前回の続きです。
↓ ↓ ↓
葬儀の日の朝。
強い雨。
雨の中、妹の家を出発する。
車には高校1年生の姪も一緒に乗っている。
今まで会ったこともない”じいじ”に初めて会うのだ。自分の意志で。
今日も父はお棺の中で静かに眠っていた。
白い眉をじっと見つめた。
眉カットをしない頃の私の眉と同じ形。
高校生の頃まではこの形だったなあと思い出した。
苦しむことなく亡くなったから、直後から表情が穏やからしい。
亡くなった当日はいつものように食欲があり、ごはんの後の昼寝の様子を奥さんが見に行ったところ、動かなくなっていたと。
救急車を呼んだけど、病院でも変化はなく、亡くなったことが確認されたそうだ。
葬儀でも私たち姉妹は、奥さんの横に座ることになった。
お焼香された方が奥さんに会釈をするたびに私も小さく会釈する。
娘ではあるけれど、何の手伝いもせず、お葬式にだけのこのこやってきている身。
とはいえ、父がお世話になった方に他人として接するわけにもいかない。
見たこともない方たちに心の中で「お父さんがお世話になりました」とお礼を言っていた。
斎場で火葬を待っている間、写真を見せてもらった。
お父さんと奥さんの並んだ写真がとても幸せそうだった。
私の記憶の中の父は、母と怒鳴り合ってケンカしている場面が多い。
(私が大きな声や大きな音が苦手なのはそこからだと思う)
だけど、写真の中の父は穏やかに笑っていた。
周りのひと達ととても楽しそうだった。
実際、この2日間でお会いした父の周りのひと達がみんないいひとだった。
お店で仕事をしている写真もあった。
集まるのは社長をやっているひとばかりだという、ちょっといい居酒屋だったそうだ。
父と奥さんの間に子どもはいなかったけど、たくさんの笑顔に囲まれていた。
父は…幸せに生きてきた。
父が幸せに暮らしてきたことを知ることができた。
それを確認するためにきっと、私はここに来たのだろう。
父も含め、私たちは皆、どんなことがあっても自分で自分を幸せにする力を持っている。
悲しい気持ちを抱えたまま、幸せになってもいいのだ。
両親が離婚した後は、お父さんに会いたくて会いたくて仕方がなかった。
小学生の頃は、お父さんはひどい人だと聞かされていたから、「お父さんのせい」と思ってしまう辛いことがいっぱいで、恨むこともあった。
中学生・高校生の頃には、存在しないことになっていた。
20代の最初の結婚式でも、父親というものに対して、なんとも思わなかった。
30代後半に差し掛かって、父への誤解が解けた。
ここ数か月でようやく、心から気軽に話せるようになっていた。
父との関係がよくなった後で、本当によかった。
すべてのことはつながっている。
これまで起こった私にとっての辛いできごとはみんな、父の気持ちを知るためだったのかなあと思う。
私の中での父の存在は、とても大きなものだったと思い知らされた。
母と、母の夫も大切にしていこう。
最近「地元のお茶が飲みたい」とは思っていたけど、こんな形で叶うとは思っていなかったよ。(お香典のお返し)
それにしても…私たちのように親が離婚したとかで微妙な立場のひとは、どうしているの???
”今のあなた”と”本来のあなた”のご縁をつなぐカウンセリング
心のあり方・東洋医学の気血水のカウンセリングで、心も体も風のように軽やかな自分を取り戻しましょう
生年月日から生まれ持った自分の心を知り、自分にもひとにも優しくなれる講座
2022年1月22日(土)大阪 満席
LINE公式に登録してくださるとブログでの募集開始前に先行案内が届きます
風水薬膳基礎講座2
漢方・薬膳の体質から今の自分の体を知る講座 あなたの気血水と五臓を学びます
2022年2月13日(日)大阪
風水薬膳茶アドバイザー講座
風水薬膳基礎講座1・2の内容を土台とし更に深く漢方・薬膳、心理・運命学について学ぶ講座
風水薬膳茶ミニセッションができるようになります
2022年1月29日(土)・2月26日(土)大阪
「風水薬膳茶」「ティーセラピスト」は登録商標です