軽井沢高原文庫 -32ページ目

サギ

 このところ、花の話題が多かったので、きょうは鳥について、身近な話題を紹介します。

 ひと月ほど前から、当館そばの塩沢湖には数羽のサギが住みつくようになりました。 

 この写真は、けさ8時頃、ボート乗り場付近にいるところを撮影しました。10メートルほどまで近づいても動きません。朝早いせいか、じっと体を休めている様子でした。

 江戸時代に造成された鷲穴用水が湖に流れ注ぐ地点は水がとても綺麗で、そのあたりは水中を覗くと小さな魚がたくさん泳いでいます。どうやら、そうした小魚を食べているようです。 

 時折、羽を広げてゆっくりと対岸まで低空飛行したりもしています。 (大藤 記)

 

軽井沢タリアセン園内 山野草観察ガイドツアー「野の花さんぽ」3回開催 

 深沢紅子野の花美術館企画による軽井沢タリアセン園内・山野草ガイドツアー「野の花さんぽ」を今年も開催いたします。ここにチラシ画像を載せます。

 軽井沢の自然の豊かさと、軽井沢タリアセンに残された里山を発見する、2017年から続いている好評イベントです。講師は軽井沢サクラソウ会議・自然観察指導員の方。皆さまも、よろしかったらご参加ください。

 春、夏、秋の3回、開催します。日程は①5月21日(土)、②7月16日(土)、③9月24日(土)各13時~14時半。

 料金は大人1500円(小・中学生500円、未就学児無料)。料金に軽井沢タリアセン入園料と深沢紅子野の花美術館入館が含まれます。

 定員は10名程度。小雨決行。必ず予約をお願いします。。

 参加される方は、当日、12時55分に軽井沢タリアセン中央ゲートまでお越しください。予約は前日15時まで受け付けております(TEL0267-45-6161 FAX0267-45-3663)。(大藤 記) 

 

<追記:③9月17日開催分は都合により③9月24日に変更となりました。>

 

 

  

 

旧古河庭園を歩いてきました。

 きのう、旧古河庭園を歩いてきました。洋風庭園と日本庭園の二つがあり、洋風庭園のほうはバラが見頃を迎えていました。

 バラの手入れをされている職人さんが何人もいて、その一人にうかがうと、「バラはこの2~3日が見頃でしょう」とのこと。大人の手のひらサイズほどもある大きなオールド・ローズがたくさん咲いていました。

 場所は、東京都北区。大正初期の庭園の原型を留める貴重な庭園だそうです。国指定名勝。

 じつは、この旧古河庭園は、夏に軽井沢高原文庫で展覧会を開催させていただく故ドナルド・キーン先生の自宅近くにあり、キーンさんにとって半世紀にわたり足繁く通った、とても愛着のある場所なのです。

 今回、キーンさんがよく歩いたという散歩コースをご子息のキーン誠己さんに教えていただきながら、一緒に歩いてみました。自然の地形を生かした急な勾配もある庭園で、けっこうきつかったです。この庭をキーンさんが96歳で亡くなる晩年まで歩いていたと考えると、ちょっと驚きました。

 展覧会の準備とはあまり関係ないのですが、今年1月24日のキーン先生のお墓参りといい、私にとって、とても貴重な体験となりました。 (大藤 記)

こちらは京都の庭師、小川治兵衛の作庭による日本庭園。

イングリッシュローズ・ガーデンでニリンソウの大群落が一斉に咲き出しました。

 いま、軽井沢タリアセンのイングリッシュローズ・ガーデンでニリンソウの大群落を見ることが出来ます。一番奥まった所にある緩やかな斜面です。写真は、けさ、仕事前に散歩して撮影しました。

 無数といっていいくらいのニリンソウの可憐な花々が一斉に咲き誇っています。ほんとうに素晴らしい光景です。

 適した土地なのでしょう、年々広がっているようです。皆さまも一度、ご覧になってみてください。 (大藤 記)


 

 

大型連休まもなく終了。旧朝吹山荘「睡鳩荘」で「女流博物画家 メーリアンの世界展」開催中。

 大型連休はまもなく終わりを迎えようとしています。全国的におおむね好天だったようで、何よりでした。皆さまはいかがお過ごしでしたか。

 私はほぼ全日、勤務でした。忙しいことを言い訳にして、本欄もサボってしまいました。

 ところで、きのう、旧朝吹山荘「睡鳩荘」で開かれている「女流博物画家 メーリアンの世界展」を見学に、メーリアン著『スリナム産昆虫変態図譜 1726年版』の原本所有者の白石雄治氏が奥様といらっしゃいました。

 「300年以上も昔、50歳を過ぎた女性が、自分の夢を実現させるために、オランダのアムステルダムから、僅か全長25メートルほどの木の船で、約2か月かかって、南米のスリナムに向け大西洋を渡ったのですから、すごいことですよね」と、白石さんは熱っぽく私に語られました。白石さんの顔が、一瞬、かつてそうだったという昆虫少年の顔に<変態>した瞬間でした。

 「女流博物画家 メーリアンの世界展」は、白石さん所有の原本に限りなく近い図版に日本語訳・英訳を付して鳥影社から近く刊行される書物(岡田朝雄・奥本大三郎訳、白石雄治製作総指揮)から、私の知人の新部公亮さんの紹介により鳥影社から35点をお借りして展示したものです。  

 ドイツ文学者の岡田朝雄氏によれば、メーリアン著『スリナム産昆虫変態図譜』は3回刊行されていて、1705年の初版は日本で存在が確認されておらず、1719年刊行の第二版は国立国会図書館が所蔵、そして1726年の第三版は東京国立博物館に1部所蔵されているほか、荒俣宏氏が1部、白石さんが1部所有しておられるとのことです(「未定」26、2021.10/岡田朝雄「東西の『虫愛づる姫君』」)。

 某会社会長の白石さんはこの数十年間、西洋の博物学の文献等を収集されていて、コレクションの中で「メーリアンの『スリナム産昆虫変態図譜』は最高峰だと思います」と高く評価されている様子でした。

 余談ですが、奇しくも、私が見学順路の最初に飾った作品が、白石さんがメーリアンの中で最もすばらしいと感じていた絵であり(白石さんの名刺にもこの作品が印刷されています)、最後に飾った作品が、白石さんがオークションで初めてメーリアン作品を購入した記念すべき絵とうかがい、内心、驚きました。そうした経緯をまったく知らず、4部屋に約8~9点ずつ選び、直観で並べていったからです。 

 白石さんは、見学に訪れたお客様にも気軽に説明をされるほどサービス精神旺盛で、ここにその様子を1枚、載せさせていただきます。

 白石さんは南米に博物館をつくって寄贈なさったりもされているようで、とても面白い方です。 (大藤 記)

 

  

 

 

 

 

 

 

 

町内循環バスの運賃が4月から一律100円に変更されました。

 今日は4月の最終日です。軽井沢は朝からよく晴れています。

 けさ、軽井沢高原文庫に最初に入館なさったご夫婦が、帰り際、中村真一郎文学碑近くで鳥が地面にじっとして震えています、とのこと。驚かさないように遠くから眺めてみると、ガラスにぶつかったのでしょう、小刻みに震えるコゲラが確認されました。30分くらいして、再び見に行くと、もう姿がありません。回復して、飛び立ったようでした。

 ところで、軽井沢高原文庫の前に、町内循環バスのバス停(「塩沢湖」)があります。GWということもあってか、きょうはバスの到着時刻が近づいてくると、バスを待つ大勢の人の姿が見られます。

 そこで思い出しましたので、これを記しています。

 すでにご存じの方もおられると思いますが、令和4年4月1日から、町内循環バスの運賃が一律100円に変更となりました。小学生以下、身障手帳等をお持ちの方は50円です。

 従来は、距離が長ければその分、運賃が高くなっていました。たとえば、軽井沢駅から当館へ来る場合、運賃は200円でしたが、4月から100円に値下がりしています。

 今回の変更目的について、軽井沢町は「住民生活の負担軽減」「公共交通を利用することによる二酸化炭素排出量の縮減」「新型コロナウイルス感染症により減少した観光需要の喚起」の3つをあげています(町ホームページより)。

 現在、町内循環バスは、南・東廻り線(内回り・外回り)、北廻り線、西コースの3つが運行されています。一日あたりの運行本数はそれほど多くありませんが、上手に活用すれば、有効な交通手段の一つとなります。

 皆さまも、時折、よろしかったらご利用なさってください。 (大藤 記)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「2022野の花さんぽ」を開催します。

 きょうは、ゴールデンウィークの初日です。軽井沢は朝から曇りでしたが、昼頃から小雨になりました。皆さまの所はいかがですか。

 さて、きょうは、深沢紅子野の花美術館主催のイベント「2022野の花さんぽ」について、お知らせさせていただきます。

 軽井沢の豊かな自然と、軽井沢タリアセンに残された里山を発見する「野の花さんぽ」を春・夏・秋に計3回、開催いたします。この催しは2017年からおこなっています。

 軽井沢高原文庫近くの塩沢湖周辺は、地形が起伏に富み、江戸時代からの古い用水などもあり、ヤマタバコをはじめとする希少植物も多いことが、これまでの環境省モニタリング調査などからわかっています。

 自然観察指導員の案内で、四季折々に咲く花や植物たちを、一緒に歩きながら、途中、クイズなども出しながら、楽しく探します。植物にあまり詳しくない方も大歓迎です。どうぞお気軽にご参加ください。

 開催概要は次の通りです。 (大藤 記) 

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深沢紅子野の花美術館主催イベント

「2022野の花さんぽ」

日時:①5月21日(土)、②7月16日(土)、③9月17日(土)各13時~14時半

料金:大人1500円、小・中学生500円、未就学児無料(料金に軽井沢タリアセン入園料800円および深沢紅子野の花美術館入館料600円が含まれています。)

定員:10名程度  ※小雨決行 

講師:軽井沢サクラソウ会議・自然観察指導員       

集合:軽井沢タリアセン中央ゲートに12時55分集合

○予約受付は随時。電話、FAXで受けつけます。(※必ず前日までの予約が必要です。)

TEL:0267-45-3662  FAX:0267-45-6466 (いずれも深沢紅子野の花美術館)

   

2019年6月19日開催の「野の花さんぽ」。


 

       

           

明治44年館のジューンベリーが満開です。

 きのう、私は一日、軽井沢タリアセン内の明治44年館(=深沢紅子野の花美術館、国登録有形文化財)にいました。建物は軽井沢郵便局舎(1911年建築)を1996年に旧軽井沢・本通りから移築復元したもの。

 玄関前に植えられているジューンベリーの木が、ちょうど白い花が満開になっています(写真)。

 このジューンベリーは、春には白い花が満開になり、初夏には赤い実をたわわにつけ、秋が深まると紅葉し、季節の移ろいを感じられるとても素敵な落葉樹です。あまり大きな木にならないのも一つの魅力かもしれません。

 このジューンベリーの木は2003年、明治44年館の庭を「パレット・ガーデン」と名付けて整備する際、全体のデザイン植栽を担当していただいた中野加奈さんが選び、この場所に植えたものです。東京の銀座や青山でフラワーデザインの仕事に携わっていた中野さんが、当時、日本画の画材である水干絵具を用いて描いた植栽プラン「軽井沢の花庭園をつくる」を見ると、中野さんはジューンベリーをこう説明されています。「春、かすみのような白い花が咲き、夏、美味しいベリーを実らせ、秋、美しい紅葉で魅せます」。20年ほどが経過したいま、中野さんの説明にあらためて私も納得しています。 

 軽井沢もようやく暖かい春を迎えました。 (大藤 記)


 

 

 

昨日から旧朝吹山荘〝睡鳩荘”で「女流博物画家 メーリアンの世界展」を開催しています(~6/12)

 昨日から、軽井沢タリアセン内に移築保存されている旧朝吹山荘「睡鳩荘」(国登録有形文化財)において、「女流博物画家 メーリアンの世界展」を開催しています(~6/12)。一昨日夜、飾りつけが終了した直後の写真を3枚、ここに載せます。

 ここで、メーリアンについて、ごく簡単に紹介します。

 マリーア・ズィビラ・メーリアン(1647-1717)は、ドイツ・フランクフルトに生まれました。幼少期より昆虫や植物に興味を示したメーリアンは、静物画家の義父の影響もあり、やがて、それらを観察するだけでなく、写生することにも熱中しました。

 1699年、南アメリカのスリナムにわたったメーリアンは、そこで2年間滞在し、熱帯の苛酷な暑熱と湿気の中、現地の固有動植物の観察とスケッチに励みました。その成果となるのが、1705年にアムステルダムで刊行された『スリナム産昆虫変態図譜』でした。60点の彩色エッチングからなるこの大型の版画集は、当時大評判となりました。

 今回の展示は、メーリアン著『スリナム産昆虫変態図譜1726年版』の邦訳初刊行(岡田朝雄氏・奥本大三郎氏訳、白石雄治氏製作総指揮、2022年春、鳥影社刊)を記念して開催するものです。書物は来月にも刊行予定ですが、本書から約35点を額装展示しています。協力:㈱鳥影社、北澤晋一郎氏、新部公亮氏ほか。

 現在では、メーリアンは博物画家としてだけでなく、常識にとらわれず生物の実相に迫った科学者として、また、自立した行動する女性としても高く評価されています。

 この機会に、350年ほど前の女流博物画家、メーリアンの世界をどうぞお楽しみください。 (大藤 記)


 

有島武郎別荘〝浄月庵”のヤマザクラが咲きました。

 けさ、軽井沢高原文庫に移築されている有島武郎別荘〝浄月庵”を開けに行って、周囲のヤマザクラが見事に咲いているのに思わず見とれてしまいました(写真)。このヤマザクラは自生です。同別荘2階の窓からも、彼方に望める浅間山を取り囲むように薄いピンクの花々がいっぱいちりばめられていて誠に美しく、構図も面白いので、ここに掲げます。浅間山にはまだわずかに雪が残っています。

 きょうの軽井沢は快晴。予想気温は最高22℃、最低7℃。とても気持ちのよい一日になりそうです。 

 なお、昨夜、軽井沢タリアセン内の塩沢湖畔に移築されている旧朝吹山荘「睡鳩荘」で、「女流博物画家 メーリアンの世界展」の飾りつけを行いました。メーリアン著『スリナム産昆虫変態図譜 1726年版』(岡田朝雄・奥本大三郎訳、白石雄治製作総指揮、2022年春、鳥影社刊行)より約35点の額装されたメーリアンの博物画を展示しました。とてもすばらしい絵です。同展は本日より6月12日まで開催しています。 (大藤 記)