軽井沢高原文庫 -9ページ目

辻邦生山荘見学会2024②おわる

 きょう、軽井沢高原文庫主催の辻邦生山荘見学会2024②が現地(旧軽井沢)にて開かれました。参加者15名(1名は都合によりキャンセル)。

 辻邦生山荘は1976年建築。磯崎新氏設計。

 高校生時代から辻邦生氏の本をずっと愛読してきたという大阪市から参加された年配の男性は、実際の執筆活動の場となった辻さんの書斎に立って、感無量ですと話されていました。

 今回、建築関係の仕事に携わっている、あるいは建築を志している学生さんが計6人くらい、参加されていました。そのうちの一人は、いま、磯崎新さんをテーマとする大学の卒業論文を執筆中とのことで、いくつか具体的な質問も受けました。

 現在、軽井沢高原文庫で生誕110年展を開いている立原道造については、皆さん、立原が東京帝国大学工学部建築学科の卒業生であることはご存知かと思いますが、磯崎さんも同じ大学の同じ学科の後輩にあたります。それだけでなく、磯崎さんの恩師丹下健三氏が立原の一学年下で立原と深い交流があり、同じく恩師生田勉氏が立原の一高時代の同級生で立原の大親友という、そうした奇しき縁があったこともご存知でしたでしょうか。

 写真を撮り忘れましたので、ここに掲げるのは昨年の今頃(9/30)に撮影したものです。この催しは10月5日もございます。 (大藤 記)

 

9月に入りました。来館状況

 9月に入りました。皆さま、いかがお過ごしでしょうか。

 まず、8月31日に開催を予定していた当館主催の緑陰サロン(宮本則子氏<立原道造記念会会長>のお話「『筑摩書房版全集』出版等の立原顕彰に携わって」)を台風10号接近のため中止しましたことを、ご予約いただいた皆さまに心よりお詫び申し上げます。このたび、一部の例外を除き、チケット代金の全額返金を完了しました。 

 さて、あさって、軽井沢高原文庫は辻邦生山荘見学会2024②を開催します。このイベントはすでに満席となっております。数日前、私は辻山荘の掃除に行ってきました。3か月ぶりでしたので、草もだいぶ伸びていて、草刈りもしました。

 ところで、軽井沢高原文庫の夏季特別展「生誕110年 立原道造展 夭折の生涯を辿って」は、会期のちょうど半分を過ぎたところです。この展覧会を見るために、立原道造の詩や建築に関心を寄せる方が全国各地から訪れています。

 たとえば、文学関係者にしぼって記すならば…。8月3日の高原文庫の会には、立原道造の立原家現当主・立原朗江さん親子や、作家の下重暁子さん、作家の故井上靖氏の長女・浦城幾世さんご一家、日本ペンクラブの方らがご参加くださいました。途中、少しとばして、たとえば8月後半では、20日に俳人の長谷川櫂さんご夫妻、詩人の室生犀星の孫・室生洲々子さんが、22日に作家の正宗白鳥のご子息夫人・正宗量子さんが、25日の文学サロンに歌人の与謝野晶子の孫・与謝野文子さんが、26日に日本文学研究者のドナルド・キーン氏のご子息・キーン誠己さんが、27日に作家の故加賀乙彦先生の長女・加賀真帆さんが、といった具合に、それぞれご来館くださいました。誠にありがとうございました。なお、私は館にいない日も多く、これは一部です。

 ここに掲げるのは、8月25日に明治四十四年館1Fホールで行われた青木淳さん(建築家・京都市京セラ美術館館長)の講演「立原道造の建築」(高原の文学サロン)の様子です。満席でした。 (大藤 記)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【重要】あさって8/31(土)「緑陰サロン」は台風10号接近の為、中止とさせていただきます。

【重要】 台風による緑陰サロン中止のお知らせ

 

このたび8月31日(土)に明治四十四年館1階ホールにて開催を予定しておりました緑陰サロン「『筑摩書房版全集』出版等の立原顕彰に携わって」講師:宮本則子氏(立原道造記念会会長)ですが、大型台風10号接近の影響を受け、今後予想される公共交通機関への影響、お客さまの安全を考慮した結果、誠に勝手ながら中止とさせていただくことになりました。

 

緑陰サロンを楽しみにして頂いておりました皆様には大変ご迷惑をお掛けいたしますこと、心よりお詫び申し上げます。

また、急なお知らせとなり誠に恐縮でございますが、何卒、ご理解賜りますようお願い申し上げます。

 

軽井沢高原文庫

 

   

 

 

あさって、青木淳さん講演「立原道造の建築」があります。

 強い勢力の台風10号が日本列島に近づいています。皆さま、今後の台風の進路に十分警戒してください。

 さて、軽井沢高原文庫は、あさって8/25(日)午後2時~、「生誕110年 立原道造展 夭折の生涯を辿って」の2つ目の関連イベント、「高原の文学サロン」を開催します。講師は、建築家で京都市京セラ美術館館長の青木淳さん。タイトルは「立原道造の建築」。

 私はこの数日、仕事場に出てくる前、青木さんの新著『くうきをつくる』(2024年5月、王国社刊)を少しずつ読んでいます。この本には、青木さんが深く関わった京都市美術館の全面改修について綴った文章や、昨年、日経に10回にわたり連載された、世界の再生されたミュージアムを紹介した「再生されたミュージアム巡礼」などが収められています。4年前、私が青木さんにお願いして書いていただいた「立原道造の「建築体験」」(「高原文庫」第35号)も収録されています。

 青木さんの関心は、文学や美術、映画などにも及んでいて、たとえば文学では幸田文「川の家具」、北杜夫「楡家の人びと」、川崎長太郎「蝋燭」といった作品から、ごく自然に青木さんの文章の中に引用されていて、面白いと思いました。青木さんが東大大学院修了後の8年間、勤務した磯崎新アトリエでの修行時代を記した「磯崎新から引き継いだこと、断ち切ろうとしたこと」は、私が青木さんのお名前を最初に耳にしたのが磯崎さんとの会話の中であっただけに、特に興味深く読みました。

 なお、「高原の文学サロン」のチケットは残りわずかとなっております。ご予約はEメールかFAXで受け付けています。e-mail:kogenbunko@yahoo.co.jp   FAX:0267-45-6626 http://kogenbunko.jp 

 ここに載せる画像は、いま、軽井沢高原文庫の庭で可憐に咲いているツルボです。ツルボはキジカクシ科(旧ユリ科)で、背丈は20~30センチくらい。秋の訪れを告げる花の一つです。 (大藤)

8/31(土)立原道造展「緑陰サロン」開催( 宮本則子さんお話「『筑摩書房版全集』出版等の…)

 お盆が明けて、8月も後半に入りました。皆さま、お変わりございませんか。

 私もなかなか休みがとれなかったのですが、おととい、久しぶりに休みをもらい、第44回草津夏期国際音楽アカデミー&フェスティヴァルへ参加してきました。今年のテーマは「モーツァルト―愛され続ける天才」。その日は、イスラエルのシュロモ・ミンツ(ヴァイオリン)とイタリアのブルーノ・カニーノ(ピアノ)によるデュオ・リサイタルでした。ミンツは私は初めてで、その非のうちどころのない音楽性に感銘を覚えました。89歳のカニーノは、昨年も草津で聴きましたが、ピアノを愉しんでいる姿に感動しました。アンコールに、C.サン=サーンス「序奏とロンドカプリチオーソ イ短調 作品28」というハードな曲をもってきたのには、モーツァルト、メンデルスゾーンの大曲の後だけに、驚きました。優れた演奏家の演奏を生で聴くすばらしさは何ものにも代えがたいものがあります。

 さて、話題が変わって、次は軽井沢高原文庫のイベントのお知らせです。

 「生誕110年 立原道造展 夭折の生涯を辿って」の関連イベントの3つ目として、8月31日(土)14時~、「緑陰サロン」を明治四十四年館1Fホールで開催します。宮本則子氏(立原道造記念会会長)によるお話「『筑摩書房版全集』出版等の立原顕彰に携わって」です。料金は2000円(展覧会観覧料を含む)。ご予約はEメールかFAXで受け付けています。まだお席をご用意することができます。よろしかったらご参加ください。 e-mail:kogenbunko@yahoo.co.jp FAX:0267-45-6626

 会場は当館から約250メール離れた旧軽井沢郵便局舎。国登録有形文化財。113年前に建てられた歴史的建造物を28年前に移築保存して、当初より2階に深沢紅子野の花美術館が入っています(現在、立原道造コーナーも設置)。

 次に掲げる写真は、宮本則子氏が深く関与した筑摩書房版『立原道造全集』全5巻(2006年11月~2010年9月)です。この全集が刊行されたことにより、たとえばそこに掲載された豊富な写真図版などをもとに建築家立原道造へのアプローチが可能となりました。 (大藤 記)

8/25(日)「高原の文学サロン」を開催(建築家・青木淳さん講演「立原道造の建築」)

 皆さま、いかがお過ごしですか。 

 先日(8/3)の平松剛一氏&平松混声合唱団による「立原道造の詩を歌う」(「高原文庫の会」)はとてもすばらしかったです。緑のなか、風にのって、歌声が響いていました。

 さて、来る8/25(日)午後2時~、「生誕110年 立原道造展 夭折の生涯を辿って」の2つ目の関連イベント、「高原の文学サロン」を開催いたします。

 講師は、建築家で京都市京セラ美術館館長の青木淳さんです。タイトルは「立原道造の建築」。

 青木さんの経歴を紹介します。1956年神奈川県生まれ。80年東京大学工学部建築学科卒業。82年同大学院修士課程修了。83~90年磯崎新アトリエに勤務。91年青木淳建築計画事務所設立(現在はASに改組)。

 作品に、「潟博物館」(日本建築学会賞作品賞)、一連のルイ・ヴィトンの商業施設、「青森県立美術館」、「京都市京セラ美術館」(改修設計)(日本建築学会賞作品賞)、「S」(吉岡賞)などがあります。

 青木さんは磯崎新アトリエ時代、水戸芸術館の設計などにも深く関わっています。

 また、当館では、青木さんに「立原道造の「建築体験」」をご執筆いただいたことがあります(2020年「高原文庫」第35号所収)。青木さんのやわらかい感性は、建築の専門家以外の方にも共鳴を呼び起こすのではないかと私は感じています。

 このイベントはまだお席をご用意することができます。ご予約はEメールかFAXで受け付けています。 

e-mail:kogenbunko@yahoo.co.jp    FAX:0267-45-6626 http://kogenbunko.jp 

 ここに青木さんの最新著作『くうきをつくる』(2024年5月、王国社刊)と、ちょっと変わった切り口のアンソロジー、青木淳[選]『建築文学傑作選』(2017年3月、講談社文芸文庫)の書影を載せます。 (大藤)

8月に入りました。あさって8/3(土)14時~「高原文庫の会」を開催(「立原道造の詩を歌う」)

 8月に入りました。

 さて、軽井沢高原文庫は夏季特別展「生誕110年 立原道造展  夭折の生涯を辿って」を開催しております。8月は立原道造展の関連イベント4つの内、3つをおこない、イベントが集中しています。 

 まず、あさっての8月3日(土)午後2時~、最初のイベント「立原道造の詩を歌う」(「高原文庫の会」)を開催します。出演(歌とお話)は、平松剛一氏と平松混声合唱団16名の皆様です。

 演奏曲目は、小林秀雄作曲「優しき歌」より「爽やかな五月に」「さびしき野辺」「また昼に」などを今のところ、予定しています。会場は軽井沢高原文庫中庭。高原の落葉松林で立原道造の詩を歌う歌声が響きわたることでしょう。

 まだお席をご用意することができます。よろしかったらご参加ください。その際、高原文庫にメールかFAX、お電話をいただけましたら幸いでございます。

 次に掲げるのは、軽井沢高原文庫庭に1993年に建立された立原道造詩碑です。立原道造の出身大学(東大工学部建築学科)のはるか後輩にあたり、軽井沢にステューディオを構えていた磯崎新氏による設計です。 (大藤 記)

 

 

 

 

 

今日は立原道造の誕生日です。

 今日は立原道造の誕生日です。立原道造は1914(大正3)年7月30日、東京市日本橋区橘町に生まれました。そして、それから25年後、1939(昭和14)年3月29日、24歳8か月で永眠しました。

 現在、軽井沢高原文庫では、本年7月13日から「生誕110年 立原道造展 夭折の生涯を辿って」を開催中です。10月14日まで。会期中無休。

 今回、会場の一角に、立原道造誕生時の臍(へそ)帯や初毛も、紙にくるまれた状態ですが、そっと展示しています。

 なお、当館敷地内の堀辰雄1412番山荘、軽井沢タリアセン内の深沢紅子野の花美術館や旧朝吹山荘「睡鳩荘」においても、立原道造を紹介するコーナーを設けております。この機会に合わせてご覧ください。

 なお、4日後の8月3日(土)14時~、高原文庫の会「立原道造の詩を歌う」を中庭でおこないます。歌とお話は平松剛一氏と平松混声合唱団。料金は2500円(展覧会料金含む)、学生・友の会会員2000円。当日券もご用意しますので、まだご予約なさっていない方でも、お誘いあわせの上、お気軽にご参加ください。直接、受付でお申し出ください。

 ここに掲げる写真は、立原道造の生前最後の写真です。1938年秋、浜町公園にて。24歳。 (大藤 記)

8/3(土)中庭でイベント「立原道造の詩を歌う」を開催します。庭でヤマユリが見事に咲いています。

 8/3(土)中庭でイベント「立原道造の詩を歌う」を開催します。まだすこしお席に余裕があります。詩「優しき歌」などを歌っていただきます。歌とお話は平松剛一&平松混声合唱団。全日本合唱コンクール金賞など輝かしい経歴をもつ東京の合唱団です。爽やかな高原で、歌を通じて立原詩の魅力にぜひふれてみて下さい。チケット代は一般2500円、学生・友の会会員2000円(展覧会料金含む)。要予約。

http://kogenbunko.jp 

 あす7/27の軽井沢再発見講座「室生犀星と軽井沢」が終わったら、私も8/3(土)のイベントの準備に取りかかる予定です。きょうは明日の講座の準備などをして過ごしています。

 ところで、いま、軽井沢高原文庫の前庭で、今を盛りと沢山のヤマユリが咲き誇っていて、来館者の目を楽しませています。ここに1枚、載せます。

 このヤマユリは私たちが植えたものではなく、鳥などが媒介したのか、どこからともなくやってきて、自然に増えていったものです。実に見事です。

 皆さま、お天気がどうも不順ですから、くれぐれもお体ご自愛ください。それから、新型コロナも再び流行してきているようです。十分にお気をつけください。 (大藤 記)

 

立原道造展がスタートして約1週間が経ちました。4つの関連イベント予約状況(1つは満席)。

 軽井沢高原文庫の夏季特別展「生誕110年 立原道造展 夭折の生涯を辿って」がスタートして約1週間が経ちました。立原道造に関心のある方が次々と会場を訪れています。

 きょうは、立原道造と最も親しかった友人の一人、建築家・生田勉氏(東大教授)をよくご存知という香山壽夫さん(こうやまひさお、建築家、東大名誉教授)が奥様と来館されました。香山さんと立ち話をしていて、生田先生から立原道造についてのお話をよくうかがいました、そして、生田先生は文学者のような雰囲気をもった方でした、と香山さんが私に話してくださった言葉は、強く印象に残りました。

 今年5月、生田勉宛立原道造書簡77通、生田勉宛諸家書簡178通(その中にはたとえば堀辰雄書簡7通や丹下健三書簡6通などもあります)が生田勉氏の令嬢山下翠子さんより当館に寄託されました。一部は今回、飾らせていただいています。

 ところで、展覧会が始まった13日以降、私は、展示の修正や、深沢紅子野の花美術館の立原コーナーの資料追加、旧朝吹山荘「睡鳩荘」の2階の1部屋を「立原道造の世界」につくることなどで、多忙な日々を送っていました。その間、17日は川端康成研究家の和洋女子大准教授の深澤晴美さんが、18日は東京都北区立田端文士村記念館研究員で北区芥川龍之介記念館(仮称)の開館に向け奔走されている木口直子さんが来館され、それぞれ長時間、お話をさせていただきました。きのう、堀辰雄文学記念館での緑陰講座「堀辰雄の生涯」を頼まれていましたので、その講演をなんとか終えて、いま、ようやくほっとしたところです。

 なお、ここで、立原道造展の関連イベント4つの予約状況をお伝えしておきます。9月21日の軽井沢文学さんぽは満席となりました。それ以外の高原文庫の会(8/3)、高原の文学サロン(8/25)、緑陰サロン(8/31)は、まだご予約をお受けできますので、どうぞお誘いあわせの上、お気軽にご参加ください。http://kogenbunko.jp 

 なお、立原道造展のイベントではありませんが、5日後の7月27日(土)13時~、軽井沢再発見講座「室生犀星と軽井沢~芥川・堀との交流を中心に~」をおこないます。2017年に始まった私のこの講座も、早いもので8年目を迎えます。数年前に立原道造をとりあげましたので、今年のテーマは室生犀星です。

 ここに、1か月ほど前、西日本新聞(本社:福岡市)に書いた文章を、記録として、載せさせていただきます。 (大藤)