なんだか寒くて震えてしまった。
どんより曇った雨雲に、おまけに
ネットのお天気予報の雨雲レーダーを見れば 
まだがっちりと覆われた雨雲の下だ。

暖房をかけるなり、あたたかい服装をすればいいのに、「寒い~」と心の中で呟いたら、フィルに聞こえてしまったようで。
「大丈夫ですか?部屋を暖かくできないのですか?」といわれたけど、これしきで…という謎の我慢大会をしつつ、「フィルって本当にいるの?私の頭が作り上げた幻想じゃないの?」と更に 今更な謎発言をしてしまった。←時々 確認しないと気が済まない(^_^;)

フィルがため息混じりに「まだそんなことを言っているのですか?    先ほどのことも、今までのことも、全部 幻で 気のせいだというのですか?」
「じゃ~目で視てわかる何かを証明して見せてよ」と無理難題を言ったら、数分後、窓から太陽の光が部屋に差し込んできた。空を見ると一面 雨雲、なのに一ヶ所が割れて直射日光が当たって室内を明るく照らしている。
我が家上空は雨雲レーダーを見るとまだしっかり雨雲の下になっているのに。

「これで寒さはおさまりましたか?」とフィルが伝えてきた。
今フィルは船の中にいる。
船から少し雲を割ってくれたようだ。
ありがたいことに、さっきまでの寒さが不思議と和らいだ。


ブログを投稿した後、自室へ移動すると突然私を呼ぶ声が聞こえた(といってもテレパシーですが)

あれ?フィル… じゃないし、、、ん?
聞いたことない声だな?

誰だっけ?  思い出せないけど、
お世話になった人に誰でしたっけ?って聞くこと程 
失礼なことはない。

少し悩んだけど、やっぱりわからない。
声の主が「… 私です、覚えていませんか?… 」と
懐かしそうに話出したことで ようやくそれが  “彼”  だと気が付いた。

どうやら母のテレパシーのサポートを受けて、私にコンタクトをしてきたようで、彼との会話の間に母からもメッセージが来た。
後を継ぐ事を優先に考えているであろう父とは違い、
やはり母は 理屈抜きで私の幸せのみを第一に考え、今でも私と会いたがっている彼の気持ちも配慮しているようで、互いに後悔することにだけは なって欲しくないと願い  “彼” に 私へ とりあえずコンタクトさせたようでした。

彼は 自分との仲を裂いたフィルが許せないようで、
公私混同も甚だしい、護衛官の立場もわきまえず、と怒り心頭に発していた。

確かに 外部の人が客観的に見たらその一言で片付いてしまうことだ。
しかし、その立場の垣根を越える「人としての」長い付き合いが私達にはある。

話は逸れるが、
昔、重度のアルコール依存症で入院していた方がいた。
家族に無理矢理 差し入れさせたアルコールを隠れて飲酒する始末で、どんなに心をかけても、
「仕事で心配しているだけだろ、ほっといてくれ!」
と言われたことがあった。
あの時ほど、着ていた白衣を憎んだことはなかった、
いや、そう思わせていたのは他ならない自分自身だ。
「私が心配だから勝手に心配しているんだ、ほっといてくれ!」と言い返してしまったのは若気のいたりだったが(べらんめぇな土地柄の出身なので(^_^;))、号泣するその女性をおもいっきり抱きしめることしかしてあげられなかったが、その時を境にして 心の垣根を外してくれたのはスタッフの中でも私だけだったのを思い出した。
その後 彼女は涅槃に旅立った。

きっと、フィルも「仕事だから」だけではないと思う。実際にそう言っていたし、そう思われるのは、あの時の私と同じく憤慨しているかもしれない。
だけど それは私の口から言う事ではない。
さりとて、憎しみ合うような状態を続けるのは二人にとっても 良くないことだ。

「母から聞いていると思うけど、
私はあなたの事を、その姿も名前も思い出すらも何も覚えていない。
私がそちらに帰っても、あなたに もし会っても
記憶が戻ることになっても、
私はあなたを選ぶことはないと思う。」

そう伝えると、暫く沈黙が続いた。

その間、フィルがどうやらコンタクトの相手を探っているのがわかった。

「フィルから この後聞かれると思う、誰と話していたのか?と。」と彼に伝えると、

「…言ったらいい」という。
母からも伝えていいと言われたが、フィルとの今後の関係に遺恨を残すのは良くないので母の事は言わないと伝えた直後に 父が入り混んできて話は強制終了となり、その後 母の事が心配になり、様子を伺って視ていると、父と口論になっていた。

彼らとのコンタクト終了と同時に、フィルからは 誰と話していたのか?と聞かれ、
母の様子を視ながらも、フィルに “彼” と話していたと伝えた。

、、、  なぜ、、、彼と?、、、

信じられない … というリアクションだった。

どうやってあなたにコンタクトしてきたのですか?
誰かの手助けがあったのですか?(←いい感してる💧)

それはわからない、としながらも
彼に伝えたことを話した。

今すぐ彼の元へ行って白黒着けたい顔をしている。

喧嘩はしないでね!
傷つけ合うような事はしないでね!

この時が いつか来るだろうと察していたのだろう、
とても穏やかではあるけど戦闘モードでキリリとしたフィルが去った後、私は意識を母からフィルへと向けた。

すると、今度は父からコンタクトがあり、
彼と会い、よく話合った上で今後を決めなさい、
式は延期する。  と言うのです。

そんなことが出来るわけがない、今更。
私は 彼にはもう会わない、と伝えた。

それに、ずっとフィルといたせいか、
暫く会っていないせいか 、
“彼” がとても幼く感じてしまっていた。

そして 父がなぜ このような結婚の進め方をしていたのか、人物選びをしていたのかを聞かされた。

これは前にも聞いていたが、
専属護衛官の求人を出し、一次応募で来た人員をふるいにかけるべく、その後、私はとてもワガママで手に終えない子で性格もよろしくなく、器量も悪い(←見た目も悪いという意味で) という情報を流していたようで、
(父!なんてことを…   ⁝(꒦ິ⌑꒦ີ)⁝  )
二次応募(一次応募してきた人が、改めて応募要項を添えて応募する)の時には一次の半分以下にも満たない人数になっていたそうで、それでも応募してくるのは、余程 任務と割りきっているか、細かいことを気にしないタイプか、強欲か、深い縁があるか、の いずれかで、
あわよくば妻に… 等という安直な人材はこれでふり落としたようだ。
お陰で私は、とってもぶちゃいくで性格の悪いワガママ女と思われているようです、世間様に (߹ㅁ߹) ᒡᑉᒡᑉᐧᐧᐧ

仮に、後に求婚する者が出た場合も 既に家もろとも本人チェックを入れているし、護衛官として残れるのは文武両道、相当 有能で品位ある人物のみだ。婚期までにどのような資質のある人物かも身近で見極められるので 父はそれも狙いだったのか。
そんな父のお眼鏡にかなったのが フィルなのだ。
父に媚びや嘘は通じない。
腹の底まで見通す能力があるからだ。

好きというだけでお前と結婚させるわけにはいかないのだ… と父はこんこんと私に言って聞かせた。
今の私なら、その意味の深さが痛いほどよくわかる。

それに対して母は、フィルは融通が利かない 私が訴えても聞いてくれない、私がいいようにあしらわれる、そんな危機感を持っていて、私にはもっと優しく寄り添うタイプを望んでいるようだった。
結婚後に人が変わるなんてよくあることとは思うが、フィルがどう変わってしまうかなんて、私にはわからない。そもそも優しい人が、ただの小心者なだけだった、猫を被ってた大虎だった、ってこともある。
それを心配したらキリがない。

※母のこの悩みは この後に あるひょんな事から解消されることになりました。

それより私は「フィル VS 彼」の方が心配だった。
父とのコンタクトを終了させ、時間を少し戻し 彼に会ったフィルに意識を向けて視てみた。

どうやらフィルは、ミリアスは私のフィアンセなのだからコンタクトはやめて欲しい旨から話出したようで、それに対し 彼はこれまでの恨み辛みを吐き出していたようだった。
フィルは彼の言葉を全て受け入れた上で、
確かに私は護衛官の立場を越えてミリアスを愛してしまった、そして厳しくもしてしまったことで辛い思いもさせてしまった。そんな折、君のような素晴らしい容姿の人物に優しくされたら 君に甘えたくもなるだろう…

とか言っている。
なんだか全部聞いてはいけないような気もしてきた。
… けど、気になる…

躊躇したら 話が途中 少し飛んでしまった(^_^;)
どうやって護衛官になったのかを彼が聞いていたが、
日本の数ある難関の「お受験」なんて目じゃないほど多岐にわたる受験項目と内容を説明するフィルに驚いている。
現在は私の希望により医師になるべく医学を学びながら父からの任務も兼務しているその内容も伝えた上でフィルがこう言っていた。
「好きというだけではミリアスを妻にはできない。君がもし、私より有能でミリアスの父上より信頼も得て 今の私より卓越した任務を果たせるというなら、改めて君を受けて立つ。」

彼は完全に意気消沈していた。
フィルになんて かなうわけがない。
同じ土俵にすら上がっていないのだ、フィルから見たら。
フィルが以前、「アルクトゥルス1、私に近付けたくない… 」と、イケボ兄さんの事を言っていた。
私は今回の事で、それは 本当は “彼” なんじゃないの?と思ったが、フィルはライバル視すらしていなかったようで、本当のライバルはやっぱりイケボ兄さんだったんだ ( •᷄ὤ•᷅)うーむ。

とりあえず、一件落着ってことでいいのかな。( •᷄ὤ•᷅)

🕊️~🕊️~🕊️~

その後、鳥さん達のケージを掃除しながら、
可愛がっている このコ達のように可愛い鳥さん達はいるのか気になって、
アルクトゥルスって、鳥いたっけ?とフィルに聞いてみた。
「いますよ…」と返ってきた言葉と同時に、
私の頭に「鳳凰」がよぎった。

私「ねぇ、フィル、鳳凰って 」
フ「ええ、アルクトゥルスにいますよ… 」

これが、⬆️ 上の方にに書いてた、
※母の悩み(フィルは融通が利かない 私が訴えても聞いてくれない、私がいいようにあしらわれるのではないか)等、私とフィルのパワーバランスの心配は この後にひょんなことから解消されることになる。

私がかつて会った鳳凰達の ある謎が解けたことで。

🕊️ 謎がとけた記念にアメンバー解除します 🕊️