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作業的な自立課題学習の教材をやりたがったお子さん

 大昔の話です。

 特別支援学級にいた頃。


 自閉症のカナータイプのお子さんには自立課題学習を準備しておき、1日何クールかはやってもらってました。そういやそれ以外の児童にも「この時間にするプリント・教材はこれだけね」とカゴに入れて示していました。でも作業的な自立課題学習はカナータイプのお子さんだけにでしたね。

 まあイメージとしてはこんなの。

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 で自閉症のお子さんのために勉強場所(ワークスペース)にセットしておいてあげるわけですが、あるお子さん(非自閉症。どんな授業をやっているかと言ったら、低学年用プリントがひとりでできたり、紙芝居を読んで私たちに聞かせてくれたり)が、スキを見て(?)パッ取ってきて自分の机の上で夢中になってやります。で、できると私を見てニッコリし「できた!!」

 私はもちろんにこにこ笑顔で「できたねえ」と返しましたが、内心は「困ったなあ。折角セットしてるのに。君の教材は違うのに」なんて考えて、積極的にそのお子さんに作業的な勉強をしてもらうことはありませんでした。

 ふり返ってみると、私の頭が固かったですねえ。そのお子さんにも、もっとそんなふうなのをやらせてあげれば良かった。すごく喜んでやっていたのに。つくづく頭が固い。

 それと、その頃から私がうつで休み出して取り組む時間が無かったのかもしれません。


 まあ、でも、そういう教材をすることを、保護者がどうおっしゃるか、は未知数ではありましたが。



教材・教具を作るお手伝い

 これまたTwitterで。

 ある保護者が私に「週1~2回でいいから特別支援学級に来て教材・教具を作るお手伝いをして下さったらいいのに」とつぶやいて下さいました。

 いいですね。
 そういうの。

 面白そう。

 でも引退して長いし、ネタキリ(正確な表現では無い)が5年ほどあったし、手(脳もだけど)が動かないかも。特に最初は。「口ほどにもない奴め」と言われるかも(笑)

 う~ん、交通費、全部出してくれるならなあ。なんせ私、お金ないから。
 もちろんそれ以上頂けるなら全然拒否しませんが。
 で、今も頻繁に寝つつ(寝逃げ、というやつ)起きているので、朝から晩まで、なんてえのじゃないならいいなあ。

 材料は学校にゴロゴロ転がっているだろうし、道具(はさみ・カッター・のり・セロテープ・色マジック・パソコン)もあるだろうし。おめめどうの商品があれば便利だけど、無きゃあ無いで作れるし。(でも一から作るのは面倒だなあ・・・)

 買わなきゃならないとしたら、教材を入れるための100円ショップのカゴかな。これはカナータイプの自閉症のお子さんに限らないかもしれない。よく高級公務員や社長さんの部屋の机の上にある「未決済書類」や「決済済み書類」を入れる箱はこのカゴみたいなもんでしょう。

 おしまい箱はそこらへんにあるダンボール箱でいいし。色模造紙を貼れば見た目きれい。

 あと、身近にありそうで、買うとなったら無い物としては「お菓子の箱の小さい仕分け区画のついたプラスチック枠」「靴の箱」「レギュラーコーヒーの缶」とかもあるけれど、1個見本があれば、学校の朝の職員朝集の時にでも見本を見せて募集すれば集まってくるし。

 現在、ある特別支援学級では有志で任意の保護者が、先生が教材作りをするのがたいへんだあ、ということで、保護者の方から申し出て教材・教具作りの手伝いをしているところもあるそうな。保護者から「申し出て」「任意」の「有志」ってとこがいいですね。もちろん「制度」になっちゃいけませんが。(私の身近では少年野球の親の会とかがそうなってましたね・・・)



 で・・・教材・教具作りを手伝いにいってても・・・教材・教具をやってもらうってことは、子どもの見方や生活全般に関わりがあるから、きっとそこらへんにも少しずつ口を出しちゃうだろうなあ・・・


自立課題学習のこととか1時限45分机の前に座り続けることとか

 Twitterで教材作りの話をしていて思い出したことなど。

 私のブログには自立課題学習の話がいっぱい出てきます。私のやっていることを「読んで」「kingstoneさんのは全部自立課題学習」という感想を述べられた方もいます。まあ私はどの場面でも「腕を引っ張る」「体を押す」「つきっぱなしで音声言語で指示」などはやめて「ひとりでできる」を目指していたのは確かです。ただ私が「自立課題学習」と書いた場合は「机の前に座ってする」「作業とかお勉強」の狭義の方ですね。

 もちろんすごく力を入れていました。準備には結構時間もかかっていたし。あ、準備万端ってわけでもなく、即興で教材をその場で作ることもありました。

クラスの風景 教材をその場で作る

 でも誤解されたらよくないなあ、と思うのは児童・生徒がやってる直接やってる時間は結構短かったです。特別支援学校で45分中半分から2/3くらいかな。残りの時間は休憩スペースでそれぞれが思い思いに自分の好きなことをやってました。(鉄道ジャーナル読んだり、CDプレイヤーをイヤホンで聞いたり)

 特別支援学級時代の自閉症のお子さんだと、さらに短くて(これはそれまであれこれ取り組まれていなかったせいもある)45分中5分~10分くらい。あとは休憩スペースでいろいろやってました。

 授業参観でもその様子をお見せしました。保護者はこの点に関しては納得して下さっていたようです。

 でもって他のことをやってる校時(時間割)も結構多かったですから。

 これらは、もうお子さんによって様々だと思います。45分ずっとできるお子さんもいるかもしれない。私がつきあってきた中ではいませんでしたが。

 でも特別支援学級時代の自閉症のお子さんは私が行くまでは「交流」と称して通常学級のわからない授業に手だてなく入れられ「立ち歩く」「友達の筆箱をわざと落としに行く」とかが「問題行動」とされていましたが。「友達の筆箱をわざと落としに行く」のは友達が反応してくれるし、教師も関わってくれるし、それがそのお子さんにとって「よくわかる」ことだったからですね。

 また音声言語のよくわかる非自閉症のお子さんでもこんな例がありました。このお子さんはわかる課題なら45分どころか90分ぶっ続けでもできます。

ぼくはここで勉強する

 なぜこんなエントリーを書き出したかというと、Twitter上で教材作りに関するやりとりをしたのと、下のような発言を見つけてしまったため。

 ある方が地元の学校の特別支援学級の説明会に行った。そこで担当者(ってことは特別支援学級担任だろうなあ・・・特別支援教育コーディネーターがしたという可能性もあるけど)で、特別支援学級入学以前に以下のことができるように、というお話だったそうです。ちなみに印刷物で配られたのではなく「メモを取るように」言われたとか。

7か条:

1.通学班で登下校
2.45分座ってられる
3.一人でトイレ
4.指示理解
5.身辺自立
6.コミュニケーション
7.友達と遊べる

 あの~、これができるなら特別支援学級いりませんから。障害の無い1年生でも無理な子いますから。

 まったく何を考えているんだか。

 この先生には多くの研修が必要です。