軽井沢高原文庫 -173ページ目

長崎、大分に行ってきました。

おととい、きのうと、長崎、大分に行ってきました。おとといは、長崎市の遠藤周作文学館へ「沈黙」「深い河」草稿ほかを返却に行きました。学芸員の北村沙緒里さんにご確認いただき、無事、資料をお返しすることができました。長崎ではひとつ、嬉しい出来事もありました。遠藤文学館は海を臨むすばらしい場所に立っているのですが、今回、初めて、海に浮ぶ五島列島を西の海に眺めることができました。飛行機の中では、例によって遠藤作品を読みました。その後、300キロほど高速道を車を走らせ、大分へ移動。私はまだ野上弥生子氏の故郷・臼杵を訪れたことがありませんでした。きのうは午前中いっぱい、臼杵町並み観光案内ガイドの笹山昭義さんに野上さんゆかりの場所(生家、学校跡など)や、大友宗麟や稲葉氏など臼杵を代表する人物ゆかりの場所、図書館やこども図書館などを、丁寧に、詳しくご案内いただきました。野上さんのご実家、小手川酒造では、21年前、当館で「野上弥生子と漱石の時代展」を開催した折、わざわざ軽井沢まで足を運んでださったという安東忠さんにも偶然、お目にかかりました。国宝臼杵石仏、国宝宇佐神宮なども見学し、夕刻、大分空港から羽田行き飛行機に乗り、九州を離れました。

全国的な秋晴れ

きょうは全国的に秋晴れのようです。軽井沢も朝から、すっきりとした空気と、青い空が見えています。きょうは午前中、当館から南へ300メートルほど行った風越(かざこし)公園で、町の大規模な防災訓練が行われます。サイレンが鳴ったり、発炎筒を使ったりするようです。当館は、昨日から、今年度最後の展示が始まりました。また、これからしばらくの間、断続的に、前の展示でお借りした資料の返却があり、それらのすべてが終わるまで、私たちにとっては気の抜けない日々が続きます。きょうは、堀辰雄文学記念館への資料返却などがあります。なお、けさ、開館の準備をしていましたら、裏庭にイノシシが土をたくさん、掘り返した痕がありました。

 

薪ストーブに火をつけました

このところの寒さで、ついに、昨晩、自宅の薪ストーブに火をつけました。これは例年よりもかなり早いです。きのうの軽井沢の気温は、最低が6.5度、最高が13.8度。今日の予想気温は、最低が4度、最高が15度。いつものことながら、夏は忙しく、今年もまだ薪の支度が十分でないため、これから休日を利用して、この冬の薪を少しずつ用意したいと思います。でも、やっぱり、薪ストーブによる温かさと、木が燃えた際に出る木のほのかな香りというのは、なんともいえずよいものですね。燃やす木の種類により香りも異なります。ご存知と思いますが、薪ストーブは鋳鉄製の本体をまず温め、その結果として、その本体および長い二重構造の煙突から発せられる遠赤外線による輻射熱によって部屋を暖める仕組みになっています。極寒の北欧や北米、アルプスやピレネー山脈付近などで、この数百年の間に、薪ストーブは進化してきました。皆さまにおかれましても、これからの時期をどうぞ、暖かくしてお過ごしください。

明日から「軽井沢ゆかりの文学を訪ねて」展スタート!

明日から「軽井沢ゆかりの文学を訪ねて」展がスタートいたします(11/30まで。会期中無休)。この展示では、館収蔵資料をもとに、明治から戦後にかけての軽井沢ゆかりの文学者約50人による、軽井沢を舞台に描いた小説・詩・随筆・戯曲・短歌・俳句など約200点あまりを、著作、原稿、書簡、初出紙誌、写真等で紹介する予定です。軽井沢の豊穣な文学の歩みを一望できます。構成は、明治・大正、昭和初期、戦中・終戦直後、戦後(昭和20年代以降)の4部構成。主な紹介作家は、ほぼ時代順に次の方々を予定しています。有島武郎、正宗白鳥、室生犀星、芥川龍之介、片山廣子、北原白秋、志賀直哉、与謝野晶子、内村鑑三、野上弥生子、岸田國士、川端康成、堀辰雄、立原道造、津村信夫、野村英夫、片山敏彦、芹沢光治良、阿部知二、円地文子、吉川英治、井上靖、芝木好子、壺井栄、中野重治、佐多稲子、大原富枝、中村真一郎、福永武彦、後藤明生、辻邦生、遠藤周作、北杜夫、矢代静一、岸田衿子、谷川俊太郎ほか。

皆さま、紅葉シーズンを迎える軽井沢へよろしければお出かけください。なお、その際、紅葉の名所の雲場池や塩沢湖、軽井沢駅北口に新設されたワインポータル「AU DEPART」などをのぞかれるのもよいでしょう。

展示替え作業一日目

一昨日、閉館後、一部資料の展示資料の撤去をおこないました。きのうは、展示替え作業一日目。2階展示室のすべての展示資料の撤去をおこないました。きょうの天気は晴れ。気温は最低5度、最高18度の予想。だんだん冷え込みも厳しくなってきました。これから軽井沢にお越しになる方は、秋冬服をおすすめいたします。なお、きのうは、きょうから軽井沢で数日間おこなわれる日独皮膚科学会の国際会議に参加する知人が京都からこられたので、中軽のアダージョで一緒にランチをとりました。リゾットの中に、お店の庭でとれたという栗の実が入っていました。中山シェフは「休憩時間は栗ばっかり、むいています」と笑っていました。平日でしたがお店は混んでいました。

きょうから3日間、展示入れ替えのため休館です。

軽井沢のけさの気温は6度。天気は曇り。きょうから3日間、当館は展示入れ替えのため、休館とさせていただきます。なにとぞご了承ください。なお、軽井沢タリアセンのミュージアムセット券をお持ちの方は、当館敷地内に移築した3つの別荘を見学することができます。当館の本館は、10月14日から、次の展示「軽井沢ゆかりの文学を訪ねて」がスタートいたします。ご来館をお待ち申し上げます。また、有島武郎別荘内のカフェ「一房の葡萄」は、今月、次の日が都合により休業となります。10/11、12、14、20~25。

ありがとうございました。

本日をもって、当館で開かれている夏季特別展「130年の軽井沢~室生犀星・堀辰雄・川端康成・遠藤周作…~」が終了いたします。開催にあたり、展覧会の開催を快くご許可をくださったご遺族の方々、また資料を快くお貸しくださった文学館、団体、個人の方々、さらに、会期中、複数のイベントに出演くださった講師の先生と各イベントに参加くださった皆さま、そして、ご多用のなかを本展に足を運んでくださったすべての方々に対し、厚くお礼を申し上げたいと思います。誠にありがとうございました。

なお、昨日は、当館の本館を1985年に設計した東京の(株)GK設計の現社長で、同社を含むGK Design Group全体の(株)GKデザイン機構の代表取締役社長、田中一雄氏が来館くださいました。田中さんは現在、(公財)日本インダストリアルデザイナー協会理事長でもいらっしゃいます。また、(公財)八十二文化財団で充実した季刊誌「地域文化」を5年ほど編集なさっている小平千絵さんもお見えになりました。

 

明日で夏季展終了、10/11~13まで展示替え休館、通信88号編集

当館で開かれている夏季特別展「130年の軽井沢」は明日をもって終了いたします。その後、10/11~13まで展示替え作業のため、3日間臨時休館とさせていただきます。どうぞご了承ください。なお、先日より、夏季特別展「130年の軽井沢」の展示資料データなどを収録する「軽井沢高原文庫通信」第88号の編集を始めました。また、この数日、今回の展示で貴重な資料を拝借した文学館、個人の方々にご連絡を差し上げ、資料返却日等についてご相談をしております。また、展示の記録写真も今日か明日、撮る予定です。いよいよ夏の展覧会も終盤になってきました。

 

きょうから3連休です。夏季展終了まであと3日。

きょうから3連休です。当館の夏季展終了まであと3日となりました。きょうの軽井沢は曇り。朝のうち、少し雨が降りました。きのう、おとといと晴れましたので、裏庭のイベント用の舞台に敷いたじゅうたんをはがし、干し、仕舞いました。おとといは、英文学者で日本女子大名誉教授の吉田新一先生の奥様がご友人4人でご来館。吉田先生夫妻は当館近くにもう30年近い前からお住まいの方です。今年はビアトリクス・ポターの生誕150年にあたり、ピーターラビット展が日本でも行われていますが、吉田先生は早くからその研究をなさってきました。イギリスのナショナルトラスト(THE NATIONAL TRUST)の創立者の一人、ローンズリー牧師と湖水地方で知り合ったことで、ポターはその活動に共鳴し、湖水地方の自然を保存しようと牧地を買い求め、死後、16万アールの土地をナショナルトラストを遺贈しました。ポターが暮らしたニア・ソーリー村には私も行ったことがあります。ほんとうに素敵な所で、皆さまにはぜひおすすめいたします。また、きのうは堀辰雄文学記念館の土屋公志館長と、同館学芸員を10年ほど務められ、今は追分宿郷土館に移られた伊藤京子さんが来館くださいました。また、きのうは建築家の磯崎新氏がアシスタントの方と来館されました。

キクラゲ、マツタケ

きのう、軽井沢タリアセンの知人女性が、落葉樹の倒木に生えたキクラゲを見つけたようで、それを車にのせるさい、ちょっと見せてくれました。家に持ち帰って、中華料理の材料として使うそう。見ると、木の表面に褐色のキクラゲがびっしり、ついていました。当館の庭にも、シメジの一種が毎年、出ます。また軽井沢では、地元でデコボーと呼ばれるきのこをよく耳にします。正式にはハナイグチ。また、私の知り合いで、実家が南佐久のほうにあり、代々マツタケ山を持っていて、毎年、秋のこの時期になると、一家でマツタケ狩りをするそうです。つい先日も、行ってこられたようでした。そうした季節の楽しみ方というものが、いろいろあるものです。