言うわけです。当然奥さんは』
奥さん「じゃあどうすりゃいいってんだい!」
『なんてことになりまして。そこで夫が一言』
夫「出ていかねぇならここに居ればいいじゃねえか」
終わり
『とまぁ、こんな小話あるでしょ』
「ああ、聞いたことあるな」
『本当かよ』
「まあ、頭は一つだからなおれ達」
『そういうことは言うなよ』
「うん」
『おれこの話好きなんだよ。大好き。大好きだぁ!!!』
「わかったから静まれ。まあ、わかるよ。ロマンチックというかさ。滲み出る優しさというか。武士は食わねど高楊枝というか片頬十年というか」
『うるさいよ』
「ごめん」
『で、おれも試してみたいってなるわいなそりゃ』
「そうか?まあいいけど」
『相手は彼女。結婚してないからね』
「そりゃしょうがないな」
『正確にはバツイチだけど』
「うん」
『お前はバツロクだっけ?』
「結婚したことねえよ!バツロクって、どんだけ恋愛体質なんだおれ!」
『まあお前は生まれつきバツサンぐらいの男だからな』
「うるせえ!意味わかんねえけど!」
『ほら、右耳にピアス開けてさ。左耳にピアス開ける時は結婚する時だ、みたいな』
「なんだそれ!結婚ピアスかよ!ちょっとロマンチックじゃねえか!」
『だせえだけだろ』
「……まあよく考えればそうだな」
『で、当然一軒家じゃない。おれぐらいの若さじゃ一軒家つうと実家になっちゃうからね。普通のイメージだと』
「作り話なの?」
『考えるな。感じるんだアァ~ン』
「うぜ」
『場所はマンションになる。つうかならざるを得なかった』
「まあ、でも、いいか。それもしょうがない」
『彼女のマンションで』
「彼女のマンション!?それは駄目だろ!どうあってもお前が出てけってなるだろ!」
『まあいいんじゃない?そこんところは』
「駄目だろ!」
『駄目だろってお前、おれがあの夫婦のどっちをやりたいかって知ってて言ってるわけ?』
「えっ!?まさかお前奥さん役やりたかったの?それなら辻褄合うけど」
『うーん、いや、夫だろ普通』
「なんだよ!じゃあやっぱ駄目じゃねえか!おれの考えてた通りだよ!」
『まあいいんだよ、そんなことは。おれの目的は喧嘩した後のセックスなんだから』
「ああ、まあ、このシチュエーションをしてみたいってわけで本気の喧嘩じゃないもんな、お前のしようとしてることは。確かに喧嘩したあとのセックスは3割増しだからな」
『おれもヒモだから、ヒモとしてイベントの一つも用意しないとなってさ』
「ヒモだったのかよ」
『ヒモ以外にどうやって生きていけって言うんだよ!』
「知らねえよ!勝手に生きていけ!」
『愛がなきゃ生きていけねえよ』
「なに、あの犬飼ってるワイン好きが言いそうなこと言ってんだよ!しかもお前の言う愛はどっちかっていうと母性愛だろ!」
『ああ、私あんたのママじゃないんだからね!ってやつ?』
「そうだよ!」
『ごめん以後気をつけるよママァン、アハァ~ン』
「かける言葉が見つからねえよ!」
『でも家事全般はおれがやってるからなぁ』
「じゃあただのペットか奴隷だ!」
『優秀なヒモだと言ってもらいたい。衣食住付いてたら年間30万円で飼われてやるよ』
「それでいいのかよお前!」
『いいよ』
「いいのかよ!」
『うん』
「じゃあいいよもう!」
『そんなヒモのおれに飼われてるお前は一体なんなんだろうな』
「飼われてるつもりはない!ふざけんな!」
『昨日夢を見たんだ。左手の親指の腹に小さな穴が開いててさ。ニキビ潰した後みたいな。そこから蟻とかハリガネムシみたいなのが延々と出てくる。おれ出てくる虫を一匹一匹潰してたらさ。出てきたんだよ、穴から!ミルワームそっくりのワームが!そいつが元凶なんだよ。穴掘ってんだ。悪戦苦闘の末親指から引っ張り出して、もう大丈夫って左の親指を見ると穴が3つになっててよぉ、蟻がよぉ、蟻の次はミルワームだよ、こっちを見てやがんだ、せせら笑いやがってよぉ、引っ張り出したら引っ張り出される勢いを利用して右の親指に入ってきやがってよぉ、どうすりゃいいんだよぉ、ユング先生!フロイト先生!僕は性的欲求が満たされてないのですか!?王様の耳は食パンですか!?父親と仲が悪いからですか!?葬式には出たくも出てほしくもないからですか!?どうなんですか!?この世はギャグボールの穴みたいなもんですか!?どうなんですか!?そこんところどうなんですか!?』
「あーもうなんなんだよ。こんなことしてるから携帯で打つの面倒くさいってなるんだろ」
『どうなるんだよぉ、一体全体なんだってんだよぉ、眼鏡フレーム曲がるしよぉ』
「うるせえ!早く本題に移れって言ってんだよ!」
『ま、それで喧嘩をするわけだけど、喧嘩をする理由がないんだよな。こんなこと言うのもなんだけど、ほら、おれって所謂O型気質だからさ、いつもは何があっても怒らないしさ。何かあっても“へへへ、すいやせんでげす”なんつってな』
「げすってなんだよげすって!奴隷根性が染み着いてるだけだろ!」
『“へえ、わたしゃしがねぇ馬喰で”』
「もういいんだよ!それに奴隷ってわけじゃねえよ馬喰は」
『喧嘩の種を探すんだけどさ。見つからないんだよな。えへへ』
「うぜえ!」
『しょうがないから彼女が帰ってくるまでオナニーでもしようかな、なんて思ってティッシュを探すと、見つからない』
「なんでこれからセックスをしようとしてる人間がオナニーすんだよ」
『なんか興奮しちゃって』
「中学生か!」
『“あたしゃ山羊のあれしかしらないんでげすよ”』
「やめろって言ってんだよそれ!」
『“その山羊は殿様に献上する…”』
「ぶん殴るぞ!」
『“うまい!よく締まった肉だ”“へえ、よくご存知で”』
「…………死ね!」
『まあいいやもう。でさ。ティッシュが見つからない時ってイライラするでしょ?』
「するな、確かに」
『ない、ない、ない!あーもう!あ、これを喧嘩の種に』
「そうだな」
『帰って来たと同時に、てめえこのやろう!ティッシュはどこだティッシュは!おれはいつもここに置いてるだろうが!いつもだよ!いつもてめえが使った後はどっかにいきやがる!あばずれのくせしてティッシュの管理を怠るとは何事だ!拭かねえのかこの汚れが!って言ってやったんだよ!』
「ひどすぎるだろたかがティッシュで」
『ほら、おれAよりのOだから。割と細かいところも持ち合わせてる』
「なんだそれ!AよりのOってなんだよ!AOだったらA型になるって中学生の時習わなかったか!」
『詳しくはバーナム効果でググれ!』
「わかってんならいいんだ」
『そしたらもう思惑通り喧々囂々の喧嘩だよ』
「そうだろうな」
『ティッシュが無ければ買ってくればいいでしょ!って言われてさ』
「ほう」
『金がねえんだよ!って言い返して』
「弱いわぁ、立場」
『千円やるから買ってこい!って言われて、“へへぇ”』
「また出た!お前の最初の目的を思い出せ!」
『金貰ってティッシュ買いに行こうとすると』
「買いに行っちゃうのかよ」
『ベランダから飛び降りた方が早いだろ!って言われてさ。確かにベランダ側に薬局あるからさ』
「無茶苦茶だな。何階の話だよ」
『三階』
「うわっまた微妙というか、命がかかってるなら迷わず飛ぶぐらいの高さだな」
『迷わず飛んだね』
「命がけかよ!」
『で、買って帰って、まあもちろんエレベーターで帰ったんだけど、帰ったら彼女がティッシュ使ってんだよ』
「見つかったのか」
『テレビの上に置いてあったんだって』
「まあ灯台下暗しと言うし、実際そんなもんだよな」
『ここにあるなら出ていかなくてよかったじゃねえか』
「ああーつまんなかった」



終わり

この町を

もっとカオスにしたい。あ、竹ノ塚ね。とりあえず駅前に何かの死体(コアラかウォンバット希望)を吊して、竹ノ塚の面積の七割を公園にして、せっかくだから清掃工場の煙突をリンガにして、バスの先にドリル付けて、西新井から準急奪って、独自の紙幣を発行して、人口の半分をアイボにして、デラシネ這わせて、東口の噴水を二百メートルぐらい水が吹き上がるようにして、アイボとサバイバルしてて、そんな町なら帰ってもいい。準急がデカい。

読んだら損する「運命はテイクアウト」(34)

何もない朝、いや昼。普段通りの生活パターンがやって来た。はて、ちょっと前まで僕はどうやって時間を潰していたのだろうか。一分一秒がやたら長い。長いものには巻かれとけと云うが、如何ともし難い。テレビもラジオもゲームもスイッチを入れる気にならない。こんな時にはふらりと出かけて女子供を手にかけるに限る、なんてな、苦笑い。吐き気は襲ってこない。やったね僕。
ペラペラと読みかけの本をめくってみる。つまらない。本の管理には割と神経質な僕だけどフリスビーみたく投げた。くるりくるり。本は机の裏に入って少し後悔。イライラ。予兆無しに下から母親の声。僕を呼ぶ声。相変わらず用件を言わない。なんなんだよちくしょう。ふと、僕が殺されたら母親はどうなるのだろう、警察に捕まったらどうなるのだろう、と考えてすぐに、所謂心の闇って部分に押しやった。心の闇だなんて中学生かよちくしょう。
下に行くと社長がいて、バイト代をくれると足早に去って行った。忙しいんだ。給料袋に入った17830円をポケットにねじ込む。部屋に戻ると携帯電話を操り、昨日の被害者みたい?、友達と飲む約束を取り付けた。じっとしていられなかった。
電車に乗って揺られていると、僕の向かいに立った老夫婦がヒソヒソと僕のことを話している。ヒソヒソと僕のことを話しているっていうのは少しおかしなことだけど、ヒソヒソ話しではあるが、ヒソヒソ話しをしているつもりなのだろうが、夫婦とも耳が遠いのだろう。あまつさえ列車の轟音。大音量ではないにしろイヤホンをして音楽を聴いているにも関わらず老夫婦の声が僕の耳に入ってくる。ということは周りにいる乗客のほとんどに聞こえているということだ。ヒソヒソであってヒソヒソでない。世の中シュールだ。老夫婦は僕のことをしきりに、
「オシャレだねぇ」
と、仰ってくれる。まいっちゃうよ。確かに今日はいつもと違って多少のオシャレをしたが僕はオシャレとは程遠い人間なのだ。容姿には自信がないでもない。ナルシストかと言われれば否定出来ない。しかしオシャレってやつはしない。いや顔立ちに自信があるからこそオシャレをしないのだよ。一点豪華主義における一点が僕自身なのだから。などと恥ずかしさを紛らわせる為に心の中で老夫婦と会話をする。乗換で電車を下りる時、
「だけど僕は殺人鬼さ」
と告げて別れた。
清水君は僕の相方だ。二人でお笑いごっこもしたしプロレスごっこでは組んでもやっても息があった。歌もやった。彼は三味線が、僕はウクレレが、お互い本の少し出来た。カオスだ。一曲だけ持ち歌があった。毎度毎度でたらめに弾くので一回一回再現不可能なものだったけど。
“僕の右眼 小さい頃犬にかまれた
僕の右眼 小さい頃ドーベルマンにかまれてとれちゃった
でも大丈夫 オールオッケー 悲しくなんかない
だってなぜなら 結果オーライ 僕の左眼は視力10.0だから
片眼のブルース 片眼のブルース
僕の左眼は視力10.0だから
どこまでも見渡せる どこまでも見渡せる
たとえペテン師の歪な心でも
片眼のブルース 片眼のブルース
見られてるのはおまえらさ”
演奏だけでなく歌詞も多分にアドリブが含まれた。そもそも当時の僕はブルースの意味さえ知らなかった。僕が作ったのだが、僕はこの、片盲でも残った片方が視力10.0ならオールオッケーっていう感覚が好きだった。ことあるごとに清水君と歌った。