たまがわきもの教室

京王線柴崎駅より徒歩4分 東京調布市のたまがわきもの教室では、1講義2時間16レッスン(約5ヶ月)で15分で留袖がきれいに着られることを目標にレッスンしています。少人数制のお稽古で基礎からしっかり学びます。今年こそ一生ものの着付スキルを身に着けましょう!



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冬の養生

こんにちは。
着付け講師の世古です。

 

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いよいよ12月です。

 

今日は、紅花紬と、帯回りは柿色です。

そして、嬉しそうに持っているのは、庭の柿の実!

 

うちの庭には、二本の古い柿の木がありまして~

わずかながら、毎年の収穫を楽しみにしています。
 

お店で売っているものに比べると、
種が多いし、ところどころに、黒っぽい筋なんかもありますが、

甘くて、とてもおいしい♪

 

今日は、冬の養生のお話で、
着物とは関係ない記事ですが、

よろしければ、お付き合いくださいませ。

 

先日、漢方の先生から、
「寒くなったら、身体をあたためてくれる、発酵したお茶がいいよ」と言われまして、

 

朝一番のお茶を紅茶にしてから、2週間がたちました。

 

その先生は、9月頃まではコーヒーを飲むけども、
10月くらいから、なんとなくコーヒーがおいしくないように感じられるのだそうです。
それをきっかけに、コーヒーセットは、棚の奥にしまいこんで、

コーヒー習慣を断ち切るのだとか。

 

わたしは、大のコーヒー好きです。
香も味も大好きだし、朝のルーティンに欠かせない習慣…

 

というか、やや、アディクションであること自認…

その話を聞きながら、「やめるのは、ちょっと無理。」
と思っていました。

 

でも、ちょうど同じ時期に、

歌の先生にも、
のどの不調のとき、紅茶がいいよ。風邪予防になるよ。というのを聞いたり、

 

高血圧気味の夫が、
テレビで、紅茶がいいって言ってる!と言い出して、
自分で紅茶を買ってきたりして。

 

何年も、いえ、何十年も朝はコーヒーだったけど、
紅茶に八方から攻められてるような(笑)気分になってきて、

朝一番は、温かい紅茶を飲むことにしました。

 

紅茶は、コーヒーや緑茶と違って、
「発酵したお茶」です。

 

それに、これからは、仕事の繁忙期。
イベントが続きますし、
出張も多くて、
絶対に風邪をひけません。
朝の冷えをなるべく、遠ざけないと!!

 

ストレートで飲んだり、
フレーバーティーにしたり。

シナモンを入れて火にかけて、
豆乳をいれて、チャイ風にして飲む日もあります。
もっと寒くなったら、ショウガを入れてもいいなあ。

楽しみ方がいろいろなのも、紅茶のよいところ。

 

今のところ、
この新しい習慣は続いています。

 

ところで、
緑茶ウーロン茶、紅茶は、同じ茶葉から作られているのは、ご存じでしょうか?

 

違うのは、発酵です。

 

緑茶は、発酵をすぐに止めた状態。
緑茶は茶葉を揉んでいますが、
揉まずに乾燥→挽いたのが抹茶。
紅茶は、発酵したお茶。

ウーロン茶は、その半分くらいの発酵状態なのだそうです。

 

とても同じ茶葉とは思えない味の違いなので、聞いたときは驚きました。

 

冬の養生には、

他には、きくらげ、クコの実、なつめなど。
身体をあたためる、よいものを取り入れながら、

おいしく続けられるといいな~と思っています。

 

インフルエンザや風邪が流行っていますね。

みなさま、健やかにお過ごしくださいませ。

出張着物整理

こんにちは。

着付け講師の世古です。

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出張着物整理をはじめて、今年で5年がたちました。

思いがけず、たくさんのご依頼をいただいています。

 

出張先で出会うのは、
「家族の着物、家族の思い出をたいせつにしたい」方々ばかり。
初対面とは思えないほど、心動かされることが多いですし、
「実家じまい」と向き合っている方も少なくありません。

 

困っている方がたくさんいらっしゃるので、
もっと頻繁にお受けしたいのですが、

 

なかなかスケジュールが合わなかったり、
連続すると体力的につらいので、

身体のメンテナンスをしなから…

 

無理せず、長く続けていきたいお仕事です。

 

10月中旬から12月上旬にかけては、一番ご依頼の多い時。

方々へ出向いています。

 

みなさま、ご要望はいろいろです。

 

最近の出張の中から、

「出張着物整理」をレポートします。

 

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狛江市 60代
「年末に息子の結婚式があり、黒留袖を着たいと思っていますが、合わせる帯などがわかりません。
私は着物のことはわからず、母が管理していましたが、どれがだれのか、わからない状態です。
着物箪笥九段分と、桐の箱一つに、いっぱいに詰まっています。
これを機会に、着られないものは処分し、着られるものを把握して、整理するつもりです。」
とご連絡をいただきました。

 

8畳の和室いっぱいに広がっている和装アイテムの整理は、2日がかりでした。
種別ごとに分類までに3時間半が経過。
黒留袖のコーディネートからはじめ、フォーマル着物10枚の整理で、一日目は終了となりました。

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調布市 50代
ご親戚筋から着物が集まり、積み上がっている状態を整理したいと連絡がありました。

友人とのランチ会などで着られるように、

自分が実際に着たい着物を見定め、

帯、小物とのコーディネートを、とのご要望。
お好みや用途に合わせて、ご提案しました。
 

翌日、お礼のメールをいただきました。

「洋服の片づけ祭りは『ときめくか?』で自問自答できますが、着物は帯とのコーディネート、シチュエーション、寸法ありきですので、プロの目を借りない事には途方に暮れ何も進みません。
おかげさまで助かりました。」

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世田谷区50代
主にフォーマル着物の残す方法で、着物整理をお願いしたいと、ご連絡をいただきました。
お孫様の通過儀礼用の着物、
ご一緒に、お嬢様も着られる準礼装の着物とコーディネート、
留袖や喪服の第一礼装、
他、おしゃれ着を数点残し、
着物を整理いたしました。

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調布市50代
3度目のご依頼です。
過去2回に渡り、箪笥や衣装箱から全て取り出して点検作業行っておりました。
ある程度アイテムが絞られてきた現在、今回は和装小物類の整理に出向きました。

最後に、お嬢様の振袖前撮に必要な小物類を確認したところ、
振袖用の長襦袢が見つかりません。お客様の記憶をたどり、どうやら処分したらしいことがわかりました。
お客様の状況に合わせた、振袖長襦袢の調達の方法をいくつかご提案させていただきました。

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狛江市 60代
今月2度目のご依頼のお客様です。
前回に引き続き、おしゃれ着を主にまとめました。


寸法確認をしながら、残すもの、処分するものを分類。その後、コーディネートをして、新品のたとう紙におさめます。


今回は、冒頭30分で、お客様へお着付をしました。
小さい着物のサイズ感を体感していただき、また、ご自身の着姿を確認できたことで、
イメージが付きやすかったのではないかと思います。
お好みの色と、映えるお着物が一致されていたのもわかって、よかったです。

最後にコート、羽織、長襦袢を点検し、お客様ご自身用に保管するもの、お嬢様へお譲りするものをきれいに収納しました。

 

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世田谷区 50代
お母様の着物、若いころに作ってもらった、ご自身の着物の着物整理に伺いました。


残す着物、手放す着物を順番に確認します。
最終的に残した着物は、礼装を一枚。
大島紬などのカジュアル着物を残し、
おじょうさま用のコーデを3パターン作りました。


最後は、和装小物を少数精鋭にパッケージにしまして、たんすに収納をしました。

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コーディネートを知りたい。着られるかどうかみてほしい。だけでもOK。
お部屋をお掃除してなくても、だいじょうぶ。
(引っ越し途中の方からのご依頼もあります。)

 

お気軽にお問合せください。

着物でお出かけ会

こんにちは!

着付け講師の世古です。

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先週、生徒のみなさんと酉の市に行ってきました。
三大酉の市 大國魂神社です。
 

お神楽や、夜店、たくさんの提灯など、
見どころが多いです。

 

来週の月曜日にも、「二の酉」がありまして、市がたちます。

いったことがない方は、ぜひ、お出かけになってみてください!

 

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わたしは、日没~夜にかけての時間が好きで、

この日は16時半に駅で待ち合わせをして向かいました。

 

みなさんと、今年残りの無事をお参りして、
新しい熊手をいただいてきました。

 

この後は、お酒とお食事を楽しみました♪

 

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これまで、教室主宰のお出かけ会は、通算97回を数えます。

 

仲良しグループにお呼ばれして出向いた会なども加えれば、
150回以上は、生徒さんとお出かけしていると思います。

 

お出かけ会は、本業ではないですけども、

今のお教室の柱となった活動です。


その一回、一回、かなり本気で臨んでまして(笑)。
全てのお出かけ会が記憶にあり、

その、どれもが、とても楽しい思い出です。

 

実は、わたしの「はじめてのお出かけ会」が、新宿の酉の市(花園神社)でした。
着物の先輩、K先生に連れていってもらいました。

 

ですので、一巡して戻ってきたような、

感慨深い、先日のお出かけ会でした。

 

このところの多忙続きで、
2026年は、まだお出かけ会の企画がないのですが~


きものカルチャー研究所主催の、

歌舞伎観劇、認定式、浴衣会、園遊会は、引き続きございますので、

 

みなさまと、お教室の外でお会いするのを楽しみにしています!

セルフ着物しみ抜き

こんにちは。

着付け講師の世古です。

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やっと涼しくなったら、寒い!
とはいえ、短い秋を、着物で楽しみたいですね~


そのためにも大切な「着物のお手入れ」

今回は、きものメンテナンスについてのお話です!

 

日常的に着物をきている私は、

クリーニング等、お手入れにも相当時間をかけておりまして、
なるべく効率を考えてルーティン化しています。

 

どのようにしているかというと、

 

1. ウォッシャブル加工している襦袢や着物は、まめな自宅洗濯で、きれいをキープしています。

 

2. 加工していない、従来の着物は、シーズンオフに、まとめて丸洗いに出します。
  (洗い忘れがでないように、着用した着物はメモしています。)

 

3. 丸洗いに出すまでの間、衿汚れが気になると、セルフで「しみ抜き」をしています。

 

わたしの場合、しみ抜きの場所は、限定的で、
衿汚れのみ。食べこぼしなどは、手を付けず、プロにお任せ。

 

先日、
窓を全開にして、まとめて、しみ抜きをしてました。

 

ポイントは、
★溶剤は多めに使用
★布をごしごしこすらない
★手早く処理する

 

一番だめなのが、「ごしごしこする」ことだと聞いています。
布表面のダメージは、復元できません。
上から、とんとんたたくようにして扱うのが正解。

 

手早く作業しないと、シミを広げてしまう原因にも。

溶剤は、たっぷり使用します。

(詳しく知りたい方は「着こなし入門講座」で実習がありますので、お問い合わせください)

 

着物はしばらく干して、完全に乾いたら、本たたみします。

 

皮脂汚れ、ファンデーション付着による、日常的な汚れも、
放置するとやっかないシミとなって残りますので、お気を付けくださいね。

 

ここまでが、セルフのしみ抜きTIPSです。
 

この後は、お手入れに関しての思い出話に続きます…

 

この日、最後に、古い着物を軽い気持ちでしみ抜きをしてみました。
そうしたら、見たことないようなくっきりとした輪じみが出現!!
何度やってみても、輪じみは大きくなるばかり。


どういうことかと考えていたら、

 

着物がひどく汚れてため
(黒地の着物だったので、気が付きませんでした。)


溶剤できれいにした部分と、汚れのたまった生地の境目を、

意図せず作ってしまったのではないかと…

 

この着物は、親戚筋から回ってきたものだったと思います。

 

自分の着物ではないので、
どれくらい着用したのか、
どのくらい放置されていたのか、
着用履歴を知りません。

 

いくら親戚からのもの、とはいえ、
気軽に触るものではないなあ…。

古着の扱いってむずかしいですね。

 

その時に、突然思い出したのが、
おばあちゃんたちが、日常的に着ていた「羽織」でした。

 

セルフしみ抜きが常のことだった、祖母。
汚れやすい上半身の塵除けとして、羽織を着ていたのでは?

こんな風に、輪じみを作らないように…


羽織はおしゃれアイテムであり、
汚れ防止の役割が大きかったのでしょう。


自分で洗い張りをしたり、
簡単な仕立物は自分でしたり、

自分で工夫して、手をかけていた世代。懐かしく、感心しきり。

 

時代は変わり、便利になりました。

 

人々の生活習慣や考え方が、この50年くらいでほんとうに変化しているんだなあ、と、

しみ抜きをしながら、考えたものでした。

 

おばあちゃんと、そんな話ができたら、楽しかったのに。

聞いてみたいけど、もう質問できないことが残念です。
 

それでは、また。

エマールで洗える大島紬は、こんな時も便利♪

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こんにちは。
着付け講師の世古です。

 

今日は、大袈裟なタイトルで始めます!
なぜなら、久々に着付けに失敗して、大汗をかいたところ、
ウォッシャブル加工に助けられた!はじめての体験をしたからです。

 

今週は、自宅教室とは別のところで、講義がありました。
段取りや、持ち物、コーデなど、慎重に準備し、
支度も充分に時間をとりました。

(↑こんな写真とるほど、余裕でした)

 

さあ。でかけましょう。という時、
ふと、自分の後ろ姿が鏡に映ったときです。

 

お尻のところ、くっきり、はっきり、大きなシワが!!!!
 

よく見ると、それは、「たたみシワ」で、特に問題はないのですが、
え、どうしたの?って見られるほど、ひどい。

 

単衣の大島紬を着ている人は、

このくっきりシワを想像していただけると思います。

袷やちりめんには、つきにくい、このタイプのシワに。

 

こんな姿で、生徒さんの前に立つわけにはいかない!
あと10分。どうする?着替える?間に合うか?

 

それまでの余裕からは一転。
青ざめて考えました。

 

そこで思いついたが、「水で濡らしたら、シワは伸びるはず。」
この大島紬は、「ウォッシャブル加工」をしていたのです。

 

急いでハンドタオルを濡らして、
着物をきたままで、ぱんぱん、と、押し濡らし。

そして、夏用雨コートを着て、予定の電車へ乗るため駅へ向かいました。

 

現地へ着くまでに、着物は乾き、遅刻もせずに、事なきを得ました。

 

帰宅後に再現した画像が以下の通りです。

 

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画像真ん中の水平の一本。たたみシワです。

 

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水でたっぷり濡らしました。

 

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自然乾燥の状態。小じわはあるものの、目立ちません。
この後、アイロンをかけると、完璧。

 

ウォッシャブル加工って何?って方へ簡単に説明すると、

絹を縮みにくくした、防縮加工です。

よって、水に強くなり、エマールで自宅洗濯できる、便利な加工。

 

あくまでも、デリケートな素材につき、
今回の、わたしみたいな雑な取り扱いは、決して推奨ではありません。
(というか、大事な着物に、こんなこと、しないでね。)

 

ウォッシャブル加工について詳しく知りたい方は、

以前書いた記事があるので、

こちらをご覧になってください。

 

 
最後にたたみシワを防ぐ方法。
本たたみして、二つ折りの時、内側にクッションとなるものを挟んでください。
 
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それでは、また。

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