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COPE (KU Plankton Lab)

絶滅危惧研究室の営みをつづるブログです

こんばんは。主宰です。

 

本日は伊集院高校にお呼ばれしまして、出前授業に行ってきました。

20年ほど前、この高校を卒業されてうちの研究室に配属された学生さんがいました。伊集院から通学されてて、毎日淡々と研究データを積み上げて立派な研究をやってくれたことをよく覚えています。うちの研究室では生化学分析を盛んにやりますが、この学生さんがやってくれた研究がその基盤になってます。また、就活もあっという間に終わり、軽々と就職したことも覚えています。そのため、この土地や高校には才能豊かな人材がたくさんいるなぁと感じていました。たぶん、この学生さんがご縁を作ってくれて、ここに出前授業に行くことになったのかもしれません。

高校への出前授業や他大学の非常勤講師は、私にとって教育能力を確かめるよい機会です。アウェイな環境で、如何に学生さんたちの興味・関心を惹き続けられるか。大学に勤務した頃は学外はおろか学内の授業でも惨敗でしたが、だんだんコツがわかってきたのでそれなりにできるようになりました。が、本日は惨敗ではないが敗戦。たぶん、退職までさぼらずに努力せよという戒めでしょうね。最近、天狗になってたから。

出前授業の前に少し時間があったので、城山公園を散策しました。急峻な山の頂上に築城された山城のようで、さすが島津家の要所だなぁとおもいました。戦国時代に守備や結束が固いがイノベイティブだった島津家に、自分の研究室を重ねて考えるところもあるので、こういうところにくると感慨深くなります。双子の娘たちが小さかったころ、よくお弁当をもってここに来てたなぁと懐かしくなりました。昔は展望台がなかったようにおもいますが、今回の訪問では立派な展望台がありました。てっぺんまで行くと、東は桜島、西は東シナ海が一望できる場所で、風もあったせいかとっても爽やかでした。

 

こんばんは。主宰です。

 

鹿児島大学水産学部では、8月中旬~9月中旬までの期間に東南アジア諸国の交流大学からの短期留学生を受け入れ、農林水産学研究科の学生たちと共に集中講義を行っています。今年は、フィリピンから2人の留学生が訪問されており、本学部で多くの授業を受講されました。これらすべての授業は英語で行われ、農学系の大学院生もいるので、短期留学生にとっては理解しやすい内容になっています。一方で、本研究科の学生にとっては国際交流の絶好の機会であり、私の授業でもそうですが英会話でコミュニケーションするよい機会となっています。

短期留学を終え、最終日にはさよならパーティーを開催することになりました。いつも学会開催と重複してしまうので参加できませんでしたが、今回は都合よく出張からもどったタイミングで参加することができました。初めて参加したのですが、事務職員さんたちによる運営で、ホスピタリティがすごくてたいへん素晴らしいパーティーになりました。

こちらが会場設営の様子。串揚げ・たこ焼き・かき氷・餅つきコーナーが準備されており、まるでお祭りの屋台みたいです。機材はご自宅からもってきてくださったり、研究室から搬出されたもので、水産学部って宴会好きが多いなぁとつくづくおもいました。昨年度まで中間管理職をなさっておられた方もわざわざ参加されて、大盛り上がりでした。

こちらは、留学生たちが作ってくれたフィリピン郷土料理のルンピア。春巻きみたいですが、具材は少々異なってます。専用たれは、玉ねぎ・ニンニクのみじん切りしたものをお酢で和えてあって、さっぱりといただくのが春巻きとちがうところですね。酒のつまみに最高でした。

すごく盛り上がって、学生・事務職員・教員でいろんなお話をたくさんできました。短期留学生の中には、研究室で実践的な演習のようなものを体験し、海洋学に興味をもったとのこと。奨学金を取れたら、連合大学院に進学したいとのことでした。なんと素晴らしい教育プログラムなのでしょう。こうやって、海外の学生さんが日本の水産学・海洋学に関心をもって研究したいと言ってくれて嬉しかったです。

 

こんな素晴らしいパーティを運営してくれた事務職員のみなさん、盛り上げてくれた学生のみなさん、楽しい時間をありがとうございました。そして、短期留学生のみなさん、またお会いできる日を楽しみにしています。

こんばんは。主宰です。

 

先日、長崎大学で日本プランクトン学会・ベントス学会合同大会が開催されました。うちの研究室からも修論生が参加し、以下の内容について発表しました。

 

口頭発表

由田優太:黒潮域の餌環境に対する魚類初期成⻑の適応

寺田武将:九州東方海域における動物プランクトン現存量および仔魚の餌生物の地理的変動

三輪帆乃香:黒潮域における沿岸生物群の移流に伴う動物プランクトン分類群組成の変動

ポスター発表

齋藤美優:黒潮域の異なる餌環境に対するネズミギス仔魚成⻑の比較

 

なかなか回答が難しい質問を受けて困る場面もありましたが、質問者が多かったのでよかったとおもいます。修論をまとめていくうえで、いろいろと参考になったとおもいます。一方で、参加した他大学学生さんたちの発表をすべて拝見しましたが、かなり聴きごたえがありました。標本・データを採取するためのエフォートがしっかりあって、標本解析には伝統的アプローチ(例えば検鏡・観察)だけでなく新規な(例えば遺伝子・画像解析)などのアプローチでデータを採取し、それらに対して適切な統計解析を加えて新規(新奇?)な現象を発見しようとしていることなどには、驚かされるばかりでした。うちの修論生たちもがんばったけど、やっぱりそれよりもさらに素晴らしい発表が散見されました。

日本プランクトン学会総会後には優秀発表賞の授与式があり、ポスター発表から2題、口頭発表から3題が表彰となりました。うちの学生さんたちはあいにく選出されませんでしたが、一緒に研究した甲南大学の森本くん(ラビリンチュラ類の生態学的役割に関する研究)が授与されました。まことにおめでとうございます。

学会終了後には、鹿児島大学水産学部から参加した関係者で記念撮影しました。全国的にみても、学会参加者が多い大学だとおもいます。言い換えると、研究アクティビティが高い研究組織ということでもあり、プランクトン・ベントス研究において鹿児島大学は拠点の1つといえるかとおもいます。これからの時代は、日本のプランクトン・ベントス研究に南から新しい風を吹かせたいとおもいます。

2日目の晩には、実行委員会が懇親会を開催してくださいました。長崎の夜景を眺められる高台の会場で開催され、豪華な料理・ドリンク類が準備されていて学生さんたちも満足だったようです。恒例となりましたが、ベントス学会員によるバンド演奏もあって会場は盛り上がりました(歳のせいで会話するのに聴こえづらくてたいへんでしたけど)。

 

来年は奈良で開催予定とのこと。私は国際学会の開催時期と重複しているようなので、参加できなさそうです。懇親会後の研究室関係者での反省会では、来年も参加したいということでしたので、がんばってもらいたいとおもいます。

こんばんは。主宰です。

 

鹿児島大学水産学部では、夏期にフィリピン・台湾・タイ・マレーシア・ベトナムなどの東南アジア諸国からの交換留学生を受け入れて、農林水産学研究科の大学院生向けの集中講義を行います。それが、サマーセッションと呼ばれているものです。私が担当する授業はAquatic Biologyという講義で、Plankton Biology and Ecologyの内容を講義します。

講義内容はすべて英語にて行われるので、講義担当者もそうですが受講する学生さんたちも結構たいへんかとおもいます。ただ、せっかく海外から学生が来てて交流するよい機会なので、授業中にはグループディスカッションするコンテンツを設けています。

 

海洋生態系におけるプランクトンの構造的・機能的役割は何か、プランクトンが食料資源として使われている例があるか、プランクトンが介在する生物濃縮による環境問題はどのような例があるか、などなどです。この講義を始めて10年以上が経過しますが、当初はグループディスカッション・英会話という文化がさほど浸透していなかったので、そういうことに慣れている海外からの留学生がグループをリードするような感じでした。近年では、鹿児島大学水産学部の学生さんたちもなかなかしっかりしてて、しっかりと英会話しながら議論している様子が伺えました。我々の学生時代のころと比べると、今の学生さんたちはホントに才能豊かで将来が楽しみです。

こんばんは。主宰です。

 

先日、南星丸で中深層性魚類の生態を解明するための実習が行われたので報告します。

ハダカイワシ科魚類に代表される中深層性魚類は、我々が食料としている魚類を大幅に上回る生物資源です。漁獲・調査が難しいので、生態がよくわかっていません。これら魚類に関して、鹿児島大学水産学部・北海道大学水産学部で協力して科研費を応募し、今年度2件採択されました(26K01813・26K23950)。現在、南星丸・かごしま丸を使って、これらの研究に邁進しているところです。

乗船は2カ月ぶりくらいだったので、とても楽しかったです。やっぱり、美味しいご飯を作ってくれる環境がありがたいとおもいました。

昼飯はざる蕎麦・炊き込みご飯のセット。大葉とミョウガを入れると、夏らしくさっぱりといただけました。炊き込みご飯が美味くて、お代わりしちゃいました。

朝飯もかなり豪華。肉・卵のそぼろに高菜があって、三色丼でいただきました。夜間航海だったので、朝飯をお腹いっぱい食べたら眠くなっちゃいました。

今回、1つトラブルが発生。アンカーに大きな岩が絡まってしまってとれなくなったみたいです。これを除去するため、機関部の職員さんが小さいボートで外からアプローチすることに。穏やかな日でしたが、やはり小さいボートだとかなり揺れてしまって、乗り移ったり操船することがたいへんな中、トラブル処理に奮闘してくださいました。我々の実習・研究では、こういった職員のみなさまに支えられており、改めて感謝申し上げます。

今回乗船したメンバー。北海道大学水産学部から、音響観測の専門家である安間先生・長谷川先生が参加してくださいました。おふたりのおかげで、鹿児島湾に分布する中深層性魚類の資源量や鉛直移動する量を定量化できそうです。