高校教師あれこれ日記

あまり教師くさいことは書くつもりなし。

といっても、職業柄が出てくるのはご愛嬌。

日常の雑多なこと、楽しい話題を中心に綴ります。

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ありがとうございました。

北村です。

教師です。

おめでとうございます。


と、すでに年が明けて9日たちました。

皆様においてはどのような一年のスタートをお切りでしょうか。

私は何とか前年100冊を達成し、

次の目標を考えている最中です。

今年も何かいい目標を自身に課したいものです。


さて「高校教師あれこれ日記」ですが、

本日をもちまして終了とさせていただきます。

1年半のあいだ所属していた<カリオカFC>も昨年に卒業しましたので、

この日記ともサヨナラとなります。

これまでカリオカFCともども応援いただきありがとうございました。

これからも新チーム<CIMA DE MAIS>の応援よろしくお願いします。




『現代日本の問題集』

エントリーNo.100 『現代日本の問題集』
日垣隆著 講談社現代新書 720円(税別)

とうとう来ました!
100冊です!
いや~、ご心配かけました。
え、どうでもいいって?
そんなこと言って、気にしてたでしょ。
さあ、ギリギリ最後の一冊です。
本当に自分でもびっくり、ギリギリの一冊です。

またまたまた、日垣隆。
今回は、2004年に出版された本です。
だから「現代新書」と言いながら、本当は現代じゃない。
と悪態をつきつつも、やはりその問題は日本の盲点を突いています。

多岐にわたる問題提起。
それが全然ちょっと前のこととは思えない。
当然。
だって、2年経った今でも、それは問題として残っているから。
政治、官僚、法律、思想、事件。
日本には多くの問題が山積です。

でもそれが当たり前でしょう。
完全に成熟した社会はまだまだ成立しません。
いつまでもしないかもしれません。
でも、不備はそのつど改善すべきなのは言うまでもありません。

読んで欲しい度、7点。
何にでも懐疑的になればいいというものではない。
でも「疑いの目」は持ってもいいだろう。
すべてを検証せずに受け入れるほど、愚かなものはない。

『おとなの小論文教室。』ほか2冊

エントリー№97・98・99 

『おとなの小論文教室。』

『理解という名の愛がほしい』(おとなの小論文教室。Ⅱ)

『17歳は2回くる』(おとなの小論文教室。Ⅲ)

山田ズーニー著 河出書房新社 各1300円(税別)


3冊とも読み終えましたので、まとめて書きます。

これで99冊終了。

あと一冊で100冊です。

なんとか間に合いそう。ふ~。


「ほぼ日刊イトイ新聞」はご存知ですか?

その中で連載されているコラムを書籍にしたものです。

筆者はもとベネッセ・コーポレーションの社員。

小論文指導を軸として仕事をしていました。

だから「小論文指導」というタイトル。


そう思って読み始めました。

実は「ほぼ日」で読んでなかったので。

ところが、内容は単なる小論文指導を超えたものでした。


筆者は自分が表現者として苦悩していることを、

赤裸々に訴えています。

表現、愛、自分、勇気、うそ、心。

つまりは生きていることを真摯に考え、

それを表現している。

それがこの本の内容です。

だから単純な小論文のテクニックなどではない。

もっと深い思索を共有する本です。


とてもしんどいことだと思う。

でも、とてもうらやましくも思いました。

私にはあそこまで考えつづけることができない。

深く自分を掘り下げ、他人を受け止めることができない。

まだ。


読んで欲しい度、8点。

一人の等身大のおとなの姿。

それを是非とも読んで欲しい。


『アキハバラ@DEEP』

エントリー№96 『アキハバラ@DEEP』

石田衣良著 文春文庫 686円(税別)


映画化されました。

多分。

それともテレビドラマ?

『池袋ウエストゲートパーク』の著者です。

以前に紹介したはずですね。


秋葉原を中心に、いわゆる「オタク」が活躍する。

意識してかしなくてか、

「オタク」という言葉は少なかったような。

ネットを一つのキーワードにしながら、

まあ人間関係こそが一番のテーマ。

そう読めました。


ストーリーとしては悪くない。

すごくいい、わけではないけど。

ただし、この本に限らず気になることがある。

それは主人公たちのこと。


全てとは言えないが、多くで主人公とは格好良かった。

その格好良さも何を基準にするか、

あるいは時代によって変化するものではるのだが。

にしても容姿、力強さ、知性、判断力など、

憧れに感じるものであり、また簡単には手が届かない。

それらを持った人物が主人公であることが多かった。

(主人公は成長しながらそうなる)


ところが最近の小説、マンガ、ドラマなどの主人公は違う。

違うことが多くなっている気がする。

この本の主人公もそう。

欠陥だらけ。

それが悪いわけではない。

ハンディキャップを背負っていることに、

何か言いたいわけではない。


社会生活を円滑に送れなくても、

特殊な技能を持っていればいい、

そんなメッセージを感じる。

村上龍の『半島を出よ』からも。

特殊な技能は、相当な努力からしか手に入らない。

しかし、これらの本を読んで勘違いする者がいるのではないか。

仮想有能感と言うべき、勘違いを。


学力低下、エネルギー低下。

二極化するこの日本で、

下層の言い訳にならなければいいと願う。

少し、うがった見方をしすぎたかな?


読んで欲しい度、5点。

主人公について云々しましたが、

上で述べたようにストーリーはまずまずです。

でも、まずは『池袋・・・』から読みましょう。

あと『4TEEN』ね。

『スラムダンク勝利学』

エントリー№95 『スラムダンク勝利学』

辻秀一著 集英社インターナショナル 1000円(税別)


この漫画は人気ですね~。

私も少年ジャンプで読みました。

確かに面白かったです。

しかし、この本での扱い方はどうかな~?


漫画の内容は良いでしょう。

本書のスポーツへの考え、心理学、

筆者の価値観については興味深いところもあります。

ただ「スラムダンク」と結びつける必要があるのか。


結局、本を売りたいが為の戦略としか見えない。

「スラムダンク」を実際に例として取り上げているが、

単なるこじつけ以上のものとは思えない。

他の漫画にだってこれくらいのことあるだろう。

筆者がバスケをやっているだけ、

そして「スラムダンク」が有名なだけ。

その姿勢に少し引きます。


読んで欲しい度、4点。

純粋にスポーツ学として売れば良いのに。

自信がないんでしょ。

そう言えば、齋藤孝も「スラムダンク」で書いてますね。

そちらはどうなんでしょう。

『父親のすすめ』

エントリー№94 『父親のすすめ』

日垣隆著 文春新書 710円(税別)


またまた日垣隆です。

少しこのところ彼を追いかけてます。

今回は親としての筆者の考えです。


子どもが3人いる筆者。

これまでの子育てを振り返り、

どのような考え、価値観で子に接したかを語っています。

細かいことにも言及しています。


食事中のテレビは消す。

一緒に風呂に入るのは小学校4年まで。

15歳になったら1人で海外に行かせる。

などなど。


この本の内容どおりに子育てをすることは不可能でしょう。

また、する必要もないと思います。

なぜなら無理に何かを真似ることは、

結局ただのメッキであり子どもに見抜かれる。

それは不信感にもつながります。

信じていること、自分の価値観の大切な部分。

それをしっかり伝えることが重要でしょう。

若輩者ですが、私はそう考えます。


しかし、だからといってこの本を読まなくてもいい、とはならない。

子育てを語っていますが、

そこには筆者の価値観が顕著に現れています。

それを読むのはとても楽しかった。


読んで欲しい度、5点。

筆者の生きるための姿勢が見えます。

それはどの本でもそうなんですが。

これから子育てがスタートする人は、

一つの参考意見として読んでもいいのではないでしょうか。


『すぐに稼げる文章術』

エントリー№93 『すぐに稼げる文章術』

日垣隆著 幻冬舎新書 720円(税別)


続いて日垣隆です。

文章を書くことで生計を立てる、

筆者の経験から生まれた一冊。


文章を書くに当たっての最低限の心構え、

基本的な定義、そしてテクニック。

これらのことが細かく具体例を示しながら書かれています。

メール、ブログ、論文、エッセイ、社内の書類、実務文。

取り扱っているものは多岐にわたります。

もちろん、少しずつの説明にはなりますが。


実際に書かれた悪文の改善点を明示したり、

彼の有料メールマガジン読者とのQ&Aを入れたり。

分かりやすさを重視して構成されています。


読んで欲しい度、6点。

筆者の稼ぐ手立てを読めるのは面白い。

ただ、どこまで使えるか?という疑問もあります。

文章を書くことを生業とする人は一読下さい。


『そして殺人者は野に放たれる』

エントリー№92 『そして殺人者は野に放たれる』

日垣隆著 新潮文庫 476円(税別)


衝撃。


ここ最近での最大級を喰らいました。

これは凄い。


内容もさることながら、

この本からは著者の「形」にするという一種の気迫、

いやそんな精神的な言葉だけでは表現できないものがある。

自分の仕事に対する真摯な姿勢。

あくなき追究による質の極み。

凄まじいの一言に尽きます。


日本の刑法39条。

映画にもなりました。

知っている人は知っているでしょう。

でもその実態たるや、驚くべきものです。


泥酔であれば、意識がないゆえに心神喪失。

動機が理解不能であれば、心神耗弱。

刑が軽減、あるいは不起訴。

責任無能力であるとの判断で。


読んで欲しい度、9点。

私が云々するより、読んでください。

日本の影の部分が見えてきます。

そして筆者の姿を受けとめてください。


『世界の日本人ジョーク集』

エントリー№91 『世界の日本人ジョーク集』

早坂隆著 中公新書ラクレ 760円(税別)


○レストランにて

 ドイツ人と日本人とイタリア人が

 一緒に食事に行った。

 食後、三人はそれぞれこう考えていた。

 ドイツ人は、割り勘にするといくらか考えていた。

 日本人は、三人分払うといくらか考えていた。

 イタリア人は、おごってくれた人に なんとお礼を言うか考えていた。


それぞれの国への見方がジョークから分かる。

もちろん、どこの国で語られたジョークかというのは大事だが。

やはり情報が流れにくい国では、

昔のイメージのまま語られていることが多いようだ。

それでも、各国への認識は共通点が多い。

さて日本のイメージは?


読んで欲しい度、4点。

暇つぶしにはいいでしょう。

笑えるところもありますので。

「笑い」は人体の自然治癒力を高めるとか。

それほど期待しないで読んでください。


『千円札は拾うな。』

エントリー№90 『千円札は拾うな。』

安田佳生著 サンマーク出版 1200円(税別)


目の前に千円札が落ちていればどうする?

私は拾う。

あなたは?


タイトル通り、この問いかけから本書は始まる。

もちろん本書は「拾うな!」と言う。

それは目線が下がるから。

もっと大きなものを見逃すからだと。

横に一万円が落ちていれば、

一万円を拾うでしょう、と。


どうだろう。

言いたいことは分からないでもない。

「固定観念を捨てろ」

「目先の利益でなく、先を見通せ」

具体例や体験談をもとに構成された本書。

起業しようとしているような人にとっては、

面白く自分を振り返る材料になるだろう。

しかし、千円は拾わないだろうか?


インパクトを与えたくてこんなタイトルにした。

それをいかにも説得力のあるがごとく、

比喩として用いて解説をしてみた。

が、私はそこが気に入らなかった。

いわゆる詭弁。

本を売るため出版社や編集者の言葉に乗った。

そう感じた。


読んで欲しい度、6点。

タイトルと冒頭についての批判ばかりしたが、

全体を通しての評価は悪くないです。

販売としてのテクニックが鼻についただけ。

ビジネスマンにとっては有効だと思いますよ。



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