北出茂 大阪・枚方の社労士の働き方ブログ 【三方良し】ブログ -6ページ目

北出茂 大阪・枚方の社労士の働き方ブログ 【三方良し】ブログ

法律家20年、開業10年のコンサル。働き方、資格、法律などについて語ります。(補助 えみ+あり+まい)

※当ブログは出展だけ明記してくだされば引用自由で連絡不要とします。但し、商業使用に関しては連絡のうえ使用条件につき許可を得てください。

ジャニーズ問題が突きつけた企業統治の失敗

 

――長年の沈黙が不正を温存した

 

芸能事務所 ジャニーズ事務所 が設置した外部専門家チームの調査報告書は、故 ジャニー喜多川 元社長による性加害が、少なくとも1970年代から2010年代半ばまで長期間にわたって継続していたと認定した。

 

この報告書が示したのは、個人の犯罪というよりも、企業統治が機能しなかった結果として人権侵害が放置された現実である。

 

調査では、同族経営の弊害が強く指摘され、当時の社長であった 藤島ジュリー景子 氏が性加害の事実を認識していた可能性が高いとも指摘された。経営責任の観点からは辞任が相当とされ、企業としての監督機能が十分に働いていなかったことが明らかになった。

 

私は社労士として企業の内部問題に関わる中で、同じ構図を繰り返し見てきた。権力が一部に集中し、異論を許さない組織では、不正や人権侵害は長期間表面化しない。

 

内部統制が機能しない企業では、「知らなかった」という言葉が責任回避の常套句になる。しかし組織として問題を防止できなかった以上、経営責任は免れない。

 

今回の事件では、マスメディアの対応も大きな問題として指摘された。性加害の疑惑は長年週刊誌などで報じられており、2003年には名誉毀損訴訟の判決の中で事実関係が事実上認定されていた。それにもかかわらず、多くの報道機関が十分な報道を行わなかったことについて、報告書は極めて不自然な対応であったと指摘している。

 

強い影響力を持つ企業に対して批判が控えられる構造は、日本社会の弱点の一つである。

取引関係や利害関係が報道や監督機能を弱めるとき、不正は長期間温存される。

さらに国際機関の調査では、被害者は数百人に上る可能性があるとの見解も示された。もし事実であれば、日本の企業史の中でも例を見ない規模の人権侵害となる。

 

この事件が示した最大の教訓は明確である。

経営者の人格に依存する企業は必ず失敗する。

必要なのは、経営者の善意に頼らない仕組みである。

 

独立した取締役会、実効性のある内部通報制度、外部監査の機能――こうした基本的な企業統治が働いていれば、被害はここまで拡大しなかった可能性が高い。

 

ジャニーズ問題は芸能界の特殊な事件ではない。
むしろ日本の私企業に共通する統治の弱さを浮き彫りにした。

 

コンプライアンスとは違法行為を避けるための技術ではない。
企業が人権を尊重する存在であるための最低条件である。

 

この事件を例外として片づけるなら、同じ問題は必ず繰り返されるだろう。

企業統治の改革は、もはや避けて通れない課題になっている。


参照情報

  • ジャニーズ事務所
    「外部専門家による再発防止特別チームに関する調査結果」(2023年8月29日公表)

  • NHK報道
    外部専門家特別チーム会見(2023年8月29日)

  • NHK広報局コメント
    ジャニーズ特別チーム報告書について(2023年9月)

  • 国連人権理事会作業部会調査
    被害者は数百人に上る可能性(2023年8月)

  • 東京高裁判決(2003年)
    週刊誌報道に関する名誉毀損訴訟判決(ジャニー喜多川氏の性加害事実を事実上認定)

ビッグモーター事件が示した企業統治の崩壊

――不正は現場ではなく組織がつくる

 

中古車販売大手 ビッグモーター の保険金不正請求問題は、日本企業のコンプライアンス体制の脆弱さを象徴する事件となった。

 

従業員が車両を故意に傷つけるなどして修理費を水増しし、保険会社に保険金を請求していた事実が明らかになり、会社の特別調査委員会の報告では、調査対象となった修理案件の約15%に不正が認められたとされる。これは個人の逸脱行為というより、組織としての不正が常態化していた可能性を強く示している。

 

報告書では、修理売上を確保するための厳しいノルマが従業員に課されていたことが指摘されている。現場に過大な数値目標を押しつければ、不正は必然的に生まれる。これは多くの企業不祥事に共通する構図である。

 

企業不祥事が起きると、しばしば「一部の社員の問題」と説明される。

 

しかし実際には、不正は必ず組織の構造の中で発生する。

 

今回の問題でも、経営陣は板金部門の不祥事であり他部署は関係していないと説明した。しかし過剰なノルマや懲罰的な人事制度が創業以来の社風であったと認めている以上、問題は現場ではなく経営のあり方そのものにあったと言わざるを得ない。

 

企業統治とは、単に規程を整備することではない。
不正を生み出す経営を止める仕組みを持つことに意味がある。

 

この事件では、自動車整備事業を監督する行政機関も調査に乗り出し、工場への立ち入り検査が行われた。不正車検問題も含めれば、単一の部門の問題ではなく企業全体の統制が機能していなかった可能性は明らかである。

 

さらに問題を深刻にしたのは、店舗前の街路樹が不自然に枯れていた問題である。会社は除草剤の影響による可能性を認めて謝罪したが、もし事実であれば、企業活動が地域環境に対する配慮を欠いていたことになる。

 

また、この問題では損害保険会社側の関与も疑われ、金融当局が報告を求める事態にまで発展した。特定企業の不正が、取引先を含む業界全体の信頼を揺るがす典型例と言える。

 

企業コンプライアンスとガバナンスの確立を求めてきた私の経験からも、確信していることがある。

 

企業の不祥事は、ある日突然起きるものではない。
内部統制が形骸化し、異論が許されない組織文化が長年続いた結果として表面化する。

コンプライアンスとは、違法行為を避けるための飾りではない。
企業が社会の信頼の上に存在していることを自覚するための最低限の仕組みである。

 

今回の事件が示したのは、強引な営業主義と弱いガバナンスが結びついたとき、企業は容易に暴走するという現実である。

 

この教訓を直視しない限り、同じような不祥事は形を変えて繰り返されるだろう。企業統治の再構築は、もはや先送りできない課題になっていると思う。

社会保険労務士法

 

法2条(社会保険労務士の業務)

1   社会保険労務士は、次の各号に掲げる事務を行うことを業とする。

一 別表第一に掲げる労働社会保険諸法令に基づいて申請書等(行政機関等に提出する申請書、届出書、報告書、審査請求書、再審査請求書その他の書 類)を作成すること。

一の二  申請書等について、その提出に関する手続を代わってすること。

一の三   労働社会保険諸法令に基づく申請等について、又は当該申請等に係る行政機関等の調査若しくは処分に関し当該行政機関等に対してする主張若しくは陳述について、代理すること(第25条の2第1項において「事務代理」という。)。

※ 一の四 ~ 一の六 (略)

 

二  労働社会保険諸法令に基づく帳簿書類(申請書等を除く。)を作成すること。

三  事業における労務管理その他の労働に関する事項及び労働社会保険諸法令に基づく社会保険に関する事項について相談に応じ、又は指導すること。

 

 

美波講師

まず、社会保険労務士やったら行える業務を説明するで。法2条やねん。

法2条1項1号~1号の3は、申請書等作成業務・手続代行・事務代理で「1号業務」ていわれてます。

帳簿作成が「2号業務」です。

労働社会保険諸法令に基づく相談・指導であって、いわゆるコンサル業務が「3号業務」です。

3号業務は社労士でなくても行えることになってます(法27条参照)。

「1号」「2号」業務は、業務独占資格である社労士でしか行うことできまへん。

 本日、第18回試験の合格発表がありました。

 受験された方は、結果はいかがだったでしょうか?

 出題の趣旨に書かれている内容が、私の指摘した論点に一致していて安心しました。

 

 さて、リベンジされる方は、今の悔しさを忘れずに、第19回の試験に向けて勉強を始めてください。

 まずは、失敗の原因究明(倫理がダメだったとか、判例法理とあてはめの仕方を理解できていなかったとか)とその改善策を考えてみてください。

 ちょっと宣伝ですが、北出茂の「究極シリーズ」もおすすめです。

法律のお話なので私には難しいかなと不安でしたが、物語形式になっているのですらすらと読むことができました。
読み進めるうちに感情移入し、本の中で取り上げられている労働問題一つひとつをより身近な物として考えさせられるような内容でした。
実際に自分や周りの人がこういった問題に直面したときに何をすればいいのか、何をすることが出来るのか、とても具体的にわかりやすく解説されていて、労働に関わる人全てが知っておくべきことが書かれていると感じました。
今現在問題を抱えている人も、職場に満足している人も、これから就職を考えている人や学生さんにも、皆さんにおすすめだと思います。
単純に小説としても面白く、恋愛のお話があったり個性的な登場人物が出てきたりと、この方たちの過去やこれからのことが気になって、続編が読みたいです。

 

 

労働NPOの事件簿:仕事をめぐる「名もなき人たち」のたたかい | 北出 茂 |本 | 通販 | Amazon

「労働NPOの事件簿」

~仕事をめぐる“名もなき人たち”のたたかい~

 ワクワク・ドキドキの

まったく新しい労働問題ノベル

 

みなさま、いつも当NPOの活動に関心を持っていただき、ありがとうございます。

引き続き、当NPOをモデルとしている「労働NPOの事件簿」(花伝社)の紹介です。

著者は、社会保険労務士・NPO法人「働き方ASU―NET」理事の北出茂です。  

ぜひ、皆様に手に取っていただきたく、横へ広げていただきたく、お願いをする次第です。以下、本書の内容を<縦軸>と<横軸>に分けて、本書がなぜ、ワクワク・ドキドキのまったく新しい労働問題ノベル、であるのかを解説していきたいと思います。

本書は、読みやすくてリアルな「使えるノベル」だ!

まず、「労働NPOの事件簿」で、モデルになっているNPOは「働き方ASU‐NET」であり、実際にあった事案を元にしています。

本作品は、働き方の問題(労働問題)を<縦軸>にしています。

筆者の魂をかけた社会への問題提起です。

働き方の問題は身近なテーマではありますが、労働法の知識や、困ったときに頼りになる存在である労働NPOあるいはコミュニティユニオン、あるいは労基署の使い方について知識や関わりや経験のない方がほとんどです。

そうであるからこそ、本作品は「ひとりひとりが主人公」というスタイルを採用しています。

本作品は、知識が(とぼ)しい方にも読み進めてもらえるように、あえて、相談者側の視点から物語を進めるようにしています(第1章~)。さらに、女子大学生(法学部ではなく産業社会学部)のボランティア相談員がゼロから労働法の知識を習得しカウンセリングをしていくという過程を追体験できるような構成にしています(第3章~)。

これらの章立ての構成により、読者が無理なく、作品を読み進めていけるような工夫を凝らしています。

本作品は、(労働問題という難しいテーマを<縦軸>にしながらも)<横軸>にエンターテインメントの要素を随所に取り入れています。

その一つとして、恋愛小説の要素を取り入れています(労働恋愛小説)。

本作品は、さらに、いくつかの「国民的人気漫画」が支持された要素を取りこんでいます。

本書は「名探偵コナン」だ!

「名探偵コナン」を参考に“ドキドキわくわく感”を取り入れています。本作品では殺人事件は発生しませんが、通常の生活をしていた場合には遭遇しないようなことが発生したり、会社の社長や役員やチンピラ(?)や法律家など普段会えない人物と会えたり、謎めいた人物が登場したりします。

話が「問題解決」に向けられている点でも共通性を有しています。

名探偵コナンは一つの事件ごとに3話くらいで完結させる形を採り、その話のつなぎ方が「事件編」「推理編」「解決編」というように分かれています。このシステムを真似して、「事件編」「法的手段あるいは交渉編」「解決編」というように一つの章を3~4つ(起・承・転・結)の款に分けて間延びしないようにつなげていくというシステム(章立てと構成)を採用しています。

本書は「ワンピース」だ!

「ワンピース」を参考に、そこで描かれている「友情のかたち」や「組織(グループ)と個人との関係」や「一人一人の物語」というテーマ性を取り入れています。友情にはさまざまなかたち(男同士、男女間、女同士)があり、個人を犠牲にする組織であってはならないし、ひとりひとりが輝ける組織でなければならないという点で共通性を有しているからです。

 ワンピースの面白いところは、同じ船に乗っている仲間それぞれは、別々の目標(目的)や別々の夢を追いかけているところです。しかも“ルフィー”というリーダー格(主人公)もあらゆる場面で絶対的なリーダーというわけではなく、その場面や状況に応じてリーダーが変わるという柔軟な組織といえる点です。

 本作品でも、ピラミッド型の組織ではなくネットワーク型の組織という特徴を生かし、場面や状況に応じてリーダーが変わるなど、「ひとりひとりが主人公」になりうるようにしています。

本書は「鬼滅の刃」だ!

「鬼滅の刃」を参考に“登場人物の成長の物語”という要素を取り入れています。「鬼滅の刃」では悪である鬼に対しても悲しいエピソードが描かれます。本作品も、権利を勝ち取る過程で悩みながら、様々な登場人物が周りの人間とともに成長して行く、という物語になっています。意見をぶつけ合い、悩みながらも、少しでも前へ進もうとする姿勢などを各人の成長の物語として、ぜひ暖かく見守る感じで読み進めていただきたいです。

本書は「エヴァンゲリオン」だ!

「エヴァンゲリオン」を参考に“登場人物の心の葛藤”を描いています。

 本作品は、心理ドラマ、メンタルヘルスや精神的問題とも親和性が強いという特徴を有しています。相談者は精神を病んでいるもしくは精神的に追い詰められている状態にあることも多いです。のみならず、本作品の登場人物は、みな、心の闇あるいは欠点や欠陥を抱えています。

例えば、登場人物は、精神的問題の象徴とも見なせます。

(ここから先はいわゆるネタバレになるのですが) ノロシーはうつ病です。福岡恵子は失恋したことがきっかけで九州から大阪に出てきています。北斗恒星も実は反逆のエリートであり泥にまみれています。美波帝は夜の職業出身者であることが明かされるほか、正体が不明の影のある人物として描かれます。山川美里もお嬢さん育ちなのか、正義感が強い反面、世間知らずの一面を持ち合わせていてそれに悩んでいます。米内洋祐も心優しいが、非正規社員で自分に自信がなく、自我を主張したがりません。勿論、相談者の方は様々な権利侵害をされたり人格を否定されたりして深く傷ついています。

 本作品でも、登場人物の悩みや自分探し、周囲との溝、コンプレックス、優しくしてくれる存在(母親的存在)への一体化願望、恋愛願望、などが描かれます。

 ■本書は、ひとりひとりの成長の物語であり、優しく温かい物語です!

 最後に、本作品は扱っているテーマが潜在的な労働問題・社会問題である分、キャラクターの葛藤や相関関係は分かりやすく描くようにしています。

  本作品は、ひとりひとりの成長の物語であると同時に、登場人物が失ったものを少しずつ取り戻していく優しく温かい物語です。

 そうであるからこそ、同様の悩みを抱えた、現代を生きる者の心に刺さる可能性があります。読者がそれぞれのキャラクターを自分の分身とし、自己投影するような作品が本作品です。

 

 このように、本作品は、「国民的人気漫画」が支持された要素をふんだんに盛り込んでいます。

 社会派作品、かつ、ためになる作品であり、楽しめる作品であることを明確に意識して書き上げております。

 本作品への愛情、そして絶大なる自信をもって、本書を読者の机上にお届けします。

 

 北出茂

 

 

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「労働NPOの事件簿」

~仕事をめぐる“名もなき人たち”のたたかい~

 を広げてください

 

みなさま、いつも当ブログに関心を持っていただき、ありがとうございます。

NPO法人「働き方ASU―NET」で常任理事・相談員をしております、北出茂(社会保険労務士)です。この度、「労働NPOの事件簿」(花伝社)を出版させていただきました。  

その名の通り、労働問題ノベルであり、NPO法人「働き方ASU―NET」をモデルとしています。登場人物や紹介している案件も、実在の人物、実際の案件を素にしております。

 

ぜひ、皆様に手に取っていただきたく、横へ広げていただきたく、お願いをする次第です。以下、本書の内容をテロップ形式で紹介をさせていただきます。

 

◆この本の内容

社会保険労務士として、企業法務部(部門長)として、労働NPO(理事・相談員)として、個人加盟労働組合(委員長・書記長)として、多くの労働問題を担当してきた著者が、読者にお届けする渾身の一冊。

特定社会保険労務士・行政書士・弁護士ら専門家の仕事ぶり。さらには、労働NPO・コミュニティユニオンは何をしているのか。マスコミが取り上げない等身大の姿を描く。渾身の力でお届けする、使えるノベル!!

ビジネスマンや学生にも興味を持ってもらえる実用書でもあり、社会派の小説です。働く人々を守り、社会について考えるための本です。不条理と闘うための本でもあり、事例ごとの実践的なマニュアル本にもなっています。

 

◆この本を出版した理由・広げていただきたい理由

労働問題は働く人々において関心が高い事柄です。パワハラ・セクハラ・退職勧奨など、大企業に勤めていても無関心無関係ではいられない現状があります。

本作品は、具体的な事例を通じて、誰しもが疑問に思う労働問題についての疑問を解消させ、正しい知識を身につけられるようになっています。

しかし、(本書でも書きましたが、)本当に重要なのは、知識の有無ではなく、その知識を使うノウハウの有無、使い方をイメージできるか、「かまえ」を作ることができるか、なのです。この本は単に知識を得るだけでなく、その使い方のイメージできるようになり、「かまえ」の作り方を具体的にイメージできるようになることを目指しています。それだけでも、自分で、権利救済に立ち上がることが容易になります。

実務家、当事者、経験者としてともに悩み考えていく観点に立っています。等身大からのアドバイスという側面に立ち、当事者に対するエンパワーメント(勇気づけ)を含めて、より読者の方々に共感できる内容となっています。自分でもできるという「やる気」を引き出すことができます。当事者の心に寄り添った細やかな心理描写が特徴です。

本作品が売れれば売れるほど理不尽な労働を強いている経営者をけん制できます。その結果、日本の労働環境が改善されれば、過労やパワハラによるうつ病などの労働災害も副次的に改善されることでしょう。

このように本書を広げていただければ、社会進歩に役立ち、世の中を明るくすることができます。

読者になってくだされば、学生、すべての社会人、次世代を憂う定年世代の方まで幅広く、何かを感じてもらえる内容です。

どうぞ、本書を広げていただけますよう、よろしくお願い申し上げます。

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この本の作者である「北出 茂」さんは社会保険労務士であると同時に
NPO法人で労働者の労働相談などにのる活動家で自分はこの方の「過労死のない社会を」と云う書籍を購入して読んでいたのでこちらも気になって購入しました。
内容の方は実際の労働問題を架空の人物たちに置き換えて物語を作った云わば「労働問題系小説」と云った感じです。
ですが、自分は第一章の派遣の食堂使用問題と同じ事に遭遇したことがあるのでここだけで読むのが苦しくなってしまいました。
「派遣元から派遣されてきているとはいえ同じ職場で頑張っているのに制限、差別を受ける」これは派遣労働者の精神を確実に疲弊させます。
だって同じ労働者として扱われていないのですから。

派遣の問題だけではなく、「罰金問題、外国人労働者の問題、雇止め」等々、日本に巣くう労働問題を取り扱っていてくれていますので、「働く」事で苦しい目に遭った方は頷ける内容だと思います。
自分を守るためにも、日本の閉塞感の漂う労働環境を変える為にも「これはおかしい」と言える下地を作るのに最適な書籍だと思いました。

読むのは大変でしたが自分は読んで良かったと思いました。

 

<下記より引用>

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