立原道造展がスタートして約1週間が経ちました。4つの関連イベント予約状況(1つは満席)。 | 軽井沢高原文庫

立原道造展がスタートして約1週間が経ちました。4つの関連イベント予約状況(1つは満席)。

 軽井沢高原文庫の夏季特別展「生誕110年 立原道造展 夭折の生涯を辿って」がスタートして約1週間が経ちました。立原道造に関心のある方が次々と会場を訪れています。

 きょうは、立原道造と最も親しかった友人の一人、建築家・生田勉氏(東大教授)をよくご存知という香山壽夫さん(こうやまひさお、建築家、東大名誉教授)が奥様と来館されました。香山さんと立ち話をしていて、生田先生から立原道造についてのお話をよくうかがいました、そして、生田先生は文学者のような雰囲気をもった方でした、と香山さんが私に話してくださった言葉は、強く印象に残りました。

 今年5月、生田勉宛立原道造書簡77通、生田勉宛諸家書簡178通(その中にはたとえば堀辰雄書簡7通や丹下健三書簡6通などもあります)が生田勉氏の令嬢山下翠子さんより当館に寄託されました。一部は今回、飾らせていただいています。

 ところで、展覧会が始まった13日以降、私は、展示の修正や、深沢紅子野の花美術館の立原コーナーの資料追加、旧朝吹山荘「睡鳩荘」の2階の1部屋を「立原道造の世界」につくることなどで、多忙な日々を送っていました。その間、17日は川端康成研究家の和洋女子大准教授の深澤晴美さんが、18日は東京都北区立田端文士村記念館研究員で北区芥川龍之介記念館(仮称)の開館に向け奔走されている木口直子さんが来館され、それぞれ長時間、お話をさせていただきました。きのう、堀辰雄文学記念館での緑陰講座「堀辰雄の生涯」を頼まれていましたので、その講演をなんとか終えて、いま、ようやくほっとしたところです。

 なお、ここで、立原道造展の関連イベント4つの予約状況をお伝えしておきます。9月21日の軽井沢文学さんぽは満席となりました。それ以外の高原文庫の会(8/3)、高原の文学サロン(8/25)、緑陰サロン(8/31)は、まだご予約をお受けできますので、どうぞお誘いあわせの上、お気軽にご参加ください。http://kogenbunko.jp 

 なお、立原道造展のイベントではありませんが、5日後の7月27日(土)13時~、軽井沢再発見講座「室生犀星と軽井沢~芥川・堀との交流を中心に~」をおこないます。2017年に始まった私のこの講座も、早いもので8年目を迎えます。数年前に立原道造をとりあげましたので、今年のテーマは室生犀星です。

 ここに、1か月ほど前、西日本新聞(本社:福岡市)に書いた文章を、記録として、載せさせていただきます。 (大藤)