Each Kinky Things
Amebaでブログを始めよう!
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 最初次のページへ >>

今、この瞬間のWaterloo Sunset

NEC_0015.jpg
今年もロンドンにやってまいりました。
昨年同様、この瞬間のWaterloo Sunsetをお届けします。

Nothin' In The World Can Stop Me From Worryin' '

3曲目:Nothin' In The World Can Stop Me From Worryin' 'Bout That Girl
作曲者:R. Davies 時間:3分44秒
キー:G

 泥臭いブルース風味の泥臭いフォークソング、とでもいうべき楽曲ですが、何とも表現のしがたい曲に仕上がっています。
 生ギターのリフに、レイの淡々としたボーカルが乗り、7小節単位で進行していくのがとても印象的です。途中ではいるスネアのリムショットも相まって、この曲だけの世界が展開されますが、それが今イチあか抜けないのもさすがキンクスと(笑)。
 そういえば、こういう印象の曲って、前にも後にもこの曲だけですね。

Got My Feet On The Ground

2曲目:Got My Feet On The Ground
作曲者:Ray & Dave Davies 時間:2分14秒
キー:G

 デイヴの絶叫型ボーカル爆発です。意外とギターが芸が細かいというか、テンションをたくさん織り交ぜながら面白いバッキングをつけていて、不肖私、本日現在ちゃんとコピーできていません。あ、他の曲が全部できてるわけじゃないですけどね。
 歌詞は若造の強がりっぽくてなかなか聴かせます。これがデイヴ単独の作だったら素直に聴けるんですが、兄弟で書いてると思うと、レイの皮肉な視点が気になります。意地になって「ひとりだっていけるんだぞ」と歌うデイヴを鼻で笑って見ているレイが浮かんでしまうんです。
 無理矢理こじつけると、その後の兄弟の確執を象徴しているような……って、考え過ぎか。

Look For Me Baby

1曲目:Look For Me Baby
作曲者:R. Davies 時間:2分17秒
キー:G

 歯切れがいいようなそうでもないようなギターのカッティングで始まるR&B風味の曲です。この歯切れが微妙なのが好きです。次のを刻む前の音が少し残ってる方がいいんですよ、少なくとも私にとっては。
 最初は何だかチンタラした曲に思えたんですが、ブレイクの後にギターの単音を鳴らして戻るところにはまってからは、そのままズルズルと愛聴しています。
 どちらかといえば、You Really Got Meよりこの曲の方がLouie Louieに似てる気がしますね。
 アルバム1曲目をこういう微妙な出だし。合格です(笑)。

英国88箇所巡り(嘘)その3

クリソールド・アームズを出て、しばらく西に進むと、レイが最初の奥様・ラサと結婚してから住んだ最初の家があります。


今も誰か住んでいるようなので(衛星放送のパラボラがあったし)、さすがにこれ以上の接近ははばかられました。
レイの自伝「エックス・レイ 」によると、この家はけっこうボロくて修繕が必要だったようなんですが、今も現役で使える家屋のようです。

徒歩でイースト・フィンチレイ駅に行き、そこからアーチウェイの駅に向かいます。
もちろん、目的地はアーチウェイ・タヴァーン。
駅を出てすぐ、目の前に建っています。
アーチウェイ・タヴァーン
名盤「マスウェル・ヒルビリーズ」のジャケ写の舞台となった安酒場です。
今では大画面テレビやプロジェクターを置いて、サッカーファンが観戦を楽しむ店になっているようです。
ここには滞在中に2回訪れたのですが、2回目に行ったときには、昼間っからサッカーファンで大にぎわいでした。

本当はジャケ写を再現したかったのですが、内装が思いっ切り変わっており、かなりがんばっても同じようには撮れないことがわかりました。

が、そのまま帰るのも嫌だったので、“おそらくジャケはこのアングルだろうと推定される写真”を撮ってきました。
ジャケ真似
いいでしょ、これ。
ちなみに、角刈りで堅太りの店員に「写真撮っていい?」とたずねると、「何に使う? プレスか?」とか言うので、「ちがうよ。プライベート用」と答えたら、野郎、偉そうに「じゃあいいよ」だって。
ちょいムカついたものの、ゆかりの地で争うのも何だし、闘っても負けそうだったので(笑)、勘弁してやりました。

ちなみにここのロースト・ビーフは絶品。味、量、付け合わせ、言うことなしです。ちょっと多すぎる気もしましたが。
ギネスと一緒だと、また格別です。

実はこの後、ハムステッド・ヒースに行くはずでした。
大名盤「ヴィレッジ・グリーン・プリザヴェイション・ソサエティ」のジャケの撮影場所ですが、もうひとつ。
デイヴ・デイヴィスは修道女学院の生徒をひっかけて、ここでいいことをしている最中、よりによって校長に見つかり、退学処分になったという場所でもあります。

が、ギネスを都合2パイント飲んでいたので、ハムステッド駅からしばらく行ったらトイレに行きたくなり、長時間探した後に警察署に駆け込んだのです。
「ととととトイレを探してるんですが……」日本人ならわかりますよね。ようはトイレ貸せと言ってるんです。
でもイギリス人にはどうもわかんないみたいで、わざわざ通りに出て、「この道まっすぐ上がると駅があるから、その手前で右に曲がれ」(恐らく90%の確率でそう言ってました。100%でないのは、自分の英語力で100%はありえないからです)ですと。
テロ騒ぎの後だけに、ここで「貸してくれ」と粘ると怪しまれそうなので、言うとおりにしました。
が、そんなところにトイレなんかありません。聞き間違いを考慮し、違う角で曲がってみましたが、やっぱりありません。

くそ! 警官がウソついていいのかよ!
……冷静に今考えれば、ウソ10%、勘違い60%、俺の聞き間違い30%が妥当かなとは思います。
が、有名なLondon A to Zで調べたら、警官の言っていた方向に、トイレはありません。
この件で、私は「ロンドンで道を聞くときは、2人以上に聞く」という教訓を得ました。

結局、店内禁煙だから大嫌いなスタバに入り、事なきを得ましたが、もうグッタリ疲れました。
ハムステッド・ヒース行きは断念してホテルに戻った次第でございます。

本当ならここでキンクスゆかりの地めぐりは終わりなんですが、さすがに締まらないので、翌日に行ったカーナビー・ストリートの写真を。
カーナビー・ストリート
「Dedicated Follower Of Fashion」の題材ということで無理矢理ですが。

英国88箇所巡り(嘘)その2

それでは、クィーンズ・アベニューを移動しましょう。

目指すはレイとデイヴのデイヴィス兄弟の生家です。

フォーティス・グリーン・ロード
途中からフォーティス・グリーン・ロードに。
そして、そのまままっつぐ行くと、フォーティス・グリーンに。
何かこの2つ、違う道みたいです。同じような名前で、しかもつながってるけど。

だいたい10分ちょい歩くと、右手に見えてきます。
デンマーク・テラス
ここです!
デンマーク・テラス。デイヴィス兄弟の生家です。
何と「London A to Z」にも載っています。

ここの“フロント・ルーム”で、デイヴィス兄弟はビッグ・ビルの歌にしびれ、歌うことの楽しさを覚え、楽器を練習したんです。
そして、レイはここで「You Really Got Me」を書いたんです。

向かい側に目を向けると、キンクス・ファンにのみ有名なパブ「クリソールド・アームズ」があります。
兄弟は、ここで小遣い稼ぎをしていました。
もっとも、バイトしたとかじゃなくて、レジの金をかっぱらってただけですけど。
クリソールド・アームズ
ま、とにかく入って一杯やるか。昼飯時だしね。

外には「地元のうまいランチ!」みたいな売り文句が山ほど書いてあるので、ちょっと楽しみです。
店に入ると……誰もいません。
店員までいません。そりゃレジから金も盗まれるだろう。

「すんませーん」
と、奥の方からきれいだけどくたびれた感じの女性が出てきました。
ふと見ると、テーブルにはお茶とお菓子と雑誌。客が来ないもので、くつろいでいた様子です。

店員「May I help you?」
俺 「あ、ギネス1パイントとランチください」
店員「ランチ、やってないの」
俺 「(だったらメニューに書くなよ!)じゃあ、これは?」(壁のメニューのフィッシュ&チップスか何かを指さす)
店員「それもないの」
俺 「……何か食べるものないの?」
店員「うーん、これかな」

彼女が指さした先には、ポテチが。

俺 「……じゃあ、それください」
まさかクリソールド・アームズでポテチ食う羽目になるとはな。
カウンターでギネスとポテチを出した店員さんは、そのまま奥に引っ込んでテレビを見てます。
おいおい、はるばる日本から来たんだぜ。もっと歓迎しろよ。
もっとも、話しかけられても「Pardon」連発に決まってるけどさ。

店内には、キンクスのゴールド・ディスクやら写真やらが展示されていました。
アームズ店舗内
そのヒマそうな店員さんの許可を得ての撮影です。

英国88箇所巡り(嘘)その1

8月18日、ロンドンに着いた翌日だというのに、朝から『北ロンドン・ひとりキンキーツアー』に出かけました。
今回のゆかりの地巡礼は、エドさんのMy Heart Lies In Muswell HillGoogle Map が頼りです。
前日の晴れとはうって変わってロンドンらしい曇天に時々雨でしたが、ロンドンなんだからしょうがない。折りたたみの傘を持って出かけました。

まずはBRのホーンジー駅に向かいます。

この電車に乗りました。

ドアは外からも中からも、ボタンを押して開けます。

駅を出て、通りを下っていくと……

おっ! あれは!

コンク・スタジオです!

ここから様々な名盤迷盤が生まれたのです。
一瞬、中に入れてもらおうかとも思ったのですが、そこまで英語力があるわけでもないので、泣く泣く断念しました。

ここが裏側。アルバム「Give The People What They Want」や「State Of Confusion」のジャケ写が撮影された場所なので、ここで真似をして写真を撮ろうと思っていたのですが、色がすっかり塗り替えられていたので、そういう気になれませんでした。

通りに出て、バスを拾い、マズウェル・ヒル・ブロードウェイに向かいます。

マスウェル・ブロードウェイ2
この辺をデイヴィス兄弟もうろついたりしたんでしょうか。

ちなみにこの交差点の近くにある、
電話ボックス
この電話ボックスが、「State Of Confusion」のビデオクリップで出てくる、“レイが入ろうとしても入れず、うろうろしている隙に違う人に入られちゃう電話ボックス”です。
いちおう、うろうろして真似をしてみました(笑)。




次回はデイヴィス兄弟の実家に向かいます。

8.17 Waterloo Sunset

 8月17日から24日まで、ロンドンに行ってきました。
 目的は、実は思いっきりストーンズのトゥイッケナム公演だったりするんですが、余裕のある日程を活かし、キンクスゆかりの地ツアーを敢行したというわけです。
 当然、現地集合含め同行の5人(よく考えたら多いな!)にキンクス・ファンはいませんので、単独行動です。

 当初は18日をその日程に当てていたのですが、急遽、到着日17日からの開始となりました。
 というのは、なかなか晴れることのないロンドン、17日にはほぼ快晴と言っていい天気だったのです。
 そう、お察しの通り。
 ひょっとしたら、ウォータールー・サンセットの本物が拝めるかも知れない、と思ったわけです。

 ハイ・ストリート・ケンジントンのマークス&スペンサーで円をポンドに替えたのが、だいたい7時40分頃。日没は、この時期のロンドンでは8時10分頃です。
 そう思うと居ても立ってもいられず、その足でウォータールーに向かいました。
 ウェストミンスターまではサークル線で移動なのですが、これがまたよく止まりやがる。日没に間に合うかどうかが気がかりでなりません。
 何とか8時過ぎにウォータールー駅に着き、猛ダッシュで地上に出ると、今まで出たことのない出口に行っちゃいました。
 とりあえず駅を出て、道ゆく人のうち地元民らしきニイチャンに目星をつけ、ウォータールー橋への道を聞きました。
 おお、ありがとう。なるほどね。
 お礼を言うと、腰に負担がかからない範囲でダッシュです。

 ニイチャンの行ってた案内板はこれかな。
標識

 何とかギリギリ間に合いました。これです。

サンセット

 本当は、ちゃんと夕陽そのものを写したかったんですけど、今一歩及ばず。これまた本当は、ちゃんとセント・トーマス病院そばからビッグ・ベンを背景に写したかったところです。
 でも、ウォータールー・サンセットの美しさは、そこはかとなくとらえることができたと思います。

橋
 放心状態に陥り、しばらく橋の上にたたずみました。
 タバコを1本つけてiPodを取り出し、当然のように聴いたのは「Waterloo Sunset」。

駅
 帰りはウォータールー駅の中のパブで、ひとり祝杯を上げてホテルに戻りました。
 よかった。レイ・デイヴィスの心を捉えたウォータールー・サンセット。拝むことができて幸せです。

デイヴィス兄弟生家

NEC_0004.jpg
向かいのパブ、クリソールド・アームズより。

コンクスタジオ

NEC_0003.jpg
何と壁の色が変わってました。ジャケに使われている反対側も同じでした。ちょっとガッカリ。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 最初次のページへ >>