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COPE (KU Plankton Lab)

絶滅危惧研究室の営みをつづるブログです

新年あけましておめでとうございます。主宰です。

 

あっという間に年末を迎えたと思ったら、いつの間にか新年になっておりました。2025年では八方ふさがりということだったらしく、正に身動きが取れない苦労がつづいた1年でした。年も明けたので今年はどうなのかなとおもっていましたが、2026年は少なくとも昨年よりは悪くなさそうです。ですが、気を引き締めていつでも柔軟に対応できるように、用意周到に危機管理したいとおもいます。「備えよ常に」

新年恒例にしていますが、今年も元旦に城山へ登って、初日の出を拝んできました。娘たちの受験もあるので、なお恒例行事を欠かせません。今年もお天気が良くて、立派な初日の出でした。

 

今年度もあと3か月になり、卒業・修了のために鹿児島を去っていく学生さんがいるのでちょっと寂しい気分です。残りの時間を楽しみたいとおもいます。

こんばんは。主宰です。

 

年の瀬もせまってきた中、研究室で新卒論生の歓迎会をかねて忘年会をすることにしました。

酔っぱらってしまうとつい記念撮影を忘れてしまうので、最初に撮影。この秋には、新卒論生が5人も配属されました。水圏科学分野からあやちゃん・さきちゃん・よしき・たくちゃんが配属され、国際コースからりゅうちゃんが配属されました。配属してから卒論について少しずつ進めていますが、みなさんたいへん真摯に、でも要領よく進めてくれていて、主宰としてはたいへん頼もしく感じました。

さて、この1年間、研究室の学生さんたちはよくがんばってくれました。私がプライベートでかなり混乱していたので学生に頼りっぱなしで、乗船観測・標本分析・データ解析・学会発表など、みんなで協働してやってくれました。その仕事ぶりを慰労するため、美味しい酒を美味しい料理と楽しい噺をつまみにして、時間を過ごしました。今回、定番の「ゆうこ」訪問です。

ゆうこといったら、やっぱり軟骨煮込みですかね。軟骨までトロトロになった豚肉もよいのですが、うまみを吸った大根・厚揚げ・こんにゃくがいい味だしてます。

こちらは握りこぶし大ほどの鳥のから揚げ。大きいのに、サクッとしてて美味しいのです。

こちらは、鹿児島名産の地鶏刺。しょうがとにんにくでいただくと、サイコーです。

うちの研究室では、若年者が頼りっぱなしになるのではなく、自分の活躍するところ・責任をもつところをわきまえて、そこで存分に活躍しながら進めてくれていることがよいところだとおもっています。このスタイルは、もしかしたら薩摩藩特有の郷中教育の発展形かもしれない。来年も、このようなよい雰囲気を維持して研究室が楽しいと思えるようにみなさんを支えたいとおもいます。

こんばんは。主宰です。

 

モジャコ漁スマート化技術開発の一環で、種子島漁協・南種子町漁協を堤さんと訪問してきました。

ブリ類養殖はモジャコと呼ばれるブリ類稚魚を天然種苗に依存しますが、流れ藻に随伴するモジャコを採捕しなければなりません。資源管理対象となるため、漁期や採捕量が決められている一方で、流れ藻がどこにいつやってくるかわからないため、多大な労力・時間・経費を浪費します。この無駄を最小限にするため、モジャコ漁をスマート化する技術開発をしてきました。この一環で、GPS漂流ブイを使った流れ藻観測をしたのですが、この漂流ブイをモジャコ漁師さんにも使ってもらってはどうかということで、かねてから技術開発でたいへんご協力いただいている2漁協へ訪問してきました。

この日は、延期されていたロケット打ち上げ予定になっていて、移動中に見ることができました。打ち上げ時刻となったころに空を見上げたら、順調に上昇していくロケットを間近で見ることができました。かなり幸運です。ただ、後ほどニュースでみましたが打ち上げ失敗ということで、残念でした。ロケット打ち上げには監視船の協力をしている漁師さんもおられ、失敗を残念がってました。

さて、昼飯時になったので、たねうどんで昼飯休憩。ロケットも打ちあがったので、うちゅうめんを頂きました。何でそんな名前なのかわからなかったのですが、うどん(左)と中華麺(右)が両方はいっているので、うちゅうめんとのことです。

腹ごしらえを終えて、南種子町漁協を訪問し、とりあえずミッション終了です。ただ、せっかく種子島に来たので、プランクトスコープで標本採取・画像撮影しました。来年度の卒論生のテーマになっているので、データ確保によい機会でした。

こちらは移動中にあった名所、千座の岩屋です。種子島に来た時には道中にあるのでけっこう来てますね。

こちらは、天然のマングローブが繁茂する公園。遊歩道が整備されており、先端までいくとかなり壮観な景色が見れます。

 

つむちゃんがモジャコ漁スマート化技術開発を卒論でやってくれましたが、アンケート分析によるとこの技術がより社会実装化されるためには、漁業者や関係者に丁寧で継続的な説明が必要そうです。なので、来年度以降も漁協訪問をしたいとおもいます。

 

こんばんは。主宰です。

 

地域貢献の研究活動として、うちの研究室ではスマート技術開発に取り組んでいます。この一環として、赤潮原因藻類をできるだけ簡便に識別計数する方法を開発していますが、この技術開発にはフロースルー顕微鏡というものを使います。研究機器が高額であるとなかなか研究が進展しないのですが、このフロースルー顕微鏡は市民科学を推進するために開発されたもので、部品を購入すればたいへん安価に自分で工作することができます。これについて詳しい研究者(北島さん)が西海区水産研究所にいらっしゃったので、勉強してきました。

これがその部品類になります。1つ1つの部品は安価に入手することができます。箱になる部品は、北島さんがご親切に事前に製作してくれてました。

これらを部品を組み立てると、ノートパソコンの後ろにあるような機械になります。自分でハンダづけしたり配線したりするので試行錯誤しながらやりましたが、どうにか問題なく動作することが確認できました。私は器用ではないので、早朝から夜までたっぷり時間がかかってしまいました。

翌日は早朝に起床して、ホテル前の港で実際に海水を通して動かしてみました。問題なく動作したし、暗闇でやったせいか基盤のLEDが光って綺麗でした。

製作は早朝からやらなければならなかったので、前日の夜に移動しました。夕飯を軽くいただけそうな場所を探していたら、角打ちができる酒屋を発見。森山酒店にお邪魔しました。

ジャズが流れてておしゃれな雰囲気です。地元の常連さんしかいらっしゃらないようなお店で少々緊張しましたが、棚にずらっとならんだ焼酎・日本酒をみて嬉しくなりました。天井近くを見ると、大学時代にお世話になった「大山」を発見。さっそくいただきました。

日本酒の邪魔にならないように、おでんを少々。ベストマッチです。大山ってキャッチフレーズみたいなものがあって、「酒は大山、愛の酒」ってコマーシャルでやってました。久々にこのフレーズをみて、懐かしいってなりました。いい店見つけてしまったなぁ。長崎に出張する機会があったら、楽しみになりそうです。

 

北島さん、このたびはたいへんお世話になりました。部品から機械を作ると、どのあたりが調子が悪そうだとか、どこを改造するともっと応用効きそうだということもわかるようになり、たいへん勉強になりました。ありがとうございました。

こんばんは。主宰です。

 

先日、熊本県立大学で南九州水産海洋研究集会を開催したので、報告します。

この研究集会は、熊本県立大学と一緒に共同研究をするようになってから、お互いの研究内容について理解を深めるために、2014年からスタートしました。今年で11年目になり、参加者も以前と比べるとずっと多くなって、今年は60人くらいの参加者があったのでちょっとした学会規模になっています。12月6日~8日にかけて開催しましたが、今年は中日で熊本県立大学環境共生学部主催の環境フォーラムという企画をはさみ、基調講演みたいなコンテンツも入ってかなり本格的な研究集会でした。

初日は、朝から晩まで学生たちからの発表でした。うちの研究室からは、卒論生が以下の発表を行いました。

●つむちゃん:海洋ビックデータを利用したモジャコ漁スマート化支援ツールの社会実装化
●けんちゃん:フロースルー顕微鏡およびウェブアプリケーションを使った植物プランクトン識別計数技術の開発
●てらちゃん:九州東方海域における動物プランクトン現存量と仔魚の餌生物量の推定
●みゆちゃん:広域分布魚類(ネズミギス・マイワシ)における初期成長の海域間比較

データや解析が充実していて、何回も練習しただけあって、かなり完成度が高い発表でした。私としてもたいへん自慢できる内容です。

18時頃まで発表が続きましたが、この日は熊県大のみなさんに企画・運営してもらった懇親会を開催してもらいました。熊県大の生協食堂にての様子です。大学・研究室関係なく、みなさんで活発におはなしされてて盛り上がりました。

こちらが懇親会後の記念撮影。ここに来ていない人もいるので、やっぱりかなり参加者が多くなったな~と思いました。

こちらが、熊本市内中心部の会場を借りて行われた2日目の環境フォーラムの様子。関係者だけでなく、一般市民や高校生のみなさんもいらっしゃって、かなり盛会でした。

これだけの集客になったのは、やはり環境共生学部教授で、現在熊本県立大学の学長をなさっている堤先生の講演があったからかなとおもっています。なぜ有明海のアサリが獲れなくなったのかについて、たいへん詳しく説明してくださり、私もたいへん勉強になりました。

3日目も朝からびっちりと研究発表でした。この日は、うちの研究室から以下の発表が行われました。

●みわちゃん:沿岸水移流に伴う黒潮域の動物プランクトン現存量・生産力・群集組成の変動

●ほのか:北部薩南海域から黒潮域へのマイワシ仔魚輸送経路と餌分布
●ゆうた:黒潮域の餌環境に対する魚類初期成長の適応


●なおちゃん:黒潮域における動物プランクトンおよび仔魚の脂肪酸組成

やっぱり、大学院生ともなると国際誌で発表できるくらいの重厚さがあり、説明も非常にわかりやすかったです。なおちゃんの修士論文はすでに以下の学術誌で発表されました。

Kobari T, Kominato N, Ishimaru L, Kodama M, Kume G, Hanai M, Nitta A, Kabeya N (2026): Fatty acid contents and its compositions of mesozooplankton community in the Kuroshio Current and neighboring waters. Progress in Oceanography 240, 103598. 

 

 

研究集会終了後に記念撮影。今回は、かなりいそがしくて学生さんたちと一緒の飲み会できず、とても残念でした。今月は忘年会をする予定なので、そこで新卒論生たちも迎えておしゃべりしたいとおもいます。