論文受理お祝い | COPE (KU Plankton Lab)

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絶滅危惧研究室の営みをつづるブログです

こんばんは。主宰です。

 

学生さんたちが頑張ってくれたおかげで、我が研究室から2つの論文が受理されました。

 

伊藤穂香・数野真・吉江直樹・久米元・長井健容・畑辺佳奈子・小針統(印刷中):黒潮域およびその近隣水域における動物プランクトンの現存量,生産力および分類群組成の地理変化. 日本プランクトン学会報

 

こちらは、以前カズノが卒論でまとめてくれた内容ですが、ホノカの修論・博論で使用するデータベースとなるために、彼女にデータ再解析をしてもらってまとめなおした論文です。これらのデータは私が主席でかごしま丸の観測計画立案・実施したものから得られたものであったし、データの質・量ともにすばらしいものだったので、ぜひ論文として発表したいとおもっていたものでした。こうやって形になったので、とても嬉しいです。

 

Toru Kobari, Nao Kominato, Reo Ishimaru, Masafumi Kodama, Gen Kume, Masaharu Hanai, Asuka Nitta and Naoki Kabeya (in press): Fatty acid contents and its compositions of mesozooplankton community in the Kuroshio Current and neighboring waters. Progress in Oceanography

 

こちらは、レオ・なおちゃんが卒論・修論でまとめてくれた内容を論文化したものです。我が研究室では新しいアプローチとして、脂肪酸分析に挑戦しました。これまで、仔魚の餌については量的な視点から解析・議論していたのですが、質的な視点では解析・議論していませんでした。また、これまでに黒潮域では脂肪酸分析は全くなされておらず、質的な餌環境は謎でした。学会で面談できた東京海洋大の壁谷先生にお願いして、微量な脂肪酸分析が可能となったことも相まって、非常におもしろいことが次々とわかりました。これはぜひ世界中の方々に読んでほしいとおもい、インパクトファクターの高い雑誌へ投稿し、運よく受理されました。珠玉のデータだったので、こちらもとても嬉しいです。

 

これらのお祝いをするため、いそがしい日々の合間に飲みにいきました。我が研究室では定番となった「白雲」です。帰り道に輝く赤ちょうちんのセンベロに惹かれて来店するのですが、ここは小料理が美味い。特に、定食は安くて美味くて、ガテン系の方々に人気があるようです。定食頼んでセンベロやったら、本日終了って感じだしね。

我々は、茄子と豚のみそ炒めをいただきました。肌寒くなってきたのでもつ鍋もお願いしたのですが、本日は切れているとのこと。また次回の楽しみが増えました。

 

ここ10年間ほど、珠玉の研究内容をよい雑誌で発表できるようになりました。学生さんたちには感謝です。どうもありがとうございました。