アニメ視聴日記

アニメ視聴日記

日々視聴しているアニメについてあれこれ

2026年夏アニメのうち、8月28日深夜に録画して8月29日に視聴した作品は以下の5タイトルでした。

 

 

これ描いて死ね

第8話を観ました。

今回は伊豆王島の寿司屋で手島先生と寺村店長が一緒に呑んでいて、寺村店長が手島先生に誕生日プレゼントだと言ってモレスキンのノートを渡す場面から始まります。ただ、これは現在のシーンではないようです。また前回の回想シーンで描かれた「手島先生と寺村店長が若い頃に初めて一緒に伊豆王島に行った時」の場面でもないようです。それらとはまた別の時期であり、どうやら10年前に手島先生が「ロボ太とポコ太」を連載した後、何らかの事情で漫画家を辞めて伊豆王島に引っ越してきた後の時期の場面みたいです。

その時、寺村店長が手島先生にモレスキンのノートを贈った理由は、もともと漫画家をやっていた時は手島先生はいつもモレスキンのノートに漫画のネタを書いていたからみたいです。だが漫画家を辞める時に手島先生はモレスキンのノートを捨ててしまった。でも寺村店長はやっぱり手島先生には漫画を描いていてほしかったので、漫画家として再起するきっかけにしてほしいと思って誕生日プレゼントとしてモレスキンのノートを贈ったのです。

だが手島先生は寺村店長に「私、教員試験を受けようと思ってる」と伝える。漫画家に戻る気は無いという意味であったが、寺村店長はそれを聞いて、それ以上は無理に漫画家への再起を勧めることはなく「そっか」とだけ言った。どうも手島先生が漫画家を辞めるに際して、よほど重い事情があり、それを寺村店長も理解はしていたみたいです。それでもやっぱり寺村店長は手島先生には漫画を描いてほしいと思った。

手島先生もその寺村店長の気持ちはよく分かっているようで、葛藤はあったようです。帰宅した後、そのモレスキンのノートを開いて「漫画で描きたい100のコト」というタイトルを鉛筆で最上段に書き、その下に100個のネタを書きだしてみようとした。だが何もネタが思いつかない。手島先生は「ずっと私の腹の中にはマグマがあった」「たとえ空になったように思えてもまた湧き上がってくるマグマが」と心の中で呟く。

以前にも漫画家を目指していた頃の手島先生の回想場面で「マグマ」について言及されていたが、「どうしてマグマという形容なんだろう?」と不思議には思っていた。それはつまり「熱くたぎっている」というような意味ではなく「無尽蔵に湧き上がってきて尽きることはない」という意味での「マグマ」だったのですね。「溜まったマグマが噴火する」というのは「1つのネタ」「1つのエピソード」「1つの作品」が生まれるという意味であり、でも「マグマ」だからそれで終わりじゃない。噴火してマグマが出ていって無くなってしまっても、また地下深くからマグマは湧き上がってきて供給される。そうして次のネタが、次のエピソードが、次の作品が無限に生み出されていく。そうした「無敵感」を若い頃の手島先生は感じていた。

だがその10年前の何らかの事件で漫画家を辞めた後の手島先生にはその「マグマ」の供給がもう無かった。腹の中のマグマは空になったままであった。何もネタは湧き上がってこなかった。そうして手島先生はノートのページの最上段に書いた「漫画で描きたい100のコト」という文字を消しゴムでゴシゴシこすって消してノートを閉じてしまいこみ、その後、教員試験を受けて王島南高校の教師となったのでした。

そして現在に場面が変わり、コミティアから帰ってきてから1回目の漫研の活動日、手島先生は安海に「次に何を描くか決まりましたか?」と質問する。コミティアが終わった時、安海は「もっと面白い漫画を描くぞ!」と宣言していた。だが帰りの船の中では早くもネタに行き詰っているように見えたので、手島先生もちょっと心配したのだ。やはり案の定、安海は「それが全然」と頭を掻く。「目標にしてたコミティアが終わって気が抜けちゃったのかな?」と、安海はどうも調子が悪いということを訴えます。それを聞いて手島先生は「ネタを出し尽くしてしまったのだろう」と思い、「創作はインプットとアウトプットを繰り返す行為です」「出して空になったら、また入れ直せばいいんですよ」と安海にアドバイスする。

つまり自分の中にあるネタを使って漫画を作る行為が「アウトプット」であり、漫画を作るためのネタを外部から仕入れる作業が「インプット」ということになる。よく使われる手法が「取材」です。よく漫画家が連載を休む時「作者が取材のため休載」なんて雑誌に書かれているが、漫画家はいつも部屋に閉じこもって漫画を描き続けるだけではなく、たまにそうやって外の世界に出て見聞を広めてネタになりそうな情報を仕入れなければならないのです。もちろん、ただ情報を仕入れるだけではなく、それを元にして漫画のネタを作る。そこまで出来て「取材」の意味がある。そうやって作ったネタをどんどん「ネタ帳」に書き込んでいく。手島先生も漫画家時代にモレスキンのノートをそうした「ネタ帳」として使っていたのです。

次のコミティアの参加は冬を予定しており、それに間に合うように新作漫画を描ければいい。今はまだ夏休みなので猶予期間は多くある。だから今は慌てて「アウトプット」する必要は無く、むしろ今のうちに「インプット」して新作の元になるネタをたくさん溜め込んでいけばいい。今はそういう時期と考えて、この伊豆王島で色んな場所の「取材」をして刺激を得ようと手島先生は提案する。安海たちとしては「取材」ならば東京とか派手なところに行きたいところですが、手島先生は「灯台元暗し」と言い、身近な地元の島での取材を勧める。

まぁ経費が惜しいだけの話かもしれないが、実際のところ、地元ゆえに安海たちも観光地なんかもこれまで特に興味を持って回ったこともなかった。手島先生は地元民ではないので案外と観光地は全部ちゃんと回っているようで詳しかった。そうして手島先生がアツく地元の観光地の魅力を語り、地元民ではない石龍も興味を示し、帰りに温泉も寄ろうとかいう話になって安海と藤森と赤福の地元民たちも夏休みの遠足気分で盛り上がってきて、手島先生も車を出してくれることになって、結局、島の観光地を全部回って三原山にも登って最後に温泉に浸かって帰るという取材ツアーをやることになりました。

そうしてその日は解散となり、各自は自宅で親の許可を貰うということになりましたが、帰りがけに手島先生は安海にあのモレスキンのノートを渡す。「それによく漫画のネタを書いていました」と言い、手島先生はそれを「ネタ帳」として使うようにと安海に言う。手島先生はコミティアの帰りの船の中で安海がネタに苦しんでいる姿を見て、昔の自分を思い出して、「良いネタが出るおまじない」として、かつて自分が「ネタ帳」として使っていたのと同じモレスキンのノートを安海にプレゼントしたのです。ただ、新しく買ったわけではなく、あの10年前に寺村店長に貰って結局使うことなくしまい込んでいたモレスキンのノートを安海に渡した。そのことに寺村店長も気付いた様子であったので、安海が喜んで帰った後、手島先生は照れたように寺村店長に「ノートの使い道、やっと見つかったよ」と言う。それに対して寺村店長は「ずっと持っててくれたのね」と嬉しそうに微笑む。

一方で、手島先生からノートを貰って大喜びで帰宅した安海はさっそくノートを開いてみた。するとそこにイマジナリーフレンドのポコ太が現われ、安海の開いたページの最上段に「消した痕」があると指摘する。安海がそこを見ると、確かに消しゴムで何かを消した痕があった。そこで鉛筆で薄く塗りつぶしてみると、そこに「漫画で描きたい100のコト」という文字が浮かび上がった。どういう意味で先生がこの文字を書き、どういう理由で消してしまったのか、安海にもポコ太にもさっぱり分からなかったが、ポコ太は「こんな時、漫画の主人公なら?」と言い、安海は「うん!」と頷き、そのノートにせっせと何かを書き込んでいくのでした。

そうして取材ツアーの当日となり、漫研一行は「地層大切断面」「泉津の切通し」「波治加麻神社」「裏砂漠」「三原山」などを巡り、それぞれの場所で大自然の作りだした不思議な光景から様々なイマジネーションを掻き立てられ、色んな妄想を言い合い、それらをネタに昇華させていき、大きな物語に組み合わせていく。そんなふうに漫画のネタを探しながら島を巡っていくと、観光地以外の何気ない風景も含めて、自分の島が今まで考えたこともなかったぐらい楽しい島に思えてくるのであった。また、安海がそうして出来上がったネタを懸命にモレスキンのノートを開いてメモっていく姿を見て、手島先生はさっそく自分の渡したノートを安海が役立ててくれていると嬉しく思います。

翌日は伊豆王島の花火大会であり、漫研一行は揃って出かける。また手島先生も「これも取材の一環として参加する」という条件で車を出してついて来てくれた。そうして皆で夏祭りの屋台を回り、そこで経験した楽しいことを昨日の取材ツアーでの妄想と組み合わせて、皆で話し合って、また新たなネタを作っていく。そうして最後は皆で花火を見上げますが、その際に安海と手島先生は隣り合って座り、安海はさっき屋台で作った新しいネタをメモしようとしてモレスキンのノートを取り出す。

それで手島先生は「使ってくれているんですね」と嬉しそうに言い、安海は照れながら「よかったら見てもらえますか?」と、自分の書いたネタを見てもらいたいと言う。手島先生は取材ツアーの成果を確かめようと思い「ぜひ」と言ってノートを受け取って開いてみた。すると驚いたことに、そこには最上段にかつて自分が消した「漫画で描きたい100のコト」の文字が復活しており、その下にはノートの見開きページにびっしりと100個のネタが書き込まれていた。

「これは?」と驚いて目を見張る手島先生に対して安海は「はい!いいタイトルで、そそられちゃって」と笑って答える。手島先生はてっきり安海が取材ツアーで思いついたネタをメモっているだけだと思っていたのだが、取材ツアーの前に既に安海は「漫画で描きたい100のコト」という先生が10年まえに消していたタイトルを見つけ出し、それに応えたネタ100個を書き込んでいたのです。驚いた手島先生は「それなら取材ツアーの時に書き込んでいたネタは何処にあるのか?」と思って慌ててページをめくる。同時に安海は「でも、島の取材したら、もっともっと、どんどん描きたいこと増えちゃって」と言う。その言葉を聞きながらページをめくった手島先生は驚愕する。なんとそこから何ページにもわたって、1000個にも達する新たなネタがびっしりと書き込まれていたのです。

それを見て手島先生は気付いた。安海がコミティアの帰りの船の中で「ネタに行き詰っていた」というのは「描きたいものが無かった」のではなく「描きたいものがありすぎて頭の中でまとめきれなかっただけ」なのだと。それはまさに漫画家を目指していた頃の自分と同じだと手島先生は思った。これは間違いなく「マグマ」だと思い、ちょっと安海が羨ましく思えた。そうして花火を皆が見上げる中、手島先生は俯きながら安海に「漫画、たくさん描いてくださいね」と言い、慌てて「趣味の範囲内で!」と付け加える。

そんな手島先生の様子を途中で合流して一緒に花火を見ていた安村店長が見ていて、後日、寿司屋に2人で行った際、「誕生日おめでとう」と言ってモレスキンのノートを手島先生に贈る。そもそも誕生日でも何でもなかったので手島先生は戸惑うが、寺村店長は、最近、安海たちと漫画の話をしてる時の手島先生が楽しそうだから、ひょっとして安海たち漫研部員たちから刺激を受けて手島先生が「また漫画を描きたくなってるのかもしれない」と思ったらしい。だから10年前にもこの寿司屋で贈ったモレスキンのノートをこうして再び贈り、また漫画を描くきっかけにしてほしいと思ったのです。

「やっぱりさ、零ちゃんには漫画、描いててほしいんだ」という寺村店長の言葉を承けて、手島先生は帰宅後、そのノートをデスクの上で開いてみようとしたが、結局は開くことなく、引き出しを開けてそこにしまおうとする。すると引き出しの中には、漫画家になる前、「漫画を描くのを止めるか、それとも死ぬか」と追い詰められて受賞作の「ときめきラブロマンス」を描き上げる前に自分の向けた「これ描いて死ね!」というメッセージの書かれた紙があった。その「これ描いて死ね!」という文字が手島先生の目に突き刺さり、それを隠すように手島先生はモレスキンのノートを上に置き、引き出しを閉めると立ち去っていった。やはりどうも手島先生には10年前の漫画家を辞めた時のトラウマは根深いようです。そして、それは「これ描いて死ね!」に何か関係があるようにも思える。そういうところで今回のお話は終わり、次回に続きます。

 

 

逃げ上手の若君(第2期)

第19話を観ました。

今回は諏訪に時行の叔父の北条泰家がやってくる。泰家は時行の父である北条孝時の弟であり、鎌倉幕府の権力の中枢にいた人間だった。鎌倉が陥落した時、諏訪頼重に頼んで時行が鎌倉から脱出できるよう手配してくれたのも泰家であった。時行は泰家自身は鎌倉で死んだものだと思っていたが、泰家も時行を脱出させた後、鎌倉を脱出していたようです。その方法というのが鎌倉を陥落させた新田軍の負傷兵のフリをして脱出するという何とも大胆不敵なものであったようです。

しかし北条一族がみんな自害していく中でよく1人だけそんな卑怯な方法で脱出して生き永らえたものだと玄蕃が呆れると、泰家は「命など惜しくはないが、再び天下を取り返すことで皆の無念は必ず晴らす」と豪語する。しかし泰家の額には「ひたすら死にたくなかった」と書いてある。この泰家というキャラ、思ったことがすぐに顔に出るキャラ、その本音が顔に書いてあるキャラとして造形されているのである。ここまでの場面でもやたら「やるぞ」とか「ドヤ」とか書かれていて、顔がモノを言いすぎ、うるさすぎのキャラであった。

まぁ裏表が無い、いや裏表はありすぎなのだが、非常に分かりやすいという意味で正直なキャラといえます。時行はこの泰家を「生き汚い」と評して、そこが気に入っているようです。昔から下心丸出しであれこれ企んで権力や命に執着するのだが、それが全部素直に顔に出る。額に文字が出るというだけでなく、その生きることに執着して「武士は命を惜しまぬもの」などという武士の仮面で飾らない正直な人柄が好きだったのだという。「逃げ上手」の時行と通じるところがあったのでしょう。

とにかく泰家は鎌倉を脱出した後は東北地方に逃れて北条の残党を集めて戦ってきたが全て敗れてしまい、最後にこの諏訪しか頼るところが無くて落ち延びてきたらしい。頼重が時行を担いで鎌倉奪還の大戦を起こす計画を練っていることも泰家は知っており、共に挙兵しようという腹積もりである。ただ、頼重は「少々気になる未来が見えまして、よければ相談させてください」と泰家に言い、2人で密談する。

こうしていよいよ大戦が近づいてくる中、玄蕃は1人でちょっと醒めた気分であった。ここまで時行が面白いと思って付き合ってきたが、いよいよ大戦となれば命が危うくなってくる。北条一族の無念を晴らして天下を奪還するという目的を持つ時行や、現在の体制下では抑圧されて生き残れそうもない諏訪家とその郎党たちとは違い、天涯孤独の玄蕃には来るべき大戦に命を懸けて戦う理由などは別にない。「いっそここで降りた方がいいのではないか」と諏訪大社内の森の中で樹に登って思案していると、何者かの気配を感じた。

そこに自分と同じような「忍びの者」の襲撃を受けた。その敵は「天狗の面」を被っていた。相手は既に諏訪陣営の情報も掴んでいるようで、玄蕃の狐面を見て「風間玄蕃」という名も言い当てる。天狗面は玄蕃を殺すつもりであったので、玄蕃も反撃しますが、簡単に背後をとられてしまい「技じゃないな」「手品だ」と見下されて、そのまま首を斬られて殺されそうになる。だが玄蕃は花火を投げ上げて炸裂させて、自分が何者かと戦っていることを諏訪大社の方にいる頼重たちに報せる。

この天狗面の忍者が諏訪に侵入したのは「玄蕃を殺すため」ではないようだった。別の目的があって侵入してきて玄蕃に見つかったので玄蕃をこっそり殺して自分が侵入したことを隠そうとしたのだ。だからこのまま玄蕃が殺されたとしても、殺される前にこうして侵入者の存在を報せることが出来た時点で玄蕃の勝ちなのだ。相手にとってはこのまま玄蕃を殺すことは造作もないことであったが、忍者としては「人知れず玄蕃を殺す」という目的が達成できなかった時点でこの勝負に負けたのは天狗面の方である。負けたのに玄蕃を殺すというのは「負けた腹いせに相手を殺した」というみっともないことになる。それはこの天狗面の忍者としてのプライドが許さなかったのであろう。また「どうせ生かしておいてもこの程度では脅威にもならない」という判断もあったのであろう。天狗面は玄蕃を殺さずにそのまま姿を消した。

しかし玄蕃は父親から聞いていて、その天狗面の忍者に心当たりがあった。それは足利家の直属の忍び集団「天狗衆」というものであった。おそらく「諏訪家が謀反を企んでいるかもしれない」と疑って情報収集をしているのであろう。まぁ北信濃の前哨戦などもあったのだから諏訪家が疑われるのは当然ではあるが、もちろん簡単に尻尾は掴ませないように情報統制は徹底していた。「しかし足利家の天狗衆まで出張ってきているとなれば危うい」と玄蕃は言う。このままでは諏訪家だけならともかく、時行の存在までバレてしまうかもしれないから「もう大戦の準備は止めた方がいい」と頼重に忠告する。

すると頼重は深刻な顔をして重大なことを言いだす。なんとさっき頼重が「少々気になる未来が見えまして」と言っていたのは「このまま諏訪に留まれば時行は死ぬであろう」という未来予知であったというのだ。その未来予知は「なるべく遠くへ逃げるが吉」と言っていたという。どうやらこのまま時行が諏訪に留まったまま大戦の準備を進めれば、本当に玄蕃の危惧するように天狗衆に時行の存在がバレた挙句に時行が殺されてしまうみたいです。

それを承けて、頼重はもともと泰家と何か「例の件」と示し合わせて何か相談していたようで、計画を大きく変更して時行には泰家と共に京の都に行ってもらうと言いだす。大戦の挙兵そのものは中止はしない。どうせ諏訪家が挙兵するのはもうほとんどバレバレなので、そこは天狗衆に察知されてもそんなに支障は無い。だから時行だけ諏訪から京に移して天狗衆にその存在がバレないようにしておいて、いざ挙兵という来月のタイミングで時行が京から戻ってきて合流すればいい。

それまでの1ヶ月の間、京に潜伏しておけばいい。もともと泰家はこの後すぐに京に行き、乱の協力者と算段を練る予定であったので、それに時行もついていけばいい。敵もまさか敵の総本山である京都に時行が居るなんて想像もしないであろうし、京は人も多いので紛れて隠れやすい。それに「天下人を目指す以上、時行殿は一度京を見ておくべきと思っていました」と頼重も言う。そういうわけでさっそくその日の晩に時行と泰家、そして逃若党の郎党たちは諏訪を脱出して京へ向かった。

しかし京の手前で関所があり、そこは検査もかなり厳重であったので正体がバレる危険があった。というか、泰家の額に「北条」と書いてあるので絶対にバレる。しかし泰家は「考えがある」と自信満々で言い、その準備に半日ほど必要なので、その間、時行たちは宿場町で待機することとなった。その際、玄蕃は吹雪に天狗面に自分の忍びの技を「技じゃなく手品だ」とバカにされたという話をして「ヤツと俺の違いは何だと思う?」と質問する。

そもそも「そろそろ降りた方がいいかもしれない」なんて考えていた玄蕃が結局は辞めずにこうして京にも一緒に行こうとしているのは、あの天狗面にバカにされて悔しくて、忍びとしてリベンジを果たしたいと思っているからであるようです。その玄蕃の質問に対して吹雪は「忍びの技は専門外だが」と前置きした上で「とにかく威力を追求した技を開発すべき」と助言する。つまり、天狗面が「技」ではなく「手品」であると言った理由は「殺されるかもしれない」というほどの「凄み」を感じなかったという意味だろうというのです。戦場ではそういう「凄み」のある技が無ければ敵を恐れさせて動きを縛ることは出来ない。逆に「凄み」があれば真の意味で敵を縛れて、忍びの技も有効になるということです。玄蕃と天狗面は忍びの技自体の優劣はそんなに大きな差は無い。ただ「威力を追求した技の有無」が大きな差を生み出しているのです。だから玄蕃は殺傷力の高い武器を隠し持つとか、そういうハッタリが必要となってくる。そういうことを理解した玄蕃は対策を考え始める。

ちなみに泰家の策とは、半日間メシを食わずに山の中を転げまわって心を虚無にして「哀れな侍」になりきって素性を隠すというものであった。関所を通る時、泰家は完全に「初めて上京する哀れな田舎侍」になっており、額の「北条」の文字も薄くなり、その代わりにデカデカと「哀れ」という文字が浮き出ていたので正体がバレずに関所を通ることが出来たのであった。そうしていよいよ京が目の前に迫ったところで今回のお話は終わり、次回に続きます。

 

 

うちの弟どもがすみません

第9話を観ました。

今回は文化祭が終わってから糸が家でも家事に集中できずボ~ッとしてばかりいる場面から始まります。文化祭の後夜祭の時に宇田川先輩と話をして源のことが好きだと認めてしまったので、それ以降ずっと源のことばかり考えてしまう。しかし、そうやって不自然な態度ばかりとっていると「自分が源のことを好きだと家族にバレてしまい、今の家族の関係が壊れてしまうのではないか」と糸は怖くなり、闇雲に家事に集中するようになる。それで家の中がピカピカになってしまい余計に不自然さを醸し出してしまったりします。

そんな中、10月22日の糸の誕生日と、10月23日の源の誕生日が近づいてきて、糸は源のサプライズ誕生会をやろうと考えて洛たちと相談する。その中で洛と2人で話をしている時に、糸は後夜祭の時の宇田川先輩との会話を洛に聞かれていて、洛に「糸が源のことを好きであること」を知られてしまったことを聞かされる。それで糸は「姉としてあるまじきこと」と平謝りし、決して源を特別扱いしないことを誓い「家族としてやっていきたい」とお願いします。しかし洛はむしろ糸が思い詰めていないか心配しており、「誰かを好きになることは罪じゃない」「ずっと家に居てほしい」と言ってくれた。

それで糸は安堵し「弟を好きになったなんて誰にも言えないと思ってたから」と感謝したのだが、なんとその2人の会話をたまたま部屋の外で源が聞いており、翌日「洛との会話を聞いたぞ」と源に言われた糸は「源のことが好きだと源本人にバレた」と思ってパニックとなり、その場を強引に誤魔化して逃げた。一方、糸のサプライズ誕生会も源や洛たち兄弟によって企画されており、その作業の中で源が糸と洛の会話を聞いて「糸が洛のことを好きになったが、弟だからという理由で洛をフッていた」という会話だと勘違いしていることが判明し、洛は源に「諦めんなよ」「俺はお前があいつを幸せに出来ると信じてるぞ」と良い兄貴ムーブをかまして激励されてしまった。

翌日、学校で洛からそのことを聞かされた糸は、源に自分の気持ちがバレていないことを安堵しますが、洛との関係を誤解されたままという状況は放置するというわけにはいかず、なんとか誤解を解きたいと思う。しかし、そのためには自分が本当は洛ではなく源のことを好きだと言っていたのだと説明せねばならないので、それはそれでマズイので苦悩する。

そうして10月22日になり、糸が学校から帰宅するとサプライズ誕生会のお迎えを受けてビックリする。しかも源のサプライズ誕生会は源にバラされており、みんなして糸を騙していたようです。そうして弟たちに誕生日をお祝いしてもらった糸は感激しますが、源は勘違いしたまま変な気の遣い方をして糸と洛の仲を取り持とうとしたりするので、糸はいたたまれなくなる。洛も源のアホさに我慢できなくなり「この前の会話は恋愛ドラマの話をしていただけ」みたいな嘘の説明で誤解を解こうとします。しかし糸はこれ以上は嘘を重ねたら自分で自分の気持ちが分からなくなると思い、それは嫌だと思った。それで源にちゃんと話そうと決意し、2人きりになって会話する。

そうして糸は、翌日の源のサプライズ誕生会のために用意していたプレゼントを渡し、それと共に自分の気持ちを伝えようとする。だが悩み過ぎたせいで知恵熱を出してしまい、結局、告白は出来なかった。そして源には「ドラマかなんか知らんけど、せっかく家族になったんだから二度と遠慮せず言いたいことは全部言え」と言われてしまう。それを聞いて糸は「告白する前に盛大にフラれた気分」になってしまい、悔しいから当分告白はしないことにした。そういうところで今回のお話は終わり、次回に続きます。

 

 

乙女怪獣キャラメリゼ

第9話を観ました。

今回は新汰がいきなりテレビ番組に出てるのを見て黒絵が自宅で驚いた場面から始まります。新汰は自分が報道番組に出演してハルゴンのことをちゃんと説明すれば騒ぎも収まって通常の生活に戻れて黒絵とも普通に会えるようになると期待していたのですけど。プロデューサーに騙されてバラエティ番組に出る羽目となり困惑していた。更にもともとその番組に出演するはずだった女優に絡まれたりして散々な目に遭いますが、とにかく黒絵に事情を説明しようと思い、電話をかけて会う約束をします。

その後、黒絵と新汰は待ち合わせ場所で会いますが、新汰が有名人になってしまっているので人目につくところで一緒にいるのはマズい事態となり、黒絵は自分の家に誘う。しかし母親の凛子が留守だと言ったところ、黒絵は妙に意識してしまう。新汰が家に入るなり「抱いてもいい?」なんて豹変したので黒絵は焦りまくるが、新汰は家の中にいた飼い犬のジャンボキングを抱きたかっただけであったので黒絵は拍子抜けする。

その後、家の中で黒絵は新汰がテレビに出演した事情や理由を説明してもらう。その中で新汰が「ハルゴンが悪い怪獣じゃないって世間に分かってもらいたい」というのもテレビに出た理由だと言うのを聞き、「どうして悪い怪獣じゃないって分かるんだ?」と問い返す。黒絵自身が自分の正体がよく分からず困惑していた。特に前回のお話で怪獣伝承のある島に行き、そこで自分の怪獣となった姿と同じ怪獣の描かれた壁画を見つけて、ますます自分の正体への疑惑が募っていたのだ。

だが、黒絵がハルゴンのことを「悪い怪獣かもしれない」と言うと、新汰は少し不機嫌になり、黒絵は何だかモヤモヤした気持ちになってしまう。ハルゴンの正体は黒絵なのだから、結局のところは新汰は黒絵のために怒ってくれているのだが、黒絵が自分の正体を打ち明けていない以上、あくまで現時点では新汰の中では黒絵とハルゴンは別存在なのであり、黒絵はハルゴンに嫉妬してしまうような気分になる。そうすると何だか胸の奥から何かがこみあげてきて吐きそうになる。

更に新汰のおでこに帽子のツバのぶつかった痕があり、それが「女優の帽子のツバが当たった痕」だと新汰に聞いた黒絵は「そんなに顔を近づけていたのか」と更にモヤモヤする。実際は新汰に詰め寄って絡んできた女優はものすごく広いツバの帽子をかぶっていたので新汰のオデコに何度もツバをぶつけたのだが、そんなことは知らない黒絵はモヤモヤを募らせてしまい、溜まりに溜まった不満が胸の奥から口にこみ上げてくる。

それで慌てて1人でベランダに出てこみ上げてきたものを吐き出すと、それは原子ビームとなって発射され、マンションの横にある運河に着弾し、大きな水柱を上げる。大きな音を聴いて驚いた新汰には慌てて「隅田川花火大会だ」と言って誤魔化した後、帰ってもらった。その後も黒絵は何度も胸の奥からこみ上げてくるモヤモヤをビームにして運河に発射し続けたのでした。しかし、それをたまたま目撃していた男に翌日の放課後に絡まれてしまい、黒絵は尻尾で男を振り払って逃げて、完全に怪獣だとバレてしまうのでした。ただこの男は「俺と遊んでくれたら皆には黙っておいてやる」と言っていたので、個人的に黒絵を狙っているようであり、現状はまだ世間にバラさない可能性もある。

その頃、黒絵の母の凛子は前回の怪獣伝承の無人島の近くにある別の無人島に来ていた。更にそこには後輩の響野光太郎も現れる。前回の怪獣島にハルゴンが出現したというニュースを見て凛子は今回この島にやってきたわけですが、光太郎もそのニュースを見て、凛子がこの島にやって来るだろうと思って待ち伏せしていたようです。

実は17年前に凛子と光太郎はこの島で大怪獣の骨を発見し、更に怪獣の複数の卵を発見していた。その卵は生きていた。そのことを2人は自分たちだけの秘密としていたのだが、凛子は光太郎には内緒でその卵を幾つか持ち帰り、そのうちの1つが孵化して生まれたのが黒絵なのだという。つまり黒絵は凛子の実の娘ではなく、人間でもなく怪獣なのだということになる。しかし、それならどうして普段は人間の姿をしているのか不思議だが、凛子の言うには「黒たんは人間として私と生きるために1世代で進化してる」のだという。

「立派に成長してくれて嬉しい」と嬉々として言う凛子に対して光太郎は「もし黒絵が自分を制御できなくなったらどうする」と凛子の責任を追及しようとする。だが凛子は「別にいいんじゃない?」「黒絵みたいな怪獣が自由に生きる地球の方が今より美しい」と無責任なヤバいことを言い出し、光太郎にこの島に残したもう1つの怪獣の卵を見せる。それは卵のまま巨大に成長していた。この卵は黒絵が孵化した後、急に卵のまま大きくなったのだという。その後、凛子はずっとこの島でこの巨大卵を観察し続けていたらしい。そしてこの卵から第二の大怪獣を生み出そうとしていた。

そのことを知って光太郎はもう凛子は正気ではないと思い、政府に連絡しようとした。実は光太郎は今は内閣府災害対策本部に生物学の専門家として所属しており、ハルゴン出現以降は凛子と黒絵を怪しいと見て調査を進めていた。今回も凛子を追い詰めてハルゴンの秘密を聞き出して、出来れば穏便に対処しようと思って単身で島にやってきたようです。だがもうそんな悠長なことをやっている段階ではないと悟って救援を要請しようとしたのだが、凛子も光太郎の現在の所属もその目的も把握しており、光太郎に銃を突き付けて連絡を邪魔してしまう。そこで揉みあいになり、凛子は光太郎に突き飛ばされて卵に激突し、その衝撃で卵の殻が割れて孵化が始まってしまう。そうして第二の大怪獣が出現し、その大怪獣は翼が生えており、日本本土に向けて飛び去っていく。そういうところで今回のお話は終わり、次回に続きます。

 

 

いびってこない義母と義姉

第8話を観ました。

今回はまず叡報女学院の授業参観日の話となります。権力者の子女が通うこの学校では教師たちも授業参観日は非常に緊張する。保護者に嫌われたりすれば職を失うかもしれないというプレッシャーがかかるのだ。特に最有力者である鴻蔵てるは教師たちにとてもビビられていた。だが学校にやってきたてるは、まりかやありさや美冶たちの授業を担当している教師たちの手をとって褒めまくる。娘たちから普段からそれらの教師たちの授業の内容が良いと聞いていたとてるは言いますが、それはつまり、てるが日頃から娘たちとしっかり対話をしているということを意味していた。

まりかの英語の授業では、まりかが素晴らしい発音で英文を読んで、てるが他の保護者たちから称賛されても「まりかの努力の賜物ですから」とまりかを立て、ありさの数学の授業では、「娘が楽しんでいる世界の一端に触れたくて」と、自分も数学の参考書を開きながら授業を参観ずるなど、相変わらずてるの「我が子に歩み寄る」人格者ぶりは際立っている。

続いて美冶の授業を参観することになったが、美冶については他の保護者たちから心無い声も聞こえてくる。妾の子を由緒正しい叡報女学院に入学させたてるの判断を疑問視するかのような声です。それが聴こえてきて、美冶は緊張します。もし自分が失敗すればてるの判断が誤りだったということになり、てるに恥をかかせてしまうことになると思ったからです。しかし教室の後ろに立つてるの方を振り返ると、てるはどっしりと構えている。

それで美冶は安心感を覚えて緊張がほぐれ、「私の家族」という作文を読み上げます。それは「私は此処にいる多くの方とは違う環境で生まれました」「生んでくれた母が天国へと行き悲しみに暮れている時、傍に寄り添って私に居場所をくれたのが今一緒に暮らしている家族の皆さんです」「もう叶わないと思っていた家族の温もりをもう一度私に与えてくださいました」「私はとても幸福な人間です」「鴻蔵の名に恥じぬよう、この学園で勉学に励み、日々を大切に過ごしていきたいです」という内容であった。それを聞いて保護者の人々も感動し、美冶を激励してくれたりしたのでした。

続いて話は変わり、美冶のクラスで学級委員長を選ぶことになります。叡報女学院では学級委員長は生徒会役員への登竜門となっており、1年生の時に学級委員長を務めていなければ生徒会にはなれないという暗黙のルールがあるとのこと。そして叡報の生徒会役員を務めた人材は卒業後は各界で華々しい活躍をしているらしい。クラスの皆はリルが学級委員長に相応しいと言うが、リルは立候補しないと言う。既にリルは華道界で華々しく活躍しているので別のそんな経歴は必要無いという。その一方で小雪は立候補するという。だがあまり気乗りはしていない様子。

事情を聞いてみると、小雪の稲荷家では母も祖母も叡報の学級委員長をやっていたのでそういう家のしきたりなのだという。それを聞いてリルは、小雪が本心では苦しんでいるのに従わねばいけないしきたりは間違っていると言って腹を立てる。美冶も意見を求められ、しきたりのことはよく分からない美冶はただ「小雪さんが学級委員長を務める学級を想像したら、きっと穏やかで安心できる雰囲気で素敵だと思いました」と言った。ただし小雪が嫌なら無理はしてほしくないとも言った。

美冶自身は委員長などとんでもないと思ったが、姉たちは学校でそれぞれ委員会活動に励んでいると聞き「皆さんは先を見据えて邁進しておられるのに私は日々を過ごすのに精一杯」と落ち込む。だが、それを聞いたてるは「今は全力で日々を謳歌することが貴方を成長させるのだと私は信じています」と諭して、周囲と違うことを不安に思う必要はなく日々を過ごすようにと言ってくれました。姉たちも「今のアンタがダメだなんて誰も思ってない」「等身大の美冶の言葉で救われる人もいますよ」と言ってくれました。

実は小雪は学級委員長の仕事が嫌だったわけではなく「家のしきたりという理由で委員長をやるという弱い動機」であることで自信を持つことが出来ず気後れしていただけだった。だが美冶の言葉を聞いて「私は自分を信じることは出来ないが、大切な友人を信じることは出来る」と思い、初めて「皆さんが笑顔で安心して学校生活を送れる穏やかな学級を作りたい」という前向きな気持ちになることが出来た。そうして立候補して見事に学級委員長に当選したのでした。

だが小雪は学級委員長になってからオーバーワークになってしまい限界に達しているように見えた。美冶は心配して手伝おうとするが、小雪は1人で抱え込んでやり遂げようとする。そんな小雪を心配しつつグングニルの散歩に公園に行った美冶は、そこで同じように犬を散歩してるカッコいい令嬢に出会い、一緒に犬を遊ばせる。その令嬢は美冶の表情が浮かないのを見て相談に乗ってくれて、美冶は小雪の話をする。すると令嬢は「君だって本音で伝えられた優しさはずっと心で輝き続けるでしょう」と言い、美冶は確かに母や姉たちの優しさはずっと自分の心に残っていると思った。そして令嬢は「想いはきっと友達にも伝わるから、君がしたいことをしてあげればいい」と諭してくれる。それを聞き、美冶は自分が母や姉たちにしてもらったように自分も小雪にしてあげたいと思った。

そうして美冶は「友達なんですから迷惑上等です」と言って小雪に委員長しか出来ない業務以外は手伝わせてほしいと強く申し入れて、小雪の手伝いをするようになった。そうして今回は最後に生徒総会の場面で、あの公園で出会った令嬢が生徒会長の御厨さんであることを初めて美冶が知った場面で終わりとなり、次回に続きます。

2026年夏アニメのうち、8月27日深夜に録画して8月28日に視聴した作品は以下の3タイトルでした。

 

 

BanG Dream! ゆめ∞みた

第11話を観ました。

今回を含めて残り3話となりました。とりあえず仲直りしたみゅーたいぷのメンバーでしたが、ユノは昔のバンド仲間の小春に連絡を取り、会うことにした。そこで小春からタイアップ用の曲の歌詞は昔の仲間達の等身大の気持ち「お互いの夢で背中を押し合って皆で夢に向かって進んでいく」というテーマだったと聞かされる。そして、昔の仲間達がユノが夢に向かっていく姿を見て、自分たちの夢も叶うかもしれないと思って勇気づけられていたことも知る。皆の夢はユノのように「音楽で食っていく」ということではなく、それぞれ本当は違う夢を持っていたが、ユノに背中を押してもらったと思って感謝していた。「誰かの夢を信じ抜くことが自分の夢の一歩になる」と小春は言い、だから仲間達は今でもユノの夢を応援しているのだという。それを聞き、ユノは昔のバンドはバラバラになって解散したわけでもなく、自分も仲間に見捨てられて1人だけ取り残されていたわけでもないということを初めて知った。あのタイアップの歌詞の中に自分も居たのだと思えた。「解散は終わりじゃなくて前向きな始まり」なのだと思えて、何か良い曲が出来そうだと思えた。

一方、ビオラはあられや都子と会った時に撮っていた素材を使って「あられと都子が炎上騒動を巡って喧嘩している動画」をフェイクで作って拡散した。その結果、またみゅーたいぷは炎上した。しかし、あられも律もののかもユノも意に介さずみゅーたいぷの活動を進めていく。だが都子だけは大きなショックを受けて、ビオラに会って事情を聞こうとするが冷淡にあしらわれてしまい、自分はビオラに騙されて利用されていただけだと悟る。それで1人で大泣きした後、都子は学校であられ達に会って謝罪する。そして自分のことを「中身の無い空っぽな人間」だと言い、そのせいで迷惑をかけたので自分を断罪すると言う。そんな都子に対してののかは「皆の笑顔を咲かせたい」と言い出す。それを聞き、都子も納得し、自分もやりたいように生きてやると言う。そういうところで今回のお話は終わり、次回に続きます。

 

 

ワールド イズ ダンシング

第9話を観ました。

今回は鬼夜叉と増次郎が橋の上で出会い「一緒にやろう」と言い合った場面の続きから始まります。舞比べの第三戦を戦うことになっている2人が同時に「一緒にやろう」と言い合ったので、互いに驚き、事情を話すことになります。そこで鬼夜叉は「良い舞台を作りたい」と言う。だが自分にはまだそのために必要な何もかもが足りておらず、前回の舞比べで「卒塔婆小町」を上手く演じることが出来たのはたまたまなのであり、次の舞台を「良い舞台」にするためには皆の力を借りたいと思ったのだという。それで対戦相手である田楽新座の力を借りたいと思った。それは「大事なのは勝ち負けではないと気付いたから」だと鬼夜叉は言う。前回の話でこの舞比べの発起人である将軍義満は「こぼれた者を掬い上げるのが芸能の役目」だと言った。それなら舞比べで「勝者」と「敗者」を分ける必要など無い。もともと義満の目的は「新しい時代の人々を1つにまとめる花となる芸能」を作り上げることであり、義満はその過程として舞比べを実施したに過ぎない。ならば、その過程において観世座と田楽新座が力を合わせて新しい芸能を生み出すのなら、それはそれで良いはずだ。

すると、そこに田楽新座の猪丸がやってきて、田楽新座では「汐汲」という演目をやろうと思っていることを鬼夜叉に伝える。田楽新座の棟梁である喜阿弥が作った演目だそうだ。とある浜辺で2人の海女が満ち潮の夜に海水を汲む様子を謡ったものだという。どうして海女が海水を汲むのかというと、塩田で塩を作るためなのであり、つまりこれは彼女たちにとって「労働」なのであり、もともと農作業の中で生まれ育ってきた「田楽」という芸能の得意分野である「労働の演目」である。

この「汐汲」は2人の海女が登場するので、主役はこの2人、つまり主役を演じる演者が2人必要なのだが、田楽新座では1人は増次郎として、もう1人同等の演者がいなかったのであまり演じられることはなかった演目だという。それをやろうとしているので鬼夜叉にそのもう1人の主演をやってほしいという誘いなのかというと、それだけの話というわけではない。そもそもこの「汐汲」という演目は田楽新座としては特殊な位置づけの演目なので、それでこれまで演じられることがなかったようなのだ。

もともと田楽というのは、苦しい労働の中で百姓たちが自らを励ますために大地に祈り賑やかに歌い踊るものであった。労働の中で自然発生的に田植え唄のようなものから発展してきたものなのだ。それは人々にとって「やるもの」であり「見るもの」ではなかった。誰かがやるのを見るのではなく、自分たちで楽しむものだった。言い換えれば「見せるためにやっているものではない」ということになる。

一方で猿楽というのはもともと神事から発祥したものであるので「見世物」の要素が強い、もともと「見せるためのもの」なのである。田楽は演じる者たちが自分で身体を動かすのでそれだけで楽しくて自己満足できるが、猿楽の場合は座って見ている観客を満足させねばならないので、どうしても凝ったものとなり「物語性」が強くなる。今回の舞比べのような観客や審査員を相手にしたような勝負では、特に次戦のような「随意」というお題の勝負となれば、どうしても猿楽が有利となる。もともとそうした時代の趨勢を考えて田楽新座の棟梁の喜阿弥も「汐汲」という猿楽に寄せた特殊な演目を作ったのだ。

通常の田楽の演目は「物語性」などは特に無い。労働や生活の動きを模してただ楽しく舞い踊ったり、信仰の対象となるものを皆で楽しく持て囃したりするだけです。しかし「汐汲」には物語性がある。2人の海女は海水を汲んで運ぶという重労働を、海水の入った桶に映りこむ満月を見て心を慰めるのです。そこにはちゃんと脈絡がある。ただ、それは猿楽に比べると劇的要素が物足りない。だからこの「汐汲」という演目はまだ未完成であった。それに、演じる側にも舞の技術だけではなく演技力も必要となってくるのだが、それを上手くこなせる演者も居なかった。

そういうわけでこの「汐汲」は田楽新座では演じられてこなかった。しかし次の勝負で鬼夜叉の猿楽に対抗するためには「汐汲」をやるしかないと猪丸は考えて提案した。それを聞いた増次郎が、自分自身や田楽新座の誇りにこだわるのは止め「良いもの」を見たいと思ってくれている客のために「汐汲」をより「良い舞台」にするために鬼夜叉と一緒にやって、猿楽の力を借りて「汐汲」を完成させたいと思い立ち、こうして鬼夜叉のもとに駆けてきて「一緒にやろう」と言ったのです。そうした増次郎の気持ちを知り、更に鬼夜叉も同じ想いであることを知って、猪丸も一緒にやろうと言ってくれた。

そうして、まずは増次郎と猪丸は鬼夜叉に自分たち田楽新座の「汐汲」を見てもらおうと思い、鬼夜叉や義満の妻の日野業子の前で田楽新座の一同で「汐汲」を演じてみせた。だが見終わった後で意見を求められた鬼夜叉は考え込んだ後「何か物足りなかった」と言う。それで田楽新座の面々はカンカンに怒ってしまうが、鬼夜叉は別に田楽新座をバカにしたわけでもないし「汐汲」をダメだと言ったわけではない。ただ「何か足りない」と直感しただけだった。だが、もともと鬼夜叉に対して悪感情を抱いていた田楽新座の多くの者たちを刺激してしまい、大騒ぎになってしまった。

それを猪丸の妹の千晴が田楽新座の仲間達に冷静に鬼夜叉の意見を聞こうと制止したところ、新座の面々の攻撃の矛先は千晴に向いてしまう。千晴は最近は石也に読み書きを教えてもらっていたのだが、それを見て田楽新座の者たちは「田楽を捨てて猿楽に走った」と誤解しており、こうして鬼夜叉を庇ったことから千晴を裏切り者呼ばわりしたのである。石也は慌てて千晴は読み書きを習っているだけだと弁解するが、田楽新座の者たちは「そもそも田楽を続ける気なら読み書きなんてしなくていいはず」だと非難します。

確かにこれは鋭い指摘ではある。観世座の猿楽のような物語性の強い演目を演じるには一定の教養は必要となる。だからこそ観阿弥は一座の者たちに読み書きを習わせている。だが従来の田楽はシンプルに身体を動かすだけだから別に教養は必要なく、読み書きなど出来なくても支障は無い。だから千晴も読み書きは出来なかった。そんな千晴が急に読み書きを習いたいと思ったきっかけは、舞比べの初戦での鬼夜叉の獅子舞に魅せられ、それが絵草子に描かれていた獅子の資料に基づいたものだったことを知って、そういう演じ方に興味を惹かれたからであった。つまり、千晴は確かに猿楽的なものや、何か新しいものに惹かれていたから読み書きを習うようになったのです。それは確かに従来の田楽新座の者たちから見れば「裏切り」と見えるかもしれない。そういう痛いところを突かれて千晴も感情的になり、喧嘩となってしまう。

しかし、そんな不毛な喧嘩になってしまったのも、鬼夜叉が「何が足りないのか」をハッキリ言わないのが悪い。ただ鬼夜叉も実際「何が足りないのか」ハッキリと言語化は出来なかった。すると「汐汲」を見ているうちに居眠りまでしてしまった業子が口を挟み「汐汲は労働の唄でしょ?」「私は働いたことがないからよく分からなくって」と、自分が居眠りしてしまった理由を述べる。それを聞き、鬼夜叉は自分にも「汐汲」がストレートに良いものだと思えなかった理由が分かった。鬼夜叉もまた業子と似たようなもので、割と「何不自由なく育ってきた」ので「労働」というものがよく分からないのだ。

田楽というものは「見るもの」ではなく「やるもの」だから、結局のところ、共通の体験を持った者でなければ面白さが伝わらないのだ。例えば田植えをしたことがある者ならば、田植えを模した田楽を見て楽しいと思える。この「汐汲」もまた、いくら猿楽に寄せたといっても、やはりまだ「見るもの」の域には達しておらず「やるもの」の範疇に留まっている。海水を汲む海女の労働を経験した者でなければその魅力は伝わらないということになる。しかも「汐汲」の場合はもっと厄介である。

何故なら「汐汲」は話が変に物語性がある分、その「物語」を実体験した者でなければ魅力が使わらない。つまり「汐を汲む労働の辛さを桶に映った満月を見て慰めた」という極めて特殊な経験をした人にしか魅力が伝わらないということになる。これではまだ通常の田楽の方が共通体験者が多いぶんマシだといえる。じゃあ「汐汲」はダメなのかというと、決してそうではない。「汐汲」だからこそ「足りないもの」の焦点が絞れてくるのだ。

「汐汲」は確かに物語性を秘めている。そこに「同じような実体験をしていない誰にでも通じるようにする何か」という要素を加えれば、多くの人に「汐を汲む労働の辛さを桶に映った満月を見て慰めた」という物語の良さを理解してもらえる。あとはその「何か」を突き止めればいい。しかし誰も何も思いつかなかった。すると業子が「海に行って実際に汐を汲んでみればいい」と言い出す。実体験をしてみることで、その「何か」が分かるかもしれないという意見です。

さっそく試してみようということになったが、さすがに京の都から本物の海まで行くのは遠かったので、琵琶湖に行くこととなった。塩水ではないので汲んでも塩は作れないが、今回は「汐を汲むだけ」だから、別に真水でも似たようなものだから琵琶湖の湖畔を海岸に見立てて水を汲んでみるだけで十分でしょう。そうして鬼夜叉と増次郎と猪丸の3人で琵琶湖まで足を伸ばして「汐汲」の動きを模してみるが、特に何も新たな発見は無かった。

そんなことをしていると腹が減ったので近くの宿場で食事を摂っていると、そこに鬼夜叉の追っかけをしている例の怪しい貴族の爺さんがやってくる。どうやらこの爺さんは今回の顛末も覗き見ていて大体は把握しているようで、鬼夜叉たちが琵琶湖に行くと知って追いかけてきたようです。鬼夜叉もこの爺さんがいつも草子を投げて寄越してくれている人なのだと知って喜んで意気投合したりする。爺さんは調子に乗って鬼夜叉を抱き寄せて「しぐれする生田の森の初もみじ 日を経てまさる 色に恋ひつつ」などと恋の歌を泣きながら詠み始めたりする。

増次郎と猪丸はこの奇行を気持ち悪がり、ここは近江なのに「生田」とか、夏なのに秋の季語の紅葉が入っていたりするムチャクチャさにツッコミを入れたりする。だが爺さんは「ここが何処だろうと些細なこと!」と叱りつける。そして「歌は時も場所も身体も超えるものだよ」と鬼夜叉に笑って言う。確かに鬼夜叉は爺さんのその歌を聞いて、生田の森を紅葉が舞う情景が思い浮かんだ。ここは近江であり、今は夏の盛りだというのに、何故か歌を聴くとその情景が思い浮かぶ。確かに歌は時も場所も超えるのだ。ならば爺さんの言うように「身体も超える」、つまり「個人差を超える」はずだ。労働をした者も、労働をしたことがない貴人も、男も女も、子供も老人も、皆が「歌」は理解できる。

どうして「歌」にはそんな力があるのだろうか。それは「歌」には「想い」が込められているからです。さっきの爺さんの歌には爺さんから鬼夜叉への想いが込められていた。鬼夜叉はその想いに応えるつもりはないけど、とにかく「想い」は伝わった。それゆえに鬼夜叉は生田の森の紅葉が舞う情景が、まるで現実であるかのように生々しく感じられた。人の「想い」にはそれだけの力がある。

そのことに気付いて、鬼夜叉は「汐汲」に足りない「何か」とは、その「想い」なのだと理解した。つまり、2人の海女が「汐汲の労働の辛さを桶に映った満月を見て慰める」という行動の背景にある彼女らの「想い」が描かれていないから、観客は彼女たちの行動に共感することが出来ないのだ。その背景にある彼女たちの「想い」が観客の心に共感できるものとして伝わるならば、彼女たちの行動自体はどんなに特殊なものであったとしても、観客は彼女たちの行動を生々しく風情のあるものとして共感し感動することが出来るはずなのです。

そして、その「想い」をどんな境遇の人間にも伝えるためには「歌」を使うべきだと鬼夜叉は思った。そのことを踏まえて鬼夜叉は京に戻り、将軍邸の庵に籠って「万葉集」や「古今和歌集」をはじめ様々な古い書物を読み漁り、そこから着想を得て「汐汲」を自分なりに作り直していった。そうして「汐汲」に新たな情景を付け足していったが、まだ2人の海女の「想い」については描き足りていないように思えて、なかなか完成しなかった。

ここで、千晴と業子の会話の場面も描かれる。千晴は先だっての田楽新座の仲間との喧嘩によって自分が田楽ではなく別の何かに惹かれていたことに気付き、業子に向かって「私はずっと美しいものや舞台の上の世界に憧れていました」と打ち明ける。だが結局のところ、千晴は身分も低く無教養で、気が短くて乱暴者で、女だから舞台にも立てない。「私は何もなし得ない」「そんな自分が嫌なのです」と千晴は悲嘆する。

しかし業子は「私は好きよ」と千晴に言ってくれる。そして「想いがある人はどんな時でも美しいわ」と言う。業子もここで「想い」が大事であり普遍性をもたらすと言っているわけだが、更に一歩踏み込んで、どうやって「想い」が誰にでも伝わるような普遍性を獲得するのかについて述べている。まず、ここで業子は「想い」と「行動」を区別している。「行動」に移してしまうと、もうそれは「想い」ではないのだ。「想い」というものはずっと胸の奥にしまい込まれているものであり、何もなし得ない。その代わり、ひたすら純粋で美しく尊い。「秘すればこそ花」なのです。そして「なし得なかった想い」だからこそ、それをなし得なかった人全員が共感できる。

だから「何かをなし得なかったからといって、美しいことに変わりはない」と言って業子は千晴を慰めます。そうして心が晴れやかになった千晴は、そこに置いてあった鬼夜叉の新たに書き直した「汐汲」の脚本を読んで、それを「綺麗」だと言う。それはまだ未完成であり、鬼夜叉は「まだ2人の海女の想いが描き切れていない」と不足を感じていた。だが業子に「想いは秘すればこそ美しい」と教えてもらった千晴から見れば、その「想いが描き切れていない」という状態こそが美しく思えた。そうして鬼夜叉の脚本に満足してくれた様子の千晴に対して石也が「一緒にやってみますか」と誘い、2人で鬼夜叉の書いた「汐汲」を一緒に謡ってみる。そこにやってきた鬼夜叉は千晴と石也の唄う表情から2人の海女の「想い」が伝わってくるのを感じる。

そうして鬼夜叉は田楽新座の皆に集まってもらい、新たな「汐汲」の脚本を見せる。それは鬼夜叉が「未完成」と言っていたままのものであり、新たに情景は足してあるが、2人の海女の想いは足されていないものであった。だが鬼夜叉は「私もまだ想いが足りぬと感じた」「しかし脚本はこれでいいと思う」と奇妙なことを言う。どういうことなのかと猪丸が問うと、鬼夜叉は「一番大事なことは秘めること」「どんなに奥に秘めようが、想いは必ず身体に現れる」「言葉で済むなら私たち芸人は要らぬ」「私たちは曲に想いを秘めながら舞台に立つ」「演じ、奏で、秘められた想いを舞台の上で花咲かせる」「そこで初めて、この汐汲は完成する」と言い「だから皆の力が必要なのだ」と皆に呼びかける。想いはあえて言葉にせずに秘めておき、その秘めた想いをあえて言葉にせずに舞や演奏で表現することこそが「想い」を最も美しく純粋なものとする方法なのです。そのことに鬼夜叉は気付いた。そして、そうした鬼夜叉の想いを承けて、増次郎も「これをやればもう田楽は旧来の田楽には戻れなくなる」と覚悟しつつ、それでもこの「汐汲」をどうしても舞いたい、鬼夜叉と共に舞台で演じたいという想いを止めることは出来ず「やろう!」と応じる。そういうところで今回のお話は終わり、次回に続きます。

 

 

サンダー3

第8話を観ました。

今回はまずエイリアンの母艦の中で寝てしまったふたばがエイリアン兵たちの集中砲火を浴びますが全くの無傷でした。だが懐に抱いていた小動物が消えてしまい、殺されてしまったと思ったふたばは嘆き悲しみます。しかし小動物はふたばの服の中に入っていて無事だった。それで喜んだふたばはこれ以上は小動物を危険な目に遭わせないようにしようと思って、その小動物を抱えたままその場を逃げ出そうとしてエイリアン兵たちの方に向かって駆けだし、その勢いでエイリアン兵たちをみんな吹っ飛ばしてしまいます。

一方で渋谷ではリベリオン達のゲリラ戦が続いており、金髪男のリベリオン兵士がツヨクナールで「武器を出現させる」という超能力を発現させ、エイリアン兵達と戦っていきます。またタンクローリーを召喚してエイリアン兵たちに向けて墜落させて爆発させるリベリオン兵も奮戦します。

ここで場面は変わって、もともと漫画絵のぴょんたろうが居た世界の方では、急にぴょんたろう達が居なくなったのはもしかして自分の渡したディスクのせいではないかと気になった教師のドクがぴょんたろうの家に行きディスクを返してもらい、自宅に持ち帰って見てみようとしたところ、生徒たちが家に遊びに来ていたので一緒にディスクを再生して見てみたところ、ドクと生徒たちも異次元世界に来ることになってしまった。そうして異次元に来たドクたちは、どうやらこの世界にぴょんたろう達も来ているということに気付き、ぴょんたろう達と同じようにして電車に乗ってぴょんたろう達の地元に向かいます。

渋谷の方ではゲリラ戦の中、田代さんのツヨクナールによる超能力の効力切れの時間となり、身体が動かなくなったので、瀬上は田代さんを休ませて、自分がツヨクナールを鼻腔に噴射する。すると高速移動する超能力が発現して、その能力を使ってエイリアン兵たちを倒していきます。一方、ぴょんたろう達は瀬上達を助けるために渋谷に向かうことにします。そうして渋谷では敵の戦車を乗っ取ったりして戦闘が佳境となっていくところで今回のお話は終わり、次回に続きます。

2026年夏アニメも終盤に差し掛かろうとしています。今期は視聴対象作品、つまりランキング対象作品としていたのは32作品だったのですが、そのうち11作品は既に途中で視聴を打ち切っていますので、現在視聴を継続している作品は21作品です。これら視聴を打ち切った作品は視聴を打ち切ると決めた回の次のエピソードは一応見るだけは見るようにしており、そこで視聴復活したいと思えば視聴は復活させることにしていますが、今期は11作品全部、視聴復活の可能性はもう無いです。

そうした視聴を打ち切った作品も含めて今期の視聴対象作品の32作品を現状のランク分けと順位を紹介していきます。個人的に面白いと思っている順位なので、あくまで個人の主観です。世間の人気度や作品のネームバリューなどは一切考慮していません。なお8月26日深夜にテレビ放送を録画した分までのエピソードの評価になってますので、それ以降のエピソード分は下記の評価には含まれていませんのでご了承ください。

話数をだいぶ重ねてきていますが、私の場合は1クールアニメとしての完成度を重視しているので、終わり方が大事です。終盤の展開が綺麗にまとまるかどうか、盛り上がるかどうかによって、ここから先、最終話までで実はかなり大きく順位が動くことも多いです。だから下記の順位は決して確定的なものではない。

また、終盤の動向の予想も含めて、各ランクごとに現時点の総評も添えておきます。

 

 

◆Cランク(苦痛だった作品)

 

32位 落第賢者の学院無双 ~二度目の転生、Sランクチート魔術師冒険録~

第4話で視聴打ち切り。

序章的な1話は普通だったが2話以降は胸糞描写が多くてどうにも嫌な印象が残ってしまい続きを見る気が無くなってしまった。

 

 

31位 LV999の村人

第4話で視聴打ち切り。

一貫して主人公のイキった感じが悪印象。モンスターを倒すとお金に変わったりゲーム世界みたいな設定もなんか好きじゃない。

 

 

30位 ブチ切れ令嬢は報復を誓いました。 ~魔導書の力で祖国を叩き潰します~

第4話で視聴打ち切り。

主人公は普通に嫌な性格。他の登場人物はロクでもない。せめて話が刺激的ならいいのだが、回りくどくてなかなか進まない。

 

 

29位 さよならララ

第4話で視聴打ち切り。

ララはずっとアホで茉里はずっと不機嫌で意地悪で魔女も何も説明しないし話は全然進まないしスロースタートも限度がある。

 

 

28位 花織さんは転生しても喧嘩がしたい

第4話で視聴打ち切り。

ヒロインがワガママで嫌な性格で他キャラも嫌な感じの女ばかり。つまらないギャグばかりで本筋の話も根本的に面白くない。

 

 

Cランクの現時点の総評

現時点で上記5作品がCランクで、全て既に視聴を打ち切っています。Bランクの作品も現時点で既に全作品が視聴を打ち切っているので、おそらくこの5作品でCランクは確定だと思う。まぁ上記いずれの作品も視聴を打ち切った回までの内容に基づいた評価になっていますので厳密な評価とはいえません。

最下位の「落第賢者の学院無双」は主人公の父親がとんでもないクズだったり胸糞描写が多く、主人公の善良さを引き立たせるためなのかと我慢はしていたのだが、いきなりブチ切れた主人公が大量虐殺を始めてしまい、主人公の狂気を正当化するためだったと分かり呆れて視聴を切った。「LV999の村人」は主人公のイキリが酷くて不快ではあったが、主人公がイキるほど強い理由が謎だったり、主人公だけが世界の真実を知ってる理由も不明だったり、肝心なところを隠したままひたすらイキるのがホントに嫌な感じだった。「ブチ切れ令嬢は報復を誓いました」は主人公が普通に性格が悪くて追放されたことが同情できない。ズル賢いしチートなので復讐も上手くいくのだと予想は出来るけど、別に彼女の復讐を応援したいとも思えない。こんなのを応援することで満たされるものが自分の中には何も無い。あと全体的にクオリティ低すぎ。「さよならララ」は話は全然進まないし、主人公のララはバカすぎて話にならんし、茉里はずっと不機嫌で意地悪だし、魔女は何にも説明しないし、そんなふうに焦らされて辿り着くのが本当の愛とかいうフワッとした話に1ミリも興味が湧かなくなった。オリジナルアニメを応援したい人だけ見てればいい。「花織さんは転生しても喧嘩がしたい」はヒロインのミーティアが頭おかしい嫌な女で、それ以外のキャラは普通であり全体的に不快感は他のCランク作品に比べて少なめではあったが、全く笑えないギャグを謎演出を添えてノンストップで見せられ続けるのはキツかった。

 

 

 

◆Bランク(退屈だった作品)

 

27位 BLACK TORCH

第4話で視聴打ち切り。

ありきたりの異能バトルアクションでキャラみんな機嫌が悪くイキってて好感度が低い。ちょっとだけアツい遣り取りはあった。

 

 

26位 才女のお世話 高嶺の花だらけな名門校で、学院一のお嬢様(生活能力皆無)を陰ながらお世話することになりました

第4話で視聴打ち切り。

作品全体を貫く階級差別観は普通に不愉快で此花家の主人やメイドの言動が全て不愉快。ただヒロインは皆可愛いのは免除点。

 

 

25位 最強出涸らし皇子の暗躍帝位争い

第4話で視聴打ち切り。

帝位争いは陰険な感じだが予想外に主人公がユルい場面が多くて緊張感が削がれてつまらなかった。ちょっとイイ場面はあった。

 

 

24位 領民0人スタートの辺境領主様

第4話で視聴打ち切り。

主人公は高感度高くストーリーは堅実だがスローペースすぎて地味過ぎて、世界観も独特すぎてどうも興味が湧いてこなかった。

 

 

23位 ここは俺に任せて先に行けと言ってから10年がたったら伝説になっていた。

第5話で視聴打ち切り。

設定や世界観は陳腐なのだが話は割とテンポが良くて割と楽しく見れた。だがやはり陳腐だしクオリティも低かったので切った。

 

 

22位 魔法少女リリカルなのは EXCEEDS Gun Blaze Vengeance

第6話で視聴打ち切り。

それなりに面白くなりそうな設定や世界観だが、ずっとキャラの背景説明ばかりが描かれ続けて本筋の話がロクに進まなかった。

 

 

現時点で上記6作品がBランクであり、全て既に視聴を打ち切っています。A-ランクから落ちてくる作品も無いと思うので、おそらくこの6作品でBランクは確定でしょう。いずれの作品も視聴を打ち切った回までの内容に基づいた評価になっていますので厳密な評価とはいえません。見るのが辛くて視聴を切ったCランク作品とは違って、Bランク作品は見ようと思えば最後まで見れる程度だが、わざわざ時間を割いて最後まで見る意義が無いので切った作品と考えればいいでしょう。
「BLACK TORCH」はいかにもありがちな感じの異能バトルアクションものだが出て来るヤツ全員がオラオラしててブチギレか半ギレなので見ててウンザリしてしまう。やたらドヤってるけど、そこまでドヤるほど超絶アクションってわけでもないし何なんだよお前ら。「才女のお世話」はヒロイン達は可愛いんだけど、財閥ってだけで拳王軍ぐらいにイキってる父親とかメイドとか、全体的に漂う不快感はCランクレベル。それが結局はBランク評価になったのは、とにかくヒロイン達が可愛いから。とはいっても雛子はあの父親やメイドの言いなりだから同じ穴のムジナだが。「最強出涸らし皇子の暗躍帝位争い」は頭脳バトルでも見られるのかと期待してたのだが、案外全然大したことなかった。主人公のアルノルトもクールでカッコいいキャラかと思ったらすぐにユルい描写が増えてポンコツ化してしまい、急にクールになったり、キャラがブレブレで呆れてしまった。「領民0人スタートの辺境領主様」は主人公のディアスのキャラは良くて、ストーリーも独特ではあったがしっかりはしていた。ただホントに独特すぎて個人的に全く面白いと思えなくて、面白くなるのを待とうと思って少しだけ粘ったが、やっぱりちょっと無理だろうと思えたので視聴を切った。「ここは俺に任せて先に行けと言ってから10年がたったら伝説になっていた」はキャラは良くて話のテンポが良くて案外楽しめる場面もあったのだが、いかんせんあまりにもありきたりな内容であり、物語として面白いものになるとは1ミリも思えなかった。あと作画がかなり残念だったと思う。特にバトルアクションがキツかった。「魔法少女リリカルなのは EXCEEDS Gun Blaze Vengeance」は普通に面白く出来そうな設定や世界観のはずなのに、ずっとキャラ背景の説明ばかり繰り返して一向に本筋の話が進まなかった。その割にキャラの設定とか雑だし、なんか真面目に面白いのを創ろうとする気が感じられなかった。最終的には6話でラスボス的な敵が出てきたが、ただのキマってる系のクズで終わってるキャラ設定だったので見放すことにした。

 

 

 

◆A-ランク(普通に観れた作品)

 

21位 BanG Dream! ゆめ∞みた

第10話まで視聴済み。<残り3話>

グダグダなギャグシーンと悪役ビオラの暗躍シーンが目立ちバンドアニメとしてイマイチ成立してない感があるが惰性で見てる。

 

 

20位 転校先の清楚可憐な美少女が、昔男子と思って一緒に遊んだ幼馴染だった件

第8話まで視聴済み。<残り4話>

ラノベ臭さ全開で話もなかなか進まない苦行がずっと続いたが面白くなるはずと思い我慢して見続けたがやっと少し報われそう。

 

 

19位 「きみを愛する気はない」と言った次期公爵様がなぜか溺愛してきます

第8話まで視聴済み。<残り4話>

エルサがあまりにも良い子すぎてやや退屈ではあるのだが、予定調和な物語は作りもカッチリしてるので、むしろ安心感はある。

 

 

18位 手札が多めのビクトリア

第8話まで視聴済み。<残り1話>

全体的に地味ではあるが話は普通に面白くキャラも好感度高い。実質A-ランク最上位だが話数が少ない分少し順位を抑えてる。

 

 

17位 サンダー3

第7話まで視聴済み。<残り5話?>

なかなか話が進まないし絶対に中途半端に終わりそうだけど世界観は面白くバトルシーンもなかなか緊迫感があって楽しめてる。

 

 

16位 きみが死ぬまで恋をしたい

第8話まで視聴済み。<残り5話>

クール前半は雰囲気重視で話があまり進まず退屈でBランク評価だったが後半に入って物語が動き始めてここまで上がってきた。

 

 

A-ランクの現時点の各評と総評

 

「BanG Dream! ゆめ∞みた」は問題点が多すぎてなかなか前進しないバーチャルバンドみゅーたいぷが一体どうなるのか気になって、更にビオラというとんでもなくイカレたヴィランの登場のインパクトでついつい見入ってしまい、最初に3話一挙放送だったせいで気がつけば残り3話まで話が進んでしまい、バンドアニメとしてほぼ成立してない現状に呆れつつ今さらもう切れない。

 

「転校先の清楚可憐な美少女が昔男子と思って一緒に遊んだ幼馴染だった件」はタイトル通りの設定だが、そこからどう話が展開するのか見えないまま話が進んできた。キャラに隠し事が多すぎて話そのものが見えてこない。ただやたら伏線が張ってあるので1クール内には面白くなるのだろうと我慢して見ていた。切る寸前だったがようやく8話で真実が明かされ、完走は出来そう。

 

「きみを愛する気はないと言った次期公爵様がなぜか溺愛してきます」は政治的な都合で契約結婚した公爵夫妻が心を通わせ合っていくハートフルなラブストーリー。毎回心温まる良い場面が描かれるので楽しめてはいるのだが、ヒロインが聖人すぎてストーリーは平和で優しい予定調和の塊のような内容で退屈。むしろこれだけ退屈な話で飽きないのだから良い作品なのだろうと思う。

 

「手札が多めのビクトリア」は19世紀欧州風の世界観で元スパイの女性が組織を抜けて身分を偽り新たな人生を生きようとするハートフルサスペンス。毎回地味ながらしっかりした人間ドラマとちょっとしたサスペンスが堪能できる。実質的には現状A-ランク最上位ぐらいの出来だが、話数が全9話とやや少なめなので少し順位を抑えめに補正してこのあたりの位置になっています。

 

「サンダー3」は異次元の世界に行ってしまったぴょんたろう達の話と、エイリアンの母艦に捕らわれたふたばの話、それから瀬上をメインに描くレベリオンの話の3つを軸に構成されているが中盤からメインになっているレベリオンの話が結構緊迫感のあるバトルシーンで面白くなってきた。ただ全体的に話の進行は遅く、どう見ても中途半端なところで終わってしまいそうに思う。

 

「きみが死ぬまで恋をしたい」は身寄りの無い子供を引き取って魔法を使って戦う戦争兵器として養育する学校に通う少女たちの愛と死を描いた百合ドラマ。クール前半は雰囲気重視で百合をじっくり描くというスタンスのようで話があまり動かず退屈でBランク評価だったが中盤から徐々に話が動き出しここ数話は見応えがある内容が続き順位が急激に上がってきてA+ランクも期待。


現状でA-ランクの作品数が6作品というのは通常クール並といえます。Bランクはもう既に全作品が視聴を切っているのでBランクからA-ランクに上がってくる作品というのは無く、現状A-ランク下位の作品ももう今さら視聴を切ることもないと思うのでA-ランクからBランクに落ちそうな作品というのも無い。一方で現状のA-ランクからA+ランクに上がる可能性がある作品としては「きみが死ぬまで恋をしたい」が挙げられ、「手札が多めのビクトリア」は残り1話で実質A+ランクに上がって終わる可能性は十分あるが話数が少ないので順位補正して形式的順位はA-ランクで終わると思う。あとは「サンダー3」の動向次第というところ。逆にA+ランクからA-ランクに落ちてくる可能性がありそうな作品は現状は見当たらず、このままいくとA-ランクは5作品で終わりそうな気がする。

現状A-ランクの作品のうち、まず「きみが死ぬまで恋をしたい」は序盤からインパクトのある展開は描かれていたが、基本的には雰囲気重視、作画重視、演出重視で日常の百合っぽい描写に割く時間が多く、なかなか話が進まなかった。それでBランク上位あたりにずっと評価していたのだが、6話からセイラン絡みで話がようやく動き出し、7話が神回であったので一気にA-ランクに上がってきて8話も良かったので現状はA-ランク最上位であり、今後も話は動きそうなのでA+ランクに上がることを期待しています。

「サンダー3」はなかなか世界観や設定が面白いので当初は割と期待はしていたのだが、なかなか話が進まない。ただ話が進まないぶん各場面の描写はかなり緻密で丁寧で、それなりに惹きこまれるものはある。更に渋谷ゲリラ編が始まってから結構面白くなってきて順位も上がってきたが、それでもやはりふたばパートなど酷く話が進まないところもあって、何だかこのままA-ランク上位で終わりそうな気がする。

「手札が多めのビクトリア」は全9話なのでもう残りは1話だけなのだが、ここまでは地味ながらしっかりしたドラマを見せてくれていて実質的にはA-ランク最上位ぐらいの出来。最終話で綺麗に話をまとめてくれればA+ランクに届くんじゃないかと思っているのだが、話数が少ないぶん順位をやや下げて補正するので、おそらく形式上の順位はこのままA-ランク上位あたりで終わると思います。

「きみを愛する気はないと言った次期公爵様がなぜか溺愛してきます」はあんまり大したことが起きないが毎回上手く話をまとめてイイ話を見せてくれるしキャラが可愛らしいのでそこそこ楽しめている。おそらく同じような調子で最後までいきそうで、A-ランクのままで終わりそうです。「転校先の清楚可憐な美少女が昔男子と思って一緒に遊んだ幼馴染だった件」はずっとBランク上位でモヤモヤした展開が続いていて視聴を切ろうかどうしようか迷っていたが、ようやく話が動き出したので視聴継続を決意してA-ランクで最後まで見届けるとは思う。「BanG Dream! ゆめ∞みた」は正直言ってバンドアニメとしてダメダメだと思うが、それに気付いた段階ではもう9話ぐらいに来てしまっていて視聴を切るタイミングを逃していた。ただビオラ周りとかどうなるのか興味はあるので最後まで飽きずには見れるとは思う。

 

 

 

◆A+ランク(満足できた作品)

 

15位 黒猫と魔女の教室

第20話まで視聴済み。<残り4話>

学園日常回が続いてイマイチで邪教徒編待ちだったがその前に期末試験編に入って予想以上に面白くてA+ランクに上がってきた。

 

 

14位 いびってこない義母と義姉

第7話まで視聴済み。<残り5話?>

天丼ギャグが面白いのだが流石に少しワンパターンで退屈も感じ始めた。だが基本的な人間ドラマがしっかりしてるので大丈夫。

 

 

13位 うちの弟どもがすみません

第8話まで視聴済み。<今期分残り4話>

ハートフルなホームドラマとして完成度が高くラブコメは喰い合わせが悪いと思ってたんだがそれがむしろ良い味を出してきた。

 

 

12位 天は赤い河のほとり

第8話まで視聴済み。<今期分残り4話>

物語が壮大で色々と上手く作ってあり文句なしに面白い。ただ昔の少女漫画のノリなのでちょっと馴染めないところはマイナス。

 

 

11位 乙女怪獣キャラメリゼ

第8話まで視聴済み。<残り4話>

基本的にラブコメとして丁寧に作ってあるのに加えて良い意味で話が暴走してることで独自性と勢いを生み出していてイイ感じ。

 

 

10位 無職転生Ⅲ ~異世界行ったら本気だす~

第9話まで視聴済み。<残り5話>

クール前半は日常エピソードが続いて、いずれも質が高かった。8話から新展開となり面白くなりそうだが、まだ手探り状態。

 

 

9位 正反対な君と僕(第2期)

第20話まで視聴済み。<残り5話>

毎回しっかり満足度は高いが現状は割と繋ぎエピソードっぽいのが混じっててSランクに上げるほどの満足度には少し足りない。

 

 

A+ランクの現時点の各評と総評

 

「黒猫と魔女の教室」は落ちこぼれ魔女見習いの女生徒と黒猫になる呪いをかけられたエリート教師の魔法学園ファンタジーラブコメ。連続2クール作品の後半クール分だが、クール前半はサブキャラ紹介メインの学園日常エピソードが続いていて毎回綺麗にまとまってはいるが満足できるほどではなくてA-ランクであった。どうせ終盤に邪教徒編が来ればA+ランクに上がるだろうと予想して邪教徒編待ち状態であったが、その前に期末試験編が予想以上に盛り上がってA+ランクに上がってきたので今後も期待大。

 

「いびってこない義母と義姉」は昭和初期風の世界観で名家に引き取られた妾の娘が本家の義母や義姉たちにイビられるかと思いきや溺愛されるハートフルギャップコメディ。基本的に天丼ギャグをド派手な演出で面白く見せるという作風なのだが、その無理矢理さ自体がギャグとして成立している。ただ、さすがに終盤前ともなるといささか飽きてきて勢いも少し衰えてきた感はある。ただハートフルドラマとして根本部分がしっかり作ってあるので大きく崩れるということはなく、横ばいで推移していきそう。

 

「うちの弟どもがすみません」は母親の再婚で同い年イケメンを含む4人の弟の姉になってしまったヒロインの糸を中心としたホームラブコメ。ホームドラマでありながらラブコメでありクール前半はホームドラマがメインで地味ながらかなり完成度が高かった。6話でホームドラマとしては一旦ピークに達した感があり、ここからラブコメがメインに移行しホームドラマとして出来が良かった分食い合わせが悪そうかと心配したが、むしろストレートにそういう葛藤を描くことで深みのあるラブコメになりそう。

 

「天は赤い河のほとり」は古代ヒッタイト帝国に召喚されてしまった現代の少女ユーリが皇子と恋をしたり軍神イシュタルの化身として逞しく生きていく大河ロマン。昔の名作少女漫画が原作なのでストーリーはしっかり面白くて文句のつけようはないのだが、ちょっと古い少女漫画のノリが個人的には合わないところがあり、作画も結構微妙なのはマイナス要素。また原作がかなり長編の作品なので絶対に中途半端に終わりそうと思ってたら連続2クール放送が決定した。でもやっぱり途中で終わるだろうけど。

 

「乙女怪獣キャラメリゼ」は感情が高ぶると巨大怪獣に変身してしまう特異体質のヒロインが同じクラスのイケメンと恋に落ちてしまってデートのたびに怪獣になってしまったりするドタバタラブコメ。ぶっ飛んだ設定のギャグアニメとしてかなり面白い上にラブコメとしての完成度も高い。ストーリーは回を追うごとにどんどん暴走してきており、先が楽しみであると同時に一体どう収拾をつけるのかちょっと心配にはなる。ここから色々と謎が明かされていったりする模様で、更に面白くなるのかもしれない。

 

「無職転生Ⅲ」は引きこもり陰キャがトラックに撥ねられて剣と魔法の世界に異世界転生して人生を生き直すという人気シリーズの3期。今期はルーデウスの青年期が描かれるようだが、クール前半は冒頭2話のエリス修業編とルーデウスの家族や大学仲間たちの日常回が続いた。毎回グッとくるシーンがあり惹きこまれたが話自体は大した展開ではなかった。8話から物語が動き出して空中城塞や魔大陸などが舞台となり、インパクトはあるけどまだ物語として面白くなるのかはハッキリ分からない手探り状態。

 

「正反対な君と僕2期」は等身大の高校生たちの日常の恋愛や友情などをリアルな心情描写を交えて明るく楽しく描いた青春群像劇シリーズの2期。今回は鈴木たちが2年生のクリスマスから話が始まり、最新話20話は3年生の夏休み前の時期まで描かれた。序盤は季節のイベント回が描かれ、その後は山田と西、平と東のカップルの進展の話が描かれ、更に3年生に進級して環境の変化や未来への不安などが描かれ、いずれも全体的な満足度は高いが繋ぎっぽい内容も多く、まだSランクに届くには少し足りない。

 

現状A+ランクは7作品あり、通常クールの普通レベルといえます。Sランクの8作品と合わせると15作品となり、これも普通レベルであり、現状は普通のクールという感じになるのかもしれません。ただ現状A-ランクからA+ランクに上がってくる可能性がありそうな作品には「きみが死ぬまで恋をしたい」があり、逆にA+ランクからA-ランクに落ちる可能性がありそうな作品は今のところ見当たらず、「きみが死ぬまで恋をしたい」が加わるならA+ランク以上の作品は16作品となり、ちょっと豊作クールの域に入ってくるかもしれない。また現状のA+ランクからSランクに上がる可能性がありそうな作品には「正反対な君と僕2期」「無職転生Ⅲ」の2作品があり、SランクからA+ランクに落ちて来る可能性がありそうな作品は「ふつつかな悪女ではございますが」「君のことが大大大大大好きな100人の彼女3期」の2作品があるが、最終的にはSランクが9~10作品、A+ランクが6~7作品という感じに落ち着くような気がしています。

現状A+ランクの7作品の中では、まず「正反対な君と僕2期」は最終的にSランクに上がる可能性は最も高いと思う。現状は鈴木と谷、山田と西、平と東という各カップルに焦点を当てたエピソードを組み合わせて毎回のエピソードを構成していってるという感じで、今期序盤のクリスマスや正月の話はお休み中の話で、その後は受験に焦点を当てた話になったりして個人単位の話が多い印象。内容は濃いのだが、学校行事の話が無いので全員で回すみたいな話が無い。だから繋ぎっぽい印象で、Sランク評価するにはちょっと弱い。でも1期も最終的にSランクに上がったし、今期も終盤の卒業絡みの話で綺麗にまとめて物語を完結させてSランクに上がってフィニッシュすると思う。

一方で「無職転生Ⅲ」はクール前半はエリス修業編の冒頭2話とその後のルーデウスの日常エピソードの5話分はエリスやルーデウスの心情を描くドラマとしては感動的な要素が多く見られて見応えはあったが、話の内容は薄かった。ここはA+ランク上位にまだ少し足りないという程度の評価だったが、8話からケイオスブレイカー編が始まり、いよいよこの作品の本編の物語が動くかに見えてきた。ただこの作品は基本的にスローテンポであり、大きな展開になるほど話の動きもゆっくりになる傾向が高い。だからおそらく急激に盛り上がるとは思えない。残り話数を考えるといよいよ盛り上がってきたというところで今期が終わりそう。そうなればギリギリSランクに届くか届かないかという感じで終わりそうな気がする。

この上位2作品は準Sランクという扱いであり、その下位の「乙女怪獣キャラメリゼ」以下の5作品はおそらくSランクに上がるということはないと思います。まず「乙女怪獣キャラメリゼ」は現状でもギャグアニメとしてもラブコメ作品としても面白くて、それらを絶妙に組み合わせたキワ物作品として魅力的です。更にここから終盤は黒絵やハルゴンの謎にも迫っていったり、マスコミも巻き込んで更にカオスなパニック展開になっていきそうで、ちょっと5作品の中では頭1つ抜けてる感はある。ただ、これがA+ランク最上位という感じかというと、ちょっと物足りない感もあるので、「無職」あるいは「ふつつか」「100カノ」あたりの下のA+ランク2番手ぐらいが適切な位置のような気もする。

「天は赤い河のほとり」は安定して毎回面白いし物語として魅力も十分あるけれども、昔の少女漫画臭さは毎回ちょっと個人的には受け付けないところもある。また長編物語であり、連続2クール作品の前半クールでもあるので、今期の最後は中途半端なところで終わると思う。まぁそれは「正反対な君と僕2期」以外は他のA+ランク作品もみんな同じなのだが、この作品は最もストーリー重視作品なので、中途半端な終わり方によるマイナスは最も明確だと思う。まぁそれでも面白いのは間違いないし、今期のラストも盛り上げるとは思うので、おそらくこのままA+ランク内の比較的良い位置で今期分を終えるでしょう。

「うちの弟どもがすみません」は基本的には少女漫画臭さの強い作品だが、「天は赤い河のほとり」みたいな古いタイプとは違ってあまりベタベタではなく見やすい感じ。ただ地味な日常を描くのがメインなのでどうしても地味。それにホームドラマとラブコメの食い合わせが悪くてクール後半にラブコメがメインになったらつまらなくなるだろうとタカをくくっていた。しかし禁断の恋という描き方を真正面から人間ドラマとして描き始めて予想外に面白くなってきた。だからA+ランクには残って今期分を終えるんじゃないかと思う。

「いびってこない義母と義姉」はちょっと天丼ギャグはさすがに飽きてきたのでA+ランク内では順位は下降傾向にあるんですが、それでも基本的にドラマがしっかり描かれていて、ド派手でバカバカしい演出の面白さもあるので、最後までなんとかA-ランクには落ちずにA+ランクを維持して終わるんじゃないかと思っています。また「黒猫と魔女の教室」は学園日常回が続いている間はA-ランクのままで終盤に邪教徒の話に戻ればA+ランクに上がって順位も上げていくと予想していたが、最新話で途中まで進んでいる期末試験編が予想外に面白くて既にA+ランクに上がってる。だから終盤のA+ランク内で台風の目になりそうな気がする。

 

 

 

◆Sランク(大満足した作品)

 

8位 ふつつかな悪女ではございますが ~雛宮蝶鼠とりかえ伝~

第7話まで視聴済み。<残り4話>

入れ代わり設定が面白くて当初から高評価していたが最新話で新たな陰謀が明かされ一気に話が面白くなりSランクに上がった。

 

 

7位 君のことが大大大大大好きな100人の彼女(第3期)

第32話まで視聴済み。<残り4話>

時々ハズレエピソードもあるけどギャグアニメとして飛び抜けた面白さがある。終盤は全員イベント回もあると思うので期待大。

 

 

6位 逃げ上手の若君(第2期)

第18話まで視聴済み。<残り6話>

重厚でありつつ笑える凄く力のある作品だがここまで前半はまだ本領発揮してない印象。ここから順位を上げるのを期待したい。

 

 

5位 透明な夜に駆ける君と、目に見えない恋をした。

第8話まで視聴済み。<残り4話>

まだ物語の核心に到達していない感はありスマートな作りでもないが物語の潜在力がかなり高く、ここまで丁寧にも描かれてる。

 

 

4位 ワールド イズ ダンシング

第8話まで視聴済み。<残り5話>

難解であまり盛り上がらない内容でもあるが、ここまで毎回しっかり見せ場はあり、何より話の中身が非常に深いので高評価。

 

 

3位 対ありでした。 ~お嬢様は格闘ゲームなんてしない~

第8話まで視聴済み。<残り4話>

ゲーム内容が詳しくは分からないという難点はあるが、話自体はとにかくアツくて笑えて派手に盛り上がっていて素晴らしい。

 

 

2位 天幕のジャードゥーガル

第9話まで視聴済み。<残り4~5話>

重厚で深みがあるドラマで毎回惹きつけられる。ただ思ったよりスローテンポでモヤモヤしており強烈なキメ回が欲しいところ。

 

 

1位 これ描いて死ね

第7話まで視聴済み。<残り5話>

コミティア回までほぼ完璧な内容で毎回大満足であり先生の過去回も面白く、8話以降の新展開がどうなっていくか注目したい。

 

 

Sランクの現時点の各評と総評

 

「ふつつかな悪女ではございますが」は架空の古代中華王朝風な世界観の後宮を舞台に描かれるファンタジーであり、ちょっと中華風な世界観が分かりづらいところはあるが、入れ替わりの設定が非常に秀逸で、主人公である玲琳のキャラがとても魅力的、悪役である慧月も面白味があるキャラであり、キャラや設定の魅力だけで十分に楽しめる。ストーリーも入れ替わり設定を活用して上手く組み立てられており、先が読めない展開を楽しんでいる。1話で入れ替わりが発生し、2話から6話までは悪女の慧月と入れ替わってしまった玲琳が持ち前の根性で周囲の見る目を変えていく逆転物語が主に女官の莉莉との絆を結ぶ物語を軸に描かれていき、6話でそれがピークに達したが、この時点ではA+ランク最上位ぐらいの評価であった。ただ7話で入れ替わりが発覚し、更に玲琳への別の呪詛の疑惑も出てきて、それが22年前の後宮に起因することも示唆されるという急転回でSランクに上がった。

 

「君のことが大大大大大好きな100人の彼女3期」は100人の運命の彼女と出会って交際しなければ彼女ともども死ぬという運命の恋太郎が100人の彼女を幸せにしようとする頭のおかしいハイパーギャグラブコメの3期。今期は最新話までに12人目の彼女から16人目の彼女までが初登場しており、17人目の彼女までは今期の間に初登場するはず。その合間にアイドル回など大爆笑のイベント回もあり、相変わらずギャグのキレは飛び抜けている。彼女が増えるにつれて描き方が散漫になって面白さが減るという危惧もあったが現状は上手くやっていると思う。ただあまりにバラエティに富んだ構成ゆえに時々イマイチな回や、攻めすぎててついていけない回もあったりしてムラはある。それにストーリー重視というこのランキングの特性上やや不利な面はある。それでも爆発的に面白い場面が多々ありハズレ回が続いたりしない限りSランクを維持して終わると思う。終盤のイベント回も期待してる。

 

「逃げ上手の若君2期」は鎌倉幕府が滅亡した直後の時代を舞台にして最後の鎌倉幕府の執権の遺児の北条時行が9歳にして鎌倉奪還の大戦を引き起こすことを目指して奮闘する痛快時代劇の2期。今期は放送開始が遅かったのでまだ6話分しか放送しておらず前半が終わっただけ。相変わらずギャグの切れ味は鋭くキャラ魅力に溢れていながらも重厚な歴史ドラマを演出も工夫して上手く描いており、とても見やすくて楽しめるエンタメ力の強い作品。ただ、ここまでの前半部分は1期最終話の1年後の1335年から始まり、時行が貞宗の査問を受けたり、北信濃の前哨戦を描いたり、諏訪頼継との鬼ごっこを描いたりという感じで、あまり時行のいよいよ窮地でのギリギリの戦いを描いているとまでは言えず、この作品の本領発揮とはいえない内容であった。ここからいよいよ中先代の乱を描いていくと思われ、その前に新ヒロイン登場回もあると思うので後半は順位をもっと上げていくのを期待。

 

「透明な夜に駆ける君と目に見えない恋をした」は盲目の女子大生の小春と彼女と出会った大学生のかけるとの正統派のラブストーリー。ここまであまり派手な展開は無く作劇も地味だが、丁寧に2人の心情を描いている。1話から4話にかけては2人が出会って心を通わせ合っていく様子がかける視点で描かれていき4話のデート回でかけるの心が小春によって救われていく様子まで描かれた。5話では小春視点が初めて描かれて小春の心情と見える世界の様子が判明し、6話で小春がかけるにキスをしてかけるの告白動画が小春に送られて、ここまでは地味だが丁寧なラブストーリーで、描写の丁寧さと伏線の緻密さでSランクには評価していた。そこから7話で急に小春が失踪し記憶喪失と判明し、更に8話で余命半年という宣告まであり地獄のような急展開となった。回収されていない伏線も多々あり物語はここからが本番と思われるので、ここから物語完結まで盛り上がるのを期待したい。

 

「ワールド イズ ダンシング」は南北朝時代末期を舞台にして能楽の創始者である世阿弥が鬼夜叉と呼ばれた若き日を描いた歴史ドラマであり芸術ドラマ。ストーリー的にはそんなに盛り上がるわけでもなく面白味もそんなに無い。舞いの場面も精緻に描かれてはいるが現代人が見てそんなに面白いわけではない。演出が尖りすぎている面もある。ただクオリティは非常に高くて惹きつけられるのは間違いない。個人的に最も評価しているのは芸術ドラマと歴史ドラマとしての完成度の高さであり、その面に関する脚本の完成度では今期一番。1話から4話までは主に鬼夜叉の内面の葛藤を「自然居士」と「翁」の演目も絡めて描き将軍義満との出会いで5話以降の舞比べ編に繋げ、ここから当時の時代背景や時代精神を踏まえて芸能の「花」としての役割に鬼夜叉が開眼していく展開を義満や南朝方の人々との関係を通じ「卒塔婆小町」の演目を絡め描きハイレベルな歴史ドラマに昇華したのは見事。

 

「対ありでした」は全寮制のお嬢様学校に通う女子高生たちが格闘ゲームであるストリートファイター6をプレイするために校則違反による退学を恐れつつ深夜に対戦会を行ったりゲーム大会に出場したりするというバカバカしくもアツくて笑える物語。カプコンやプロゲーマーの全面協力なのでゲームのプレイ場面はガチ。話は至って単純で、とにかく好きなことに夢中になってることや、勝ちたくて仕方ないという話。それが大袈裟すぎる演出や無駄に高い顔面力などでゴリ押しされるのを笑いつつ、その熱量を堪能できる。あとコメディとしてかなり面白い。ゲームバトルとして見てもかなりアツいのだが、個人的にはあんまり格ゲーに詳しくないので細かい部分はよく分からないのは難点。だがザックリとは分かるし、そもそも原作とはゲーム内容が違うらしいのでゲーム内容が分からなくても大筋には影響は無いはず。最新話ではゲーム大会も佳境に入り、ますます盛り上がっていきそう。

 

「天幕のジャードゥーガル」は13世紀のモンゴル帝国を舞台として、故郷をモンゴルに滅ぼされた奴隷の少女シタラがファーティマと名を変えて皇帝の后のドレゲネと出会い共にモンゴルへの復讐を果たそうと秘かに手を組み暗躍するという歴史ドラマ。極めて壮大なスケールで重厚な人間ドラマが描かれており、緻密な頭脳戦も楽しめて非常に見応えがある。1話でシタラの平和な故郷での暮らしが描かれ2話でモンゴルに全てを破壊され、3話でシタラがファーティマに名を改めて復讐を決意し、4話でモンゴル帝国の新体制が始まり5話で密偵となったファーティマがドレゲネと出会い、6話でドレゲネの過去が描かれ7話でファーティマ達が暗躍を開始、8話で皇后ボラクチンに接近し9話でオゴタイが倒れトルイに罠が仕掛けられる急展開となったのが最新話までの情勢だが意外とスローペースで毎回見応えはあるのだが謎めいていてモヤッとしている。そろそろスカッとした展開が欲しい。

 

「これ描いて死ね」は東京都の離島の伊豆王島に住む女子高生の安海が学校の先生の手島が自分が子供の頃から心の友としてきた漫画を描いた作者だったと知って、それをきっかけに漫画研究会を作り仲間も集めて自分たちで漫画制作をするようになるという話。分かりやすくシンプルな話だが全編に漫画への愛が溢れていて、漫研の仲間たちの個人ドラマも絡めて毎回すごく感動してしまう。コミティアで先生と出会って正体を知る話から初めて安海が漫画を描いて漫研を創設する話、仲間を集める話、皆で漫画の作り方を先生から学んで初めて本格的な漫画を作っていく話、石龍の入部からコミティア参加までの流れなど、全部がワクワクしたり自然と泣けてくるほど満足度が高い。また随所に挿入される手島先生の過去パートもなかなか壮絶で破壊的で面白い。今期毎回文句なしに面白いのはこの作品だけだが6話のコミティア回でピークに達した感のある物語がここからどう転がるのか楽しみ。

 

現時点でSランク作品は8作品あり、作品数としては割と多めといえる。更にここにA+ランクから上がってくる可能性がありそうな作品として「正反対な君と僕2期」「無職転生Ⅲ」の2作品があり、この中でも特に「正反対な君と僕2期」は可能性が高いと思います。一方で現状Sランク作品のうちA+ランクに落ちそうな作品は、勢い的には見当たらないと言いたいところですが、「ふつつかな悪女ではございますが」や「君のことが大大大大大好きな100人の彼女3期」あたりは終盤のエピソード内容次第では落ちる可能性が無いとは言い切れないでしょう。また、今期のSランク作品の中からSSランクに昇格しそうな作品は無さそうです。そういうわけで今期は最終的にはSランクの作品は9~10作品ぐらいになりそうです。

ここまでのSランク作品の推移としては、クール開始当初は「天幕のジャードゥーガル」のインパクトが強く、その下位に「これ描いて死ね」「対ありでした」「ワールド イズ ダンシング」「透明な夜に駆ける君と目に見えない恋をした」あたりが居るという状況で序盤を推移していました。そうして中盤に入る頃には「天幕のジャードゥーガル」が一旦スローダウンしてから盛り返してくるようになり、その間に「これ描いて死ね」が1位に立つようになり、序盤の終わりから中盤にかけては「逃げ上手の若君2期」「君のことが大大大大大好きな100人の彼女3期」「正反対な君と僕2期」がSランクとA+ランク上位の間を行ったり来たりするようになった。そうして終盤前になり、「対ありでした」を1位にして「天幕のジャードゥーガル」が2位でそれを追い、その下位に現状の出来の良さで「対ありでした」と「ワールド イズ ダンシング」が置かれ、それを潜在力の高い「透明な夜に駆ける君と目に見えない恋をした」と「逃げ上手の若君2期」の2作品が追いかけ、更にSランク下位には「君のことが大大大大大好きな100人の彼女3期」があり、そこに終盤前になって「ふつつかな悪女ではございますが」がA+ランクから上がって加わってきたという感じです。

今期の現状のSランク作品は、割と後半や終盤に勝負をかけるタイプの作品が多く、現時点ではまだ本領を発揮していないという印象の作品が多めです。そういう意味では現状のSランク作品の平均値は他のクールのSランク作品と比べると少し低めなんだろうと思います。そんな中で現時点で全く文句なしのSランク作品として他のクールのSランク最上位作品の顔ぶれと張り合えてる作品は「これ描いて死ね」だけでしょう。「これ描いて死ね」に関してはここまでのエピソードの貯金もかなり大きいし、今後もおそらく漫研も新展開で更に盛り上がるでしょうし、手島先生の過去編も最大の山場がまだ残ってるようだし、残り5話もまだまだ勢いは増していくと思う。だから「これ描いて死ね」がこのまま独走してフィニッシュする可能性は十分ある。

それに対して「天幕のジャードゥーガル」が抜き返して1位を奪える可能性は作品のポテンシャル的には十分あるとは思う。いよいよ次回あたりからファーティマの活躍が本格化するであろうし、モンゴル帝国の内部抗争も激しくなっていくだろうと思えるからです。ただ、ここまでも割とスローペースで物語が進んでいることも踏まえると、残り話数がおそらく4~5話ぐらいなんだろうけど、物語の中途半端なところで終わってしまいそうです。作品のスケール感では文句なしに今期一番だとは思うのですが、終わり方次第では「これ描いて死ね」に勝つのは厳しくなるかもしれません。

「対ありでした」はおそらく今後はEVO Japan大会が佳境に入っていき盛り上がっていくのはとても単純明快で分かりやすい。そして、おそらく今期はEVO Japan大会篇の最後まで描いて終わりでしょうから、キリの良いところで終わるのだろうと思います。ただ、この作品が今のノリのままで全部やりきったとしても、まずゲーム内容が個人的にあまり詳しく分からないという弱味もあるし、話の内容も基本的にバカバカしくて軽いノリなので「これ描いて死ね」に勝つとはあまり思えない。また「天幕のジャードゥーガル」に勝つともあまり思えない。

「ワールド イズ ダンシング」も非常に質の高い歴史ドラマであり、それゆえ高評価せざるを得なくて現状4位に評価しているが、ここから話がそんなに面白く盛り上がるわけでもないことも分かる。分かる人には分かる面白さは今後も増していくでしょうけど、物語が大きく盛り上がるわけではない。それでは「これ描いて死ね」や「天幕のジャードゥーガル」に届くとはあまり思えない。とにかく内容は良いので「対ありでした」ぐらいなら良い勝負かもしれない。

むしろ「透明な夜に駆ける君と目に見えない恋をした」の方がここからの伸びしろは大きく期待できる。最新話ラストでいよいよ地獄のドン底みたいな展開に突入したが、これまで回収されていない伏線が山ほどあるので、この先のドラマはかなり濃密なのだと思われる。おそらく物語の完結まで描かれるのであろうと思われ、終盤の物語が一番濃いのはこの作品だろうと思う。但し、ここまでの物語に関しては「これ描いて死ね」や「天幕のジャードゥーガル」の方が完成度は上だと思いますから、残り4話がよほど神展開でもなければ1位奪取は厳しいかもしれない。

同様に「逃げ上手の若君2期」もここからのクール後半の盛り上がりがかなり期待出来る作品です。残っているのはおそらく新ヒロイン登場エピソードと中先代の乱でしょう。間違いなくクール前半よりは盛り上がると思われる。物語途中での終了とはなりますが、中先代の乱のラストで今期を締めるのならばキリはかなり良いところだといえます。そういうわけでこの作品も「透明な夜に駆ける君と目に見えない恋をした」と並び、「対ありでした」や「ワールド イズ ダンシング」を追い抜いて「これ描いて死ね」や「天幕のジャードゥーガル」に迫ることを期待したい作品といえます。

あとは現状のSランク下位の「君のことが大大大大大好きな100人の彼女3期」は終盤も安定して面白いエピソードを重ねていくでしょうからSランクは安泰だとは思いますが、Sランク上位に食い込んでいくほどでもないと思う。可能性は低いとは思うが、もし終盤がハズレ回ばかりだったりしたらA+ランク落ちもあるかもしれない。また同じく現状Sランクに上がってきたばかりの「ふつつかな悪女ではございますが」はここから話が更に盛り上がっていきそうなのでA+ランク落ちは可能性は低めだが、どういう形で今期の話を締めるのかというのも含めて、もし上手くいかなかったらA+ランクに戻ることもあり得る。また、もしここからラスト4話が面白かったとしても、これまでずっとSランク評価だった上位作品に食い込んでいくのも難しいでしょう。

2026年夏アニメのうち、8月26日深夜に録画して8月27日に視聴した作品は以下の1タイトルでした。

 

 

天は赤い河のほとり

第8話を観ました。

今回はメソポタミア方面からハットゥサに麦を運んでくる隊商が東アナトリア辺りで消息を絶つという事件が相次ぎ、ハットゥサで麦の値段が高騰するようになった。東アナトリアはミタンニ王国との国境地帯なので、おそらく隊商を襲って略奪しているのはミタンニ軍だと思われるが、何故かナキア皇妃がそれについて激怒して消えた隊商を探しだすよう騒いでいたのでカイル達は不審に思う。ナキアは帝位に関することしか興味が無いので、おそらく消えてしまった隊商にバビロニア方面から何か帝位に関わる大事な品を運ばせていたのではないかと推測し、秘かに警戒することになった。

そうして東アナトリアにミタンニ軍が進出してきており、その前線基地がマラティアという町に置かれていることが判明したので、カイルが軍を率いてマラティアに遠征することとなった。皇帝は更にその後はそのままミタンニとの全面戦争を開始し、何年かかろうともミタンニ王国を滅ぼすと言い、カイル軍は先遣隊であり、いずれ皇帝自身も出陣するとのこと。つまりカイルはこれから何年もハットゥサに戻ることは出来なくなるということになります。

一方ユーリはナキアがまた何か企んでいるようだと聞き警戒していたが、ナキアが側近の神官ウルヒと密談しているのを盗み聞きして、ナキアがバビロニアから運ばせていた品が「イルヤンカの目」というものだということを知る。そのことをカイル達に報告したところ、その「イルヤンカの目」という物は伝説の宝であり「それを持つ者は人の心を操り、全ての人間を自由に動かせる」のだという。そんなものがナキアの手に渡ったら大変です。ただ、それを運んでいた隊商はミタンニ軍に奪われたので、現在はその「イルヤンカの目」は東アナトリアに居るミタンニ軍の中にあるということになる。もしミタンニ王国の手に「イルヤンカの目」が渡っても、それはそれで厄介となる。そういうわけでカイルの遠征軍の目的に「イルヤンカの目」を回収するということも加わることになった。

だがカイルはユーリを遠征には連れていかないと言う。遠征は何年にも及ぶ可能性が高く、遠征についていくとユーリも何年もハットゥサに帰ってくることが出来なくなる。だがユーリが元の世界に戻るためには10ヶ月後にハットゥサに居なければいけない。カイル以外にも位の高い神官は居るので、10ヶ月後にカイルが不在でもユーリは元の世界に戻ることは出来る。だからユーリは遠征軍には参加せずにハットゥサに残るようにとカイルは言う。

しかしユーリは「カイル皇子と一緒に居たいから連れていってほしい」とせがみ、カイルはあくまでハットゥサに残るようにと言い、喧嘩になります。カイルはこれ以上ユーリが傍に居るとますますユーリのことを好きになってしまい、ユーリを元の世界に帰したくなくなることを恐れているのですが、ユーリはカイルに嫌われてしまったのかと思って落ち込んでしまう。そんなユーリとカイルの様子を見たザナンザ皇子は「ユーリは兄上のものだと思えばこそ私は諦めた」「兄上が手離したとあらば、私が貰い受けても何の不都合も無いな」などと言い出し、キックリに何やらカイルに伝えるよう言伝ます。

そうしてカイルのもとにキックリとハディ達がやってきて「ザナンザ皇子がユーリ様を自分のものにすると言って連れていった」と報告する。カイルは驚いてすぐにザナンザを追いかける。「私がユーリを置いていくのは他の男に渡すためではない!」「たとえザナンザでも赦さない!」と凄い形相で駆けると、リンゴの樹の下でユーリの悲鳴が聞こえて、ザナンザがそこでユーリを襲っているのかと思い嫉妬にかられてカイルが駆け込むと、ザナンザが樹を揺らしてリンゴを落としていただけだった。

実はザナンザはユーリに「気分転換をしよう」と散歩に誘い出していただけであり、キックリやハディ達もグルになってカイルを騙していたのでした。ザナンザの目的はカイルがユーリに対して素直に自分の気持ちを伝えられるようにすることでした。「私を殺しかねない形相で飛んでくるほど大切な女なら、手離すなどと思い召さるな」と忠告するとザナンザは立ち去っていった。ユーリと2人きりで残されたカイルは「10ヶ月でミタンニを滅ぼしてみせる」「だから一緒に来い」とユーリに伝えました。

「10ヶ月後にユーリを元の世界に戻してやる」というラインはあくまで死守しつつ、それまでの期間はユーリを傍に置き続けることをカイルは決意したのでした。しかし、それは「ユーリを帰したくない」「ユーリを永遠に手離したくない」という想いが募ることを覚悟し、その誘惑に耐え抜くという苦行の始まりを意味する。しかし、それでもカイルはユーリを傍に置くことを決断し、「私はお前の存在が私の中でどんどん大きくなり、このままではお前を帰せなくなるのが怖かった」「だが、この国に居る限りは傍にいろ」と自分の素直な心境をユーリに伝えた。それを聞き、ユーリはカイルが自分を愛してくれていることを確信し、「離さない」と言って抱き寄せるカイルに抱き着き、2人はキスを交わした。

そうして遠征軍は出発し、ユーリは黒馬アスランに乗り、タロスの作った鉄剣を持ち従軍した。そうしてマラティアに近づくが、カイルは「マラティアを落とすには5日あれば十分」と何やら腹案がある様子。まずはマラティアの前線基地にいるミタンニ軍の黒太子の軍をザナンザの囮部隊で引っ張り出してマラティアを留守にさせて、その上でカイルが側近だけを連れてマラティアに宿泊を申し込んだ。マラティア側は自分たちの町がミタンニの前線基地になっていることはヒッタイト側にバレていないと思っているので、事を荒立てないようにカイルの宿泊を受け入れる。そうしてカイルが側近たちやユーリを連れてマラティアに潜り込んだところで今回のお話は終わり、次回に続きます。

2026年夏アニメのうち、8月25日深夜に録画して8月26日に視聴した作品は以下の3タイトルでした。

 

 

対ありでした。 ~お嬢様は格闘ゲームなんてしない~

第8話を観ました。

今回はまず前回のエピソードで描かれた「gekidoと禍腐餌悪霊のプロゲーマー同士の対戦」の決着場面が冒頭の場面で少し振り返られます。この戦いを観戦していた綾は「チキンレース」と表現しました。それはつまりどういうことかというと「先にミスをした方の負け」という意味です。格闘ゲームに限らず、どんな勝負事でも熟練者同士の勝負というものは「強い者が勝つ」みたいなイージーな決着にはなりません。どっちも強いので、普通にやれば互角のまま勝負はつかない。だから競技レベルをどんどん上げていき「さすがの熟練者でもミスをする」という領域に突入していく。そうして「先にミスをした方が負け」という決着になるのです。「力や技で圧倒して勝つ」という一番想像しやすい決着の形というのは、実はよほど実力差がある場合にしか成立しない。ハイレベルな戦いというのは「難しい勝負に誘い込み、相手にミスをさせて勝つ」という決着になるのです。

gekidoは禍腐餌悪霊をそういう勝負に誘い込み、禍腐餌悪霊にミスをさせて勝利した。このチキンレースに誘い込んだ時だけgekidoは不敵に笑っていましたから、そういうチキンレースのような勝負というのはgekidoの最も得意とする分野みたいです。それは別にgekido個人の得意不得意というより、「プロゲーマー」として常に強者と戦うことが習慣化しているgekidoにとっては、そうした熟練者同士の戦い方というのが定番となっているからなのでしょう。

しかし、同じプロゲーマーとして禍腐餌悪霊もまたそういう戦い方は得意な土俵としているはず。それなのにミスをして負けたのは禍腐餌悪霊の方でした。それは「強い相手と戦う時ほどミスをしやすいから」です。ミスというのは緊張したり余計な力が入ってしまったり固くなってしまった時に出てしまう。それはつまり「大きなプレッシャーを感じる場面」ということになります。つまり「チキンレース」の勝負に誘い込まれた場合、プレッシャーを感じる立場の方がミスをして負けやすくなるのです。格上の相手や強い相手と戦う時というのは「負けるかもしれない」とか「勝てるかもしれない」とか、強気の場合も弱気の場合も、とにかく雑念が入りやすく、雑念はプレッシャーを生み、それがミスを誘発しやすくなる。禍腐餌悪霊の場合は「gekidoに勝ちたい」という想いが強すぎて自分にプレッシャーをかけてしまいミスが出やすい状況になってしまったのです。

そして、そうなることを見越してgekidoはチキンレースに持ち込んだ。常に「日本最高位のプロゲーマー」という格上の立場で対戦に臨めるgekidoにとっては、この「チキンレース」こそが「常に対戦相手に大きなプレッシャーをかけてミスを誘発させることが出来る」という意味で最も自分に有利な勝負ができる土俵ということになるのです。

そのgekidoの次の対戦相手は綾であった。綾は禍腐餌悪霊との勝負を見て、gekidoがそういう戦い方をする格ゲーマーであることを理解しつつ、その上で「私は勝てないだろう」と敗北を予感した。要するにgekidoと対戦してチキンゲームを仕掛けられたら、gekidoを格上の強者と認めてプレッシャーを感じてしまったらミスをして負けるのです。しかし綾はgekidoを格上の強者と認めてプレッシャーを感じないわけにはいかない。綾が格ゲーを始めた小学生の頃、既にgekidoは国内最高峰のプロゲーマーであり、ネットでそのプレイを見ていた綾にとってgekidoは「伝説の格ゲーマー」であり、憧れであったからだ。

そんな伝説と対戦して緊張しないわけがない。きっと自分はチキンレースでミスをして負けるだろう。そう考えた綾は「負けると分かっている勝負にどういうモチベーションで臨めばいいのだろう」などと考えたりしていた。「負ける試合だからこそ何かを持ち帰りたい」などと「負け」を前提でブツブツ思案していると、背後から美緒に呼ばれて振り向くと、美緒は次の禍腐餌悪霊との対戦について「メチャクチャ緊張してきた」と泣き言を言ってくる。

ついさっき「緊張に強いタイプ」とか自画自賛してたはずだが、とんだ情けない美緒の態度に綾は呆れる。そもそも綾自身は次の対戦相手のgekidoのことを昔から憧れてよく知っているからこそ緊張しているのだが、美緒はEVO Japan大会のことすら知らなかったし、プロゲーマー界隈についても詳しいようには見えない。禍腐餌悪霊のことだって知らないのだろうと指摘したら、美緒は「1ミリも知らない」と言う。だが「プロゲーマー」という肩書にビビっているのだと正直に言う。

綾はそんな美緒の感じている程度のビビリなんて軽いものだと教えるために、自分の話をする。自分は子供の頃から伝説のプレイヤーであったgekidoのネット対戦をずっと見て憧れていて、だからこそ勝てないと思っているのだという話をしようとしたところ、美緒は「綾が子供の頃から伝説のプレイヤーであったgekidoに憧れていた」という話の途中まで聞いて「じゃあ楽しみですね」と予想外の言葉を返してきた。

綾が驚いて美緒の方に向き直ると、美緒は「そんな憧れのプレイヤーと対戦するなんて、無表情を決め込んでますけど、内心は遠足前の小学生みたくなってるんじゃないですか?」と目をキラキラさせてからかってくる。その「小学生」という言葉を聞き、綾はハッとして、小学生時代の自分のことを考える。「もし小学生の頃の自分にあのgekidoと対戦するなんて機会があったなら、私はどう思っただろう?」と想像してみる。

その答えは考えるまでもなかった。「楽しみに決まっている」「そして全力で戦おうと思うに決まっている」勝つとか負けるとかどうでもいい。相手が強いなら戦う。そして目の前の相手を全力で殺しにいく。いつも通りの自分の戦い方を最高の相手に対して全力でぶつけて試したいに決まっている。強い相手と戦うなら命を燃やす。それだけだった。そう思うと、美緒の身体は震えてきた。現在の自分も同じ気持ちになったのだ。そして武者震いしている。

それを見て美緒は「綾さんも震えてるじゃないですか」と笑う。美緒は「武者震い」というものを知らないので、綾も緊張して震えていると思ったようだ。いや綾自身がこれまで「武者震い」というものをしたことがなかったので自分も緊張して震えているのだと思い「緊張で震えるってのも悪くない」と思った。そうして美緒は自分の緊張して震える手と綾の震える手を合わせて、震えと緊張を中和させようとするが上手くいかず、それで2人で笑い合っているうちに、美緒の緊張はほぐれた。そして綾はgekidoとの対戦に前向きになれた。

そうして綾とgekidoの対戦が始まった。綾は小学生の頃の闘志を思い出し「相手が最高位プロゲーマーのgekidoだから」という理由で気後れすることもなく、プレッシャーを感じることもなく序盤から本気で勝ちにいった。そうして見事に綾の攻撃が決まった。それに対してgekidoは受けに徹しつつ、綾の力量を測ろうとする。gekidoは基本的に強者に対してはチキンレースを仕掛けてミスを誘発して勝利するスタイルだが、どう見ても普通の女子高生の綾に対してはいきなりそこまでする気も起きず、ひとまず受けに徹しつつ適切に対処しておけば、それだけで圧倒的に格上な相手との戦いのプレッシャーでミスをして自滅していくだろうと思っていた。だが綾はそうしたプレッシャーから完全に解放されていたので存分に実力を発揮した。もちろん本来の実力はgekidoの方が遥かに上である。しかし力をセーブしたgekidoに対してプレッシャー無しで全力を出せた綾の方が上回り、なんと綾が1セットを先取したのであった。

さて、その頃、珠樹は自分の第2プールの試合開始まで時間が空いていたので会場をブラブラ歩いているとバッタリ姉の花と出会い、花が第2プールを既に勝ち抜いていると聞いて「やっぱり姉さんはすごい」と感嘆する。そして、昔から何をやっても自分よりも上手く出来た花のことを憧れていたことや、そんな花と最近はあまり話せていないことが寂しいというような話をすると、花がいきなり「そうだな、久々に話そうか」と言ってくれた。それで珠樹は目を輝かせるが、花はいきなり会場内の空いた対戦台に座りアケコンを接続し、「画面の中で」と付け足す。つまり対戦しようというのである。

有無を言わせぬ姉の迫力に珠樹も応じるしかなく、姉妹は野試合で対戦することになった。珠樹はこれまで綾たちと一緒にやってきた対戦やトレモで積み上げてきた動きを再現しようとするが、姉に対する気後れもあってなかなか実力を発揮できない。気がつけば画面端に追い詰められていた。そんな珠樹に対して花は「もしかして何にも成長してないのかな?」と呆れたようにニヤつき「何のためにまだ格ゲーやってんの?」と問い質す。

それに対して珠樹は「昔、姉さんと遊ぶのは楽しかった」「2人で同じ物を見て、同じ事に怒って、いつだって同じ時に笑って」と昔の思い出を語り、その上で「私は今も、あの頃のお姉ちゃんと遊ぶために格ゲーをやってるの!」と自分が格ゲーをやっている理由を明かした。珠樹は姉の花に憧れて、花に振りむいてほしくて格ゲーをやっていると以前から言っていましたが、そういう気持ちは花には伝えてはいなかったようです。それが今回、より具体的な形で遂に花に伝えることが出来たようです。要するに珠樹は昔一緒に格ゲーをやっていた時のように姉妹で仲良くしたくて格ゲーに執着しているようです。

そうした自分の正直な気持ちを伝えたことで心のつかえが取れたのか、珠樹の攻撃はキレを取り戻し、少し形成逆転しかけた。だが花は珠樹の言葉を聞いて、呆れたように「何それ?」と言うと、猛反撃に転じて、あっという間にKOして勝負を決してしまった。そうして対戦台から立ち上がり、珠樹を冷たく見下ろして「勝つ気あんのか?」と吐き捨てる。そして「もう止めたら?格ゲー、向いてないよ」と言い捨てて去っていく。珠樹にとって格ゲーは子供時代から変わらず「遊び」なのだが、花にとってはもう「遊び」ではないのだ。「勝負」なのだ。だから珠樹の心の叫びは花には届かない。

なお夕は第2プールの初戦で亜里沙と対戦していた。そして美緒と禍腐餌悪霊の対戦も始まる。美緒はもうすっかり緊張はほぐれており、対する禍腐餌悪霊も見るからに素人臭い美緒を一瞬侮りそうになった自分を激しく戒め、全力で叩き潰すというモードに入り、ガチンコ勝負の幕が上がる。しかし美緒がいつも綾と対戦している時のように相変わらず波動拳の狂ったような連打をするので、ギャラリーはみんな「やはり素人だ」と思い、禍腐餌悪霊もそう思って波動を避けてジャンプして襲い掛かろうとするが、美緒は相手がジャンプする瞬間だけは波動拳を撃っておらず、ジャンプした敵を昇竜拳で迎撃して形勢を有利にする。

美緒は相手がジャンプしない時だけ波動拳を撃ち、相手がジャンプする時は波動拳を撃たない。それはつまり「相手がいつジャンプするか予測できる」ということである。しかし、そんなことは超能力者でもない限りは不可能。実際、美緒は超能力者ではない。次の局面では美緒は相手がジャンプしたタイミングで波動拳を撃ってしまい、跳びあがって襲い掛かってきた敵にボコボコにやられてしまい、形勢は互角に戻ってしまう。

誰もが「美緒が予測を外した」と思った。だが、この時、美緒は「自分を信じきれなかった」と舌打ちした。つまり「予測」は当たっていたのだ。だが、その美緒の場合の「予測」は何の論理的な根拠も無い「ただのカン」なのであり、美緒の「理性」がそのカンを信じ切ることが出来ず、頭で考えた行動の方を選んでしまったのだ。その結果は失敗であった。しかし、それはあくまで結果論なのであり、これは確かに結果的には「失敗」だが「ミス」ではない。ミスというのはむしろ「うっかり頭で考えてやろうと決めていたのとは違った行動を取ってしまった場合」のことを言う。つまり、この場合はむしろ美緒が何の根拠も無い、自分ですら信じ切れなかった変な思いつきに従ってしまった方が「ミス」なのです。だが結果論で言うならば、ここではその「ミス」をした方が正解だったということになる。

禍腐餌悪霊はもともと美緒のことを侮ることを戒め、全力で倒すつもりだった。更に接戦となり、美緒を強敵と認めてプロゲーマーの流儀として戦いのレベルを上げていった。そうすることによって相手の「ミス」を誘発するためです。しかし美緒はそのハイレベルな戦いに競り勝ちKOを決めて、1セットを先取する。そして驚くべきことにその最後の技が決まった瞬間、美緒は「やってない」と呟いた。

つまり、最後の技は美緒が出そうと思って出した技ではなかったのだ。理性では別の技を出そうと考えていた。だが無意識に別の技を出してしまい、それが決まってギリギリで勝利したのだ。つまり美緒は「ミス」をした。禍腐餌悪霊の仕掛けたチキンレースによって「ミス」をしてしまったのだ。だが美緒の場合は、その「ミス」が正解になってしまう。理性で抑え込んでいた「ミス」の方が謎の野生の勘で正解なのです。そうなると美緒にはチキンレースを仕掛ける方がむしろ危険ということになる。そのことに気付いて禍腐餌悪霊が愕然としたところで今回のお話は終わり、次回に続きます。

 

 

手札が多めのビクトリア

第8話を観ました。

今回を含めて残り2話となりました。この作品の原作小説は現在も連載中であり、今期で物語は完結はしません。但し、全9話という1クール作品としては短めの話数で今期分が終わるところを見ると、今期はキリの良いところで終わりそうです。そうなると2期を作る気は無いのかなと思えてきます。

今回の冒頭はビクトリアとノンナがランダル王国の辺境で潜伏している様子が描かれます。前回、アシュベリー王国から逃げ出すことを決意したビクトリアはノンナを連れて姿を消しましたが、どうやら国境を越えて隣国のランダル王国の国境近くの村に潜り込んだようです。ビクトリアは前回、市場で黒髪を手に入れていたので、その黒髪でカツラを作り、ビクトリアもノンナも黒髪になっており、ビクトリアは「マリア」と名乗っており、ノンナは男の子に変装させて「ライル」と名乗らせ、2人は親子であり、乱暴者の旦那から逃げてきたという風に装い、「春まで」という期間限定で親切な農家のミーナさんに匿ってもらっています。もうここに来て2ヶ月になっています。

ここでビクトリアの回想シーンで、ビクトリアがそもそもハグル王国の工作員をどうして辞めたのかの理由が明かされます。ビクトリアは家族に仕送りするために工作員をやっていたのだが、実は家族は早いうちに火事で亡くなっており、組織はそのことをビクトリアに隠したまま彼女を働かせ続けていた。そのことを知ってビクトリアは組織への忠誠心を失い、脱走することを決めたのでした。

一方、ビクトリアが失踪して3日後、ジェフリーは自分の身辺を嗅ぎまわっている者たちが居ることに気付き、おそらくビクトリアを狙っている者たちだろうと考えた。おそらくビクトリアがもともと所属していた組織の追手だろうと思われ、ビクトリアが急に姿を消した理由は、その追手が迫っていることに気付いたからなのだろうとジェフリーは気付いた。

それでビクトリアが間借りしていた家を見張っていると、アシュベリー王国の秘密部隊である第三騎士団が現われて、独自のルートで仕入れた情報として「ハグル王国の暗殺部隊がこの家を急襲する予定」と教えられる。そうしてハグルの暗殺部隊を待ち伏せして捕らえ、自白させたところ、ビクトリアはハグル王国の特務部隊の元エースの「クロエ」だと判明し、脱走したので暗殺命令が出ていることが分かった。

そこで「ビクトリアというランダル王国から来た民間人がどういうわけかハグル王国から来た暴漢たちに殺された」ということにして、アシュベリー王国政府ではビクトリアが元工作員だったことは気付かなかったフリをして、ビクトリアは既に死んでいるとハグル側には偽装して、これ以上は暗殺部隊を送り込んでこないようにした。ジェフリーはビクトリアの正体に気付いていたと正直に申告し謹慎処分となった。

「知らなかった」と言えばお咎め無しだったのだが、どうしてわざわざジェフリーがそんなことをしたのかというと、騎士団を辞めて独自にビクトリアを探し出すためだった。そうしてジェフリーはビクトリアの住んでいた部屋を探して引き出しの仕掛け底に黒い毛髪を発見し、ビクトリアはノンナと共に黒髪のカツラを被って国境を越えてランダル王国に行ったと推理し、ランダル王国のアスベリー寄りの辺境で聞き込みをして回り、「黒髪の母と息子」が国境を越えてランダル王国に入ったという情報を得る。そうして聞き込みを重ねて手掛かりを掴み、遂にミーナさんの家に辿り着くが、3日前にビクトリアは行く先も告げずに急に居なくなってしまっていた。そういうところで今回のお話は終わり、次回の最終話に続きます。

 

 

きみが死ぬまで恋をしたい

第8話を観ました。

今回は作戦が終了して、帰還してきたミミによってセイランが死んだことが報告される場面から始まります。アリはオミ先生からセイランの私物を整理するよう命じられます。そうしてアリはセイランが出陣する前に渡した手紙を書いた時のことを回想する。便箋に向かうとアリは「セイラン、貴方がもっと弱虫ならよかったのに」と心の中で呟き、これまでのセイランとの想い出の日々に想いを馳せ、セイランが自分に向けてくれた笑顔を思い出し「私にはその笑顔を独り占めできる瞬間より大事にしたい未来なんか無い」と思いつつ、「セイラン、貴方がもっと弱虫なら、私も我儘を言えたのに」「行かないで」と心の中にその想いを秘める。その上で「どうかセイランが痛い想いをしませんように」「もし傷ついた時は誰かが助けてくれますように」「私は1人で泣いたりしないから心配しないでね」「強い心で戦場に向かう姿を誇りに思います」と手紙に記した。

そんなことを思い出しながらアリはセイランの私物整理をしたが、全然進まないまま夜になり、部屋にシーナとミミがやってくる。シーナとミミは私物整理を手伝ってくれるが、アリは終始穏やかな笑顔で2人に接する。するとミミが「どうして笑ってるの?」と不思議そうに尋ねる。辛いことなのに笑ってるのが不思議だというのです。それに対してアリは「戦争に参加して誰かの役に立ちたくて一生懸命だったあの子のこと、誰よりも解っているから」「いつかこういう日が来ることも覚悟してたから」だと答え「だから大丈夫、ありがとう」と言う。

しかしシーナは「大丈夫なはずがない」と思う。アリが一番辛いはずなのだ。それでアリを1人にしてあげた方がいいのか、1人にしない方がいいのか、よく分からず同じ部屋で寝ます。するとアリはそんなシーナの気遣いに応えて「言葉にしたらダメになりそうで」と、あえて自分が悲しみを押し殺している理由を言う。そしてシーナに「明日の祈りの時間、一緒にいてほしい」と頼むのでした。

そうしてセイランの魂を見送る祈りの時間、ミミがセイランの遺した手紙のメッセージ入りのペンダントを渡すと、アリは「セイランと、貴方が見ていない時に泣かないと約束してるから泣けない」と言って涙をこらえる。だがミミが「セイラン、きっと怒らないよ」と言うと、アリの涙腺は決壊し、棺の前で大声を上げて号泣します。

そして祈りの時間が終わった後、戦場でセイランに命を救われた上級生の男子がやってきて、自分のために止血の薬を使ったせいでセイランが助からなかったかもしれないと、申し訳ないと謝る。しかしアリは「あなたが無事で良かった」「あの子があなたを守り切れて良かった」「教えてくれてありがとうございます」と感謝するのでした。そして最後にミミがアリに「セイランにもう一度会いたい?」と問いかけ「死んだ人を生き返らせる魔法を知っている」と言ったところで今回のお話は終わり、次回に続きます。しかしその魔法は代償に誰かの命を捧げなければいけないはずです。