技術日誌 -30ページ目

技術日誌

ここでは,電子工作,木工などの趣味での記録を書いています。
なお当初はKMK研究所のメインテーマであるSPSのノウハウを書いてきましたが,順次SPSノウハウのページに複製を作っていきます。

 真夏にガレージの屋根の下で作業をしたとき,波板を通して当たる日差しが暑いため,波板の下に薄合板を張っていました。11枚ほど張りました。手間取っている間に暑いシーズンは終わってしまいました。これだけに集中していなかったのも一因です。しかし,来年のため作業は続けます。合板の端部4か所にひっかけ用の金具を取り付けています。金具にはネジが付いていて,緩めることにより飛び出させたりひっこめたりできるようにスライドできます。手間がかかった理由の一つに,この金具の作製があげられます。これまで,コスパが良く,一番しっかりしていたのは,アングル金具から切り出したものでした。しかし,切り出し作業や,ネジ穴開け,タップ切りと作業量が多かったです。



 ここで気づいたのはDAISOのステンレス取付金具が使えるということです。1本から3,4本取れるのでコスパも高いです。



 これは作製の手間も少なくて済みます。切断してタップを切るだけです。開いている穴がM6のタップにそのまま使えるサイズでした。



 

 清掃用具を入れたバケツの上にゴミ箱を置きたかったので,簡単な台を作りました。合板に脚を付けただけの簡単なものです。脚の断面だけで合板の面と垂直に支えられるよう,38 mm×30 mmの断面の角材を使いました。この角材は2×4材から切り出しました。38 mmと言うのは,2×4材の厚さです。これを30 mm幅で切断することで,脚用角材を作りました。各足には4本の木ネジで留めました。この上にはゴミ箱が載るだけなので強度的には十分です。

 丸鋸で被加工材を切断する時,かなりの頻度で丸鋸ジグを用います。ジグの先端を被加工材の切断位置に合わせるようにして重ね,被加工材がかかっていない位置にあるネジ穴を用いて台に固定します。このネジ穴を頻繁に使うため,木ネジの頭が潜り込み,木ネジの頭の径で貫通してしまいました。そこで,ダボを用いて補修することにしました。

 

 崩れた穴をドリルでφ10 mmまで広げました。そこに,木工ボンドを付けたφ10 mmのダボを打ち込みました。飛び出ている部分はノコギリで切り落としました。写真の-のマークの手前が飛び出している部分が切断されたダボです。左上は切り落とされたダボです。この後,やすり掛けをして平らにしました。

 

 ダボの真ん中にφ5 mmの穴を開け,口はザグリを入れました。写真は使用時の状態です。皿ネジの頭   は板面より下がるようにしてあります。ジグの木材より,ダボの木材の方が堅いと思われるので,この方が長持ちすると思います。また同じようにネジ穴が崩れたら,同じように処置すれば良いと思います。

 小屋束もどきの取り付け金具を細工しました。百均のステンレス取付金具を3分割し,それぞれの端を曲げました。ステンレスで硬いので,穴の開いているところを万力の上端に合わせて固定しました。そして,根元をカナヅチでたたいて曲げました。


 一つ一つはこのような金具になりました。


 作った金具2つで母屋(もや)を挟み,母屋の幅と同じ角材を当て,両側2本ずつの木ネジで留めました。うまく固定できました。この方法では百均のステンレス金具から1.5対の取り付け金具がとれます。この方法では経済的であるのと,細工が少なくて済むため,これまでの中で最高のやり方だと思います。

 ファイルを選ぶとき,上方に現在のフォルダの位置を示す場所があります。その欄の右端に[V]マークがあります。これは「前の場所」を開く記号で,これを押すと,これまで開いたフォルダーのリストが表示されます。最近使ったフォルダをクリックすることにより,そこに直ぐ行けるので便利に使っています。ところが,最近,MS-Wordの図の挿入でファイルを選ぶとき,このリストが空になってしまいました。何か設定を変えたわけではありません。ネットで調べると,「OSの更新を行ったらこうなった」とのことです。OSの更新は,OSがよりよくなると思っていましたが,不具合が生じることがしばしばあります。以前には,更新を行ったら数式エディタが使えなくなりました。マイクロソフトとどこどこの契約が切れたので,消したのだそうです。すなわち,我々にとっては,「不便にするために更新した」ということです。納得できないことがしばしばあります。

 木材に垂直な穴を開けるのに最も有効な方法はボール盤を用いることです。私は大きなボール盤と卓上ボール盤を持っています。大きなボール盤は固定なのでその都度被加工材を持っていく必要があります。卓上ボール盤は現場の近い所まで持っていけます。しかし,すでの何かに取り付けてある木材や,長い角材などに穴あけするには不便なことがあります。ボール盤を用いずに木材に垂直な穴を開けるのにこれまで多用していたのが鏡を用いる方法です。被加工材の表面に鏡を押し付け,ドリルの刃自体と,鏡に映った刃とが直線になるようにドリルを当てれば垂直に穴あけできます。ただ目で見て手で加減するため,確実ではありません。ここで以前,私が多用していた方法に再注目しました。あらかじめボール盤を用いて木材に穴を開けてガイドとします。ガイドにドリル刃を挿し,被加工材の穴を開ける位置にドリル刃の先端を当て,その後ガイドを被加工材に押し付け,ドリルを回し穴あけします。これまで,φ5とφ6に関しては,ガイド穴がなまらないように内径がガイド径となる金属スペーサーを差して使っていました。この度,φ2.5の穴にもこれを適用しました。このサイズのスペーサーがないので,ガイド穴がなまったら,新たに新しい穴を開ける必要はあります。この方法では,穴の位置もずれないし垂直穴開けできるので現場でやるには最高の方法だと思います。またガイドの厚さを選び,チャックに挿す深さを調整することで,希望の深さの穴を開けることができます。

 小屋梁(こやばり:屋根の下の水平の角材)もどきを小屋束(母屋(もや:波板を支える水平の角材)と小屋梁とをつなぐ垂直の角材)もどきに接続するため,小屋梁もどきの端を凹型(写真,水平の角材の下面が凹の字を横に倒したような形になっています)に加工しています。


 先ず,縦の切り込みを入れます。そして切り込みの先端間を横に切り,内側のサイコロ状の部分を取りぬき凹型に加工します。これらの加工にマルチツールを用いていました。しかし,縦の切り込みはあえてマルチツールを用いることはないと気づきました。縦の部分2か所をノコギリの縦引きで切り込みました。


 縦に切り込んだ奥の部分を切るにはノコギリは使えません。そこでマルチツールの出番です。マルチツールを使う以前はノミまたは,トリマでした。ノミではカナヅチでたたいて彫ります。ちょっと面倒です。トリマではセッティングと大量の木屑が気になります。マルチツールでもちょっとしたセッティングは必要ですが,トータルで考えるとこれが一番だと思います。



 

 ステンレス取付金具を曲げてひっかけ金具を作りました。穴の開いている所を曲げるのは比較的簡単です。万力で,曲げる部分を咥える部分からはみ出させ,カナヅチでたたいて曲げました。もう一方は穴の端に掛かるくらいの所でした。同じようにただたたいて曲げると,一番弱い穴の位置で曲がってしまいます。そこで,曲げる部分の両端に切り込みを入れてから,万力に挟み金づちでたたいて曲げました。うまくその位置で曲げることができました。ステンレスは強いので,このくらいの切り込みを入れても,強度が落ちるような心配はありません。

 交換するリレーには取り付け穴のあるアクリル板を貼り付けてあります。古いリレーを外し,これをケースにセットしましたが,取り付けのナットを下から貫通したネジにはめるのが狭くてうまく行きません。通常はピンセットで挟んでネジの頭に当て,裏からネジを締める方向に回します。しかし,ネジにはまる前にピンセットから外れてはじかれてしまいます。何度かトライしましたが,どうもうまく行きません。



 そこで何か工夫が必要だと思いました。考えたのは鉛筆の端に両面テープを貼り,そこにナットを貼り付けました。ネジをケースの後ろから押し付けておいて,鉛筆に付けたナットをネジの先端に当て,鉛筆を時計回りに回してみました。そうしたらうまくネジにはまりました。うまく行きました。




 

 前の記事で,1回路だったリレーです。このリレーはケースに取り付け用の穴が羽根のように付いています。交換用の2回路のリレーには付いていないので取り付けはどのようにしようかと思案しました。

 

 考えた結果,アクリル板を用いて取り付けることにしました。リレーケースより幅広くアクリル板を切り,前の取り付け位置と同じところに穴を開けました。これをリレーに貼り付けました。当初,アクリル用の接着液を使おうと思いました。しかし,手持ちのものを見た所,2瓶とも蒸発してしまって空になっていました。リレーの透明ケースの材質は不明なので,アクリル用接着剤が有効かどうかも分かりません。そこで,手持ちのエポキシ接着剤を用いました。固まってからこじってみましたがしっかりと貼りついていました。