任天堂は3月20日、モノリスソフトが手がける『ゼノブレイドクロス ディフィニティブエディション』(以下、ゼノブレイドクロスDE)をリリースした。本作は、2015年にWii U向けにリリースされた『ゼノブレイドクロス』をベースに、グラフィックの向上や新規要素を加えた決定版となる。さまざまな変化がある中で、料理のビジュアルが妙に豪華になっている点も話題となっている。
本作では、バトルにおける「クイックリキャスト」などの新要素や本編クリア後の追加ストーリーなど、原作の『ゼノブレイドクロス』と比べて新たなコンテンツが追加されている。それだけでなくテクスチャの高解像度化や、一部キャラクターモデルのリメイクなど、グラフィックの面でも改修が加えられている。
そうした中で注目を集めているのは、本作に登場する料理のグラフィックだ。本作に登場するメカニックの少女「リンリー・クー」は料理が得意で、シナリオの進行に伴いさまざまな料理を披露する。その料理に関して、X上で『ゼノブレイドクロス』と『ゼノブレイドクロスDE』のグラフィックを比較した画像がさまざま投稿され、大幅に向上したビジュアルがにわかに注目を集めている。
比較されているのは、タンドリーチキンのような肉料理だ。まず全体的な彩度が向上し、くすみが取れたことで、より出来立てのような雰囲気が演出されている。そしてチキンのテクスチャも刷新され、皮目のこんがりとした焼き色がつくなど、細部まで作り込まれている。付け合わせの野菜も追加・調整され、全体的にリアルで美味しそうな見た目へと進化している。
ほかにもXでは、ゴロゴロとした具材が追加され、3Dモデルからリメイクされたように見えるビーフシチューのような料理の比較や、フォアグラのような料理が鮮やかに生まれ変わった様子が投稿され、各所で進化した料理のクオリティに感心する声が上がっている。
リマスター系の移植では当時の3Dモデルやテクスチャの雰囲気をそのままに、くっきりと鮮明化させる対応が一般的といえる。対して本作では雰囲気のがらりと異なる料理のデザインの刷新がおこなわれており、特に原作の料理の見た目を覚えているユーザーにとっては、驚きの変化だったようだ。比較するとやや味気なく見えたオリジナル版の料理と比べて、かなり美味しそうになった印象を受ける。