先日開催した、結城へ一泊『本場結城紬産地ツアー』のご報告です。
今回は、東京と兵庫から、ご参加いただき、大人の修学旅行!
結城の産地問屋さんである龍田屋の藤貫さんにはじめから終わりまで、全てお世話になりました。
参加者さまは、みな、お一人お一人のご参加ですが、きもの好き、紬に興味ある、そして、佐藤チアキ塾に参加経験あり、の共通項で、すぐに和気あいあい!
はじめは、糸つむぎの里会館で、お蚕さんから結城紬のできるまでを総合的に学習

1反分のお蚕さんを持たせていただいたり↓

真綿にする工程を体験させていただいたり、

繭から着物になるまでを想像できるようになりました。
そして、野村半平の機屋さんである野村不二雄さん宅へ
今回はとてもレアな工程を見せていただけました。
束で出来上がる絣糸を、一本一本に分ける作業↓
後でお聞きすると、この工程も、今まで見せたことないからということで、わざわざご用意いただいたそうで、本当に感謝です!!
↓絣ものの夏結城を織っていらっしゃいました。

聞けば聞くほど緻密な作業!
これも、見せるなら絣を織っている所が良いだろうということで、無地を織っていたものを機をかけかえていただいたそうで、もう嬉しくて涙が出そう
もう、ファンになるしかないお人柄の御夫婦です。

野村さん、多忙な中、私達のために、いろんな用意をしていただき、時間をさいていただきありがとうございました!!
そして、横島紬整理店さんへ↓

強風のため、屋根のある屋内での作業を見せていただけました
きれいに伸子が張られています↓

↑本場結城紬の反物だそうです
整理屋さんのお仕事は、お客さんの希望通りにのりを落として柔らかくして、布の歪みを直して、仕立てやすく、着心地が良い着物にするための最終的な役割。
織の良し悪しも、整理によってより良いものになるそうで、大切な役割ですね。

横島さん、強風の中、お仕事を見せていただき、ありがとうございました!
そして、染屋さんである大久保染店へ

いつ再注文が来てもいいように、今までの染めた色のデータは全て保存しておいて、同じ色が染められるようにするのが職人の仕事、同じものを作らないのが作家の仕事、とおっしゃっていたのが印象的。
↓濃地の絣を染めるときのたたき染めのデモンストレーションもしていただきました

現在、結城紬で、本藍染ができるのは大久保さんのみ。
本結城の糸は綿状なので、アルカリ性である藍染を何百回もすると、糸が弱ってしまうそうで、他の産地では本結城の糸の藍染めは出来ないそう。
なので、本当に、大久保さんしか、本場結城紬の本藍染は出来ないそうなのです。
あ〜大久保さんの本藍染の本結城が欲しくなりました!
藍染の工場の前で記念撮影

大久保さん、お世話になりました!色々見せていただき、教えていただきありがとうございました!
そして、藤貫さんの屋社で、真綿糸取り、糸括り、地機織りの体験をさせていただきました↓


最後に、今おられている結城紬をたくさん見せていただきました。
素晴らしい織りの本場結城紬。レアな縮織。藤貫さんオリジナル縮織。証紙はないけど本場結城紬の技術でおられているもの。大久保染店で染められた桜染めの結城紬。野村半平の夏結城。結城紬の名古屋帯、染帯、半幅帯。
皆さん、思い思いに、気に入ったものを装着させてもらって、漏れる唸り声(笑)
そして、それぞれの方が気に入ったものが、すごく似合っていることにも、似合うものがそれぞれ違う面白さを目の当たりにして、お互いに驚きつつ(笑)
そんなこんなで、あっという間の二日間でございましたよ!
今回も、「想像したより10倍楽しかった!!」と嬉しいお声もいただきました!
次回は12月に開催予定。公式LINEで募集いたします!
関東だけでなく、各地からもご参加いただいていますので、遠いからと諦めずに、ぜひ、次回はご検討いただければと思います。
だって、毎日、頑張っていますよね、私達。
やりたいことは早めにやらなきゃね(笑)
今後の予定は↓からどうぞ
・今後の予定とご予約状況
おまけ 撫でられるのを待ってるヨコです

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