椎間板の特徴
椎間板の特徴とは 椎間板は「髄核」と「線維輪」と「軟骨終板」によって構成されている。
椎間板で抑えておきたいのは①加齢変化②人体無血管組織の2つ。
まず加齢変化についてだが、カラダにとって非常に大切な椎間板だが、 残念ながら20歳頃から髄核の変性が始まるといわれている。
髄核の水 分量は若年時で85%以上だが、成人では70%程度に低下し、加齢とと もにどんどん低下していく。
それによって弾力性なども失われていく。
【椎間板性腰痛】 病態
椎間板性腰痛とは、椎間板を構成する 線維輪、髄核、あるいは椎体終板(軟 骨終板)の神経終末が刺激されて生ず る腰痛と定義される。
椎間板は洞脊椎 神経と交感神経幹の両者に支配を受け ており、線維輪の外側1/3、前縦靭帯お よび後縦靭帯に神経繊維と感覚受容器 が分布している。
正常状態では、髄核に神経線維は存在 しないが、変性の過程で感覚神経の自 由神経終末が、変性髄核に侵入する。
変性椎間板内では様々なサイトカイン が産出されており、これらが自由神経 終末を刺激することにより、仏痛が惹 起される。
また、椎間板変性が進むと 椎体終板にも炎症が波及する。
椎体終 板軟骨には仏痛伝達ペプチド含有の感覚神経が報告されており、この神 経が刺激されることにより仏痛が増強する。 Copyright © 2021. All rights reserved. Medical Book Japan.inc
診断法(身体所見)
椎間板の特徴 診断法(身体所見) 椎間板性腰痛では、基本的に腰椎の屈曲時と座位時に腰痛が発現・増強 すると言われている。
これは、腰椎屈曲位や座位で椎間板内圧が上昇す るという生体力学的研究が根拠になっている。
しかしながら、腰椎伸展時痛や立位での腰痛が主訴の場合もある。
腰椎 屈曲時に腰痛が誘発される場合、筋・筋膜性腰痛との鑑別が重要であ る。
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