こんばんは。主宰です。
卒論・修論発表会が終わって間もなく、定例の春期ブルーム観測が始まりました。我々の研究室の成果から、薩南海域は小型浮魚類の大きな産卵・索餌海域となっていることが判明しましたが、この状況を毎年監視すべく南星丸にて海洋観測・標本採取を行っています。小玉・久米・小針研究室に加え、熊本県立大学の一宮・小森田研究室も一緒になって観測を行っています。

今回は海況もよく、湾外の観測点から開始することができました。波も穏やかで、開聞岳が綺麗に見えました。

この時期になると新旧交代なので、修士課程に進学する卒論生が新卒論生の指南役となって観測にあたります。修士課程の学生は監督として見守ることになっていて、薩摩藩特有の郷中教育みたいなことになっています。なかなかこれがよい教育になっていて、教えられる側だけでなく教える側にとってもいろんなことを再認識したり理解が深まるので、よい教育システムだとおもいます。

観測舷で曳網したら、標本は実験室にて処理します。新卒論生は理解がはやく、数回もするともう慣れた手つきで標本処理を完了してくれます。頼もしい限りです。

乗船中は、船飯がやっぱり楽しみの1つです。初日の昼飯は、ジュノベーゼパスタとサンドイッチのセットでした。オシャレな昼飯で、モチベーションも爆上がりです。

海況が良かったので、湾外の観測点を攻めるために、硫黄島へ寄港することになりました。こちらがその硫黄島。山肌から噴気があがっており、所々に噴出した硫黄が見えます。硫黄島の周辺は、山肌から流れ出た金属類が海水と反応して、赤色だったり緑色だったりと変色しています。透明度が著しく低いので、深所に分布する魚類が浅いところにいるそうです。ラジウム・ラドンを計測している小森田さんは、珍しい海水を採取できるとのことでかなり興奮してました。

こちらは、硫黄島の沖合にある湯瀬という奇岩があるところ。大海原にそそり立つ奇岩は異様な風景ですが、有名な釣りポイントになっているそうです。

湾口部に戻ってきたら、イルカの大群が出迎えてくれました。20年前には鹿児島湾内に2種類のイルカ個体群がいついていたのですが、最近はあまりみかけなくなったので珍しかったです。マイワシが湾口部で産卵しているから、それを狙ってきたのかな。
ちょっと長くなったので、いずれ第2弾を報告します。