こんばんは。主宰です。
論文紹介の続きです。
Toru Kobari, Tsutomu Ikeda, Yasuji Kanno, Naonobu Shiga, Shogo Takagi, Tomonori Azumaya (May 2003)
Interannual variations in abundance and body size in Neocalanus copepods in the central North Pacific. Journal of Plankton Research: 25 (5), 483-494.
https://doi.org/10.1093/plankt/25.5.483
こちらも博士の学位取得後に研究職に就けず、北海道区水産研究所でアルバイトしていた時に執筆した論文です。研究対象としていたカイアシ類の豊度や体サイズは経年的に変化しており、その変化パターンに特徴があることを報告しました。博士論文データをなかなか投稿論文としてまとめることができず、時間のあったアルバイト時代にまとめることができました。生活史と並んで、博士論文の中心的なデータです。今では様々な統計解析をアプリケーションを使って簡単にできますが、当時はまだそのようなアプリケーションがなかったので、エクセルで計算して統計値を必死に計算してたなぁと思いだします。
こんばんは。主宰です。
論文紹介の続きです。
Toru Kobari, Kazuaki Tadokoro, Akihiro Shiomoto, Shinji Hashimoto (February 2003)
Geographical variations in prosome length and body weight of Neocalanus copepods in the North Pacific. Journal of Oceanography: 59, 3-10.
https://doi.org/10.1023/A:1022895802468
博士の学位取得後に研究職に就けず、北海道区水産研究所でアルバイトしていた時に執筆した論文です。研究対象としていたカイアシ類の体サイズは北部北太平洋ではかなり異なっており、水温と餌に影響を受けていることを報告しました。アルバイトでは新しい標本・データが得られなかったので、博士課程でまだ眠っていたデータを再解析して論文にしました。ポスドクにも就けなかったので、必死に論文を作ろうとしていた時期だったので、思い入れがあります。
こんばんは。主宰です。
論文紹介の続きです。
Toru Kobari (February 2003)
How do we progress plankton studies in future?: recent advances and future prospect in zooplankton studies. Bulletin of Plankton Society of Japan: 50 (1), 25-29.
https://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/2010673240.pdf
日本プランクトン学会の学会長が企画されたシンポジウムにおいて、日本における今後のプランクトン研究はどのように進展していけばよいかということを議論するため、若手研究者中心に話題提供したものをまとめたものです。私は、動物プランクトンに関することをまとめて発表しました。海洋プランクトンの研究に専念していたので陸水プランクトンのレビューが漏れていることが弱点ですが、当時の自分の考えを述べました。
こんばんは。主宰です。
論文紹介の続きです。
Toru Kobari, Akimasa Habano and Toshihiro Ichikawa (December 2002)
Seasonal variations in phyto- and zooplankton biomass in Kagoshima Bay. Memoirs of the Faculty of Fisheries, Kagoshima University: 51, 19-25.
鹿児島大学水産学部に赴任して、初めてまとめた論文です。鹿児島湾北部・南部の植物・動物プランクトン現存量の季節変化を比較したもので、鹿児島湾北部のほうが高いことが分かりました。当時、南星丸乗船者があまりいなくて困っているという船長からのお誘いで、これ幸いと毎週1回乗船させてもらってました。これだけ高頻度に調べた例はないとおもいます。この観測のおかげで、船舶職員の方々と信頼関係を築くことができ、後々の研究でも大助かりでした。
こんばんは。主宰です。
先日、海洋生物ゼミ(プランクトン研究室・魚類生態研究室・葉上動物研究室)で合同お花見をしました。いろいろとタイミングがよく、各研究室に配属された卒論生、魚類生態研究室に4月から配属された留学生(イアラさん)、先日のハダカイワシ観測に来学された安間さんの歓迎を兼ねる会となりました。
1週間前の甲突川の様子。3月下旬に寒波が来たので、例年よりも桜開花が遅れていました。でも、4月上旬に予定していたので、結果的によくなったかもということになりました。そしてお花見実現。ちょっと曇りましたが、甲突川で開催となりました。
新卒論生たちが、丁寧にバーベキューしてくれてて、我々は何もせずに有難かったです。
こちらが、丁寧に焼いてくれたマイワシ。丸々としたマイワシで火加減も上手で、たいへん美味しかったです。
久米さん・小玉さんのご家族も参加され、子供たちはお姉さん・お兄さんたちと一緒に遊んでご機嫌でした。私も、小さい子を抱っこ・肩車できてうれしかったです。
最後に記念撮影。ここ数年、お花見の機会がもてず流れてましたが、ついに実現。うれしかったです。新しいメンバーで新年度スタート。今年度も新しい発見・予想外の展開・独創的な結果など、たくさんの研究成果がみれることを楽しみにしています。