COPE (KU Plankton Lab)

COPE (KU Plankton Lab)

絶滅危惧研究室の営みをつづるブログです

こんばんは。主宰です。

 

娘たちが生まれてからは自宅の中が散らかってたのでなかなかできませんでしたが、昔はよく研究室所属の学生を呼んで宅飲みをしてたものです。この春に娘たちが遠くの大学へ通うことになったので、自宅ががらんとしました。随分と寂しくなったので、宅飲みを再開しました。

昔はどの学生も大食漢だったので、たくさんの料理を準備しなければなりませんでしたが、最近の学生は小食なようなので粉もんを少々準備して、それを料理しながら楽しんでもらうことにしました。ゆうたは用事があるとのことで参加できませんでしたが、それ以外の学生さんたちは集合。18時ころからスタートしたのですが、時計が止まっていたこともあって、いつの間にか23時を過ぎてました。こうやって会話を聞いていると、それぞれの個性が理解できるので、私にとってはよい機会です。今回も、今まで知らなかった特技・個性・逸話などを聞けて楽しかったです。

 

また、寂しくなったら企画しますので我が家へお越しください。

こんばんは。主宰です。

 

5月13日~14日にかけて、中深層性魚類観測のために南星丸に乗船しました。

鹿児島湾には、中深層性魚類として、イワハダカ・ヨウジエソ・キュウリエソの3種類が分布していることが分かっています。これらの魚類は日中は深層に潜行しているのですが、夜間になると表層へ浮上して摂餌します。夏期に代表されるように、表層と深層の非常に異なる水温帯を往復するので、その代謝活性はどのようになっているのかを調べることを目的としています。

今回は、ほのか・あやちゃん・りゅうちゃんの女子学生が活躍してくれました。まずは、中深層性魚類の餌資源を調べるため、プランクトンネットを曳網します。

動物プランクトン標本を採取したら、その後様々な分析にかけるので、船上で速やかに処理をします。りゅうちゃんは初体験だったので、ほのかの指導のもとでやってくれました。初めてにしては要領よくできているとのことで、今後の成長が楽しみです。

観測中には、イルカの群れが遊びに来てくれました。最近、鹿児島湾内ではよく見ます。マイワシの集群があるからですかね。

動物プランクトン標本を採取した後は、工学部の日高先生と一緒に共同研究している画像解析に関する観測をします。こちらがシャドウグラフカメラというもので、水中の動物プランクトンを撮影する機器です。日高先生は、この画像で撮影された動物プランクトンを機械学習(人工知能)により自動で識別計数する技術を開発しています。私もたいへん関心があるので、微力ながらお手伝いさせてもらっています。

海洋学でも教えていますが、これが魚群探知機で捉えたDeep Scattering Layerです。下の画面で緑色の線が斜めに映っていますが、これが中深層性魚類に代表される生物群が時間経過と共に表層へ浮上している様子を示しています。日没後から2時間ほどで表層に浮上します。

このDSLを狙って曳網すると、中深層性魚類が採取されます。非常に脆弱なので通常ですと死んだ個体しか採取されませんが、我々は生鮮状態のまま採取できています。これらの代謝活性を測定するので、たいへん状態のよい標本が採取できます。

今回も南星丸の船飯には、たいへんお世話になりました。こちらが朝飯。出汁の効いた味噌汁とおかずがたくさんなので、白飯が進みます。

こちらが夕飯。今回はモツ煮・とり天・ごぼうのきんぴらでした。酒が欲しい・・・。こんな美味しいごはんを頂けるなんて、ありがたい限りです。水産学部の学生はラッキーだねぇ。

夜間の調査なので、朝に帰港。そのままゼミ・授業といそがしく1日が過ぎ、家路についたころは疲れはててウトウトしてました。次は夏期。楽しみです。

 

こんばんは。主宰です。

 

ゴールデンウィークも本日で終了。はやいっすね。新社会人となった方々は、年度初めからの緊張感が続いていたでしょうから、ほっと一休みできたのではないでしょうか。

この休み中は、手術・入院のためにつぶれてしまいました。年度初めは毎日授業があるので、このタイミングで良かったんですけどね。入院中は何もやれることがないだろうと思ってたので、ノートパソコンを持ち込んで授業の資料を作ったり、論文を書いてました。インターネットがベットで使えるから、かなり便利でした。

乗船と同じで、入院すると楽しみがあまりないので、飯がビックイベントになります。こんなこともこれからあまりないだろうとおもって、いくつか画像を撮ってきました。

 

これが朝飯。必ず牛乳が出ます。給食だと普通に出ますが、久しぶりに牛乳飲んだ。

これが昼飯。結構ボリュームもあって、味付けもなかなか凝ってます。以前、妻が出産で市立病院に入院した時に食べたことあったけど、それよりはるかに美味いです。病院によって違うのかな。

これが晩飯。消灯が21時で、晩飯が18時30分くらいだから、たぶん就寝を考えて軽めなのかな。消化がよさそうなメニューでした。

病院からようやく自宅にもどってきて、最後の休みの日は明日からの生活準備ために食料確保・部屋掃除・洗車(今年は降灰がけっこうある!)しました。午後少し時間ができたので、車のバッテリー充電もかねて山菜を探しに軽くドライブ。こちらは、また別の機会に報告します。

明日からまた仕事ですけど、休み明けからがんばると疲れるので、ゆっくりと調子を上げていきましょう。Have a good holiday.

 

こんばんは。主宰です。

 

先日、理学部主宰の南星丸航海に混乗してきました。

理学部の富安・神崎・児玉谷研究室では、鹿児島湾奥部の熱水噴出孔から噴出する水銀・セレンの生物濃縮に関する研究を行っています。戦後間もない頃ですが、鹿児島湾奥部では魚類から高い水銀が検出されました。鹿児島県では水俣病の黒歴史があるので、当時は大規模な調査により水銀の供給源を探索しました。その結果、鹿児島湾奥部にある熱水噴出孔(たぎり)から噴出する水銀が、生物濃縮を経て濃縮されるのだろうと結論づけられました。その後、水銀濃度について厳密な監視を行っているのですが、この問題があった以降は大きな問題とはなっていませんでした。しかし、その脅威は消えたわけではないので、富安・神崎・児玉谷研究室ではこの生物濃縮過程を解明するために研究を行っています。プランクトンは溶存態の水銀が粒状態になる最初の段階ですが、食物網が非常に複雑なのでこれら生物群集での生物濃縮がよくわかっていませんでした。この謎を解くべく、私はこの研究に参画しています。以前からお手伝いしており、数年前にこの濃縮過程に関する論文を発表しました。

 

 

今回は、卒論生の海洋観測習熟を兼ねています。そのため、たくちゃんに一緒に乗船してもらいました。

観測機器の取り扱いはすぐに習熟できてて、とても頼もしかったです。これからも2カ月に1回ほど理学部との混乗がありますが、たくちゃんを中心に乗船者を募って乗船してもらおうとおもっています。

理学部での標本採取は、まず溶存態の水銀・セレンを測定するため、深度別に採取した海水標本を採取します。みなさんで手分けして海水を採取し、いろいろな測定をしていました。気体状態の水銀もあるらしく、それも測定しててびっくりしました。

もう1つは、生物濃縮の初期過程を解明するためのプランクトン採取です。表層と深層を深度別に分けてプランクトンを採取したいとのご要望だったため、うちの研究室からガマグチネットをお貸しして使ってもらっています。たぶん、うちの研究室のみなさんは見たことないですね。このプランクトンネットは今から数十年前に開発されたもので、私が学位論文の標本を採取するのに頻繁に使っていたものです。メッセンジャーという器具を落とすと、水中でネットの口部分がガマグチのように閉じるようになっているので、深度別にプランクトンを採取することができます。

これは、予め計算しておいて、あるワイヤー長になった時にメッセンジャーを落とすタイミングを計っているところです。ネットが上がってくる速度(毎秒1m)とメッセンジャーが落ちる速度(毎秒2mくらい)に基づいて、ある深度で離脱機にヒットする深度を計算しておきます。うまくいけば、予定している深度でガマグチが閉じます。今回は140mで閉鎖したいとのことでしたが、135~137mで閉鎖していたようなので、計算バッチリということですね。

これが、ネット閉鎖して海面に上がってきた状態。うまく閉じてて成功ということです。

今回はお手伝いだったので、昼飯をゆっくりと堪能できました。今回は、つけ麺と炒飯セット。練習船での飯で、つけ麺は初でした。ガツンと来る味噌だれのつけ麺で、ショウガの効いた炒飯が付け合わせで絶品でした。今は自炊しているので、こんな美味い飯が喰えるなら、毎日乗船したい・・・

途中で、神瀬の近くを通りました。以前、ここと奥に見える島にカヤックで上陸したなぁ。随分とカヤックやってないから、今年は久しぶりにやるかね。

 

こんばんは。主宰です。

 

水産学部では、新入生が入学直後に「水産学とキャリア」という講義の一環で、練習船かごしま丸・南星丸に全員が乗船する機会があります。他学部と異なり、水産学部では全国から新入生がやってくるので、新入生はお互いに知らない人たちばかりで不安があるかもしれませんが、この乗船で寝食を共にするので、ここで大学時代の仲間ができることもあります。昨年度より、この仲間づくりのお手伝いを教員が積極的にしましょうということになり、私も微力ながらお手伝いすることになりました。

私の担当は、4月中旬の南星丸です。勝手知ったる船なので、私としてもありがたい(かごしま丸もかなり乗船しているので、どっちでもいいですけどね)。まずは、乗船したら船舶教員から船内生活についての説明があります。

その後、ライフジャケットの着用方法などについて体験して、非常時でもどうやって退避すればよいかを体得します。以前、韓国で修学旅行中の学生さんたちが船外に退避できずに多くの人命が失われた事故がありましたが、水産学部では緊急操練を全員が体験するので、いざというときには役立つとおもいます。もし、船から落水したら、こんな形でみんなと離れないように一緒になります。

また、溺れたり気を失った人がいたら、人で筏を作ってその上にそういう人を乗せるようにするためのまとまりかたもあるそうです。こんな感じ。

次はベットメイクの時間。ホテルではないので、自分たちでシーツ類を敷きます。みんな上手にできたかな。

それが終わると船内ツアー。まずは機関室。

私は重機があるところが好きなので、船の中でもかなりお気に入りの場所です。南星丸は直列6気筒エンジン。造船されてからもう25年を過ぎましたが、機関部の職員のかたが整備をきちんとやってくださっているのでまだまだ現役です。

次は船橋。船の中で最も見晴らしがよい所です。飛行機のコックピットみたいなところですね。明日は出港しますが、実際に舵を握ってこの大きな船を自分で動かせるようです。水産学部生だからこその役得ですね。

いろいろとやっているうちに時間が過ぎ、お楽しみな食事の時間。南星丸は小型練習船なので、温かいメニューを温かいままいただくことができます。司厨長もこのあたりを気遣ってくれてて、食事の直前に配膳してくださいます。まずはみんなで配膳作業。

今晩のメニューは司厨長特製の手ごねハンバーグ。

若者が好みそうなご飯を提供してくれてます。インスタ(copestagram_kuff)にも掲載したので見てね。みんなで合掌して、いただきます!

夕飯が終わると、私が担当するアイスブレークの時間。まずは、簡単に自己紹介。自己紹介するまでもなく、もう仲良くなってましたが、やはり名前で呼び合うのがいいですよね。

 

次は、僭越ながら水産学部の面白いところを紹介しました。そして最後は、新入生たちがお互いに話をしやすくなるように、ゲームをしてもらいました。今回採用したのは、マシュマロチャレンジ。パスタとマシュマロを組み合わせて高さを競うゲームで、チームビルディングに効果があるらしいです。世界大会もあるらしく、世界記録は99cm。世界記録なるか。優勝チームは62cm。

準優勝チームは52cm。随分頑張ったとおもいます。

そうしているうちに夜も更けてきました。場が温まったら、あとは新入生たちに自由に会話してもらうのが一番。おじさんはドロンします。この乗船をきっかけに、語り合える仲間ができ、水産学部を楽しく4年間過ごせるようになってくれたらいいなぁと願っています。明日はいよいよ船出。錦江湾の美しい自然と海・船のすばらしさを体感してください。