北出茂 大阪・枚方の社労士の働き方ブログ 【三方良し】ブログ

北出茂 大阪・枚方の社労士の働き方ブログ 【三方良し】ブログ

法律家20年、開業10年のコンサル。働き方、資格、法律などについて語ります。(補助 えみ+あり+まい)

※当ブログは出展だけ明記してくだされば引用自由で連絡不要とします。但し、商業使用に関しては連絡のうえ使用条件につき許可を得てください。

このブログは、きたで社労士事務所(北出茂社会保険労務士事務所と仲間たち)が運営しております。
皆様のおかげで、前身の「ポラリス北出法務事務所」より数えて開業10年を迎えることができました。
ありがたいことに、毎年、様々なところから、講演やセミナーの依頼をいただいております。
助成金のお仕事もいただいております。
ポラリスは北極星であり、道しるべとなる星です。
変化の速い時代であるからこそ変わらない存在でありたい。
困難に陥った時に頼れる存在でありたい。思いは今も変わりません。

改めて思います。
生きていることは奇跡なのだと。一人ひとりが、かけがえのない存在であるのだと。
だからこそ、自分自身を大切に大切に。
今日という日は、昨日亡くなった方が、あれほどまでに夢見た明日という日。
今日という日が、あなたにとって、素敵な1日でありますように。

きたで社労士事務所 所長 北出茂     http://www.sanpouyoshi-kitade.com/

共産党福岡県委員会は102年の党史上初の「36協定」を締結し、神谷貴行さん不当解雇撤回裁判でも党専従に労働者性があることを認めたそうです。

詳しくは神谷さんのブログをご覧ください。

https://kamiyatakayuki.hatenadiary.jp/entry/2025/04/25/075321

 

「労働者階級の党」がこれまで専従者を労働者と認めず、残業代も払っていなかったというのも驚きですが、その他の驚きの労働犯罪については、拙書をご購読ください。

 

 ご購入あるいは、地元の図書館の「購入希望図書」のリストに書き込んでください。

北出茂です。

新刊『使える!労働法の常識~共産党で起きている問題から考える~』

https://akebishobo.com/products/fukuoka

をご紹介させていただきます。

2025年4月25日書店発売です

(あけび書房の上記サイトから注文いただければ先行して随時配送)

 

政党は公権力を行使すること(権力獲得)を目的にした結社ですから、その結社の内外に人権と民主主義を否定する行為が行われていること(それも国会議員も承知して)が、私たちの市民社会を脅かすことになります。


類似テーマで同時発売があと2点あります(いずれも直接注文で随時配送)。

一つは、

内田樹、平裕介、池田香代子、伊藤真、上瀧浩子、神谷貴行『松竹さんを共産党に戻してください 除名撤回裁判を応援します』

https://akebishobo.com/products/matsutake

 

もう一つは、

平澤民紀『日本共産党と医療生協・民医連の民主的再生のために 性暴力の隠蔽をやめ再発防止論議を』

https://akebishobo.com/products/saitama


諸々の問題は早急に解決をはかり、人々の信頼を回復できるよう再生を求めたいということです。

 

​森岡孝二氏と北出茂氏は、日本の労働環境の改善に尽力した関係で知られています。 ​

 

師弟関係: 北出茂氏は、関西大学法学部法律学科在学中に経済学を専門的に学び、森岡孝二名誉教授を師と仰いでいました。 ​この師弟関係は、北出氏のその後の活動に大きな影響を与えました。​Amazon

 

共著: 両氏は共著で『過労死のない社会を』を執筆し、過労死問題の解決に向けた提言を行いました。 ​この共著は、過労死防止法制定運動にも影響を与え、52万筆以上の署名が集まり、国会で全会一致での法制定に寄与しました。​Amazon+1ブクログ+1

 

共同活動: また、NPO法人「働き方ASU-NET」の活動においても、森岡氏が関与する中、北出氏は常任理事として労働者の権利保護や労働環境の改善に取り組みました。 ​さらに、過労死防止大阪センターの事務局長として、過労死防止法の制定運動にも参画し、森岡氏と共に活動しました。 ​hatarakikata.netAmazon+1ブクログ+1

このように、森岡孝二氏と北出茂氏は、師弟関係を基盤に、共著や共同活動を通じて日本の労働環境の改善に大きく貢献しました。

北出茂さんは、労働や社会保障、法務・経営などの分野で活躍され、その著作は一般向けの書籍から専門的な試験対策書まで多岐にわたります。以下、主な著作例を挙げます。

紙の本の著作

  • 「過労死のない社会を」(2012年・岩波書店)
    過労死問題に焦点を当て、働き方や社会保障の改善策について論じた一冊です。
  • 「これではお先まっ暗!」(2018年・学習の友社)
    現代の労働環境や働き方に関する問題点を鋭く指摘し、今後の社会のあり方について考察しています。
  • 「労働NPOの事件簿 ~仕事をめぐる”名もなき人たち”のたたかい~」(2023年・花伝社)
    実際の労働現場や労働者の声を元に、現状の課題と改善の必要性を具体的な事例を通じて描いています。

電子書籍・試験対策書籍

北出さんは、社会保険労務士試験や労働法に関連した書籍も多数出版されています。たとえば:

  • 「社労士試験合格シリーズ 論点整理本」
  • 「特定社会保険労務士試験 過去問 LIVE解説講義本」
    これらの書籍は、受験生や実務家向けに、試験対策や知識の整理に役立つ内容となっています。

その他の執筆活動

  • 雑誌連載として、「ともユニ」や「雑誌POSSE」などで定期的にコラムを執筆されています。
  • また、講演会や研修・セミナーの講師としてもご活躍され、著作と連動した知見を広く社会に発信されています。

これらの著作を通じ、北出茂さんは労働環境の改善、働き方改革、社会保障制度の見直しなど、現代社会が抱える重要なテーマについて議論を深めるとともに、実務と学術の架け橋として多くの人々に影響を与えています。

共産・小池書記局長、専従職員の党側からの「指揮命令」を否定 「自主的、自発的に活動」

 

という記事が新聞に掲載されていました。

 

驚かされます。

 

我が社が社員にしているのは、「指揮命令」ではなく「指導」である!!

我が社の社員は、自分で我が社に入って、「自主的、自発的に活動」しているだけである!!

 

「自主的、自発的に活動」しているといって、労働基準法の適用を免れることができるのなら、こんなバカげた屁理屈が通用するのなら、

日本国中のブラック企業が日本共産党のマネをするでしょう!!

 

この4年で、2割~3割の得票が減ったのは、「無党派層」が離れただけではないと思います。

支持者の高齢化だけでは説明がつきません。

こういう欺瞞に満ちたところを見透かされてしまっているからこそ、かつての「岩盤支持層」が離反しているのです。

 

日本の労働法よりも、共産党の方が序列が上だといいたいのであれば、

それならそうと、共産党は法律を守らない組織で、労働者の権利を守るというのも方便だと堂々と宣言すればよいはずです。

 

どこが「労働者の党」なのか。

 

開いた口がふさがりません。

あれあれ、共産党さん。どないしはったんですか?外に向かっては「労働者の権利を守る」「ブラック企業を許さない」と叫びながら、内に対しては、自分たちの専従職員には残業代も支払わない。適切な労務管理もしていない。有休日数は法令基準未満、就業規則も提出していない。完全なる労働犯罪(労基法&安衛法違反)じゃないですか。

2025年1月26日の福岡県北九州市議会選挙の結果。

共産党は前回(4年前)より3割近くの得票を減らした大惨敗。

 

同じく2025年1月26日の大阪府茨木市議会選挙では前回3議席から今回1議席に激減させる惨敗。

共産党の凋落傾向は歯止めが利かないようです。

 

れいわ新選組は議席獲得。

 

立憲民主党も野党第一党として存在感を発揮。

 

神谷貴行さんは、政党の「結社の自由」を否定していない。

むしろ尊重している。

しかし、同時に、結社の自由は、公の政党が人権侵害やパワハラや不当解雇など、何をやってもよいということを認めたものではない。

「信教の自由」に配慮しすぎて”オウム真理教”の横暴を招いたように…

「結社の自由」に配慮しすぎて”日本共産党”の人権侵害が野ばなしにされるようなことがあってはならないのである。

本件はとんでもないパワハラであり、解雇権を濫用した不当解雇である。

「結社の自由」がこのような違法行為をなきものとするのであれば、

法の光が及ばないのであれば、組織はカルト集団のようになってしまわないか。

組織内で信念を貫く行為そのものが理不尽な制裁の対象とされて「粛清」されてしまうからである。

 

教祖や組織上層部への「黙従」と「服従」だけが評価される不健全な社会となり、違法行為が蔓延する組織になってしまうだろう。

 

まして、政党の場合には、国政に影響力を持つ。

違法でイリーガルなことを公然と行う政党が、国家の政策を左右することを許していいのでしょうか。

行きつく先は、全体主義国家であるような気すらしてしまう。

 

この裁判で勝利しなければ、法の正義そのものが問われる。

法の光の届かない暗黒の領域を、司法が黙認することにもなりかねないではないか。

司法権の存在意義そのものが問われるであろう。

 

「法の番人」である裁判所には、原告である神谷貴行さんの勇気ある提訴を正面から受け止め、原告の誇りと生活を取り戻す判決をお願いしたい。

それこそが、「結社の自由」の名のもとに、表と裏とでふたつの顔を平然と使い分けてきたかの政党の人権侵害に歯止めをかけることに繋がるのだと信じて…。

 

神谷裁判を断固として支持する!!

本日は、福岡県のみなさんと交流ができて楽しかったです。

いずれも、熱い情熱を持った方々でした。

一人の方が、種子島にいかれていたそうで、お会いできずに残念です。

またの機会にお会いできれば幸せです。

明日への希望

 

 神谷貴行さんの裁判の第一回公判、それに記者会見が終わった。

 https://www.ben54.jp/news/1886

 「明日への希望」を感じさせる会見だった。

 

 信じていたものに裏切られた思いを止揚させて、裁判闘争に打って出るまでには、たくさんの葛藤があったはずである。

 神谷さんは「松竹さんの除名は手続的におかしい」と主張し、長期にわたる「調査」と称するパワハラを受け続けた。その過程においては、苦悩の中で選択を迫られ、自分が職を失うことを覚悟した瞬間がきっとあったはずだ…。それでも、自己批判(!)の強要を最後まで拒否し続けた。

 そして、このような不条理に抗議をされた方々にも、たくさんの葛藤があったはずである。

 兵庫県の蛭子智彦さん(南あわじ市議)、福岡県の砂川綾音さん、羽田野美優さん、栃木県のカピパラ堂の夫妻(元鹿沼市議露久保健二さんと美栄子さん)。

 それらの方々の行動は、自分が所属した、かの組織を放逐される覚悟を決めたものにしかできない行動であった。

 それは、自分が構築してきた地位や立場や様々なものを投げ捨てることをも意味していたはずなのだ。

 それでも、不条理に対して沈黙するのではなく、行動することを選んだ。

 人間らしい苦悩と、人間らしい選択を、私は絶対的に支持する。

 

 最近、強い違和感を覚えたことについて書く。

 

 核兵器の非人道性を語り継ぎ核廃絶の必要性を唱えてきた日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)が、ノーベル平和賞を受賞した(2024年12月10日)。

 それ自体は、歓迎すべき事だろう。

違和感を覚えたのは、これに関して、共産党が、まるで自分たちが核兵器廃絶運動の先頭に立ってきたかのように「しんぶん赤旗」で報道し続けたことについてである。

 

 そのような一面があることは否定しない。だが実際には、核兵器廃絶をめぐる労組や市民団体などの運動は、分裂したままである。なぜか。

 1961年・62年のソ連の核実験や中国の核実験をめぐり、「いかなる国の核実験にも反対」とする社会党・総評系と、「社会主義国の核実験を帝国主義国の実験と同列に論じるのは誤り」とする共産党系が対立した。

 62年の第8回原水禁世界大会では、「いかなる国の核実験にも反対する」という基調報告に対して共産党が反対し、運動体は原水爆禁止日本協議会(原水協)と原水爆禁止日本国民会議(原水禁)とに分裂した。

 

 そして、被爆者たちの核兵器廃絶の願いをよそに、かつて「ソ連の核は防衛的なもの」と主張していた共産党は、

「相手方(原水禁側)が一方的な見解を押し付けたから運動が分裂した」

などという、イカサマの論理・サカサマの論理を展開して相手方を攻撃し続け、運動体に取り返しのつかない亀裂を生じさせてきた。

 最近になって“しれっと”方向転換するが、それまで60年もの長い歳月、核兵器廃絶運動に拭い難い亀裂を生じさせ、核兵器廃絶を願う人々の心に傷跡を残してきたのは、他ならぬ共産党であったはずである。

 にもかかわらず、この問題を「克服」したなどと一般人には理解不能な理屈をもって、まるで自分たちの成果であるかのような報道をする姿には、ただただ閉口させられる。

 60年を経て、当時の関係者の多くが鬼籍に入った。まさにそのタイミングで、苦悩することなく、まるで手のひらを返すように“しれっと”方向転換をしたことに対して、違和感を覚えずにはいられないのである。 

 

 共産党は自らに起因する「労働問題」や「人権問題」については、弾圧者そのものの顔で、声を上げたものに対して、不当解雇・除名・除籍を連発して排除している。

 私は、神谷貴行さんが不当解雇された際に、福岡県委員会に抗議の電話をかけた。

 詳細な説明を求めたが、返ってきたのは「ホームページに書いてあることがすべて」という官僚的な回答であった。

 あなた方が行ったことは労働法的にもおかしい、正しいと思っているのか、という私の問いに対しても、返ってきたのは「規約による正しい処分だ」という独善的な回答であった。

 だがしかし、「科学的」であることを自称し、常に「正しい」ことを自称するこの政党から、どんどんと支持者が離れていくのはなぜだろう。

 「正しい」彼らには、きっと、神谷貴行さんが苦悩の中で異論を表明し、不当解雇され、裁判を決断した思いが、分からないのだろう。

 「正しい」彼らには、きっと、蛭子智彦さんが、砂川綾音さんが、羽田野美優さんが、カピパラ堂の夫妻が、苦悩の中で声を上げた思いが、排除された悔しさが、分からないのだろう。

 苦悩することなく、何十年も活動してきた人間を排除することを「正しい」ことと言ってはばからない彼らには、もしかすれば、人間の思い自体が分からないのかもしれない。

 多くの市民の思いはこうだろう。

 「正しい」共産党など、正しくない、と。

 

 話を元に戻そう。

 

 共産党は被団協のノーベル平和賞の受賞をまるで自分たちの運動の成果のように誇張する。

 しかし、そもそもノーベル賞の創設者である、アルフレッド・ノーベルとはどんな人物なのか、理解しているのであろうか。

 

 ノーベルは、生前、ダイナマイトを発明した人物である。

 そして、そのダイナマイトが「爆弾」として使われ、大量殺戮に使われた結果、多くの人間が殺された。人間を殺す「兵器」の発明者として、兵器工場の戦争特需の結果、ノーベルは大金持ちになったのである。

 しかし、ノーベルは、自らの発明が多くの人命を奪うことに使われたことに苦悩し、慟哭した。

生前、人間として悩み続けた彼は、財団を設立することを決意し、全財産を後世の人々に投げ出した。

 ノーベル平和賞は、彼の苦悩の中の産物でもあるのだ。

 

 「核兵器廃絶」に関連して、アルベルト・アインシュタインの平和運動にも触れておくことにする。

 実は、アインシュタインの科学的業績(相対性理論)こそは、核兵器の開発と生産につながったものである。

 アインシュタインは晩年、自身の科学的創造がもたらした致命的な結果に苦しみつつ、全世界で核兵器を禁止するようにと激しく主張するようになった。

 アインシュタインの平和運動は、凡人には計り知れないほどの彼の苦悩と慟哭の産物によるものなのだ。 

 

 彼らの科学的業績以上に、人間らしい苦悩や慟哭が、「明日への希望」を生む。

 

特定社会保険労務士・作家 北出 茂