Bald Headed Woman
9曲目:Bald Headed Woman
作曲者:Trad. Arr by Talmy 時間:3分41秒
キー:G
元の歌は黒人の女性歌手の歌だと聞きましたが、プロデューサーのシェル・タルミーがちびっとだけアレンジを加え、自分の作曲として登録しています。まあ、タルミーがキンクスに録音させて印税をかすめ取るための曲です。
ちなみにその後、ザ・フーのデビュー盤「My Generation
」でもこの曲を無理矢理ねじ込んでいます。そんなこんなでフーとタルミーの関係はこじれまくり、最近まで引きずっちゃったようですな。
曲としてはまあ、どうでもいいっちゅうとこでしょうかね。ちなみにフーのバージョンの方が全然いいです(笑)。比べるのもおかしいくらい(笑)。同じなのは(恐らく)ニッキー・ホプキンスのピアノくらいで、これは笑っちゃうくらい同じです。まあ、同じ曲で同じ人間が弾いてるんだから当然ですけど。
作曲者:Trad. Arr by Talmy 時間:3分41秒
キー:G
元の歌は黒人の女性歌手の歌だと聞きましたが、プロデューサーのシェル・タルミーがちびっとだけアレンジを加え、自分の作曲として登録しています。まあ、タルミーがキンクスに録音させて印税をかすめ取るための曲です。
ちなみにその後、ザ・フーのデビュー盤「My Generation
曲としてはまあ、どうでもいいっちゅうとこでしょうかね。ちなみにフーのバージョンの方が全然いいです(笑)。比べるのもおかしいくらい(笑)。同じなのは(恐らく)ニッキー・ホプキンスのピアノくらいで、これは笑っちゃうくらい同じです。まあ、同じ曲で同じ人間が弾いてるんだから当然ですけど。
Cadillac
8曲目:Cadillac
作曲者:McDaniel 時間:3分44秒
キー:E
デビュー間もない頃のキンクスは、この曲をライブのオープニングに使っていました。バンドがイントロを奏で、レイが飛び込んできて歌い出す、という演出だったそうです。
例によって、オリジナル(ボ・ディドリー。作曲者McDanielというのはボの本名です)のリズムのうねりは、折り目正しいリズムになっています。その折り目正しさが生きているというか、曲に明るさを与え、脳天気な歌詞とあいまって、キンクスなりに消化されています。
作曲者:McDaniel 時間:3分44秒
キー:E
デビュー間もない頃のキンクスは、この曲をライブのオープニングに使っていました。バンドがイントロを奏で、レイが飛び込んできて歌い出す、という演出だったそうです。
例によって、オリジナル(ボ・ディドリー。作曲者McDanielというのはボの本名です)のリズムのうねりは、折り目正しいリズムになっています。その折り目正しさが生きているというか、曲に明るさを与え、脳天気な歌詞とあいまって、キンクスなりに消化されています。
You Really Got Me
7曲目:You Really Got Me
作曲者:R. Davies 時間:2分13秒
キー:G
お待たせしました!
誰もが知っている(よね?)ロック・クラシックの極めつけです。この曲を知らないでロックとか言ってるようじゃ死ね、くらいの存在です。ええ、言い切ります。まあ、ヴァン・ヘイレンのバージョンで知った人も多いとは思いますけど。
レコード・デビュー前からのレパートリーで、ライブでは好評を博していた曲です。 ビートルズの前座を務めていたとき、ジョン・レノンから嫌味を言われた腹いせに、いきなり1曲目にこの曲を演奏してすっかりビートルズを食ってしまい、ビートルズの演奏中に「キンクスを出せ!」と叫んだ客にジョンがぶち切れた、なんて話もあります。
余談ですが、これで危機感を感じた(ビートルズのマネージャー)ブライアン・エプスタインは、次の日からキンクスとビートルズの出番の間にクッションとしておとなしいバンドを入れようとしたのですが、これがよりによってザ・ハイ・ナンバーズ、後のザ・フーだったというオチがついています。レイ曰く「別の跳ねっ返りに入れ替えただけ」。
初めてこの曲のイントロを耳にした、64年当時のイギリス人の受けたショックたるやたいへんなものだったでしょうねえ。
何つっても、音が
ゴガガゴガ!
ですから。
今ではその辺の中学生でもエレキを弾けば当たり前に歪んだ音が出せますが、当時オーバー・ドライブ・サウンドを出すなんて、下手すりゃ想像の埒外です。
この音はデイブが使っていたグリーン・アンプ の音で、スピーカーに針を刺したり、コーンをカミソリで切ったりして作った音だとのことです。
ストーンズが「サティスファクション」のサウンドで全米を制覇する1年前に、この音でレコードを出していた、といえば、この曲の先鋭性がおわかりになるでしょう。
64年8月4日に3枚目のシングルとして発売され、キンクスは初の全英No.1を獲得しました。
シェル・タルミーのプロデュースした最初のバージョンが「ライブの熱狂が反映されていない」という理由で気に入らなかったレイは、自費でレコーディングし直すという当時では異例の荒技に出ました。今聴くことのできるバージョンは、そのやり直し版です。
一時期、この曲のギターはジミー・ペイジだという説がありましたが、どうやら真相はやり直す前のバージョンでタンバリンを叩いたと言うことらしいです。
ピート・タウンゼントがこの曲を聴いたショックで一気に「I Can't Explain」を書き上げたのは有名な話ですが、タルミーは同曲をプロデュースするという抜け目なさを発揮します。しかし、その後フーとはトラブって契約を切られ、キンクスの仕事は続けるんですから不思議というか何というか。
えー、余談が長くなりましたが、その後キンクスの芸風がいかに変わろうとも、この曲はキンクスのアイコンであり続け、ライブで演奏されない日は恐らくなかったことでしょう。
今でもレイのソロ公演では欠かさず演奏され続けています。
ロックの初期衝動が歌詞にもサウンドにもバッチリ表現された、まちがいなく永遠の名曲のひとつです。
作曲者:R. Davies 時間:2分13秒
キー:G
お待たせしました!
誰もが知っている(よね?)ロック・クラシックの極めつけです。この曲を知らないでロックとか言ってるようじゃ死ね、くらいの存在です。ええ、言い切ります。まあ、ヴァン・ヘイレンのバージョンで知った人も多いとは思いますけど。
レコード・デビュー前からのレパートリーで、ライブでは好評を博していた曲です。 ビートルズの前座を務めていたとき、ジョン・レノンから嫌味を言われた腹いせに、いきなり1曲目にこの曲を演奏してすっかりビートルズを食ってしまい、ビートルズの演奏中に「キンクスを出せ!」と叫んだ客にジョンがぶち切れた、なんて話もあります。
余談ですが、これで危機感を感じた(ビートルズのマネージャー)ブライアン・エプスタインは、次の日からキンクスとビートルズの出番の間にクッションとしておとなしいバンドを入れようとしたのですが、これがよりによってザ・ハイ・ナンバーズ、後のザ・フーだったというオチがついています。レイ曰く「別の跳ねっ返りに入れ替えただけ」。
初めてこの曲のイントロを耳にした、64年当時のイギリス人の受けたショックたるやたいへんなものだったでしょうねえ。
何つっても、音が
ゴガガゴガ!
ですから。
今ではその辺の中学生でもエレキを弾けば当たり前に歪んだ音が出せますが、当時オーバー・ドライブ・サウンドを出すなんて、下手すりゃ想像の埒外です。
この音はデイブが使っていたグリーン・アンプ の音で、スピーカーに針を刺したり、コーンをカミソリで切ったりして作った音だとのことです。
ストーンズが「サティスファクション」のサウンドで全米を制覇する1年前に、この音でレコードを出していた、といえば、この曲の先鋭性がおわかりになるでしょう。
64年8月4日に3枚目のシングルとして発売され、キンクスは初の全英No.1を獲得しました。
シェル・タルミーのプロデュースした最初のバージョンが「ライブの熱狂が反映されていない」という理由で気に入らなかったレイは、自費でレコーディングし直すという当時では異例の荒技に出ました。今聴くことのできるバージョンは、そのやり直し版です。
一時期、この曲のギターはジミー・ペイジだという説がありましたが、どうやら真相はやり直す前のバージョンでタンバリンを叩いたと言うことらしいです。
ピート・タウンゼントがこの曲を聴いたショックで一気に「I Can't Explain」を書き上げたのは有名な話ですが、タルミーは同曲をプロデュースするという抜け目なさを発揮します。しかし、その後フーとはトラブって契約を切られ、キンクスの仕事は続けるんですから不思議というか何というか。
えー、余談が長くなりましたが、その後キンクスの芸風がいかに変わろうとも、この曲はキンクスのアイコンであり続け、ライブで演奏されない日は恐らくなかったことでしょう。
今でもレイのソロ公演では欠かさず演奏され続けています。
ロックの初期衝動が歌詞にもサウンドにもバッチリ表現された、まちがいなく永遠の名曲のひとつです。
I'm A Lover Not A Fighter
6曲目:I'm A Lover Not A Fighter
作曲者:Miller 時間:2分03秒
キー:A
これもまた取り立てて特筆すべき所がある訳じゃないんですが、やっぱりオリジナルとはリズムのアクセントが違います。やっぱり白人のフィルターを通ると、折り目正しいリズムになるというか。
歌詞がひとひねりある展開で、情けないスケコマシの心情がうまく表現されています。こうした歌詞が、その後のレイの作詞作法に影響を与えた、と無理矢理結論づけてみます。
作曲者:Miller 時間:2分03秒
キー:A
これもまた取り立てて特筆すべき所がある訳じゃないんですが、やっぱりオリジナルとはリズムのアクセントが違います。やっぱり白人のフィルターを通ると、折り目正しいリズムになるというか。
歌詞がひとひねりある展開で、情けないスケコマシの心情がうまく表現されています。こうした歌詞が、その後のレイの作詞作法に影響を与えた、と無理矢理結論づけてみます。
I Took My Baby Home
5曲目:I Took My Baby Home
作曲者:R. Davies 時間:2分48秒
キー:E
前曲とはうって変わって、明るくポップな売れ線狙い路線です。もっとハッキリ言っちゃえば、ビートルズの2匹目ドジョウ狙い的な曲というか(笑)。デビュー・シングル(Long Tall Sally)のB面ということを考えたら無理もないですけどね。
歌詞も単に彼女とのことをのろけてるだけで、その後ロック詩人といわれるようになる兆候は一切感じられません。
嫌いじゃないんですけどね。別にキンクスじゃなくてもいいというか。
作曲者:R. Davies 時間:2分48秒
キー:E
前曲とはうって変わって、明るくポップな売れ線狙い路線です。もっとハッキリ言っちゃえば、ビートルズの2匹目ドジョウ狙い的な曲というか(笑)。デビュー・シングル(Long Tall Sally)のB面ということを考えたら無理もないですけどね。
歌詞も単に彼女とのことをのろけてるだけで、その後ロック詩人といわれるようになる兆候は一切感じられません。
嫌いじゃないんですけどね。別にキンクスじゃなくてもいいというか。
Long Tall Shorty
4曲目:Long Tall Shorty
作曲者:Covay/Abramson 時間:3分49秒
キー:C
ドン・コヴェイ(Mercy Mercyを歌ってた人)の曲と書かれていることがよくありますが、ドンは作曲者のひとりで、トミー・タッカーに提供されたというのが正しいようです。
オリジナルを聴いたことがないので比較はできませんが、ブリティッシュ・バンドの例に漏れず、何とか黒っぽい雰囲気を出そうとして、結局ちがうものになり、それがいい方向に行っているという好例ですね。
ハープにしてもボーカルにしてもがんばってはいるんですけど、やっぱりリズムの粘りが違うのかな。
方向性に自覚的になる前、試行錯誤中の音作りですが、そこがまた味わいにつながっています。
作曲者:Covay/Abramson 時間:3分49秒
キー:C
ドン・コヴェイ(Mercy Mercyを歌ってた人)の曲と書かれていることがよくありますが、ドンは作曲者のひとりで、トミー・タッカーに提供されたというのが正しいようです。
オリジナルを聴いたことがないので比較はできませんが、ブリティッシュ・バンドの例に漏れず、何とか黒っぽい雰囲気を出そうとして、結局ちがうものになり、それがいい方向に行っているという好例ですね。
ハープにしてもボーカルにしてもがんばってはいるんですけど、やっぱりリズムの粘りが違うのかな。
方向性に自覚的になる前、試行錯誤中の音作りですが、そこがまた味わいにつながっています。
Just Can't Go To Sleep
3曲目:Just Can't Go To Sleep
作曲者:R. Davies 時間:2分58秒
キー:G
舌の根も乾かないうちにアレなんですけど、(少なくとも歌詞には)粘り腰を見せ始めます。
曲は売れ線狙いっぽいポップな曲調で、何だかビートルズを意識しちゃってるような気がしないでもありません。でも、妙に完成度が高いんだよなあ。
私は単純そうでそうでもない歌詞が好きなんですが、これもそうですね。「君がいないと眠れない」というネタだけで最後まで引っ張るのがいい。
キンクス(というかレイ・デイヴィス)を語る場合、歌詞という要素が欠かせないので、できるだけ言及していこうと思います。
作曲者:R. Davies 時間:2分58秒
キー:G
舌の根も乾かないうちにアレなんですけど、(少なくとも歌詞には)粘り腰を見せ始めます。
曲は売れ線狙いっぽいポップな曲調で、何だかビートルズを意識しちゃってるような気がしないでもありません。でも、妙に完成度が高いんだよなあ。
私は単純そうでそうでもない歌詞が好きなんですが、これもそうですね。「君がいないと眠れない」というネタだけで最後まで引っ張るのがいい。
キンクス(というかレイ・デイヴィス)を語る場合、歌詞という要素が欠かせないので、できるだけ言及していこうと思います。
So Mystifying
2曲目:So Mystifying
作曲者:R. Davies 時間:3分53秒
キー:G
2曲目にしてオリジナル曲登場です。ビートルズでさえデビュー・アルバムは半分くらいカバーだったことを考えれば、ソング・ライターが実質レイ1人でこれだけのオリジナルが書かれていたこと自体が驚異的です。ストーンズだってほとんどカバーだったし。
とはいえ、まあ、ハッキリ言ってそう大した曲じゃありません(笑)。歌詞もチャック・ベリーから物語性を抜いたような感じだし、リフも初々しいっつうか何というかだし。
しかし、この時レイ・デイヴィス弱冠20歳ですからね。デイブに至っては17歳ですよ。
この後、数年を経ずして1曲入魂の作家性を発揮するレイも、こういう他愛のない単純なラブソングを書いていた時期もあった、ということですね。
3連ではねるけど白人らしい粘りけのない折り目正しいリズムに、ブリティッシュっぽいコーラス・ワークが特徴です。
作曲者:R. Davies 時間:3分53秒
キー:G
2曲目にしてオリジナル曲登場です。ビートルズでさえデビュー・アルバムは半分くらいカバーだったことを考えれば、ソング・ライターが実質レイ1人でこれだけのオリジナルが書かれていたこと自体が驚異的です。ストーンズだってほとんどカバーだったし。
とはいえ、まあ、ハッキリ言ってそう大した曲じゃありません(笑)。歌詞もチャック・ベリーから物語性を抜いたような感じだし、リフも初々しいっつうか何というかだし。
しかし、この時レイ・デイヴィス弱冠20歳ですからね。デイブに至っては17歳ですよ。
この後、数年を経ずして1曲入魂の作家性を発揮するレイも、こういう他愛のない単純なラブソングを書いていた時期もあった、ということですね。
3連ではねるけど白人らしい粘りけのない折り目正しいリズムに、ブリティッシュっぽいコーラス・ワークが特徴です。
Beautiful Delilah
1曲目:Beautiful Delilah
作曲者:Berry 時間:2分07秒
キー:C
記念すべき1曲目は、御大チャック・ベリーのカバーです。ちなみに「デリラ」じゃなくて「デライラ」ね。
後に異様なまでに増大した作家性を発揮するレイ・デイヴィスでさえ、デビュー・アルバムではカバーを入れるというのはご時世だったのでしょうか。
ベリーじいさんのファンの方ならご存知と思いますが、この人は曲によって力の入れ具合が全然違います。歌詞はけっこうベリー節というか、きれいなオネエチャンについて歌うんでもひと味違うというか……とにかくいいんですけど、オリジナルの演奏はちょっと気の抜けた感じで、ギターもボーカルも単調です。
しかし! このキンクス版はその辺をビシッとギターバンドらしくきめています。ステージでよく演奏していたからか、演奏もこなれていて、アルバムのトップにふさわしい勢いがあります。
個人的には、ブリティッシュ・ロックとは
「イギリスの若いもんがアメリカの実際とか空気とか社会とかを知らないまま、純粋にアメリカの黒人音楽をコピーしようとしていたのに、そもそもの立脚点の違いにより、違う種類の音楽になっちゃった。それに自覚的だったかどうかは別にして、その違いっぷりが思わぬ効果を醸し出したもの」
と思っています。
この曲なんかはその好例かなと思いますね。
ただし、明らかに無自覚(つまり本人たちは完全な黒人音楽だと思っている人。違うし、その違うところがいいのに)ではなく、自覚的にやっているのがキンクスの凄いところです。
だって、レイ・デイヴィスが好きなアーティストにいつも真っ先に上げるのが、何とビッグ・ビル・ブルーンジーサニーボーイ・ウィリアムスンですからね。恐らく早い段階で真似ができないことに気づき、独自の音楽に走ったのでしょう。
しかし、このアルバムをリアルタイムで聴いた人は、よもや5年後10年後にああなっていくなんて、夢にも思わなかっただろうなあ……
作曲者:Berry 時間:2分07秒
キー:C
記念すべき1曲目は、御大チャック・ベリーのカバーです。ちなみに「デリラ」じゃなくて「デライラ」ね。
後に異様なまでに増大した作家性を発揮するレイ・デイヴィスでさえ、デビュー・アルバムではカバーを入れるというのはご時世だったのでしょうか。
ベリーじいさんのファンの方ならご存知と思いますが、この人は曲によって力の入れ具合が全然違います。歌詞はけっこうベリー節というか、きれいなオネエチャンについて歌うんでもひと味違うというか……とにかくいいんですけど、オリジナルの演奏はちょっと気の抜けた感じで、ギターもボーカルも単調です。
しかし! このキンクス版はその辺をビシッとギターバンドらしくきめています。ステージでよく演奏していたからか、演奏もこなれていて、アルバムのトップにふさわしい勢いがあります。
個人的には、ブリティッシュ・ロックとは
「イギリスの若いもんがアメリカの実際とか空気とか社会とかを知らないまま、純粋にアメリカの黒人音楽をコピーしようとしていたのに、そもそもの立脚点の違いにより、違う種類の音楽になっちゃった。それに自覚的だったかどうかは別にして、その違いっぷりが思わぬ効果を醸し出したもの」
と思っています。
この曲なんかはその好例かなと思いますね。
ただし、明らかに無自覚(つまり本人たちは完全な黒人音楽だと思っている人。違うし、その違うところがいいのに)ではなく、自覚的にやっているのがキンクスの凄いところです。
だって、レイ・デイヴィスが好きなアーティストにいつも真っ先に上げるのが、何とビッグ・ビル・ブルーンジーサニーボーイ・ウィリアムスンですからね。恐らく早い段階で真似ができないことに気づき、独自の音楽に走ったのでしょう。
しかし、このアルバムをリアルタイムで聴いた人は、よもや5年後10年後にああなっていくなんて、夢にも思わなかっただろうなあ……
The Kinks--アルバム総評--
ザ・キンクスのデビューアルバムです。1964年10月4日発売です。イギリスのチャートで2位、アメリカでも29位まで上がりました。
1. Beautiful Delilah
2. So Mystifying
3. Just Can't Go To Sleep
4. Long Tall Shorty
5. I Took My Baby Home
6. I'm A Lover Not A Fighter
7. You Really Got Me
8. Cadillac
9. Bald Headed Woman
10. Revenge
11. Too Much Monkey Business
12. I've Been Driving On Bald Mountain
13. Stop Your Sobbing
14. Got Love If You Want It
-----以下ボーナストラック-----
15. Long Tall Sally
16. You Still Want Me
17. You Do Something To Me
18. It's Alright
19. All Day And All Of The Night
20. I Gotta Move
21. Louie Louie
22. I Gotta Go Now
23. Things Are Getting Better
24. I've Got That Feeling
25. Too Much Monkey Business
26. I Don't Need You Any More
全14曲中6曲という、当時のグループとしてはかなりオリジナル曲の多いアルバムです。後に大爆発するレイ・デイヴィスの作家性の芽生えというか、そういうものが早くも見て取れますね。
制作期間は何とわずか1週間。そういうわけで、とにかく当時レイが既に書いていた6曲と、ライブで演奏し慣れていた曲を中心に、ほとんど一発録りでレコーディングしたようです。
それが功を奏して、短い制作期間にもかかわらずムチャクチャ気合いにあふれた演奏を聴くことができつつ……もうダサカッコイイ(アンガールズかよ)キンクスの楽曲になっています。
ただ、このアルバムではミック・エイヴォリーはタンバリンしか叩いてません。ドラムスはセッション・ミュージシャンのボビー・グレアムが務めたとのこと(「エックス・レイ」による)。
当時のイギリスのバンド全般(ビートルズを含む)に言えることですが、全体にずいぶんコンプレッサー(音量を均質にする装置)がかかっています。これは恐らく“針飛び”を防ぐためじゃないかと。音量の急激な変化も針飛びの原因でしたからね。
コンプレッサーがかかると、全体に音量は均質化するものの、音像の奥行きとか空気感とかは乏しくなります。ローリング・ストーンズは録音技術の進んだアメリカでレコーディングするようになってこの問題をクリアしましたが、他のバンドはイギリスのスタジオ技術が進歩するまで圧縮されたような音でリリースせざるを得ませんでした。
でも、この音の感じが“60年代のブリティッシュ・ロック”という感じの大事な要素のようにも思えます。
そういう当時のイギリスならではの音、若い気概にあふれた演奏、案外まとまったアンサンブル、そしてこれまでにない音を出そうとする気迫。
これぞブリティッシュ・ロックの産声!と言っちゃってもいいかな。
では、次回から1曲ずつ丁寧に解説(というか感想文か)して参ります。乞うご期待!……されてませんね。
輸入盤
1. Beautiful Delilah
2. So Mystifying
3. Just Can't Go To Sleep
4. Long Tall Shorty
5. I Took My Baby Home
6. I'm A Lover Not A Fighter
7. You Really Got Me
8. Cadillac
9. Bald Headed Woman
10. Revenge
11. Too Much Monkey Business
12. I've Been Driving On Bald Mountain
13. Stop Your Sobbing
14. Got Love If You Want It
-----以下ボーナストラック-----
15. Long Tall Sally
16. You Still Want Me
17. You Do Something To Me
18. It's Alright
19. All Day And All Of The Night
20. I Gotta Move
21. Louie Louie
22. I Gotta Go Now
23. Things Are Getting Better
24. I've Got That Feeling
25. Too Much Monkey Business
26. I Don't Need You Any More
全14曲中6曲という、当時のグループとしてはかなりオリジナル曲の多いアルバムです。後に大爆発するレイ・デイヴィスの作家性の芽生えというか、そういうものが早くも見て取れますね。
制作期間は何とわずか1週間。そういうわけで、とにかく当時レイが既に書いていた6曲と、ライブで演奏し慣れていた曲を中心に、ほとんど一発録りでレコーディングしたようです。
それが功を奏して、短い制作期間にもかかわらずムチャクチャ気合いにあふれた演奏を聴くことができつつ……もうダサカッコイイ(アンガールズかよ)キンクスの楽曲になっています。
ただ、このアルバムではミック・エイヴォリーはタンバリンしか叩いてません。ドラムスはセッション・ミュージシャンのボビー・グレアムが務めたとのこと(「エックス・レイ」による)。
当時のイギリスのバンド全般(ビートルズを含む)に言えることですが、全体にずいぶんコンプレッサー(音量を均質にする装置)がかかっています。これは恐らく“針飛び”を防ぐためじゃないかと。音量の急激な変化も針飛びの原因でしたからね。
コンプレッサーがかかると、全体に音量は均質化するものの、音像の奥行きとか空気感とかは乏しくなります。ローリング・ストーンズは録音技術の進んだアメリカでレコーディングするようになってこの問題をクリアしましたが、他のバンドはイギリスのスタジオ技術が進歩するまで圧縮されたような音でリリースせざるを得ませんでした。
でも、この音の感じが“60年代のブリティッシュ・ロック”という感じの大事な要素のようにも思えます。
そういう当時のイギリスならではの音、若い気概にあふれた演奏、案外まとまったアンサンブル、そしてこれまでにない音を出そうとする気迫。
これぞブリティッシュ・ロックの産声!と言っちゃってもいいかな。
では、次回から1曲ずつ丁寧に解説(というか感想文か)して参ります。乞うご期待!……されてませんね。
- 国内盤
- ザ・キンクス
- キンクス+12
輸入盤
- The Kinks
- Kinks