「自分の長所を生かして一生懸命働く」  とは

「自分の長所を整理して、生かす方法や場所を決めて、誰のために動くのか」

ということです。


そしてまず、「自分の長所とは何なのか?」を考えました。

前回は、「一生懸命とはどうすることか?」を考えました。


「一生懸命」とは、他人から求められる場所で、求められる方法で、自分も納得できる

無理のない状態であること、と書きました。


そして  「働くとはどういうことか?」

今日はこれを考えていきます。


字を見れば、「働く」は「人が動く」と書きます。

でも意味ととしては、「人のために動く」です。


単純に考えれば、「人のために動く」とは人に貢献することです。

相手のことを考え、その人の望むことを行うことです。


よく、「お客様のために○○したい」という言葉を聞きます。確かに立派なことですが

その言葉の奥底には、「自分はお客様のために○○している」という自己満足があります。

これは決して悪いことではありません。自己満足は当然のことです。

まずはこれを自分の中で認めることです。


問題は、自分の中の自己満足とお客様のためにする行動が時として乖離することです。

「人のために動くこと」が自己満足と相反する場合です。


そうした場合、「人に貢献する」(人のために動く)を優先すれば、自己満足はいつの間にか
歪められ、「こうしてあげたのに」と相手への反発になってしまいます。


どこに原因があるのでしょうか?


「自己満足」は「ジコチュー」とは違います。


「自己満足」は、自分を肯定するものとして、生きていくために必要なものです。

自分を愛でるために必要なものです。


ですから、貢献した相手が応えてくれなかった時は相手に反発するのではなく

単純に、「この人は嫌だ」という言葉を 

「この人は自分に合わない」に置き換えてください。

合わないのは仕方がないことです。服のサイズが合わないことと同じです。


無理を続ければ、必ず人間関係に歪が生じます。

また自分を責めることにもつながります。

いつかまた合う時がくるかも知れない、というぐらいの気持ちでいてください。



もうひとつ、「人のために動く」時に大切なことがあります。

仕事として「お客様のために動く」時に外せないものとして「お金」があります。


「人に貢献する」を優先するとどうしても「お金」のことが後回しになります。

そうするとお金のことで現実の自分の生活を圧迫すると同時に、自分の内にある

「人に貢献する」という命題とのバランスで悩むことになります。



そんな時は、「お金はエネルギーであると考えてください。


「人に貢献する」にもエネルギーは必要です。

欠くことのできないものです。エネルギーがなければ動くこともできません

こう考えることで変に自分を責めることもなくなります。



「働く」とは「人のために動くこと」

それは、本来自分の内にある「自己満足」に繋がるものであり

結果、自分を愛でることでもあります。

そして相手が応えてくれなければ、「それはそれでよし」として

相手も、自分も責めないことです。

さらに、「人に貢献する」には、お金というエネルギーが必要であること




こんな思いでいれば、人のために無理なく動くことができます。