高校教師あれこれ日記 -4ページ目

『美しい国へ』

エントリー№74 『美しい国へ』

安倍晋三著 文春新書 730円(税別)


安倍晋三氏が総裁になりましたね。

ただ谷垣氏と麻生氏も得票数では離されましたが、

100票を超えて存在感を見せたと言われてます。

そんな中でどのような閣僚作りと、

政府作りをしていくのか。

やはり気になりますので、

この本を読んでみました。


安倍氏の思想は一定触れられました。

靖国問題、自衛隊問題、そして拉致問題。

これらは、かなりしっかり語っています。

後は具体的に政策として実施できるか。

そのあたりが問題になるでしょう。

劇場型といわれた小泉氏の後継として、

継いでいく部分と独自の路線でいく部分。

どう線引きをしていくでしょうか。


気になるのは、

国民に分かりやすい目玉政策がないこと。

なくてもいいと思うんです。

あやふやに何もしないのはだめですが、

ちゃんと考えた上で細かい政策でも実施さえすれば。

ただ、メディアがどう反応するかですね。

海外の裏での分かりづらい反応や、

地味で長期的な政策については、

評価されない可能性があるんじゃないかな。

小泉氏の功罪の一つでしょう。

悪いほうのね。

メディアが馬鹿になってる可能性があります。


私としては教育問題、年金税金問題、少子化問題、

これらに地味だけど効果がありそうな政策実施を期待します。


読んで欲しい度、6点。

もちろん読み物としてあまり面白くありません。

でも日本の首相になるわけです。

この人は間も無く。

国民として読んどくべきだと思いますよ。


すべらない話

北村です。

教師です。

すべっています。


この間、教師の授業アンケートについて書きました。

私へのコメントで、

「さむいギャグで雰囲気を悪くしないでほしい」

とありました。

・・・・・・反省です。


で、たまたまチームメイトの沼から、

松本人志の「すべらない話」について聞きました。

深夜にたまにやっている番組とのこと。

かなり面白いらしい。

わざわざDVDを買ったそうです。


そんなこんなの先日、呑んでいると、

居合わせた知り合いが早めに帰ると言い出しました。

理由を聞けば、

今から「すべらない話」が放送されるとのこと!

これは一大事!とすばやく帰宅しました。


しかし呑んでいたこともあり、

眠たくなったためそこからビデオ録画を始め就寝。

翌々日にご飯を食べながら観ることに。

ほっしゃんの「ゴミ捨て場おばさん」話など、

かなり楽しく観ておりました。


次はケンドーこばやしです。

なにやら「宝恵籠(ほえかご)」という、

神輿の一種に乗った時の話らしい。

以下ケンこば。


この神輿の上で「ほえ~」と言うんです。

ほんでね、吉本から僕と○○さんが選ばれて、

乗ることになったんですよね。

と、他の籠に外人が乗っていたんですよ。

この外人も「ほえ~」と言わなくてはいけないんです。

ところがこの外人が



プチッ・・・・・・ガー

なに!ビデオが切れた!

巻き戻っている!

ガーン、どうやら残り少ないビデオを選んでしまったらしい。

かなりショックでした。

キリがよければあまり気にならないんでしょうが、

いったい外人は「ほえ~」ではなく何ていったんでしょうか?

だれか笑えるように、すべらないように教えてください。


『東大コーチ。』

エントリー№73 『東大コーチ。』

影井秀著 スターツ出版株式会社 1000円(税別)


東大。

ちょっと前に流行っていましたね。

ドラマ「ドラゴン桜」あるいは漫画で。

そのせいで、今年度の東大受験者が増えたとか。

人間、気になるものしか気にならないらしいですが、

わかりやすい現象です。


この本はそういった時期に知りましたが、

なんとなく時流に乗らされているような気がして、

天邪鬼な気分で読まずにいたものです。

読んでみると、早く読んでおいても良かったな~、

と思いました。


これは小説です。

実際に予備校に通わず、

現役東大合格を果たした著者の自伝的小説。

それをWeb上で公開していたものが、

紙媒体として出版されたものです。


フォント、文字の大きさ、改行の仕方など、

いかにもパソコンの画面からの移行だと感じます。

今の高校生にも読みやすいでしょう。

内容もメッセージ性は強いですが、

分かりやすいものです。


メッセージ性と言いましたが、

そこのところがこの本の大きな特徴でしょう。

著者の哲学が随所に現れている。

それを知るために読むといっても過言ではない。

しかし、説教くささをうまく小説として隠している。

一昔前の自己啓発セミナー書籍版といったところでしょうか。


読んで欲しい度、7点。

かなり文章としては歯ごたえが無さ過ぎですが、

中高生にはちょうどいいでしょう。

そして彼の哲学に触れて欲しいものです。

大人も・・・・・・元気になりたかったら、

読んでもいいんじゃないかな~。



授業評価

北村です。

教師です。

評価されてます。


初めてです。

生徒からの授業評価を受けました。

すべての授業・教師に対して、

生徒が評価をする。

外部の会社に依頼して実施しました。


1学期にデータを取って、

その集計が夏休みに終わり、いま手元に。

もちろん無記名で、クロス集計とやらをしているので、

評価の内容も一定信頼が置けるもののようです。

クラスごとや、教科ごとの評価平均も出ます。


さて私の評価・・・・・・、

個人情報なのでお教えできません。

なんてね。

こんなとこで発表する勇気がないだけです。

直接お見せする機会があれば、

いつでもお見せします。


評価をみて一喜一憂してるだけではダメですね。

どこが自分に足りないところなのか、

生徒の要望にどう答えればいいのか、

そこらへんを考え仕事に活かしていきます。


『イソップ物語に隠された人間関係の成功法則』

エントリー№72 『イソップ物語の隠された人間関係の成功法則』

植西聰著 PHPエル新書 760円(税別)


紹介された本を読んでみました。

なかなか自分では手に取らないような本も、

友人や知人に紹介されることで読む機会を得る。

それによって、自分の本の世界が広がることもあります。

今回の本も推薦されなければ、

手に取らない本だったでしょう。


さて内容です。

これはイソップ物語を教材として、

その中に隠された人間関係の教訓を読み解くもの。

みなさんが知っている「アリとキリギリス」や、

「北風と太陽」「オオカミが来た!」などを含め、

48作品を紹介しながら教訓を解説してくれています。


単なるイソップ作品の解説だけにとどまらず、

著者の心理カウンセラーとしての経験などから、

さまざまな具体的な話をしてくれています。

一歩間違うとひたすら説教をされる本ですが、

危ういバランスでそこまで嫌味を感じませんでした。

知らない話が多く、

その多様性に驚き、楽しく読めました。


読んで欲しい度、5点。

難を言えばすべてに解説は付けずに、

イソップ物語本文だけのものがあっても良かったかな。

それを読みながら、自分なりの解釈をしてみる。

それも面白かったんじゃないかなと思いますね。


『30代未婚男』

エントリー№71 『30代未婚男』

大久保幸夫 畑谷圭子 大宮冬洋著 

生活人新書 740円(税別)


学校でこれを持ってたら、

何人かの先生に含み笑いをされました。

今年30歳の私です。

特に何を考えたわけではないのですが、

図書室に行ったときに気になったので借りました。


30代の未婚男性は増えているのか?

35歳までは2人に1人、

36歳から40歳までは4人に1人が未婚です。


なぜ結婚したくないのか?

58% 面倒くさい          

51% 自由気ままな生活を失う 

48% 経済力がない 


結婚できない理由は?

25% 出会いがない

25% 理想の相手に出会えていない

17% 経済力がない


なんてことが書いてありました。

で、結局「結婚忌避」ではなくて「結婚難」だとも書いてました。

30代未婚男が未婚女性を上回っているようです。

30代後半の未婚男性は37%しか幸せを感じていないとか。

男性は年をとっても年下の女性を選びたがるが、

だんだんと自分の商品価値が下がっていることに気づいていない、

なんてきついお言葉もありました。


・・・・・・で、どうすればいいのか?

とりあえず身の程を知った上で、

積極的にならないといけないらしい。

ちなみに結婚しない選択肢については、

肯定的に書いてはありませんでした。

なんて、少子化の社会にやさしい本なんでしょう。


読んで欲しい度、4点。

現代の日本社会を見る、一つの視点としては面白い。

でも書籍としてのレベルは高くない。

分かりやすいし、読みやすいけどね。



『男はなぜネクタイを結ぶのか』

エントリー№70 『男はなぜネクタイを結ぶのか』

出石尚三著 新潮新書 680円(税別)


うちの学校はネクタイ着用。

しかし制服は油断をすると乱れるもの。

乱れている生徒へネクタイの意味を教えたくて読みました。

これまで自分の中にない意味があるかと。

残念ながらあまり参考にはならなかったです。



ネクタイを締めるとやはり社会的に認められる。

いわゆる公式の服装として扱われる。

そして顔を彩り、人物を引き締める。

相手への印象への大きなポイント。

そんなことが書かれてましたね。


なぜ「ボンド」は・・・・・・、とか

なぜケネディは・・・・・・、とか人物ごとに話をしていて、

それぞれに逸話があったりするのは面白いが、

私の知りたかったことではないですね。

オシャレに関する雑学の本と思ってください。


読んで欲しい度、3点。

別にこれを読んでも、

タイトルの謎はあまり解けません。

それにネクタイの選び方も上手くなりません。


あなたはロボット!?

北村です。

教師です。

プリントをさせてます。


ある授業で自分の年表を書かせました。

生まれてから今日までの出来事を、

時間に沿って順に書いていく。

真面目に取り組めば大変な、

そして自分を振り返るための作業。


終わってからざっと目を通していると、

何かがひっかかって、

ある一枚のプリントで手が止まりました。

最初は何がおかしいのかが分からなかった。

でも、よく見るとありえないことに気づきました。


1990年 ○月○日 無事に誕生

1991年 ○月○日 兄が生まれる

1994年 4月     ○○保育園に入園

1997年 4月     ○○小学校に入学

1998年 春      犬に手を噛まれる


って、おい!

おかしいやろがい!

なぜに「兄」が後から生まれてくるねん。

君はパタリロに出てくるプララの兄かい!

(わからない人すいません)


次回の授業で聞いてみたいと思います。



『人間失格』

エントリー№69 『人間失格』

太宰治著 岩波書店 500円(税別)


みんな知ってる太宰治。

だいたいみんな知ってる『人間失格』

読んだと思っていたけど、

やっぱり読んでいたような、いないような。

あらためて読みました。


自殺未遂2回に心中未遂2回。

それで心中成功1回かな、多分。

入水自殺で行方不明になって、

1週間後の誕生日に死体があがった。

はずだけど、記憶違いかもしれません。


そんな人間が書いています。

やはり文章、絵画、音楽、その人の人間性を映すのかな。

暗いムード満点です。

タイトルといい、彼らしいと単純に言ってしまいそうになる。


ところがこの文庫には、あと2点作品が収録。

そのうちの「グッド・バイ」は変に明るい。

お茶目な感じがする。

躁鬱の躁の状態で書いたのか、

明るくいたい願望が潜在意識にあったのか。


もう一つ「如是我聞」は荒々しい。

いいたいことを感情に任せて書いている。

批評(批判)文なんだけど、

個人名を出して恥を捨てて攻撃している。

攻撃することで、自分を守っているみたい。

むしろ繊細さを感じる。


読んで欲しい度、6点。

1人の作家の晩年の作品。

面白い3作品の並びなので、

「走れメロス」しか読んだこと無い人は一読を。


 

『光の帝国』

エントリー№68 『光の帝国』

恩田陸著 集英社文庫 495円(税別)


また恩田陸です。

ちょっとこの人のは控えようかなーと思ってましたが、

これは良かったとの感想を聞き読みました。


前回読んだのは「ロミオとロミオ・・・」ですが、

こちらの方が面白かったですね。


短編集なのですが、

「常野一族」という人々を一つの軸に全体が構成されています。

だから、一つ読んで終わりっていう感じがしなくて、

そこのところがこの作品については良かったですね。

完全に同じ人物が出てくることもありますし、

一話しか出てこない場合もあります。

その方が多かったかな。


でも登場人物の設定が良かったからでしょう、

いわゆる「常野一族」の、

だから気持ちよく安心して読めました。

一種の超能力と言えるのですが、

それが無用な誇張などなくして描かれています。

だからファンタジーなんて雰囲気ではないですね。

ちょっと浅田次郎を思い出したりもしましたが。


読んで欲しい度、6点。

中高生だけでなく、今回は大人も楽しめるかな。

一つの世界観を上手く作れているように感じました。