アニメ視聴日記

アニメ視聴日記

日々視聴しているアニメについてあれこれ

2026年夏アニメのうち、7月11日深夜に録画して7月12日に視聴した作品は以下の7タイトルでした。

 

 

BLACK TORCH

第2話を観ました。

今回は公儀隠密局に身柄を確保されてしまった弐郎がまず隠密局の課長の司場から事情の説明を受ける。実はラゴウは隠密局で封印していた物の怪だったのだが、物の怪の集団が襲撃してきてラゴウの封印を解いて持ち去ったらしい。物の怪の集団の目的は不明だが、その結果、弐郎がラゴウと同化してしまった。しかし同化を解く方法は隠密局も知らない。ただその方法を探すことは出来るという。そういうわけで弐郎の身柄は隠密局が預かるということになったのだそうだ。

しかし弐郎は隠密局の見張りのいる病院を脱走して自宅に戻り、家族に事情を教えておこうとするが、祖父がいきなり戦いを仕掛けてくる。実は弐郎の祖父は元は隠密局に属していたので司場から事情を聞いていた。その上で、弐郎が隠密局に利用されるのを阻止するため、ラゴウもろとも弐郎を滅して自分も自決すると言い出し、ガチで戦い始める。祖父は圧倒的な強さで弐郎は圧倒されるが、ラゴウには手を出さないようにと厳しく言う。そして弐郎はラゴウを助けた自分の選択を後悔していないと言い、これからはラゴウの力を借りて戦っていくと宣言する。それはかつて祖父が「半人前のうちは素直に誰かの手を借りろ」と言った教えに従った選択であったのだ。そして、その考えを通すためにケジメの意味で今回ばかりはラゴウの力を借りずに自分1人の力だけで祖父に抗ってみせたのでした。その覚悟を知った祖父は弐郎が隠密局で戦うことを許可してくれた。そういうところで今回のお話は終わり、次回に続きます。

 

 

天幕のジャードゥーガル

第3話を観ました。

今回はまず冒頭の場面でモンゴル帝国の皇帝チンギス・カンの4人の息子たちが登場します。1221年春の場面です。前回、シタラ達の住むトゥースの町がやニーシャプールなどがモンゴル軍によって征服された年です。その征服戦を指揮していたのはチンギス・カンの四男のトルイであり、前回のお話でシタラの住んでいたファーティマの家に押し入ってアウクレイデスの「原論」を奪い、ファーティマの命を奪ったのもトルイでした。

そのトルイが手に入れた「原論」を持ってタールカーンのモンゴル軍の野営地に集合した兄たちに会いに来た場面が描かれる。そこに集まっていたのはチンギス・カンの長男のジュチ、次男のチャガタイ、三男のオゴタイでした。この時期、まだ皇帝であるチンギス・ハンは健在であり、遠征軍を指揮していたが、この場には居ない。4人の息子たちは皇帝の後継者候補だが、モンゴル族には長子相続という習慣は無く、逆に末子相続の習慣があるので現状、最有力の後継者候補は四男のトルイということになっています。

ここでトルイが「原論」を欲しがっていた理由が明かされる。それはトルイが遠征土産を何にするかと妻に問うたところ、エウクレイデスの「原論」を欲しがっていたからだという。トルイの妻は外国語で書かれた「原論」の写本を読めるわけではないようだが、そんなトルイの妻がどうして「原論」などを欲しがったのか、そもそもモンゴル人であるトルイの妻がどうして「原論」を知っていたのか、それらは不明ですが、とにかくトルイがトゥースを攻めた時に「学者の家」を探していたのは、妻のために「原論」を手に入れるためだったのです。その結果、ファーティマの隠し部屋にあった「原論」が奪われ、その際のトラブルでファーティマがシタラを庇って斬られて死んだのでした。

ところがせっかく「原論」を手に入れたはいいものの、それを読んで内容をトルイの妻に解説してくれる、外国語の読める学者が居ない。それでトルイが困ってしまった。それを見たトルイに仕える通訳のシラがシタラをその役目に抜擢したいという。それが前回のラストシーンのことでした。シラはあのファーティマの屋敷の隠し部屋から「原論」が奪われた一件の時にトルイの下で通訳をしていた若者です。そのシラがシタラに声をかけて「あの本を取り戻したくないか?」と言ってきたのは、要するに「あの本をトルイの妻に解説する役目になれば実質的にあの本を取り戻したようなもの」という意味だったようです。あの時ファーティマがシタラのことを「私の娘」と言ったので、シラはシタラのことを「学者の娘」だと思ったようです。

もちろんシラはシタラへの親切心でそう言っているわけではなく、そうやってトルイの役に立つことでトルイにより深く取り入って、自分が前線送りにならないようにしたいという打算であるようです。シラはシタラをその気にさせようと「王族に仕えるチャンスだぜ」と調子の良いことを言うが、シタラはそうしたシラの話を聞いて激しい怒りと憎悪を心に抱いた。字も読めないクセに「原論」を欲しがったという妻のために夫が「原論」を奪い、そんな下らないことのために主人であるファーティマが殺されたということだと知り、トルイに対しても、その妻に対しても言い知れぬ憎悪を覚えた。

シラもまたサマルカンドでモンゴル軍に町を攻め落とされて捕虜になったのであり、シタラと同じような境遇であった。でもシラの場合はシタラのように過去のことにはもう拘ってはいないようであった。「むしろこれは出世のチャンス」などと言う。「言葉を覚えるのは得意だけど文字は読めない」というシラはおそらくサマルカンドでは下層階級だったのであろうと思われるが、そんなシラにとってはモンゴル帝国の征服によって既存の秩序が崩壊したのはむしろ好都合のようであり「社会が変わって才能次第で出世するチャンスが開けたんだ」などと言う。

そしてシタラに向かっても「あんたも何かしなきゃ」と言う。自分と同じようにこの時代の変化を前向きに捉えるようにと言いたいのであろうけど、シタラはとてもそんな気分にはなれない。シタラはトゥースの町で奴隷とはいえ幸せに暮らしていた。その幸せをモンゴル帝国によって根こそぎ奪われ破壊されたのだ。そんなモンゴル帝国に取り入って上手く立ち回って出世したいなどとはとても思えなかった。

だが、確かにシラの言うように「何かしなきゃ」とは思う。生きている限りは何もしないわけにはいかない。さっきは全てを失ったのでいっそ死のうかとも思っていたのだが、シラに「原論」を再び手にすることが出来るかもしれないという話をされてしまってから、シタラは「まだ死ぬことは出来ない」という気持ちになってしまっていた。生きて再び「原論」を手にしたいと思えてきた。だが、それは憎きモンゴル帝国に媚びることも意味している。

「どうしたらいい?」と自問自答したシタラの脳裏にかつてムハンマドから聞いた言葉が甦ってくる。それは「勉強して賢くなれば、どんなに困ったことが起きたって、何をすれば一番いいのか分かる」という言葉であった。勉強をしていればこそ、今の自分が目指すことのために何をすればいいのかという答えは見えてくるのだ。それはつまり、これまで自分が「原論」も読みこなすことが出来るほど勉強をし続けてきたことが今こそ役に立つのだという意味に思えた。

今の自分がどんな状態なのかというと、トルイやその妻、そしてモンゴル帝国に対する憎悪しかない。この憎悪や復讐心を満たすこと、それこそがシタラの「何をすればいいのか」の答えであった。そして、そのためにこそ自分の積み上げた「勉強」が役に立つのだ。「原論」を解説する役目としてトルイの妻に仕え、トルイに取り入って復讐の機会を伺おう。そしていつか本当に「原論」や自分の奪われた全てのものを取り戻し、彼らからは自分が奪われたのと同じように全てを奪い取る。そうシタラは考えた。そうして「私、偉くなって毎日美味しいものを食べたいわ」と、欲に釣られたフリをしてシラの誘いに乗ることにした。そして「シタラ」という名が奴隷の名であり、王族に取り入るにはもっと高貴な名の方がいいとシラに言われたので、シタラは「ファーティマ」と名乗ることにした。

それは「復讐を果たして本を奪い返すまでは自分はずっとファーティマ様の奴隷のまま」という心の中での誓いでもあった。そうしてシタラ改め「ファーティマ」はシラに連れられてトルイに謁見し、「原論」の解説役としてトルイの妻に仕えることを誓った。その際、天幕の前に2つの炎が焚いてあり、その間を通ることで「悪いものを清める」のだとシラに教えられた。だがファーティマはその炎の間を通る時、内心では「こんな火で焼き消されるものか」と憎しみの炎を燃やす。ファーティマという存在は間違いなくモンゴルにとっては「悪いもの」であった。そうあらねばならないと思っている。この憎しみは決して浄化などされないとファーティマは心に誓った。

もうシタラという可愛いだけの奴隷は存在しない。ここに新たに生まれたのは復讐鬼と化したファーティマという魔女であった。そのファーティマはモンゴル軍の野営地を睥睨し「ここにあるものは全て敵」と警戒しつつ、まず敵を学ぼうと思った。そうしてシラに頼んでモンゴル語を勉強し始め、モンゴル人の生活についても学んでいった。全く確かに「勉強さえしていれば、何をすれば一番いいのかは分かる」のである。全ては復讐のためであった。

その後、モンゴル軍は更に南下して行ったが、一方でファーティマたち捕虜になったペルシア人たちはモンゴル帝国の本拠地に向かって連れられていく旅を開始した。その途中で皇帝チンギス・カンに謁見する賓客が立ち寄るのでもてなすことになった。ファーティマはその場に居合わせたが、その賓客は「不老不死」の秘術を知るという東方の賢者なのだという。チンギス・カンはその賢者から「不老不死の秘儀」を聞きたいようであった。

その賢者はずいぶんヨボヨボの老人であり、確かにやけに長生きしているようであった。その賢者が先日起きた日食について質問してきたので、ファーティマは宿営地で見た日食の様子やその時刻も答えてみせた。モンゴル人たちが天幕を日時計替わりにして正確な時刻を把握していることを観察して知っていたので、その知識を活かしたのだ。そうしたファーティマの様子を見て感心したのか、その賢者のお付きをしているモンゴル帝国の役人をしているウイグル人のチンカイという男がファーティマに話しかけてきた。

その際に「不老不死」の話題になり、ファーティマは「不老不死など興味は無い」と言う。そして昔読んだ本の話として「神に逆らってまで不老不死を得ることよりも健やかな死の恵みを受け取る方がいい」という教訓を言います。それを聞いてチンカイも賢者に聞いた話として「不老不死の秘儀は無い」「あるのは健やかな死を受け取ることです」と教えてくれた。ファーティマの言葉も、賢者やチンカイの言葉も、それらは言い換えれば、「不老不死」などを追い求める皇帝チンギス・カンへの皮肉であった。チカイは「私たちの国は強いが、まだ若い」「学ぶべきことは多い」と言う。モンゴル帝国は確かに強いが、まだ未熟な国なのです。チンカイは「だからこそ滅ぼした古い国からも学ぶべき点はある」と言いたいのでしょう。そしてファーティマに対しても「あなたもきっと我々の国に必要な賢者です」と言ってくれる。

それを聞いて、ファーティマは子供の頃に「遠くに行って全ての知を学びたい」と言って旅立っていったムハンマドを見て悔しい想いをした時のことを思い出す。自分はあの時「知の探究」に純粋に向かっていくムハンマドを羨ましく思った。もしかしたらチンカイの誘いは自分をそうした幼い日の夢を実現させてくれるのかもしれない。地の果てともいえる遠くモンゴルにまで行き、「知」を極めて新しい世界を建設する手伝いをする人生も悪くないのかもしれない。まだ未熟なモンゴル帝国でこそ自分のような人間は求められているのかもしれない。だが同時にファーティマは復讐者であった。チンカイに聞かされたモンゴル帝国の「未熟」はむしろ復讐者であるファーティマにとっては狙うべき弱点に見える。

そうした葛藤を抱えつつ、ファーティマは数か月後、遂にモンゴル帝国の本拠地に辿り着き、そこでトルイの妻ソルコクタニに謁見するのであった。ソルコクタニの手にはあの「原論」が握られており、それを見てファーティマの心には復讐の鈍い火が灯る。そういうところで今回のお話は終わり、次回に続きます。

 

 

魔法少女リリカルなのは EXCEEDS Gun Blaze Vengeance

第2話を観ました。

今回はまずシイナが「高町なのは」と名乗る13歳の少女と出会った場面の続きから始まります。なのはは魔法のような不思議な力を使い、それは生まれついての能力でもあるが、学んで覚えて訓練によって身につく能力でもあるらしい。一見すると「魔法少女」っぽいが、本人の言うには彼女は「魔導士」という身分らしい。所属は「国連災害対策本部、危険生物調査機関、エクシーズ」という組織の調査員なのだそうだ。13歳の少女が国連職員などあり得ないと思ったが、なのはは「そういう特殊部隊なのです」と言い、実際に身分証のようなものも提示された。「国連所属になったのは最近ですが、現場歴は長い」とのこと。

そんな国連職員が自分に何の用なのかとシイナは不思議に思ったが、そのエクシーズという組織では2ヶ月前の海女鳥島の事件を把握しており、シイナに相談したいことがあるのだという。だからエクシーズの本部に一緒に来て話を聞いてほしいのだという。つまり、どうやらエクシーズという組織はシイナが魔人になったことを把握しているようです。そしてシイナが本土に渡ってきて1人で活動していることも把握して、こうして訪ねてきたようです。「危険生物調査機関」というぐらいだから侵略種や魔人について調査していると思われる。さっきも巨大な侵略種を魔法のような力で難なく倒していたのだから戦闘組織でもあると思われる。おそらく魔人と戦えるだけの力もあるのだろう。そんな組織が魔人である自分に「本部へ一緒に来い」などと言うのだから、シイナとしても身の危険を感じないわけにはいかなかった。

それでシイナが警戒する態度を示すと、なのははそれは誤解だと言う。エクシーズは確かに危険生物の調査をやっているが、それ以前に災害対策を主にやっている組織であり、そんな過激な戦闘組織などではないとのこと。あくまで危険生物災害の被害者の救済を主目的としているのであり、シイナがむしろ2ヶ月前の事件の被害者であることは把握しているのであり、あくまで敵対するつもりなどは無いのだと、なのはは強調します。

ただ、それでもシイナはエクシーズの本部に行くことは拒否した。もともとシイナはハンターだった頃に公的機関の募集に応じて活動したこともあったが、ろくでもない扱いをされてばかりで、公的機関というものを信用出来なかった。いや、なのはにはそういう尤もらしい理由を言って拒否しただけであり、本音はそれだけではなかった。今のシイナの主な目的は魔人の正体を自分なりに探ることであったので、どうやら同じ目的で動いているらしいエクシーズと連携することで、むしろ自分の独自の活動が制限されることを警戒したのです。シイナは自分1人でも魔人や侵略種と戦えると自信は持っていたので、別にエクシーズと手を組む必要性は感じていなかったし、逆になのはのような強力な魔導士が所属するエクシーズに干渉されることは避けたかった。

それでシイナが魔人の炎の力を使って飛び去って逃げると、なのはも魔法の杖のようなものに乗って飛行して追いかけてくる。なのはは「久瀬さんは私たちが探している人材かもしれないんです」と言ってしつこく食い下がってくる。あんまりしつこいのでシイナが炎で攻撃してみたところ、なのはは素早く移動して炎を躱してしまう。そうしていると侵略種が襲ってきて2人で共闘して駆除する羽目となった。更に多数の侵略種が集まってきて、ちょっと骨が折れそうな状況となるが、そこに更に新たになのはの仲間でエクシーズの執務管と名乗る「フェイト・テスタロッサ・ファラウオン」という金髪の魔法少女、いや魔導士がやってきてなんかすごい大技で侵略種の群れを瞬殺してしまう。

シイナはもうなんか疲れてしまったし、一応危ないところを助けてもらった恩もあるので、なのはとフェイトの願いを聞き入れて、とりあえずエクシーズの本部に行くことにした。それにしても、戦うことしか取り柄の無い自分に対してエクシーズが興味を示しているのはおそらく戦闘要員としてなのだと思われるが、別になのはやフェイトがいれば戦力としては十分だろうと、シイナは不思議に思った。だがシイナが駆除した侵略種を吸収するのを見て、なのはとフェイトは目を輝かせて「やっぱり久瀬さんは私たちが探している人材だと思うんです」「世界のヒーローになる方かも」と言う。そうしてシイナはなのはとフェイトに案内されてエクシーズの極東支局に行き、そこでエクシーズの総督の「八神はやて」という女性に面会し、侵略種や魔人について説明を受けて、エクシーズの依頼を聞くことになる。

ただ、その前に、この作品の世界観についてちょっと補足説明しておきたいと思います。というのも、どうもこの作品は基本設定について少し説明不足なところがあるみたいだからです。それを先に説明しておかないと、この先の部分がちょっと分かりにくくなりそうなのです。

まず、この作品は「魔法少女リリカルなのは」シリーズの最新作という位置づけですが、時系列としてはまずテレビアニメシリーズの第1期と、その続編である第2期があり、これは主人公のなのはが9歳の時の話になります。その続編としてテレビアニメシリーズの第3期や第4期や第5期の物語があるのですが、これらはなのはが19歳になってミッドガルドという別次元の世界で時空管理局の魔導士となって活躍する世界観となっている。

ただ、どうやらこの作品はこの第3期以降の世界線とは別の世界線の物語であるらしい。第2期の最終話の後、第3期の物語に進まなかった別の世界線の物語が、この作品世界なのであり、タイトルが長いので便宜的に「第6期」と呼びますが、この第6期に至る時系列の流れを簡単に説明すると、第2期の最終話の1年半後、つまりなのはが10歳の時の物語が劇場版アニメ第3作と第4作で描かれ、ここでは2期のラストで時空管理局の魔導士となったなのはとフェイトとはやて達が新たに次元を跨いだ大規模な犯罪に巻き込まれた。

そして、ここからが新たな設定なのだが、その戦いの教訓を得て時空管理局では新たに「エクシーズ」という組織をその3年後、つまりなのは達が13歳の時に立ち上げたらしい。この「リリカルなのはシリーズ」というのは多次元世界が舞台となっており、様々な世界がマルチバースとして同時存在しており、その多次元世界の中心的世界であるミッドガルドに本部を構える時空管理局が多くの魔導士を使って様々な世界の平和を維持しようとしている。ただ、時空管理局はあまりに強大な力を有するためにその行動には制限が課せられており、世界の崩壊のような大災害でなければ別の世界に直接介入することが出来ない。そこに劇場版3作と4作で描かれた大規模犯罪が起こり対応が後手に回ってしまった教訓から、もっと小回りが利く組織として「エクシーズ」が新たに設立されたらしい。

このあたりの経緯は、実は「水曜日のシリウス」で連載中の漫画「魔法少女リリカルなのはEXCEEDS」で描かれているらしい。この漫画はこのアニメ第6期の原作というかコミカライズというか、とにかく同一の内容なのですが、久瀬シイナが登場する「瑞穂編」というのは第13話以降であり、第1話から第12話では別の話が描かれている。この部分では「瑞穂」とは別の世界である「ダルナザ」という世界での「エクシーズの初任務」の話が描かれており、そこでこのエクシーズ設立の経緯や、その活動の詳細も説明されているようです。

このアニメ第6期ではそのあたりの説明を省略していきなり「瑞穂編」が始まっているので「エクシーズ」についてちょっと分かりにくくなってしまっている。エクシーズは時空管理局が様々な並行世界の「世界の崩壊にまではまだ至らない程度の問題」に介入するための組織であり、本当の名称は「時空管理局外局特例調査機関EXCEEDS」という。ただ、その活動には様々な制約が課せられており、「現地世界の意向を汲んで活動すること」「現地世界の治安維持組織と協力すること」「活動期間は任期を設けること」「現地の人々で対処可能なレベルまで事態を鎮静化させ、後は現地に引き継ぐこと」「そのために必要な人材を現地でスカウトすること」などが定められている。

つまり、この久瀬シイナの住む一見すると地球の日本のように見える「瑞穂」というのは実際は地球とは別の異世界であり、そこで30年前に発生した「侵略種」や「魔人」の災害によって現在「いずれこのままでは世界が滅びてしまいそうな状況」となっているので、時空管理局はエクシーズによる介入を承認して、そこに所属している魔導士のなのはやフェイトやはやてがエクシーズの初任務である「ダルナザ」の事件解決の後、この「瑞穂」へとミッドガルドから派遣されてきたようです。

この世界ではエクシーズは現地の機関と協力しなければいけないので、国連所属の組織という体裁になり、名称も「国連災害対策本部、危険生物調査機関、エクシーズ」という名称となった。また、その総督となった八神はやても実際はなのはやフェイトと同じ13歳なのだが、変身魔法で30歳ぐらいの女性の姿になり、国連機関として不自然でないようにしている。国連の上層部はエクシーズが時空管理局の組織であることを承知しているが「瑞穂」の一般人には時空管理局の存在は秘密なので、だからなのは達もシイナに「私たちエクシーズは外国から来たのでずっと此処に居られるわけではない」などと嘘を言っています。

そういうわけなので、この「瑞穂」ではエクシーズは活動期間も制限されており、大規模な介入も出来ないので、基本的には「瑞穂の人々の力で侵略種や魔人の問題を鎮静化出来るようにするための手助け」をするということになる。そのために必要としている人材として、2ヶ月前の事件を調査した結果、シイナに目星を付けたみたいです。

その上ではやてがシイナに説明した内容に戻りますが、まず「侵略種」を根本的に駆除するためには「原種」と呼ばれるこの世界に最初に出現した個体群を倒さねばならないのだが、これらは非常に強力なので近代兵器や薬物では駆除できないらしい。そのためには原種をも超える強大な侵略種の力しか無いのだという。一方で「魔人」というのは侵略種の能力を有した人間のことであるが、他の魔人や侵略種の力を吸収して強大になっていく。ただ普通の魔人というのは、その大部分は何らかの薬物によって普通の人間が魔人の能力に覚醒したものであり、他の魔人や侵略種を捕食する欲求に憑りつかれて正気を保てなくなるらしい。だが、シイナに取り込まれたセツナはそうではなかった。そしてそのセツナの能力を取り込んだシイナも同様で、精神に異常をきたしておらず、身体も変形していない。つまり、シイナだけが理性を保ったままどんどん強くなることが出来るのであり、いずれは人類の味方として原種をも倒せるほどの存在となり得るのです。

そういうわけではやてはシイナに協力を依頼し「我々エクシーズと一緒に世界を救いませんか?」と言う。それに対してシイナは世界を救うというのはピンとこないが「侵略種災害で苦しむ人が居なくなればいいと思っています」と言ってエクシーズに協力することにした。どうやらエクシーズでは侵略種や魔人についてかなり研究が進んでいるようなので、手を組んだ方が効率が良さそうであったし、それに断っても諦めてくれそうもないと思えたからでした。

そうしてなのはやはやて達はシイナに侵略種や魔人に関して情報提供することになったが、それだけでなくて「警戒すべき人間」についても情報を提供するという。それは「侵略種や魔人の能力を悪用する人間」なのだという。そもそも「薬物によって人間が魔人になる」という時点で、その薬物を使っている人間がいるということになる。そのような悪質な人間たちはこの世界を平和にする活動の妨げになるであろうと思われる。

ただ、「警戒すべき人間」とはそうした悪人たちだけではないようです。そうした類の者たちの姿が後半パートでは描かれる。それは「魔人狩り」と呼ばれる者たちであり、魔人や魔人化の薬物を売りさばくような悪人たちを独自に狩る連中のようです。彼女らはどうやら魔人の能力を有していながら理性はあるようですから、シイナと同じような存在なのだといえる。但しエクシーズとは連携していない。彼女ら独自の目的のために動いているように見える。彼女ら「魔人狩り」がエクシーズやシイナと敵対するかどうかは分からないが、少なくとも味方ではないようであるし、彼女ら「魔人狩り」も倒した魔人を吸収できるようであるから、彼女ら「魔人狩り」の活動を放置しているとシイナが原種を狩れるほどに強くなる妨げとなるだろう。そういう状況でシイナがエクシーズと共に活動するようになったというところで今回のお話は終わり、次回に続きます。

 

 

「きみを愛する気はない」と言った次期公爵様がなぜか溺愛してきます

第2話を観ました。

今回はユリウスと結婚生活を始めたエルサが「好きにしていい」と言われたのでロイアス公爵家の屋敷の中で菜園を作って野菜を育てたり、厨房で料理の手伝いをしたり、メイド達と一緒に裁縫をしたりして皆と親しくしていく様子がまず描かれます。そんな中、エルサの作った料理をユリウスが残しているのを見てエルサが気にしたところ、メイドがユリウスが昔から食わず嫌いが多くて、特に野菜をあまり好まないということを知る。そこでエルサはユリウスの食生活を正そうと思い、野菜を食べてもらう方法を思案する。そうしていると様々な貴族家の主催のお茶会の招待状が来て、その中にユリウスと幼馴染だと言っていたリーコネン公爵家のレベッカ夫人からの招待状があったので、そこに行けばユリウスの話を聞けるかもしれないと思い、招待に応じてお茶会に出席することにした。

ところがそのお茶会には、そこに行けばエルサに会えるかもしれないと思ってやってきたパルニラ伯爵家のセラフィーナもやって来ていた。ユリウスに想いを寄せていたセラフィーナはエルサにマウントを取ろうと思っており、色々と嫌味なことを言うが、純粋なエルサにはあまり嫌味が効かない様子。そこにレベッカがやって来てセラフィーナを嗜めたのでセラフィーナは退散していくが、レベッカはエルサがあまりに純粋なので気に入り、ユリウスのことをよろしくお願いしたいと言ってくれる。

レベッカの言うには、ユリウスは子供の頃に両親が不仲だったために恋愛が苦手であり、それゆえに王子のための情報収集で貴族の令嬢に取り入って親しくすることが多く、そのたびに女性に不義理なことをしてしまい、セラフィーナのような被害者も生み出しているようです。ただユリウスは根は優しい人間なのでレベッカは心配しており幸せになってほしいと思っているのだという。それを聞いて、エルサはユリウスが自分の家を蔑んだりせず支援してくれたりしていることを挙げ、素晴らしい人なので恩に報いたいと思っていると述べる。それでレベッカは喜んで何でも力になると言うので、エルサはレベッカにユリウスの好きな食べ物を教えてほしいと頼む。するとレベッカはグラタンだと教えてくれる。また来月にユリウスの誕生日があると教えてくれて、エルサはユリウスの誕生日のお祝いをしたいと思う。

そうしてユリウスの誕生日となり、エルサは屋敷に帰ってきたユリウスを出迎えて誕生日のお祝いをします。自分で縫ったシャツを誕生日プレゼントとして贈り、テーブルには誕生日ケーキや手製の野菜を細かく刻んで入れたグラタンも並べた。ユリウスが驚いて固まっているので契約違反であったかとエルサは焦るが、ユリウスは少し動揺して「いや、構わない」と言い、エルサのサプライズを受け入れてくれます。そういうところで今回のお話は終わり、次回に続きます。

 

 

花織さんは転生しても喧嘩がしたい

第1話を観ました。

この作品は「モーニング・ツー」で連載されていた漫画が原作のラブコメみたいです。ニートの引きこもり青年の鳴神流星は実は異世界の魔王の転生者であり、そこにその勇者を倒した勇者の転生者の女子高生、花織ミーティアがやってきて、何か悪いことをしようとしているのだろうと決めつけて絡んでくる。更に悪いことをしてまた自分に倒されるようにと無茶を言ってくる。魔王はもともと「姫」というものの仇をとっただけであり、悪事を働くつもりではなかったという。この世界でも「姫」の痕跡を探していたら魔力を検知されてミーティアが来てしまった。ミーティアは自分は魔王を倒すために生み出されたものだから責任をとるよう流星に迫る。そして結局は更生するようにと言い残して去っていく。それで流星は不本意ながら社会復帰することにして女子高の教師になる。だが、その学校にはミーティアが通っており、流星はミーティアのクラスの担任となった。それでミーティアが何かとウザく絡んでくる。ミーティアは流星が悪事を企んでいると思い込み監視するが、周囲の女生徒たちはミーティアの奇行を見てミーティアが流星に惚れていてラブコメしていると勘違いする。そんな中、敵ではないかと思われる謎の転校生がやってきたところで今回のお話は終わり、次回に続きます。

 

 

才女のお世話 高嶺の花だらけな名門校で、学院一のお嬢様(生活能力皆無)を陰ながらお世話することになりました

第2話を観ました。

今回は雛子のお世話係として貴皇学院に編入した伊月の編入1日目が描かれます。雛子は他の生徒がいる前では完璧なお嬢様を演じているが、昼休みは誰も来ない屋上でリラックスして素の怠け者状態に戻る。伊月は屋上で一緒に弁当を食べますが、そこでは雛子は甘えてきます。全て順調のように思えたが、雛子が女子トイレでサイフを落として回収しなければならなくなり、伊月が困っていると天王寺美麗という雛子をライバル視する凄い名門のお嬢様が手伝ってくれてサイフは無事に回収できた。此花家に帰ると伊月は色々と稽古事をさせられ、その後、雛子に一緒に風呂に入ろうと誘われ、水着で一緒に入浴する。翌日、登校すると伊月は知り合いっぽい女子生徒に会い、焦って逃げようとするが正体がバレてしまう。そういうところで今回のお話は終わり次回に続きます。

 

 

領民0人スタートの辺境領主様

第1話を観ました。

この作品はなろう系ラノベが原作で異世界ファンタジーです。「人の役に立て」「弱い者を助けろ」という両親の遺言を守って真面目に生きてきた孤児のディアスは隣国が戦争を仕掛けてきたので人々を守るために兵士となり、ディアスは戦う才能があったようで、20年も戦い続けて戦争が終わった時には多くの武功を挙げており、その褒美で王様から「ネッツロース」という名の辺境に領地を貰って領主となりました。だが、そこには領民は1人もおらず、ただ草原が広がっていた。ディアスが途方に暮れていると鬼人族の女が現われてディアスと問答し、ディアスが彼女を自分の領民だと思ったので、味方であり守ると言ったところ、彼女の角が青く光り、それで彼女は族長に会わせてくれた。

実は鬼人族は領民ではなく、むしろディアスの仕える王国と土地の支配権を巡って争ってきた間柄であったが、この草原に姿を隠匿する魔法を使って住みついていた。だが彼らは角で相手を敵か味方か判別する能力を持っており、青く光ると鬼人族にとって有益な相手なのだそうだ。そこで族長はディアスの領民にはなれないが協力すると言ってくれて、ディアスは鬼人族の居住地に一緒に住みながら領地経営を始める。それを最初に会った鬼人族の少女アルナーが世話係として手伝ってくれることになった。

そこでまずは資金を増やそうということになり、獣を狩って毛皮を売ろうということになり、ディアスは持ち前の戦闘力を発揮して黒牛という大きな野牛を大量に狩ったところ、それまで嫌々手伝っていた感のあるアルナーが「男気を見せた」とずいぶん気に入ってくれたようだ。更に魔物を狩りに行こうということになって2人で出かけていった際に遭遇した亀形の強力なドラゴンと激闘の末にディアスが勝利した結果、アルナーは喜んで「結婚しよう」と言い出す。そういうところで今回のお話は終わり次回に続きます。

2026年夏アニメのうち、7月10日深夜に録画して7月11日に視聴した作品は以下の5タイトルでした。

 

 

これ描いて死ね

第2話を観ました。

今回は「ロボ太とポコ太」の作者である☆野0先生に会いに行くために東京ビッグサイトで開催されたコミティアに行った安海相が、なんと☆野0先生の正体が伊豆王島の相が通う王島南高校の国語教師の手島先生であることを知って驚き、そのまま手島先生に連れられて王島に帰る連絡船に乗せられて強制帰宅させられる場面の続きから始まります。

相は船内でもとにかく、手島先生のことはさておき、ずっと憧れていた☆野0先生に出会えたこと、そして「ロボ太とポコ太」の新刊本が手に入ったことの嬉しさを噛みしめていた。ただ、よく考えたら自分にもコミティアにそういう目的があったのと同じように、手島先生にもコミティアに目的があったはずだということに気付く。手島先生は今日はおそらく「☆野0先生」としてコミティアでファンの人たちと触れ合いたかったはず。それなの高校の教え子である自分がいきなり現れたために、先生はさっさとブースを畳んでコミティアを去って教え子である自分を家に送っていく決断をしたのだと相は気付いた。それで先生に悪いことをしてしまったと思って必死に謝る。

だが手島先生は「物事には優先順位があるんです」と言う。手島先生にとっての本分は「漫画家」ではなく「高校教師」なのであり、常に「生徒の教育」が何よりも優先される。だからあの場では最も優先するべきことは「教え子の安海相を無事に家に送り届けること」なのであり、漫画家としてファンに対応することは二の次、どうでもいいことなのです。そして同様に、相もまた本分は「学業」なのであり、「漫画に関わること」は二の次、どうでもいいことなのだと手島先生は言う。だから漫画などのために家でみたいなことをして東京に1人で行くべきではない。そういうことを手島先生は相に説教する。

結局いつもの手島先生のお堅い説教が始まったわけですが、手島先生が実はずっと尊敬していた☆野0先生なのだと思うと、相もなんだか有難いお話を聞いているような気分になり、ついつい素直に聞いてしまいます。そうしていると相の傍らにポコ太が現われて「せっかく俺の作品の作者に会ったんだから色々質問しよう」とそそのかしてくるので、相は「なんで漫画家なのに学校の先生をやってるんですか?」「なんで何年も漫画を描かなかったんですか?」「なんでロボ太とポコ太の新刊を出したんですか?」「学校の先生って漫画を描いてもいいんですか?」と、色々と疑問に思っていたことを質問してみるが、手島先生はそれら全てに対して「答えられません」と返すだけであり、どうも人に言いたくない事情を抱えているようです。

ただ最後の「学校の先生って漫画を描いてもいいんですか?」という質問だけは手島先生としても痛いところを突かれてしまったらしい。確かに高校教師は地方公務員なので営利活動を兼業することは禁じられている。厳密には2026年4月以降は条件付きで解禁されているが、このエピソードが原作漫画で描かれた時点では禁止されていた。ただ、いずれにせよ、手島先生は教員になって以降は営利活動としては漫画を描いていないので原則はセーフだとは思うのだが、コミティアでは有料で同人誌として新刊本を販売したので、そこはグレーだといえる。

ちなみにこの「ロボ太とポコ太」の新刊本だが、その中身は新たに描いたエピソードではなく、かつて手島先生がまだ教職に就いておらずプロ漫画家「☆野0」として活動していた頃に執筆して原稿料も貰っていたが雑誌には不掲載に終わっていたエピソードを許可を貰って収録したものらしい。だから現在の手島先生が高校教師をやりながら二足のワラジで漫画を描いているというわけではない。ただ、それでもやはり「自作の漫画を有料で売った」というのは事実であり、これは営利活動だと指摘されると少々厄介なことになる。

だからあまりそこは突っつかれたくはない。というよりもまず手島先生は「自分が過去に漫画家であった」ということを生徒たちには知られたくないみたいです。だから結局、手島先生は相に対して、相が勝手に1人で東京のコミティアに行ったことは不問とする代わりに、相もコミティアで手島先生と会ったことや、手島先生が漫画家であったことなどは秘密にするという約束を持ち掛け、相もそれを了承したのでした。

ところが翌日、泊まりで東京に行くのを覚悟していた相はもともと親友の赤福に「家に泊ったということにしておいてほしい」と頼んで東京に行ってコミティアに行くこと、☆野0先生に会うことも打ち明けていたので、赤福に「どうだった?」と質問されてしまい、ついつい「手島先生が☆野お先生だった」ということを言ってしまい、赤福には口止めした。

だが相が赤福に「コミティアに行ったら自分で漫画を描きたくなった」「でも手島先生に教えてほしいと言ったら拒否された」という話をしたところ、赤福は相と一緒に手島先生に会いに行き、いきなり「漫画研究会を作りたい」「手島先生に顧問をお願いしたい」と言い出す。赤福の本音は「家にクーラーが無いので部活動の部室にクーラーを付けて夏の間そこで涼みたい」というものみたいだが、手島先生が顧問の「漫画研究会」ならば相も話に乗ってくると思ったようです。もちろん手島先生は拒否しますが、赤福はコミティアの件で手島先生を脅迫して言うことを聞かせようとする。

これには手島先生も困ってしまうが、それでも「何の実績も無い人間が同好会を作りたいと言っても説得力が無い」と正論で切り返し、「来週までに漫画を1本描いてきてください」という条件を付けた。もし説得力のある漫画を相たちが描いてきたならば同好会を許可するが、説得力のある漫画を描けなければ同好会は許可しない。そういう条件闘争に引き込むことで、「同好会を許可しなければ秘密をバラす」という脅迫を無効化しようとしたわけです。

確かに、漫画研究会を作ろうとしている生徒なのだから漫画の1本ぐらい描けなければおかしい。別に商業誌で掲載できるようなレベルのものを求めているわけではない。「漫画を研究しよう」と言う高校生として相応しいレベルの漫画が描ければいいのだ。これは確かに正論でした。最初から漫画を描く気など無いようなものに「漫画研究会」をダミーサークルみたいに作らせるわけにはいかないからです。だから相はその条件を受け入れて、さっそく家に帰って漫画を描こうとしますが、何せ昨日のコミティアで初めて「漫画って自分で描けるんだ」と知ったばかりというレベルですから、いきなり大苦戦します。

一方、手島先生は就業が終わると、夜になって寺村貸本店に行き、店長の寺村七を誘って港に出かけて、そこで「島を出るかもしれない」という話をする。どうやらこの2人は古い知り合いみたいです。回想シーンを見た感じでは、どうも手島先生が「☆野0」として漫画を執筆していた頃に寺村店長は一緒に漫画を描いていたアシスタント的な立場だったみたいです。店長が☆野0の「ロボ太とポコ太」を店長お薦め本として店に置いていたのも、店長自身が関わっていた漫画だったからみたいですね。

手島先生は寺村店長に「漫画家だったことが生徒にバレた」「漫画研究会を作れと脅迫されている」という状況を説明し、このままでは最悪の場合、自分が「漫画家であった」という過去がバラされてしまうので、その場合は「生徒に対して示しがつかないので学校を辞めて島を出るつもりだ」と言う。つまり、これまで「漫画など嘘であり価値が無い」と言ってきた自分が漫画家であったことがバレれば言動に信憑性が無くなり、教師として生徒を指導できなくなる。それなら辞めるしかない。そういう教師としての責任感で手島先生は「教師を辞めて島を出る」と言っているのだ。

ただ、寺村店長は手島先生の話を聞いて、手島先生の本音は別にあると思ったようです。そもそも、それなら漫画研究会を許可してやれば済む話だと思えた。そうすれば秘密はバラされないし、教員を辞める必要も無いし島を出る必要も無くなる。万々歳のはずです。それでも手島先生が「漫画を一本描けなければ漫画研究会を許可しない」という姿勢にこだわるのは、漫画に対する誠実さゆえだと寺村店長は思った。手島先生は「漫画を描くのは大変なことだ」「きっと出来ない」「諦めさせるためだ」と言い張るが、寺村店長はそれは違うと思う。本当はまだ手島先生は漫画を愛している。そして、相が説得力のある漫画を1本描いてきてくれることを期待しているのだ。

しかし手島先生は「私にはもうマグマが無い」と言い返す。手島先生の過去がここで少し明かされるが、手島先生は出版業に携わる父の影響で子供の頃から漫画が好きだったが、自分で漫画を描こうと思い立ったのは大学3年の頃であり、その頃の手島先生の憧れの漫画は「へびちか先生」という漫画家の描く「スイートへびいちご」という作品であった。そうして手島先生はその作品の掲載されている小学館に自作の漫画を持ち込んだ。

漫画を描くのは本当に想像していたよりも遥かに大変で、半年ほど格闘して描き上げた処女作は自意識を塗りたくった黒歴史確定の暗黒青春漫画であり、到底商業ベースに乗るようなものではなかった。だが担当の編集者の人が「可能性を感じる」と言ってくれたのでそれから何度もネームを描いては見てもらうようになった。そこで手島先生は自分が成功できるジャンルを探すために様々なジャンルの漫画を描いてみたが、あまり成果は得られなかった。この頃は手島先生にはそうした創作活動を支えるマグマがあった。一度も形をなして地上に溢れだしたことのない地中で蠢くマグマであった。そんなマグマがあったからこそ、その苦しい作業を続けることが出来たのだ。

そうして行き詰ると、心の拠り所である「スイートへびいちご」を繰り返し読んだ。そして「本当はこんな優しい漫画を描きたい」と思うのだが、へびちか先生の「スイートへびいちご」が素晴らしい作品であることを知っているからこそ、自分自身が漫画を描き始めてからは、それに比べて自分がいかに劣っているかを思い知らされるようになった。へびちか先生みたいな漫画は自分には描けない。別のジャンルなら自分でも優れた漫画が描けるかもしれないと思って試してみてもやはり上手くいかない。そんな感じでグルグル回って苦しみ続けるうちに、気がつけばマグマが無くなっていると感じるようになった。きっと自分がずっと

自分を導き続けてくれていた「スイートへびいちご」のことも、漫画のことももう好きではなくなってしまったせいだと思ったのだと手島先生は言う。

しかし寺村店長は「零ちゃんのマグマ、まだ残ってると思う」「きっとその生徒が漫画を描いてくるのを期待してるんだ」と指摘する。どうしてそう思うのかと手島先生が問い返すと、寺村店長は手島先生が漫画家時代にペン先を炙るのに使っていたライターを喫煙者でもないのに未だに持ち続けているからだと理由を言う。まだ漫画に対する情熱は消えていないのだと。それを聞いて手島先生は慌てて「これは何かと便利なだけ」と言い返すが、店長は「零ちゃんは自分に鈍感」と笑う。

そして1週間後、相と赤福が職員室に来て、相が描いてきた漫画を手島先生に提出した。それは大学ノート一冊分に描かれたかなりの分量の漫画であったが、いきなりタイトルが「ネコ太とニャン太」というふうに「ロボ太とポコ太」のパクリだったり、下書き無しでボールペンで最初から描いてるので修復だらけで見づらかったり、ジャンルがいきなりファンタジーだったり、設定や構成が雑すぎるし、セリフのセンスが酷かったり、作画が論外にダメだったり、ストーリーのペース配分がムチャクチャだったり、最後は打ち切りエンドみたいな終わり方だったりして、褒めるべき点を見つけるのが難しい酷い漫画であった。

でも、同時に「相がこの作品を愛して描いている」「相が漫画を純粋に愛して描いている」ということは手島先生に伝わってきた。それは自分が失ってしまった「マグマ」が相にはあるということなのだと手島先生には思えて、自分がマグマを使って漫画と格闘し、漫画を愛していた頃の気持ちが思い出されて、手島先生は思わず涙がこみ上げてきて、咽び泣く。そんな先生の姿を見て、相は「漫画って描くの大変なんだね」と言う。

相も今回初めて漫画を自分で描いてみて、その作業がとても大変だということを初めて知った。そして大変な作業をしたにもかかわらず、自分の描いた漫画が全然ダメだということも相には分かっていた。「ロボ太とポコ太」に比べて全然ダメだと思った。ただ、それでも相が挫けずにこの漫画を最後まで描き上げられたのは、イマジナリーフレンドのポコ太がずっと励ましてくれたお蔭なのだと相は手島先生に打ち明ける。そして「だから、ロボ太とポコ太を描いてくれた先生のお蔭です!」と相は手島先生に感謝の言葉を伝える。

それを聞き、手島先生は自分にとっての「スイートへびいちご」が相にとっては「ロボ太とポコ太」だったのであり、自分にとってのへびちか先生が相にとっては自分であったのだと気付く。そして、相はどんなに打ちのめされても自分を導いてくれた漫画を愛し続けるマグマを持っているのだと思い、手島先生は自分はこんな生徒を導くために教師になったのだと思い、机の引き出しから「同好会設立申請書」を取り出し、相に手渡す。そして「顧問は私が引き受けます」と宣言し、必要事項を記入して提出するようにと言う。

こうして漫画研究会はめでたく設立、かと思いきや、なんと「同好会設立申請書」には「同好会設立には最低3名の会員が必要です」と書いてあり、相と赤福だけではあと1人足りないということが分かってしまう。そうして最後にはクラスメイトの藤森心の様子が描写されて、彼女が3人目の会員候補かと示唆して今回のお話は終わり、次回に続きます。

 

 

落第賢者の学院無双 ~二度目の転生、Sランクチート魔術師冒険録~

第2話を観ました。

今回は転生したエフタルが前世の5歳で自我に目覚めた時から3年が経った時から話が始まります。その3年の間にエフタルが調べたところ、彼は前世の自分の400年後の時代の子孫、オルコット公爵家の息子として生まれたこと、しかしその当主の妾であった母親ともども魔法適性が無くて冷遇されていることを知る。それでも前世から引き継いだ魔力があるので魔導士になる実力は十分のはずであり、エフタルとしても今回の人生でも魔導を極めたいので魔法学校に行きたいと思っていたのだが、この時代は魔法適性検査の支配力が強くなっていて、魔法適性の無いとされている者は魔法学校に入るのが極めて難しい。

そんな中、オルコット公爵の次男でエフタルの異母兄のフレイザーがエフタルのことを気にかけてくれて士官学校に入れるよう便宜を図ってくれるようになった。だがどうしても魔法学校に入りたいエフタルはフレイザーに食い下がり、フレイザーの放った魔法を模倣して同じ魔法を放つことが出来れば魔法学校に推薦してもらうという賭けに出るが、その時初めてこの400年後の世界では魔法文明がどういうわけか著しく衰退していて、エフタルが前世から引き継いだ魔法が最強レベルになってしまっていることに気付く。

その後、エフタルはトラブルを避けるために自分の強大な魔法力は隠すようになり、フレイザーによる剣術の訓練に真面目に付き合うようになった。そもそも前世から引き続き努力家の性分のエフタルは、剣術を極めることにも興味が湧いてきていた。そうして隠れて魔術の研鑽も深めつつフレイザーの指導のもとで剣術の腕も磨いていったエフタルは、士官学校の入学内定も勝ち取ることが出来た。その報告のためにフレイザーや母親と共にオルコット公爵家の本家を初めて訪問したエフタルは生まれて初めて父親であるオルコット公爵に会うが、公爵はひどいクズ男であり、長男と決闘をさせてエフタルを長男にボコボコにさせて調教しようとする。そういうところで今回のお話は終わり、次回に続きます。

 

 

うちの弟どもがすみません

第2話を観ました。

今回はまず学校で源が女子たちに結構人気があるということを糸が知り、姉として誇らしく思い、源に「自分の魅力に自信を持った方がいい」と助言します。だが源は糸にそんなことを言われたのがちょっとムカついたようで「俺のことを本当に分かってくれる奴なんて1人いりゃ十分なんだよ」「覚えとけバ~カ」と悪態をつく。おそらく糸のことを念頭に置いての発言だったみたいなんですが、糸は「もしかして源には特定の彼女がいるのではないか」と勘違いし、弟の洛と一緒に源のバイト先のファミレスに行き、源の監視を行う。

すると年上の女性店員の人と源が親しそうにしているのが見えて、やはり彼女がいるのだろうかと思えた。洛は「源が誰かのモノになってヤキモチとか焼かない?」とからかって聞いてくるが、糸は「いつも家族のために頑張ってる源のことを大切にしてくれる人がいたら嬉しい」と思う。源がいつも自分のことを後回しにして糸や他の家族のことを優先してばかりいることが糸にはちょっと歯がゆかったからです。

またクラスの女子たちも「源がバイト先の成人女性と怪しい関係」と心配していたので、糸もちょっと心配になり、日曜の朝から源が1人で何処かに出かけていくのを洛と類と一緒に尾行します。するとバイト先の年上店員の女性が現われ、しかも幼女の娘を連れている。尾行もすぐにバレてしまい、源に「こうなったらお前らにも来てもらおう」と連れていかれた先はフリーマーケットであった。源は時々こうやってバイト先のママさんパートの人に頼まれて夫が手伝えない時の代役でフリーマーケットの手伝いをしているとのことでした。

糸たちは尾行していた罰としてフリーマーケットの手伝いをさせられることになったが、尾行していた理由を源に問われた糸は「クラスの女子たちが心配してたから」と言う。それに対して源は「俺なんかの噂して何が面白いんだ?」と自分がモテていることに相変わらず無関心な様子。しかし、それを聞くと糸は源がそうやっていつも自分自身のことを無造作に扱っていることに腹が立ってくる。たとえ源本人の口からであっても、そんなふうに源のことが軽んじられるのは悲しかった。それで「そうやって源が持っている良いところをどうだっていいみたいに言われると姉として悲しい」と心情を吐露する。源はちょっと嬉しそうに「お前ってホント生意気」と言うが、糸は自分の気持ちがちゃんと源に伝わっているか分からず困惑します。

源はむしろ糸の方が自分の良さを分かっておらず自分よりも家族を優先してばかりで危なっかしいと思っているので「生意気」だと思ったのですが、糸の方もどうしてこんなことで自分は源に対して苛立っているのだろうかと考え「私は源のことを大事にしたいんだ」と気付く。そして、それはあくまで「姉バカ」なのか、それとも違うのか、ちょっと困惑するのでした。

続いて後半パートは話が変わって、前回のラストで突然持ち上がった成田家の父親の勲の北海道転勤問題。勲は自分1人で北海道に行くと言うが、新婚の母親のさほはやはり夫と離れるのは寂しい様子。それで糸は父と母が一緒に行くべきだと言い出す。だが勲は年頃の男子ばかりの家に糸を1人生活させるわけにはいかないと心配し、やはり自分1人で北海道に行くと言う。それでも糸が譲らないので、源がそれなら両親と糸が3人で北海道に行けばいいと提案する。

糸は自分が源から家族として不要だと言われたように感じて腹を立てます。ただ源としても両親には一緒に暮らしてほしいと思っているので、勲が糸のことを心配している以上、糸を両親と一緒に行かせるのが最善だと判断したまでであり、別に糸のことを不要だと思っているわけではない。それに勲が「年頃の男4人と同居」という点を心配していたのは源も気になるところではあった。もともと糸は母の再婚相手に連れ子がいることを知らなかったということは源も知っていたので「糸は本当は俺たちと一緒に暮らしたがっていないんじゃないか」「本当は両親と3人で暮らす普通の生活をしたいんじゃないか」という引け目を少し感じていたのです。

だから源は糸が意地になって「私はこの家を出ていかない」と言っているだけだと思い、糸の背を押してやるつもりでワザと悪役を買って出て半裸で糸に迫って「俺ら所詮は他人同士」「本当の家族になれるわけない」と言って身の危険を感じさせようとする。だが糸は「本当の家族になれるはずない」という源の言葉を聞いて悲しくなる。源が本当の家族になろうとしてくれていると嬉しく思っていたからです。

その後、糸と源はいがみ合ったまま生活を送りますが、源は内心では「俺たちに同情して糸が自分の気持ちを押し殺して無理してこの家で暮らすよりも、このまま嫌われて別居になった方がいい」と思っており、一方で糸は内心では「確かに源の言う通り私たちは他人同士が家族をしてるだけ」「それなのに私だけ本当の家族のつもりで空回りして迷惑をかけた」と反省しており、互いに想いがすれ違っていた。

そうして両親が一緒にとりあえず北海道で住む部屋の下見に行くことになり、糸も住む可能性があるので一緒に下見に行くことになった。だが空港で飛行機に乗る前に、糸は源が自分に「両親と3人での普通の暮らし」をさせてくれようとしているのではないかと気付き、それは今の自分には無用の親切に思えた。何故なら皆と暮らすようになってから気付いた、糸が本当に欲しかった「普通の暮らし」というのは「いつでも誰かが傍にいることが普通な家族」だったからです。そうして糸は飛行機には乗らずに成田家に戻り、ちょうど空港に行って糸に謝ろうとしていた源と玄関で鉢合わせ、結局、今まで通りに成田家で暮らすことにしたのでした。そういうところで今回のお話は終わり、次回に続きます。

 

 

乙女怪獣キャラメリゼ

第2話を観ました。

今回は黒絵が大怪獣ハルゴンに変身してしまった翌日の朝、その事実を母親に教えられた黒絵がショックを受けて登校する場面から始まります。学校に行くと新汰が登校してきていなかった。なんでも昨晩の怪獣騒動の時に怪獣の傍にいて怪我をしたとのこと。黒絵は自分のせいで新汰が怪我をしたのだろうかと不安になり、クラスの新汰ファンの女たちに新汰の怪我の状況など詳しく教えてもらおうとするが、逆に昨晩黒絵が新汰と一緒に居たことを非難されたりして何も教えてもらえない。

それで黒絵は新汰のことが心配でたまらなくなる。いや怪我の心配だけでなく、無性に新汰に会いたくなってくる。そこに新汰が遅れて登校してきて、黒絵は嬉しくなり新汰のもとに駆け寄ろうとしますが、母親に「発情して怪獣になったのかも」と言われたことを思い出し、自分がこんなに無性に新汰に会いたくなっているのは「発情」であり、もしもっと新汰に近づいてしまったらもっと「発情」して昨晩みたいに身体が熱くなって怪獣に変身してしまうんじゃないだろうかと怖くなる。

それで立ち止まって躊躇していると、新汰に別の可愛い巨乳の女生徒が駆け寄ってきて、やけに新汰と親し気にしている。それを見て黒絵は新汰の「彼女」だと思う。学校イチのモテ男なのだから彼女がいて当然なのだ。むしろこれで発情して怪獣に変身しなくて済むから好都合。これで良かったのだと自分を納得させ、黒絵は自分を見つけて笑いかけて近づいてくる新汰に「来るな!」「私に近づくな!」と言い捨てて立ち去る。教室でも新汰とは隣の席だが目を合わせないようにした。

黒絵はこれまで身体の一部が怪物化することはあっても、あんな大怪獣になったことは一度も無かった。それは新汰と話すようになって今まで感じたことのなかった感情を感じるようになったからだった。それが「発情」や「恋愛」であったとしても、こうして新汰に彼女がいることが分かった以上、もう自分はあんな感情になることは二度と無いと黒絵には思えた。それだけ黒絵にとって新汰は特別な相手だったのだ。だからもう自分は二度と発情しないだろうし、二度と大怪獣になることはない。これで良かったのだと黒絵は思った。

しかし朝に新汰と親し気にしていた「彼女」と思われる女子が放課後に教室にやってくるのを見て、新汰と2人で一緒に下校するのだろうかなどと考えると黒絵はモヤモヤしてしまい、その感情の高まりのせいなのか怪獣の尻尾が生えてきてしまう。慌てて下校したが夜になっても尻尾は引っ込んでくれないで困ってしまう。更に自宅マンションの近くの運河脇にモスラの幼虫っぽいものが出現し、もしかして自分が怪獣を呼び寄せてしまったのだろうかと慌てて降りて近づくと、それはなんとモスラの着ぐるみを着て寝転がっている女子であり、しかもそれは新汰の「彼女」の子であった。

実は彼女は友里真夏という名で大の怪獣好きであり、ハルゴンに会いたくて運河の傍で手製の怪獣型寝袋で泊まり込みをしていた。新汰の彼女などではなく、今朝は新汰が「ハルゴンに遭遇して怪我をした」と聞いて、ハルゴンの話を聞きたくて登校してくるのを待って食いつき気味に話しかけていただけだったのだ。また、放課後に教室にやってきたのは実は黒絵に会いに来ていたそうだ。新汰から話を聞いて「黒絵もハルゴンに遭遇していたようだ」と知って、黒絵からもハルゴンの話を聞こうとして教室に行ったのだが、黒絵が急いで下校していったので話を聞くことが出来なかったのだという。

その真夏の話を聞いて黒絵はその変態っぷりに呆れますが、ハルゴンに会えるまでずっと野宿するという真夏にちょっと同情して「しばらく現れないと思う」と教えてやる。すると、真夏はどうして黒絵にそんなことが分かるのかと不審に思い、新汰が「怪獣が現れる前に黒絵が急に走り去った」という話を聞いていたので、黒絵のことを「ハルゴンとテレパシーで心を通わせ合っている巫女」だと思い込んでしまう。黒絵も怪獣だとバレるよりはマシだと思い、調子を合わせることにした。

翌日から真夏はハルゴンとの接点として黒絵にやけに親し気に接してくるようになり、そうして一緒に居るうちにすぐに黒絵が新汰のことを意識していることに気付き、恋のキューピッド役を勝手に買って出て、取り巻きの女子たちに囲まれている新汰に向かって「恋人はいますか?」と質問する。すると新汰は「いないよ」と答え、続けて「でも好きな子はいる」と言って黒絵の顔を見つめる。それによって黒絵はまた尻尾が大きくなってしまい、慌ててその場を逃げ出してしまう。

その後、嫉妬した新汰の取り巻き女子たちによって黒絵は体育倉庫に閉じこめられてしまい、「南君があんたみたいな根暗ブスを好きになるはずがない」と悪態を吐かれて更に感情が高ぶって尻尾が大きく伸びてしまい、もう服で隠せなくなり、もし体育倉庫に誰かが来たら正体がバレてしまう危機的状況となる。一方で取り巻き女子たちが黒絵を監禁したことを知った真夏は「ハルゴンの巫女の赤石さんを傷つけたらハルゴンが怒って暴れ出す」と思い込み、取り巻き女子たちに「命が惜しければ今すぐ赤石さんを解放しなさい」と迫る。そして新汰はそのことを知って、自分が他人に嫌われるのを恐れて八方美人に振る舞ったせいで黒絵が傷つけられていたのだと知り、周囲の人間たちに嫌われても黒絵を好きだという気持ちを貫こうと決意する。

そうして新汰は体育倉庫に行き扉を開けようとするが、黒絵はそれを拒む。それで新汰は扉越しに黒絵のことを好きだと告白し、黒絵はその新汰の真っすぐな気持ちに応えなければいけないと覚悟を決め、扉を開けて尻尾の生えた自分の姿を見せて、自分も新汰のことが好きだと伝え、でもそれでもこんな身体だから好きになってもらうことは出来ないのだと打ち明ける。そうして全てを諦める覚悟でこれまで隠していた自分の本当の気持ちを全部曝け出したことで黒絵の心はようやく落ち着きを取り戻して、尻尾は引っ込んでいき、新汰は暗い体育倉庫で結局よく尻尾は見えず、単に黒絵が「自分のことが嫌い」と言っているのだと誤解し、「俺が好きなところを見つけて教えてあげるよ」と、まるで交際開始みたいなことを言いだす。

そうして新汰は黒絵のカバンを取りに一旦体育倉庫を離れますが、新汰の言葉を聞いて黒絵の心は再び激しく高ぶってしまい、大怪獣ハルゴンに変身してしまい体育館を破壊し、取り巻き女子たちは真夏の予言通りにハルゴンが復讐しに来たと思い込んで逃げ惑い許しを乞う。そうして黒絵は「やはり私には普通の恋愛はムリだ」と思いつつ、新汰から貰ったこの感情を大切にしたいと思う。そういうところで今回のお話は終わり、次回に続きます。

 

 

いびってこない義母と義姉

第1話を観ました。

この作品はウェブコミック配信サイトで連載中の漫画が原作のコメディです。内容は「いびってきそうな義母と義姉がいびってこない」というギャップで笑わせるコメディの繰り返しであり、やってることは非常にシンプルなんですが、天丼ギャグというやつで、とにかくもう展開がミエミエのオチをひたすらしつこく繰り返すことで笑えてくるというやつです。その笑いを増幅しているのがやたらド派手で大袈裟な演出や演技であり、今回はそうした面白さが炸裂していましたね。

まず冒頭は中村美冶という薄幸そうな少女が病弱な母親と2人で貧しい暮らしをしている様子が描かれる。時代設定は大正期から昭和初期ぐらいという感じでしょうか。美冶は病弱な母親に代わって家計を支えるために外で力仕事をしたりしている様子で学校なども行っていないようです。しかし母親が死んでしまい、母の唯一の身寄りである母方の祖母も美冶を引き取る余裕も無いようで、美冶は父親の家に引き取られることとなった。

母親は鴻倉という大金持ちの妾であり、それで美冶が産まれたのだが、父親には正妻がいて、その娘も2人いる。美冶の母は妾の立場なので本家に出入りも遠慮しており、美冶も母親も正妻のことは「奥方様」と敬っていた。奥方様は美冶にとっては義母、その娘2人は美冶にとっては義姉にあたるが、もちろん妾やその娘のことを面白く思っているはずもなく、美冶も母もこれまでは無用に刺激することを恐れて接点は全く持ってこなかった。しかし母の死によって他に行くアテもない美冶は本家の奥方様や義理姉様たちの世話になるしかなくなってしまった。

「奥方様もお嬢様方も妾の子である私など憎いはず」「どんな仕打ちも受け入れましょう」と内心覚悟を決めながら本家に行き、義母の鴻蔵てる、義姉の鴻蔵まりか、同じく義姉の鴻蔵ありさの3人の前に参上して土下座した美冶であったが、まりかとありさは「何だか臭いわねぇ」「豚と暮らすなんて願い下げよ」とさっそく意地悪なことを言ってきたかと思いきや、美冶を風呂に入れて身体や髪を丁寧に洗ってくれて、美冶の髪型や服装をどうするかを巡って姉妹喧嘩を始めるという予想外の展開となり、美冶は唖然とする。

しかし、そこに威圧感たっぷりの邪悪なオーラをまとって義母のてるが現われて、美冶の寝床の話をし始める。「ちょうど蔵にスペース空いていてね」と不気味な笑顔でてるが言うのを聞き、美冶は「やはり妾の子は本邸に部屋すら与えられず蔵の一角で寝ることになるのだろう」と覚悟する。しかし、てるは父親の私物を本邸内の空き部屋に詰め込んでいるものを蔵の空きスペースに移動すれば美冶の居室を作れるので「皆で運ぼう」という提案をしに来ただけであり、凄くイイ人だった。

もしかして「正妻や本家のお嬢様たちが妾の子である自分のことを憎んでいるはず」というのは自分の思い込みだったのだろうかと思う美冶であったが、むしろやたら親切にされると申し訳なく思えて恐縮してしまう。さっそく美冶の部屋を作るために父親の私物を運び出す作業に取り掛かるが、まりかとありさはやたら張り切っている。その部屋にあった父の私物は大部分が書籍であったが、まりかとありさはすぐに作業をサボって本に没頭し始め、美冶に勧める本の好みを巡ってまた姉妹喧嘩を始める。

また美冶が簡単な読み書きしか出来ないのでこれらの本を読んだことがないと言うと、無学だと嫌われるかと思いきや「これからこれらの本の素晴らしさを知ることが出来るなんて良いこと」と異常なポジティブ思考で褒めてくれる。また美冶が簡単な読み書きしか出来ないのは学校に行けていなかったせいだと知ると、美冶に勉強を教えようと張り切る。もうこのへんに来ると、美冶が「イビられるのでは?」と身構えて、実際は姉たちがイビらないというオチが予想がついてくるが、天丼ギャグなのでしっかり笑える。

更にまりかが本のページで指の先を切ってしまい少し血が出たので美冶がハンカチを差し出すと、そのハンカチがボロくて、さすがにボロすぎることをまりかがツッコむと、母から貰ったもので古いものだと美冶が謝る。するとまりかは「母の形見のハンカチ」だと思い感動の涙を流して「バカ!大事にしなさいよ」と叱り、血が付いてしまったので焦る。それに対して美冶が「もう古いので捨てようと思っていた」と言うと、義母のてるが現われて「本当は御母堂との想い出の詰まったチーフを捨てたくないのでしょう?」と聞いてくる。

美冶は確かに母との想い出のハンカチを捨てたくはなかったが、妾の子である自分にここまでよくしてくれている義母や義姉たちの手前、生母の遺品にあまり執着するのは失礼にあたると思って遠慮する。だがてるは「大事なものは幾つあってもいい」と寛容な姿勢を示し、刺繡で生地の補強をしてくれてハンカチは綺麗に復活したのでした。

そうして部屋の片付けは終わりましたが、部屋の埃のチェックをしたてるが難しい顔をしているので叱られるのかと思いきや、掃除をした後は埃っぽいので今晩だけは美冶は客間に布団を敷いて寝るようにと気遣ってくれた。ところがこれまで狭い家で母と並んで寝ていた美冶は広い部屋で1人きりで寝るという状況に寂しくなってしまい眠れなくなってしまう。一旦トイレに行こうと思って客間を出ると、美冶がトイレの場所が分からなくて難儀するだろうと見越していたまりかとありさの2人が待ち構えていて、3人でトイレに行くことになった。

それで美冶は一緒に寝てほしいと頼みたくなるが、そんな図々しいことは言えないと思い、結局何も言い出せず2人と別れるが、2人は「本音を話せない子は嫌いだわ」と不機嫌になってしまう。焦って美冶は謝ろうと思って追いかけるが、2人は布団や枕を持って戻ってきて「1人が嫌ならハッキリそう言いなさい」と、美冶と一緒に寝ると言ってくれる。更にトランプやお菓子まで持ち込んで深夜の女子会となる。

それで美冶が「お嬢様、ありがとうございます」と笑顔で言うと、まりたとありさは「お嬢様」という呼び方を止めるようにと言い、「まり姉ちゃん」「あり姉」という呼ぶようリクエストされ、美冶は2人の義姉をその呼び名に「様」を付けて呼ぶことになった。すると、そこに隠し扉から突然にてるが出現して、美冶はつい、てるを「お母さま」と呼んでしまう。するとてるが「お前にそう呼ばれる筋合いはありません」と冷たく言うので、美冶は調子に乗ってしまったことを反省し平身低頭して謝る。だが、てるは「お前のお母さんは、女手ひとつでお前さんをここまで育てた御母堂です」「無理に思い出を上書きする必要はありません」と凄くちゃんとしたことを言う。その上でてるに「どうしても呼びたければ、マミーと呼びなさい」とリクエストされたので、結局は美冶はてるを「マミー」と呼ぶことになったのでした。

ところが翌朝、母方の祖母が鴻蔵家にやってきて美冶を引き取りたいと言ってきた。「庶民が名家の暮らしに馴染めるはずがない」「美冶がいては鴻蔵家に迷惑をかけてしまう」という祖母の言葉を聞き、美冶は自分のような存在が居ては義母や義姉たちの迷惑になると思い、やはり鴻蔵家を出た方がいいのだろうかと考える。だが、まりかとありさが「お断りよ!」と割って入り、てるに「お前はどうしたいんだい?」と問われて、美冶は「私はこの家で暮らしたいです」「迷惑はかけないよう勉強も頑張ります」とキッパリ答える。それに対して、てるは「それは違います」と美冶の考えの間違いを指摘する。「人間同士、共にいれば迷惑をかけあうのは当然」「それでも共に居たい間柄こそ大切になさい」と諭してくれる。ちなみに祖母は美冶を馴染の商家に年季奉公に出すつもりだったようです。そうして改めて美冶の歓迎会をしたところで今回のお話は終わり、次回に続きます。

2026年夏アニメのうち、7月9日深夜に録画して7月10日に視聴した作品は以下の8タイトルでした。

 

 

スーパーの裏でヤニ吸うふたり

第1話を観ました。

この作品は月刊コミックガンガンで連載中の漫画が原作であり、ヒューマンドラマだそうです。小さな商事会社の支社で主任を務める、仕事は出来るが冴えない中年サラリーマンの佐々木が地元のスーパーのレジ打ち店員の山田の笑顔を心の支えとしており、ある日、スーパーに寄ると山田の姿が無かったので外で煙草を吸おうとするが通行人の目が気になって路上では吸いづらい。するとスーパーの裏にある従業員用の喫煙所から派手な印象の私服の女性店員が声をかけてきて、一緒に喫煙所で煙草を吸わせてもらえた。彼女は田山といい、佐々木が山田を狙っているのではないかと疑っていた。それで佐々木がただ笑顔を心の支えにしているだけだと説明すると田山は安心したようで、佐々木のことを信頼してくれた。だが実は田山はオフ時の山田の姿であったのだが、そのことに佐々木は気付いていない。そういう感じの第1話だったんですが、なんだか「おっさんの日常系」という感じで、あんまり興味が湧かなかった。そういうわけで1話切りさせていただくことにします。

 

 

BanG Dream! ゆめ∞みた

第4話を観ました。

今回はまず、あられとののかのコラボが決定し、ミュータイプのバンド練習にもあられは前向きになり、あられにとっては全てが上手くいき始めたように思えてきた。そんな中、ユノは先日出会ったクレマチスが中学時代にあられと何かがあったっぽいのであられに話を聞いてみようとするが、結局は躊躇ってやめてしまう。そして独自にあられやクレマチスが中学の時に所属していたグループ「ららららガールズ」の炎上騒動について調べ始めます。

そうしてあられの唄ってみた動画が久しぶりにアップロードされて、ののかのギターとのコラボが披露されると、それを聴いたクレマチスこと「峰月律」はショックを受ける。ここから律の回想シーンとなる。律があられと出会ったのは小学4年生の時で、大人しかった律は明るく元気なあられに憧れて仲良くなった。律にとってあられはいつも眩しくて光であった。しかし中学は別々になってしまい律は寂しく思っていたが、あられが「唄ってみた動画」を「えれあ」という名前で上げていることに気付いて連絡をとり、「ららららガールズ」という動画配信のグループにあられが誘われてると聞き、自分も変わりたいと思って一緒に参加することにした。ただ律は唄うのは苦手だったのでギターで参加することになり「クレマチス」というハンドルネームでららららガールズで活動することになった。

そして、ららららガールズは人気が出て事務所にも所属するようになったが、リーダーだった高校生の歌美は、あられ、律、そしてビオラという3人の中学生メンバーが芸能人みたいに振る舞ってトラブルに巻き込まれるのを避けるためにファンと接するのを制限したり、動画の数もあまり増やそうとはしなかった。そうした歌美の方針にビオラは不満そうであったが、その後、突然に歌美がららららガールズを脱退し、ビオラが新リーダーとなり、事務所の方針に沿ってどんどん動画を上げていくようになった。そしてビオラはファンが喜ぶようにメンバーのキャラ付けを明確化していき、例えばあられは「天然おバカさん」で、律は「優等生」ということで売り出していくことになった。

だが、あられはその方針にはあまり従わずあくまで自然体に振る舞っていたのでビオラはあられのことを邪魔に想うようになった。そうして突然にあられの炎上騒動が起きた。あられの身勝手な言動の動画が拡散されたのだが、それらは本来はあられが何の問題も無い会話をしている映像素材を意図的に編集して身勝手なことを言っているように見せるフェイク動画であった。しかも公開されていない素材も使われており、内部の者による犯行も疑わしかった。

おそらくビオラの仕業なのだろうけど、ビオラはまるで自分たちがあられのせいで被害を受けたかのように狼狽し、暗にあられを責めるような態度をとったので、あられは責任を感じてららららガールズを去っていった。律はビオラの仕業だと疑っていたにもかかわらず、「優等生」というキャラ付けが無ければ無個性な自分には何も残らないとビオラに恫喝されてあられを見捨ててしまった。その後、ビオラはららららガールズを解散して、新たなグループを作り、律もそれについていった。

そんな自分をクズだと律は思っている。でもユノに出会って励まされてから、出来ればあられに謝ってもう一度一緒にやりたいと思うようになっていた。そんな時、偶然に路上であられと再会した律は「あの時、助けられなくてごめんなさい」と泣きそうな顔で謝るが、あられは自分が律に迷惑をかけて申し訳ないと思っているので、どうして律の方が申し訳なさそうにしているのか分からず混乱し、律の差し出した手を「もう無理だよ!」と払いのけて逃げ出してしまう。そういうところで今回のお話は終わり、次回に続きます。

 

 

メビウス・ダスト

第1話を観ました。

この作品はオリジナルアニメなんですが、あの「プロジェクト・アニマ」の企画の第3弾なのだそうです。「サクガン」と「魔法使いになれなかった女の子の話」という悪名高い作品を送り出したあの企画です。あんまりそういうカテゴライズで最初から偏見の目で見るのは好きじゃないんですけど、やっぱり気になってしまう。それで1話を見てみたんですけど、隕石の落下によって特殊能力を得た少年少女たちが街中でゲーム感覚でバトルを繰り広げるという感じの話でした。動画工房のバトルアニメというので作画的にもちょっと期待していたんですが、バトルはショボいし、動画工房なのにキャラデザが全然良くない。話も微妙だし、普通にCランク評価でいいんじゃないかとも思ったが、やっぱり「アニマ」企画ということで、この先も期待は出来ないだろうと思えて、もう別に1話切りでいいんじゃないかと思いました。

 

 

ワールド イズ ダンシング

第2話を観ました。

今回は鬼夜叉が物思いに耽る場面から始まります。前回のラストであばら家で何か得体の知れない者の舞を見て以来、鬼夜叉は数日そのことに心を奪われていた。あの舞を舞っていた者は得体の知れない妖怪のように見えたが、その形は人間の形であった。そして、その舞を見て鬼夜叉は「良い」と思った。それが問題なのだ。

鬼夜叉は幼少時から父親の観阿弥から厳しい舞の指導を受けていた。世に猿楽師は多いが、観阿弥はもともと滑稽な芸は主体の猿楽に舞の要素を多く採り入れる独自の工夫を凝らしており、特に舞は厳しく指導する。それゆえ息子の鬼夜叉も幼少時から厳しい舞の稽古を受けているが、それがあまりに厳しいこともあり、またそのお蔭で父親に肉親らしい愛情を注いでもらった記憶も無いことから、舞が嫌いであった。それゆえ自分の舞のことも好きになれず、上手く踊れている気もしない。そんな嫌々踊っているのだから実際あまり良い舞ではなかったのであろう。父に舞を褒めてもらったこともない。だからますます嫌いになる。

そんな悪循環を繰り返すうちに鬼夜叉は「そもそも人間には舞は向いていないのだ」という奇妙な考え方に至った。父はやたらと舞の形をしっかりするようにと指導するのだから、つまり「良い舞というのは形の良い舞のことなのだろう」と鬼夜叉は考えた。魚は泳ぐための形をしているから上手く泳げるし、馬は駆けるための形をしているから上手く駆けることが出来る。だが人間は舞うための形をしていない。だから上手く舞えるわけがないのだ。そう考えて「だから自分が上手く舞えないのは仕方のないことなのだ」と鬼夜叉は自分を慰めた。

しかし、そうなると新たな疑問が生じる。「舞うための形をしていないのに、どうして人は舞おうとするのだろうか?」という疑問です。魚は駆けようとしないし、馬は泳ごうとしない。でも人間は舞おうとするし、人間の舞いを見て楽しもうとする。だから父も猿楽で舞うし、息子の鬼夜叉に舞を教えようとするのだ。この疑問の答えを見つけなければ鬼夜叉の悩みは終わらない。そんな時に先日のあの得体の知れない者の舞を見た。それを鬼夜叉は「良い」と思った。

舞うための形をしないはずの者の舞を見て「良い」と感じたということは、「良い舞というのは形の良い舞である」という考え方は間違っていたのではないかと鬼夜叉は気付いた。「形」は重要ではないのだ。「形」ではない何か別の要素が「良い」と思わせたのであり、それが何なのか答えを見出すことが出来れば、「人はなぜ舞うのか?」という疑問への答えにも辿り着けるかもしれない。そして、もしかしたら自分の舞も「良い」ものになるかもしれない。そう鬼夜叉は考えた。

そこで「形の良くない者でも良い舞を踊れるのかもしれない」と思って、足が悪くて踊れない石也や道行く人々に適当に声をかけて舞ってもらったりしたが、「良い」と思える舞を見ることは出来なかった。こうなったら再びあのあばら家に行くしかないと思い、思い切って石也やコガネと一緒にあばら家を訪ねると、そこに居たのは妖怪ではなく、ただの白拍子の女であった。白拍子は不健康そうな様子であり、この時代の白拍子の多くがそうであったように遊女も兼業しており男性相手に身体を売って生計を立てていたが、客の程度も低く、支払いもお金ではなく野菜なんかでの支払いのようだった。

かなりドン底の暮らしをしている様子であったが、鬼夜叉に頼まれると舞を舞ってみてくれた。しかしあの日見た時のようには鬼夜叉はそれを見て「良い」とは感じられなかった。それで毎日のように白拍子のもとに通っては舞を見せてもらったが、やはりあの時のように「良い」と思えることはなかった。彼女の舞は確かに上手いとは思えたが、体力が無いためかだいぶ不安定であったし、何よりあの日見た舞とは根本的に違っていたのだ。このままでは「良い」というのが何なのか分からないままとなってしまい、自分の舞も「良い」ものとならないと思い、鬼夜叉は焦った。

一方、ここでその白拍子の心の内が描かれる。彼女の部屋の床に置いてある器には白い百合の花が生けてある。その白い百合を見つめて彼女は以前の出来事を思い出す。それは白拍子の仲間が「将軍様の前で舞うことになった」と報告に来た時のことだ。彼女も健康ならば一緒に舞えたはずであった。しかし既に結核の病に罹っていた彼女は仲間と一緒に将軍様の前で舞うことはなく、遊女としてつまらない男たちの慰み者にされる日々を送っている。

もちろん仲間達とて、一度将軍様の前で舞うことが出来たからといって栄耀栄華が約束されるわけでもない。苦しい生活は変わらないだろう。でも一度でもそのような晴れ舞台を経験することが出来たことは誇りとなるだろう。一方で彼女はそのような晴れ舞台を経験することなく病で朽ち果てていこうとしている。そんな仲間達と自分の格差を考えると彼女の心はやりきれなくなっていく。

ここで彼女の回想シーンで仲間の白拍子たちは手に白い百合の花を持っている。実際に持っていたのであろうから、彼女も器の中の白い百合を見てそのことを思い出したのであろうけど、これは象徴的意味合いの演出です。白い百合の花言葉は「純潔」「無垢」「栄華」「誇り」など。まぁ純粋に美しいものというイメージです。一方で、そうした仲間達のことを思い出し羨ましく思い、自分の惨めな境遇を想って彼女が流した血の涙が器の白い百合に流れ落ちて、その花びらを赤く染めていき、赤い百合へと変えていく。それは彼女が結核で喀血した血とイメージが重なります。赤い百合の花言葉は「虚栄心」です。つまり赤い百合は彼女の「私も晴れの舞台で舞いたかった」「虚栄心が満たされないまま朽ちていくのが口惜しい」というどうしようもない状況におけるやるせない執着心を表している。

そんな彼女が鬼夜叉が1人で訪ねてきた際に「今日はあんたの舞を見せてほしい」と言ったところ、鬼夜叉は「私には才能が無い」「私は私の舞を良いと思えない」と言って断り、「良い」というものが何なのかも、人が舞う理由さえ分からないと愚痴る。そして白拍子の舞を見た時に一度だけ「良い」と思えたので、あの舞をもう一度見られれば「良い」というものが何なのか分かるような気がするのだと、心の内を明かす。

すると白拍子は鬼夜叉の言葉を聞き、「私には何も無い」と鼻で笑う。「良い」といえるものなど自分には何も無い。自分の舞にもそんな価値など無いことは彼女も分かっている。だから鬼夜叉が言ってることはワケが分からなかった。ただ、何も無いからこそ得られるものはあると彼女は言う。ここで彼女は床に落ちた赤い百合の花びらを握りしめて「人として生きるために舞う」「私たち芸人にはそれしか道がないから」と叫ぶ。「何も無い」という絶望的な人生のどうしようもなく満たされないやるせない気持ち、そういう執着心こそが人間として生きることそのものであり、それを吐き出すために自分は舞うのだと彼女は言う。それが「良い」などとは彼女は思わない。ただ、それこそが芸人として生きてきた自分がこの世で得たものなのだと彼女はこの時、自覚したのだ。

そして彼女は鬼夜叉に向かって「才能が無いなんて笑わせるな!」「あんたには身体があるじゃないか!」と怒鳴る。人間の身体は確かに舞うために最適の形をしているわけではない。それでも人間は舞う。人間だけが舞う。そんなことは当たり前なのであり、人間は舞う形をしているから舞うのではない。舞う才能があるから舞うのではない。人間だけが「心」があるから舞うのだ。もっと厳密には「執着心」「煩悩」と言うべきか、つまり「心」があるゆえに「苦しみ」が生じる。その苦しみを発散するためには「舞うしかない」のだ。そのために身体を使うだけのことなのだ。死んで身体を失えば煩悩の苦しみからも解き放たれるのかもしれない。しかし生きて身体を持っている間は、苦しみはつきまとい、その苦しみを発散させるために身体を使って舞うしかないのだ。それが「人はなぜ舞うのか」の答えでした。

そうして白拍子は激しく咳き込みながら鬼夜叉をあばら家から追い出し、1人であばら家の中で赤い花びらと共に鬼気迫る舞を踊る。それを鬼夜叉は外から覗きながら目を奪われる。それは鬼夜叉が以前に「良い」と思った舞そのものであった。あの時も彼女は日々の苦しさの中でやるせない気持ちに突き動かされ、その苦しみを舞にぶつけていたのだ。それをたまたま鬼夜叉が見たのだが、改めて鬼夜叉がやってきて「舞ってみてほしい」と言われた際には彼女も普通に白拍子としての舞を披露していただけだったので、そうした「魂のダンス」のようなものは見せていなかったし、そもそも彼女もそんな舞は無意識に踊っていたものだったのでしょう。今回は鬼夜叉との問答でどうしようもなくやるせない気持ちになったので1人で舞にその感情をぶつけ、それを再び鬼夜叉が見ることになったといえる。

その結果、鬼夜叉の舞は変わった。人は舞は形や才能で踊るものではなく、心にある想いを身体を使って表現するのだと理解した結果でした。そうして父の観阿弥にも初めて舞を「良いぞ」と褒めてもらえた。そこで石也に「お礼を言いに行きましょう」と言われて鬼夜叉は白拍子の家に行くことにした。あの日以降、白拍子を怒らせてしまったと気がひけて鬼夜叉は白拍子の家に行けていなかったが、行くことにした。だが途中で団子屋でご機嫌の白拍子と出会い、事情を聞くと、観阿弥から鬼夜叉に舞を教えたお礼のお金を貰ったのだという。

観阿弥は鬼夜叉が白拍子の家に通っていることを把握しており、舞について学ぶためになると思い黙認していたようです。そうして鬼夜叉の舞が見違えるほど良くなったので、お礼の金を払ったようです。しかし、そうして満ち足りた顔をしている白拍子を見て鬼夜叉は我を失ってしまった。彼女は「何も無い」という苦しさがあったからこそ「良い」舞を踊ることが出来た。しかし満ち足りてしまうと、もう「良い」舞が踊れなくなってしまうのではないか。そうなれば、もう「良い」が分からなくなってしまうのではないか。そんなふうに鬼夜叉は焦ってしまったのだ。

それで鬼夜叉は白拍子から金の入った袋を奪い、家に駆け戻ると観阿弥にその金を叩きつけて非難する。すると観阿弥は「お前は白拍子を舞わせたのだろう」「芸には代価を払え!」と怒鳴りつけ、暴れる鬼夜叉は倉に叩き込まれてしまい、その後ようやく我に返って、白拍子に酷いことをしてしまったと反省するが、そこにコガネがやってきて白拍子が死んだことを知らされる。

おそらく死期がちょうど来ただけであり、鬼夜叉に金を奪われたので死んだというわけではないのでしょうけど、鬼夜叉のお蔭で最悪の気分で死んだのだとは思われる。鬼夜叉は自分のせいで白拍子が死んだと思い大いに悔やみ、白拍子のために何かを償いをしなければならないと苦悩する。そして白拍子が「一度だけでも華やかな舞台で舞えたなら」「一輪だけでもそんな花が私にあったなら」と言っていたことを思い出し、自分が白拍子の代わりに舞おうと決意する。

人間にとっての舞とは「自分の苦しみを身体を使って表現するもの」である。だが、ここで鬼夜叉は「自分の身体を使って白拍子の苦しみを代わりに表現して舞おう」と考えたのだ。ここで白拍子が言っている「そんな花」というのは「赤い花」ではなく「白い花」であり、「華やかな舞台」というのは仲間達が舞ったという「将軍様の前」ということです。つまり「苦しみを吐き出すために1人で踊る」のではなく「将軍様の前で純粋な美を披露する」ということになる。

鬼夜叉は自分がその白拍子の願いを代わりに叶えてやることで白拍子のこの世への未練を解消して魂を浄化、鎮魂して、白拍子があの世で幸せになれるようにしてやろうとしている。そのために来る観世座の熊野での将軍の御前での猿楽能の場で、自分の見た白拍子の舞を披露しようとしているのだ。だからこれは単純に「将軍様の前で綺麗な舞を披露する」というのとは意味が違う。あの白拍子の「赤い花」に象徴される「苦しみ」や「執着」に満ちた舞のエッセンスを、鬼夜叉の身体を使って舞うことによって「白い花」に象徴される「純粋な美」に昇華させるということなのです。

実際、ここで鬼夜叉は白拍子の遺体の前でその約束をしながら舞ってみせているが、それは白拍子の舞とはまた少し異なっており、白拍子が「赤い花」と共に舞っていたのとは対照的に、この場面では鬼夜叉は「白い花」と共に舞っている。ここでやたら「花」が象徴的に使われているのは、おそらく鬼夜叉、つまり世阿弥が後に著述した芸能論「風姿花伝」において「観客を感動させる力」を「花」と表現し、その「花」について詳細に述べているからです。

そしてまた、この鬼夜叉のやろうとしている「死んだ者の想いを自分の身体を使って舞うことで表現して鎮魂とする」という手法こそが、後に世阿弥によって創始される「夢幻能」というものの原型となっているという描写になっているのが素晴らしい構成といえる。「夢幻能」というのは主役が死者の霊として登場して、その人物や神霊の想いを表現することで鎮魂とするという能のジャンルであり、この形式の能はかなり多い。世阿弥といえば夢幻能といえるほどであり、その世阿弥の原点ともいえる夢幻能の起源を白拍子との物語に落とし込み、そして次回描かれるのであろう世阿弥が歴史の表舞台に初めて登場する「新熊野神社の猿楽能で足利義満将軍と邂逅する場面」に繋げるという構成は完璧であったといえるでしょう。

 

 

LV999の村人

第2話を観ました。

今回は浩二と出会って結婚してほしいと言った魔族の少女アリスが実は魔王の娘だったということが分かる。魔王が病気で弱っているので聖剣を持った者が襲ってきたら倒されてしまうと心配して、それで聖剣の持ち主である浩二と結婚したいと言い出したようです。アリスは人間と魔族の共存を目指しているのだそうだが、浩二は魔族の角から出る魔力がモンスターを生み出す以上、それは無理だと言う。魔族も人間と変わりない存在であることは浩二も分かっているのだが、世界の仕組みが間違っているのだとのこと。

また父の魔王の病気を治すために精霊の加護薬を買いたいというアリスの願いを聞いて、浩二はアリスの角から魔力が出ないように特殊な布を角に巻いてやり、一緒に薬を買いに行ってやることにする。そうして薬を買って仲間の武闘家のタカコと一緒にアリスを魔王のもとに送り届けてやることになった。しかし、町に魔族の軍勢が襲ってきて勇者レックス達も応戦しますが、浩二は魔族の指揮官と話をすると言い出し、指揮官のもとに行く。そういうところで今回のお話は終わり、次回に続きます。

 

 

無自覚聖女は今日も無意識に力を垂れ流す

第1話を観ました。

この作品はなろう系ラノベが原作で、サンチェス公爵家の姉妹にうち、優秀な姉フローラは才色兼備な聖女候補であり、妹のカロリーナは地味な落ちこぼれであり、カロリーナは姉フローラに無能だとイビられていたという話。カロリーナを産んだ時に母が死んだのでフローラはカロリーナを恨んでおり、カロリーナも罪悪感を植え付けられ、父や周囲の人たちも自分のことを憎んでいると思って縮こまって生きてきた。そんな中、隣国の第二王子との間に起きたトラブルを収めるために、有力な家の娘を嫁に差し出す必要が生じたので、カロリーナがその役目を命じられる。カロリーナは自分が自国の役に立つのはそれぐらいしかないと思ってその役目を受け入れるが、その時初めて父親が自分を大切に想っていたことを知り、満足して嫁ぐことが出来た。そういう感じの第1話でしたが、いかにも女性視聴者向けの作品という感じで、自分には合わないと思えたので1話切りさせていただくことにしました。

 

 

サンダー3

第1話を観ました。

この作品は「月刊少年マガジン」で連載していた漫画が原作です。中学生のぴょんたろうには幼い妹のふたばがいる。ふたばはぴょんたろうを慕っていてやたらとくっついてくるが、ぴょんたろうは鬱陶しく思っている。だが、ある日、ぴょんたろうがオカルト好きの担任教師のドクが「ムー」の通販で買った「異次元と繋がるディスク」を借りて帰ってきて、自宅で仲間のひろしとつばめと一緒に再生してみることにした。

どうせインチキだと思ってそれを再生してみると画面に風景が映り、ぴょんたろう達が席を外している間にふたばが画面の向こうの異次元の世界に入っていってしまった。その異次元の世界はぴょんたろう達の居る世界とは絵柄が違っていて、リアル寄りの作画になっており、ふたばは通行人たちに「漫画みたいなのが居る」と驚かれる。その中にはどういうわけかエイリアンみたいな奴もいて、更に上空には宇宙船の大群みたいなのも出現し、ふたばのことを機械を使って解析する。すると何か危険な反応を検知したようで、彼らは慌ててふたばにミサイルを発射する。

一方でぴょんたろう達もふたばが急に居なくなったので困惑し、画面の向こうに行ったのだと気付いて後を追いかける。だが、ふたばがエイリアンみたいな連中に宇宙船で連れ去られてしまい、ぴょんたろうは慌てて追いかけるが、なんと大ジャンプして飛び去る宇宙船に飛び乗ってしまう。また宇宙船が発射したミサイルがひろしとつばめに直撃するが、2人とも無傷であった。そもそもふたばもミサイルの直撃を受けたのに無傷で連れ去られた。ぴょんたろうも宇宙船から振り落とされて地上に激突したが無傷だった。どうやらこの異世界ではぴょんたろう達は無敵っぽい。そこで自分たちならこの世界でふたばを奪還出来ると思い、3人は頑張ろうと思う。そういうところで今回のお話は終わり、次回に続きます。

 

 

盗掘王

第1話を観ました。

この作品は世界各地に謎の遺跡が出現して、そこで発見される遺物によって特殊能力を得るという世界観の話。主人公の剛力遼河は雇われて遺物の収集をする仕事をしていたが、その能力を恐れた雇い主に遺跡で罠に嵌められて死にそうになる。だが遺物の力でタイムスリップして15年前に世界中に遺跡が出現し始めた時期に15年後の記憶を残したまま戻ってしまい、更に15年間積み上げた能力もそのまま引き継いでいたので、遼河は未来の記憶を使って世界中の遺物を奪い取ってやろうと考える。そういう感じの第1話でしたけど、こういう異能バトルものは苦手で、しかも主人公が未来人のアドバンテージを利用するとか、まず基本的に主人公の性格が悪いし、どうも好みの作風ではないので1話切りさせていただくことにします。

2026年夏アニメ、7月1日深夜に最初の作品が始まってから1週間経って、とりあえず0話切りを除いた視聴対象作品49作品のうち39作品の1話目(何作品かは2話目や3話目まで)を観ました。その39作品のうち13作品は1話切りしましたので、残り26作品を以下にざっくりと面白かった順に並べてランク分けしました。また1話切りした13作品に関しても最後にコメントを添えてます。まぁほぼ1話分だけの評価ですから、大して厳密な評価とは言えません。どうせ来週の「開始状況その2」の投稿時には順位も大きく変わっているはずです。

なお、下記のランキングに関しては放送済みのエピソード分のみでの評価であり、原作既読などで作品の持つ潜在力を知っていたとしても、それは一旦頭の中でリセットした上で放送済みのエピソードだけで比較しています。だから期待値なども込みにするとだいぶ順位は変わってくるでしょう。当然、A+ランクあたりにある作品でも話数が進んで作品のマックスのパワーを出してくればSランクに上がってきたりします。

なお、以下の各作品の評価はあくまで7月1日から7月8日深夜までの間に私の住む地域でテレビ放送でオンエアされたエピソードのみを対象とした評価であり、例えば先行配信とか先行上映会などで更にその先のエピソードを観て評価に含めたりはしていませんし、7月9日深夜以降に放送された分などは含めていません。

 

 

 

◆Sランク(大満足した作品)

 

1位 天幕のジャードゥーガル

イランのトゥースという町で暮らす奴隷の少女シタラが雇い主の学者一家で学問に出会い平和に暮らす様子が異国情緒あふれる世界観で丁寧に描かれた第1話と、その平和がモンゴル軍の侵略によって無惨に破壊されてシタラが絶望のドン底において人生の転機を迎えるまでが凄惨に残酷に描かれた怒涛の第2話。まだ物語の導入部分ではあるが2話かけてしっかり天国と地獄を描いた。

 

 

2位 これ描いて死ね

離島に住む主人公の女子高生の相が子供の頃にある漫画に出会って人との付き合い方を学び高校生になった時にその作者に会うために出かけたコミティアで初めて漫画を自分で描くことが出来ることを知り、その作者が自分の学校の漫画嫌いの堅物の国語教師だったと知り、漫画の描き方を教えてほしいと頼み込むという物語の導入がハートフルに濃厚に感動的に描かれた第1話だった。

 

 

3位 対ありでした。 ~お嬢様は格闘ゲームなんてしない~

お嬢様学校で格闘ゲームにのめり込む女子高生たちを描くコメディ。ストーリーは今後どうなるのか予測不可能だが、作画や演出を含めてノリと勢いがかなり凄い。格闘ゲームの演出もガチであり、バカバカしさとアツさが突き抜けていて、ちょっと目が離せない感じ。話の方も少なくとも第1話は格ゲーマーのオタクっぽい演技も含めて、コメディとしてかなり出来が良かったと思う。

 

 

4位 透明な夜に駆ける君と、目に見えない恋をした。

大学で出会った盲目の女子大生とのラブストーリーのようだが、初回はまだ物語が本格的には動いてはいないという印象。ただ、それでもかなりの感動作だと思われ、細部まで丁寧に作られており伏線もしっかり配置されているようであるし、主人公の心の動きも緻密に描写されているので物語の導入部分だけでもSランク評価してもいいと思えた。話が進めばもっと評価は上がりそう。

 

 

 

◆A+ランク(満足できた作品)

 

5位 無職転生Ⅲ ~異世界行ったら本気だす~

2期の時系列の裏ストーリーのエリス修業編が描かれた第1話と第2話が一挙放送された。完成度は高かったが主人公ルーデウス不在の話なのでSランク評価するまでには至らなかった。次回以降本編が始まればSランクには入ってくる可能性が高いだろう。

 

 

6位 正反対な君と僕(第2期)

2期初回の第13話は東が自分を大切にしようとする話や平が東の心の痛みに気付く話、クリスマスイブに鈴木と谷がお家デートして事故チューしてしまうという話が描かれた。内容は濃かったが怒涛の盛り上がりという程でもなくSランクには届かなかった。

 

 

7位 君のことが大大大大大好きな100人の彼女(第3期)

3期初回の第25話は全員集合の顔見せコントと12番目の彼女の知与と出会い交際に至るまでのエピソードが描かれた。とても面白かったけど前半の全員コントはややマンネリ感があった。全編が知与編ならSランクだったかも。いずれSランクに上がるだろう。

 

 

8位 うちの弟どもがすみません

母親の再婚によっていきなり同い年も含む4人の弟の姉となって同居することになった女子高生の糸が主役のホームラブコメ。いかにも少女漫画な作りだが互いの優しさがすれ違うコントが初回から濃密に描かれ、ハートフルで優しい世界が心地よかった。

 

 

9位 乙女怪獣キャラメリゼ

感情が高ぶると身体の一部が怪物化してしまう奇病の少女のラブコメ。初回から主人公が大怪獣となってしまうというインパクトのある展開であったが、同時に恋愛心情描写も丁寧で、主人公のキャラも独特で相手役の男とのすれ違いコントも面白かった。

 

 

10位 魔法少女リリカルなのは EXCEEDS Gun Blaze Vengeance

第1話は1時間スペシャルのシイナとセツナの姉妹の話で魔人との戦いが描かれ主人公である高町なのはは最後に登場しただけだった。ただ実質主人公はシイナのようであるし今回の話は完結性が高く内容も充実していて物語の導入として完成度が高かった。

 

 

11位 天は赤い河のほとり

現代の少女が古代オリエントにタイムスリップして苦境をはね返して奮闘する歴史大河ドラマ。第1話は主人公の夕梨がハットゥサに行き殺されそうになりカイルに保護されるまでが描かれたが、かなり情報量も多く動きも激しかったので見応えがあった。

 

 

12位 BanG Dream! ゆめ∞みた

バーチャル空間で活動するガールズバンドの話みたいですが、第1話から第3話まで一挙放送された。ここまで物語の導入とキャラ深掘りがひとまず済んだ感じで予想以上に面白いとは思うが、まだマトモにバンド活動をやっていないので本題はここから。

 

 

 

◆A-ランク(普通に観れた作品)

 

13位 黒猫と魔女の教室

後半クール分の初回の第13話のみの評価だが、前半パートのアルクとクロードの過去の因縁が明かされる話は満足度が高かった。だが後半パートのヴァルゴマジックの授業の話は次回の話に繋げるためのエピソードでありあまり面白くなかったのでマイナス。

 

 

14位 手札が多めのビクトリア

19世紀ヨーロッパっぽい世界観でスパイ組織を抜けて逃亡した女性の人生再出発物語みたいです。第1話は捨て子を引き取って部屋を探して一緒に住むようになるというだけの導入っぽい話だけだったが丁寧に心情が描かれておりキャラも好感度が高かった。

 

 

15位 ワールド イズ ダンシング

室町時代を舞台に能の大成者の世阿弥の若き日を描く歴史芸術ドラマっぽい。かなり面白くなりそうに見えるのだが、第1話はちょっと抽象的すぎてよく分からない場面が多く、全体的にまだ物語が転がりだしてない印象であり抑えめの評価にするしかない。

 

 

16位 最強出涸らし皇子の暗躍帝位争い

無能を装った第七皇子が帝位争いで暗躍して双子の弟の第八皇子を帝位に就かせようとする話。ちょっとこの話自体が面白くなるのかどうか微妙に分からないが、第1話はなかなかトリッキーな仕掛けが満載で楽しめた。キャラも立っていて悪くないと思う。

 

 

17位 さよならララ

アンデルセンの「人魚姫」の続きの話を現代の滋賀県を舞台に描くオリジナル作品らしい。第1話は前日譚で18世紀を舞台として「人魚姫」の新解釈版という感じで、大筋は元々知ってるので面白くはなかったが斬新なアレンジもあり作画も良くて楽しめた。

 

 

18位 「きみを愛する気はない」と言った次期公爵様がなぜか溺愛してきます

契約結婚から始まるハートフルなラブストーリーらしいが、第1話は実は愛の無い結婚だったと分かって結婚生活がスタートするところまでが描かれて本題はまだ始まってない感がある。しかしキャラの描き方が上手いのでワクワク感を感じさせてくれる。

 

 

 

◆Bランク(退屈だった作品)

 

19位 ブチ切れ令嬢は報復を誓いました。 ~魔導書の力で祖国を叩き潰します~

悪役令嬢モノっぽく主人公ヒロインが断罪されて追放されるが、実際は全部言いがかりの冤罪であり主人公がキレて復讐していく話っぽい。第1話は主人公がキレるまでという導入が描かれたが面白くなるのはここからっぽい。ただ面白くなさそうでもある。

 

 

20位 転校先の清楚可憐な美少女が、昔男子と思って一緒に遊んだ幼馴染だった件

転校先で男子と思っていた幼馴染と再会したら実は美少女に成長してたというお話。第1話はそういう感じの導入が描かれただけであり、ありきたりなラノベアニメ感。ヒロインの内面に踏み込んでいったりして話が転がり始めるのは次回以降だと思われる。

 

 

21位 きみが死ぬまで恋をしたい

孤児に魔法を教えて戦争用の兵器に養成する寄宿学校みたいなところで百合ありのダークファンタジー。第1話は世界観がよく分からないまま、ただ血生臭さが強調された上に百合要素全開で、しかもちょっとユルくロリ要素も強めだった。次回以降に期待。

 

 

22位 落第賢者の学院無双 ~二度目の転生、Sランクチート魔術師冒険録~

強い魔術師が無双する話っぽいけど、第1話は主人公の前世の話が主に描かれた本編のプロローグであった。前世の主人公が失意の中で死ぬけど前向きになるという、正直そんなに面白くなかったけど、1つの物語として綺麗にまとまっていたとは言える。

 

 

23位 ここは俺に任せて先に行けと言ってから10年がたったら伝説になっていた。

魔神王と戦ってたら10年経っていて死んだ英雄扱いになっていた主人公が正体を隠してイチから初級冒険者から再出発する話。よくある「隠れ最強系」であり、特に面白くなりそうな要素が見いだせない。1話切りしたりCランク認定する要素も無いだけ。

 

 

24位 BLACK TORCH

動物と会話できる忍者の末裔が伝説の物の怪と合体するという第1話だったが、さすがに主人公の属性盛り過ぎだろコレ。結局昔からよくある「悪と戦うために悪の力を用いる」というタイプのダークファンタジーで、これといって面白味を感じなかった。

 

 

 

◆Cランク(苦痛だった作品)

 

25位 LV999の村人

本来弱い村人キャラなのに凄く強い主人公が本人はやる気無いのに活躍してしまう系の話と思われる。使い古されたパターンの上に主人公が結構イヤな奴。サブキャラはもっと嫌な奴ばかり。ただ主人公は魔族娘との交流で真人間になる可能性はありそう。

 

 

26位 才女のお世話 高嶺の花だらけな名門校で、学院一のお嬢様(生活能力皆無)を陰ながらお世話することになりました

貧乏な高校生が怠け者のお嬢様のお世話をするために一緒に名門校に通うことになるというタイトルのまんまな話。強引な展開やテンプレなキャラなど、飽き飽きしたものが繰り出されまくって胸やけがした。才女サイドのキャラ達が身勝手すぎて不愉快。

 

 

 

なお、第1話を視聴した39作品のうち、以下の13作品は1話で視聴を切らせてもらうことにして、ランキングから除外することにしました。つまり、1話切り作品ですが、それは、全く自分の好みのジャンルの作品ではない場合や、自分として全く観る気が起きないような作品で、作品の実際の面白さやクオリティに関係なく個人的嗜好によって低評価しか出来そうにないような作品は最初からランキングに入れない方が良いという判断です。あまりに個人的嗜好で否定的になりすぎると、他人から見て客観的評価が出来ないということになるので、それを避けるための措置です。だから、ここで1話で切るからといって最悪の作品というわけではない。では、現時点で1話切りすることにした13作品を以下に紹介します。

 

ヒロイン?聖女?いいえ、オールワークスメイドです(誇)!

この作品は異世界転生モノで、主人公聖女となって世界を救う役割らしくて凄いスキルを与えられているが前世でメイド至上主義であったのでこの世界でもオールワークスメイドを目指しているようで、なかなか愉快そうなコメディであるのですが、この異常なまでのメイド推しのノリやメイド趣味が分からない。これはどうも嗜好が合わなさそうなので1話切りさせていただきます。

 

 

令和のダラさん

この作品はオカルトコメディであり、山間の町にある禁足地の祠に祀られている怪異が大雨による土砂崩れで祠が壊れたことがきっかけで、禁足地を管理していた一家の子供2人と遭遇し、やたら馴れ馴れしく接してくる子供たちにペースを崩されて馴れ合っていくというユルいコメディなのですが、ちょっと笑いの方向性が嗜好に合わない感じなので、1話切りさせていただきます。

 

 

追放された転生重騎士はゲーム知識で無双する

この作品はゲーム世界に転生するという話。外れとされる重騎士の能力のために実家を追放されてしまい前世でやり込んでいたオンラインゲームの世界であることを思い出した主人公が冒険者として無双していくというお話ですが、ゲームをやり込んでいないとよく分からない演出が多用されており、これはどうも嗜好に合わないということで1話切りさせていただくことにしました。

 

 

岩元先輩ノ推薦

この作品は大正時代ぐらいの日本陸軍で超常現象の研究をしている学校の話みたいですが、中性的イケメンが多数登場してBLっぽい感じの女性視聴者向け作品だとは分かっていたが、それでも超常バトル要素みたいなのも一応あるので見たんですが、やっぱり女性向け作品だなという印象で、それでも見たいと思えるほどの面白さも感じなかったので1話切りさせていただくことにした。

 

 

グロウアップショウ ~ひまわりのサーカス団~

この作品は昭和30年代のサーカス団を舞台としたお話みたいです。なんかよく分からないが、美少女ばかりが出てくる萌えアニメなのだが舞台が昭和のサーカス団という、ちょっとチグハグな印象。サーカス自体あんまり興味が湧かないのでサーカスに興味を持たせるような描き方が出来てないと思えた。あんまり面白くなりそうな要素も見つからないので1話切りさせていただいた。

 

 

鬼の花嫁

この作品はあやかしが人間を支配してる世界観で、あやかしと結婚することが人間の女性の夢だという設定で、恵まれない人間の少女があやかしの中で最も高貴な鬼の花嫁に選ばれるという話。どうも女性向け作品みたいなんですが男性視聴者目線では価値観が合わないところもあって、陰湿な描写も多くて、どうもこれは個人的に合わないので1話切りさせていただくことにしました。

 

 

レッツゴー怪奇組

この作品はホラーコメディで、ホラー設定を使った不条理ギャグ連発のコメディという感じ。極度の怖がりの男子高校生である主人公が極度の怖がりだからこそ怪奇組の再興に協力することになるという話。なんか最初は勢いに押されて笑ってしまったが、途中からあんまり面白く感じなくなった。どうもギャグの嗜好が合わない感じなので、1話切りさせていただくことにしました。

 

 

鉄鍋のジャン!

この作品はかつて週刊少年チャンピオンで連載されていた料理漫画が原作である。銀座にある中華料理の名門にオーナーのかつてのライバル料理人の孫がやってきて働くようになる。原作は知ってますけど、ただ延々と料理対決をしていく。まぁ面白いといえば面白いんですが、それだけですし、夕方の子供向けアニメの一種だという扱いで、やっぱり1話切りでいいのかなと思います。

 

 

二十世紀電氣目録 -ユーレカ・エヴリカ-

この作品は電気の発明が行われず蒸気機関が発達した架空の明治時代の日本で電気の発明をしようとする主人公が京都で奮闘する話っぽい。ただ電気が蒸気機関よりも優れてるのは知ってるし、どうせ主人公が正しいということになる結末が分かり切ってる話を面白いと思えそうもない。ストーリーが微妙な作品を作画の良さで誤魔化す系と思えて、1話切りさせていただくことにした。

 

 

世界最強の後衛 ~迷宮国の新人探索者~

この作品はバス事故で死んだ主人公が迷宮国という異世界に転生して冒険者になることになって「後衛」と書き込んだところ受理されて、亜人の少女と共に迷宮に挑むことになるという話であった。ただ、どうも淡白な話で話のキモがどうやら「後衛」とか異世界モノ特有の設定みたいで個人的にあんまり詳しくないのでこれまで楽しめたことがなく1話切りさせていただくことにした。

 

 

猫と竜

この作品は母竜を亡くした子竜が猫に育てられ自分を猫だと思い込んで成長し、森の猫たちを守る竜となっていくという話。初回は予想外にムチャクチャいい話だったが、おそらくこういう童話っぽい話が続いていくんでしょうし、結局はこういう作品は私は飽きて低評価してしまうと思われ、なまじ出来が良いだけにそれは申し訳ないので1話切りさせていただいておくことにします。

 

 

捨てられ聖女の異世界ごはん旅 隠れスキルでキャンピングカーを召喚しました

この作品は聖女召喚に巻き込まれて異世界に来た主人公が不要だと見なされて放逐されてしまうが実は異世界でサバイバルするための能力を与えられていたので野営生活を開始して冒険者に出会いポーター兼食事係として仲間入りすることになる話。ただこういう異世界スローライフ系作品は個人的に興味が無く正当な評価が出来ると思えないので1話切りさせていただくことにします。

 

 

うしろの正面カムイさん

この作品は裏サンデーなどで連載中のホラーコメディです。怪異にしか欲情しない変態霊能力者のカムイが性行為で悪霊を除霊していくというお話。要するにエロアニメなんですが、一応ジャンル的に1話ぐらいは見てから判断してもいいかと思って見たんですけど、やっぱりエロアニメでしたね。しかも全然エロくない。それに15分アニメですし、まぁこれは1話切りでいいでしょう。

 

 

 

これで今期の0話切りを除いた49作品のうち、39作品の第1話を観終わり、1話切りした13作品を除いた26作品が視聴対象作品として残りました。これに加えて、まだ今期分の第1話が放映されていない作品が以下の10作品です。

 

【7月9日深夜放映開始分】

◆スーパーの裏でヤニ吸うふたり

◆メビウス・ダスト

◆無自覚聖女は今日も無意識に力を垂れ流す

◆サンダー3

◆盗掘王

 

【7月10日深夜放映開始分】

◆いびってこない義母と義姉

 

【7月11日深夜放映開始分】

◆花織さんは転生しても喧嘩がしたい

◆領民0人スタートの辺境領主様

 

【7月12日深夜放映開始分】

◆ふつつかな悪女ではございますが ~雛宮蝶鼠とりかえ伝~

 

【7月17日深夜放映開始分】

◆逃げ上手の若君(第2期)

2026年夏アニメのうち、7月8日深夜に録画して7月9日に視聴した作品は以下の1タイトルでした。

 

 

天は赤い河のほとり

第1話を観ました。

この作品は「少女コミック」で1995年から2002年まで連載されていた名作長編少女漫画を原作としています。原作は既に完結しており、単行本で全28巻というかなりの長編大河ドラマとなっている。古代オリエントを舞台とした物語であり、現代日本人の少女がタイムスリップで古代オリエントへ行き様々な陰謀や騒動に巻き込まれる中で、恋愛したり、たくましく成長したりしていく物語みたいです。

今回は物語の導入が描かれており、まず冒頭は主人公ヒロインの15歳の鈴木夕梨が温かな家族に囲まれ、ボーイフレンドの氷室聡とも両想いとなりファーストキスも済ませて幸せな日々を送る様子が描かれる。ところがそんな中、風呂に入っていると「見つけた」という変な声が聴こえて、突然に湯船の中から手が伸びてきて夕梨を捕まえて水中に引きずり込もうとする。その時はなんとか逃れることが出来て、居眠りして変な夢でも見ていたのかと思ったのだが、翌日、公演での氷室とのデート中に夕梨は再び水たまりの中に引きずり込まれてしまう。

「今度こそ逃がさない」と再び同じ声がして、何者かの手が夕梨を水中深く引っ張り込んで何処かに連れていこうとするが、夕梨は何がどうなっているのか分からないまま必死に抵抗してその手を振りほどき、水面に顔を出す。だがそこはさっきまで居た公園ではなく、見知らぬ場所の泉であり、しかもそこに居る人々は日本人ではなく、よく分からない言語を喋っていた。人々はいきなり泉から現れた奇妙な格好をした夕梨のことを怪しみ驚いている様子であったが、どうやら夕梨を引っ張り込んだ何者かは本当は別の場所に内密に夕梨を連れていきたかったようだが、夕梨が抵抗して途中で逃げたために、別の場所の泉に夕梨が予定外に出現するということになったようです。ただ、そこはすぐに行ける場所であったようで、すぐに夕梨を捕らえるための兵が差し向けられることとなった。

夕梨は此処がどこなのか分からず混乱し、町の中を走り回って手掛かりを得ようとしますが、レンガ作りの家が立ち並び石畳が道に敷き詰められている古めかしい異国情緒のある全く見たこともない町であり、ますます混乱します。するとそこに夕梨を捕らえようとして兵たちがやってきて、夕梨はワケが分からないまま必死に逃げます。

すると行き止まりになってしまい、そこにはケープを纏った男性が立っており、夕梨が兵士に追われているのを見るとケープを被せて2人でくるまって夕梨の姿を隠して、いきなりキスをする。そうやって逢引き中のカップルを装って誤魔化そうとしてくれたようだが、どういうわけかその男性にキスをされた途端、夕梨はその地にいる人々の言語が理解できるようになり、コミュニケーションが取れるようになった。

そのような誤魔化し方で普通は兵士の追及を躱せるものではないのですが、その男性は兵士たちに「カイル様」などと呼ばれており、どうやら身分が高い様子。そうしてカイルが兵士たちに事情を聞き、ケープで夕梨の現代人の特有の服装を隠したまま「おかしな服装の女など見ていない」「せっかく口説き落とした女性と良いところであったのだ」「失せろ」と不機嫌に言うと、兵士たちは恐縮して去っていった。

その後、カイルは「どうして皇妃の私兵に追われていたのだ?」などと夕梨から事情を聞こうとしますが、夕梨が唖然としているので冗談で「キスの続きをするか?」などと言った結果、怖くなった夕梨は逃げ出してしまい、結局は夕梨は皇妃の私兵たちに捕まえられてしまい、皇妃のもとに引っ立てられてしまう。そこにやってきた皇妃の声を聞いた夕梨は、その声があの風呂場で聞いた謎の声の主であることに気付く。どうやら夕梨をこの場所に引っ張り込んだ犯人はこの国の皇妃らしい。

ナキア皇妃と呼ばれるその皇妃はその地を「ヒッタイト帝国」の「ハットゥサ」という名前の町だと言う。そして夕梨を必要とした理由を「皇帝の末の皇子である自分の息子に跡目を継がせるために邪魔な上の皇子たちを呪い殺すための生贄として流れる赤い血が必要」なのだと言う。詳しいことはよく分からないが、神に生贄として最適の者を選ばせたところ、遠い異国の地である日本に居る夕梨が選ばれ、不思議な術で連れてこられてしまったようです。

ただ、夕梨が予定外に町で騒動を起こしてしまったために皇帝に夕梨の存在が知られてしまい、ナキアとしても皇子たちを呪い殺そうとしていることを知られるわけにはいかないので、夕梨を自分勝手に殺すことが出来なくなった。そこでナキアは神殿で神にささげる生贄という名目で夕梨を殺すことにした。とにかくどんな形にせよ夕梨の血が流れれば呪いの生贄として用は足りるようです。そういうわけで夕梨は神殿の生贄の儀式で公開の場で殺されることになってしまう。

だが、その席に「第三皇子」として臨席していたカイルが儀式の邪魔をする。カイルは「神殿の生贄は純潔でなければならぬはず」と指摘し、夕梨のことを「先日、私が純潔を奪ってしまった」と嘘の告白をしたのです。ナキアは「そんなはずはない」と言い返すが、カイルに「何故言い切れるのですか?」と問い返されると何も言い返せない。どうやらカイルはナキアの私兵が夕梨を追っていたことから、ナキアが黒幕であると察している様子です。そもそもあの時にナキアの私兵に追われていると分かっている夕梨を助けた時点でカイルはナキアとは敵対的立場にいることが分かる。つまりナキアが呪い殺そうとしている「上の皇子たち」の中には第三皇子であるカイルも含まれているのだろう。

カイルもナキアが自分を呪殺しようとしているとまでは気付いていないのだろうけど、とにかくナキアが何か良からぬことを企んでいるだろうと察して邪魔をすることにしたようです。夕梨も死にたくないので仕方なくカイルに話を合わせ、夕梨は皇帝公認の「カイルと肉体関係を持った女性」という扱いとなってしまい、カイルのもとに引き取られることになった。そこで夕梨はカイルのもとに行くとさっそく自分を家に帰してほしいとカイルに頼み込むが、「日本から連れてこられた」と言ってもカイルは「日本」という国は知らないと言う。夕梨も「ヒッタイト帝国」とか「ハットゥサ」と言われても知らないと言うのでカイル達は驚き、よほど異国の僻地の者だと思ったのか、試しに「ミタンニ王国」とか「エジプト」は知らないのかと質問してくる。

夕梨は「ミタンニ王国」というのは知らなかったが「エジプト」なら知っていると答える。だが、カイルと従者の会話で「エジプトは先代の王の代から国が乱れている」「今のツタンカーメン王もご苦労なことだ」などと言っているのを聞き、夕梨は「ツタンカーメン王」というのが古代エジプトの王だと聞いたことがあったので違和感を覚える。カイルにツタンカーメン王の話を聞いてみると、なんとツタンカ-メン王はカイルよりも年下の少年王だという。それを聞き、夕梨はどうやら自分が古代の中近東に居るのだとようやく気が付き愕然とする。そういうところで今回のお話は終わり、次回に続きます。