カスタマーハラスメント(カスハラ) | 北出茂 大阪・枚方の社労士の働き方ブログ 【三方良し】ブログ

北出茂 大阪・枚方の社労士の働き方ブログ 【三方良し】ブログ

法律家20年、開業10年のコンサル。働き方、資格、法律などについて語ります。(補助 えみ+あり+まい)

※当ブログは出展だけ明記してくだされば引用自由で連絡不要とします。但し、商業使用に関しては連絡のうえ使用条件につき許可を得てください。

 カスタマーハラスメント(カスハラ)とは、消費者・顧客による悪質な嫌がらせや迷惑行為のことです。
 カスハラには、理不尽なクレームや暴言を繰り返す、度を超えた謝罪や対価を要求をする、暴行を加える、やらの種類があるんや。

● カスタマーハラスメント(カスハラ)等を労災認定基準に追加へ

 記事でもご紹介したように、以前からおっきな問題になってるカスタマーハラスメント(カスハラ)やねんけど、厚生労働省が重い腰をようやくあげて、相談体制の整備や被害者への配慮等、従業員を保護する対策を企業に義務付ける検討に入った。

詳細については・・・以下をご参照ください。

● カスハラ対策、義務化検討 企業が従業員保護 (東京新聞)
顧客が理不尽な要求をする「カスタマーハラスメント」(カスハラ)を巡り、厚生労働省は従業員を保護する対策を企業に義務付ける検討に入った。

具体策として対応マニュアルの策定や従業員から相談を受ける社内体制の整備やらが浮上してる。労働施策総合推進法改正案を2025年の通常国会にも提出する。

カスハラは近年、小売りやサービス業界を中心に社会問題化。
被害から守るため、従業員の名札や、公共交通機関の運転者の氏名表示をやめる動きが広がってる。
背景として日本社会特有の「顧客第一主義」が指摘されとり、法改正が改善への布石となる可能性がある一方、品質やサービス向上につながる正当な要求とどう区別するかが検討課題となる。

● 「ぶっ殺すねんとどやされた」 カスハラ被害46% 小売業の労組調査(毎日新聞参照)
顧客による迷惑行為である「カスタマーハラスメント(カスハラ)」について、小売業やサービス業の従業員らで組織する労働組合は、組合員を対象としたアンケート結果を公表した。

直近2年間で被害に遭うた人は回答者の46・8%に上った。
自由記述では「ぶっ殺すねんとどやされた」やら、深刻な被害の事例が寄せられた。
「最も印象に残ってる迷惑行為」を尋ねたとこ、被害の種類で最も多かったのは暴言(39・8%)。
実例としては「女のくせに」て暴言を受けた上で再来店時に木刀を持ってこられたり、客にデザートを運ぼうと声をかけると「うるせえ、てめえぶっ殺すねん」てどやされたりした。

2番目に多かったのは威嚇・脅迫(14・7%)で「『歯食いしばらんかい』て言われ、しばこうとしたり、車でひこうとしてきたりした」っちゅう事例もあった。
ほとんど犯罪者やないか…。

同じ内容を繰り返すクレーム(13・8%)、長時間拘束(11・1%)、権威的態度(10・2%)と続いた。
「動画を撮られ、警察を呼んで対応したけど、心当たりのあれへん中傷をネット上に掲載された」やらネット上の被害も0・8%あった。

加害者の性別は70・6%が男性やった。
年齢は40代以上とみられる人が全体の9割以上で、中でも50代と60代がそれぞれ約3割を占めた。
対応した時間は「1時間以内」が62・7%やったが、それ以上の時間を要したケースも40%近うあった。

雇用主やらの対策は「特にあれへん」が42・2%で、前回調査からほぼ横ばいやった。

厚生労働省は、カスハラから従業員を守るため、企業に相談体制の整備や被害者への配慮を義務づける法整備を検討してる。

● サービス職、3人に1人がカスハラ被害 逆に「退職促された」声も(毎日新聞)
客からの理不尽な要求や威圧的な言動やら迷惑行為を指す「カスタマーハラスメント(カスハラ)」。

飲食、介護やらサービス職では従業員の3分の1超が「カスハラ」の被害を受けてること民間調査で明らかになった。
強いストレスにさらされてる現場では、対応が悪い企業からの転職希望が高まることも浮き彫りになった。
 
カスハラの有無を尋ねると、全体の20・8%が「3年以内に被害を受けた」て答えた。
「3年以上前に被害を受けた」っちゅう人も合わすと3分の1を超える計35・5%が被害を経験しとった。

カスハラ被害者3000人に「ここ3年のカスハラ経験の増減」を聞くと、32・6%が「増えた」て回答。
「変われへん」も46・8%あった。
「減った」は13・8%にとどまっとり、カスハラ被害は拡大してる。

深刻なのは、被害を受けた従業員を守るべき会社側の対応がずさんなこっちゃ。
カスハラ被害者の36・3%が「嫌がらせの被害を(雇用先が)認知しとったけど、なんも対応はなかった」て訴えた。

従業員がカスハラ被害を会社に報告・相談したにもかかわらんと、適切な対応をされへんこと「セカンド・ハラスメント」て呼ぶ。
25・5%がセカンド・ハラスメントを受けた経験が「ある」て答えた。

複数回答で具体例を聞くと「ひたすら我慢すること強要された」(11%)、「軽んじられ、相手にしてもらえへんかった」(8・9%)といった声が多い。
「退職を促された」(0・7%)ちゅう人もおり、本来は従業員を守るべき会社や上司が被害に追い打ちを掛けるケースが目立つ。

 

担当:美波 帝 (みなみ みかど)大阪出身