こんばんは。主宰です。
日本海洋学会には、九州沖縄地区で構成される西南支部があります。西南支部に所属する日本海洋学会員は、黒潮域とその周辺海域における海洋学に関する研究に従事しているため、情報交換の機会としてシンポジウムを開催してきたと聞いています。九州沖縄地区のどこかで交替しながら開催しており、今回は沖縄で5年ぶりの開催となったとのことです。
今回のシンポジウムでは、おふたりの招待講演がありました。おひとり目は、水産研究・教育機構長崎庁舎(旧西海区水産研究所)の佐々さんです。魚類の生活史・生態研究では世界的に著名な研究者で、非常に多くの論文を発表されています。うちの研究室でも、佐々さんの論文はあちこちで参照しなければならないほどで、論文の多くは教科書みたいなものです。今回は、たいへんありがたいことに、これらの研究レビューをしてくださいました。論文を読めばわかるとおもいますが、かなり丁寧な標本分析・データ解析によるもので、学生たちにはよいお手本となる論文です。現在、ハダカイワシに関する共同研究を企画しており、今後も佐々さんにはいろいろとお世話になりそうです。
おふたり目は、東京海洋大学の長井さんです。サブメソ~メソスケールの擾乱による栄養塩供給機構を世界的にリードしている研究者で、近年かなり多くの論文を発表されています。やはり、うちの研究室では教科書のように引用させてもらっているものが多く、これらの研究成果をレビューしてくださいました。九州南方海域には様々な栄養塩供給機構がありますが、どのメカニズムが一番影響力があるのかをまとめてくださり、私の中では混沌としていた情報が整理され、たいへんありがたかったです。鹿児島大学練習船かごしま丸では、かなり多くの観測を一緒にやってくださっており、お馴染みの研究室でもあります。将来的には、プランクトンを画像解析して物質量に変換し、モデルシミュレーションとの融合を目指すようなことを共同研究として我々と一緒にやっています。
うちの研究室では黒潮パラドックスに関する研究を行っているので、かねてよりこのシンポジウムに参加するようにしてきました。今回も3人の学生を同伴して、研究室代表として発表してもらうことにしました。
最初はみゆちゃん。異なる餌環境に分布する仔魚の成長様式について、海域間比較してもらいました。こういう機会で発表してもらうと私も客観的にみれるので、プレゼンテーションの弱点が明確になり改善策も考えらえれてよかったです。
次はほのか。餌と仔魚のマッチ・ミスマッチ問題について議論する内容を発表してもらいました(画像がなくてすみません)。このシンポジウムに来ている人たちにとって中心的な話題なので、どのようなコメントがもらえるのかたいへん期待していました。やはりそのような質問がきたので、結果については熟慮しなければならないとおもいましたし、現在投稿中の論文ネタでもあるので、いずれ改善しようとおもいます。
最後はつむちゃん。モジャコ漁スマート化技術の社会実装に関するアンケート調査結果をまとめてもらいました。西南支部では、近年、水産業のスマート化技術開発に関する研究に取り組んでおられるかたが多くいらっしゃいます。そのため、この機会にいろんなご意見をいただけるのではないかとおもって発表してもらいました。私の指導のせいで情報過多な発表になってしまい、聴衆のみなさんには理解できなかった部分もあるかもしれません。ですが、いくつかの質問をいただいたり、シンポジウムが終わってからコメントをいただけたのでたいへんありがたかったです。
シンポジウム終了後には、東京海洋大学の長井さんと少々研究会議をしました。いつも私が担当している乗船実習で曳航観測をしてくださっており、今年の観測に関する情報交換、来年度の観測計画などについて協議しました。また、来年度には新たなテーマで研究費申請しようとしており、その際には長井さんの技術が必要なので、共同研究の可能性について協議させてもらいました。時間がなかったので途中までとなり、またどこかで相談したいとおもいます。
シンポジウム終了後には、那覇市内の沖縄料理を提供する居酒屋さんで懇親会となりました。さすが郷土料理を提供するお店なので、地魚をふんだんに使った刺身盛り合わせが出てきて感動しました。その他にも、沖縄でしか味わえない料理が満載で美味しかったです。懇親会も半ばになると、席を移動してあちこちでお話しするようになり、いろんな方々とおはなしできました。学生たちもいろんな方々とおはなししたみたいでよかったです。
終盤には流しのかたが登場して、とても盛り上がりました。沖縄って楽しい。でもそれ以上に、研究成果発表してそれに対してコメント・アドバイスをいただけるのはとてもありがたい。学生さんたちに発表してもらってありがたかったです。































