モネとジヴェルニーの画家たち | 黄色二号 25ans

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ユー子の日常記。

Bunkamuraザ・ミュージアムでモネとジヴェルニーの画家たち 観てきました。


モネの作品と、モネが住んでいたフランスの田舎町ジヴェルニーに集ったアメリカ人画家たちの作品との対比によって、モネの影響を楽しむ展示会でした。


アメリカの印象派って殆ど知らないなぁと思ったので、行ってみました。

展示会自体にはそんなに興味があったわけじゃないんですが、

今後の美術館めぐりを楽しむための知識付けになるかもな、と思って。

あと、モネも良く分かってないので、この有名な白ひげのおじいちゃんの事も知りたくて。



ジヴェルニーはパリから少し離れたところにあって、「睡蓮」の連作を仕上げた場所として知られています。

また、当時、すでに有名人だったモネが住んでいるということで、画家がよく訪れるようになり、

来訪者はアメリカからの画家がその70%を占めていました。

そして、その画家たちがアメリカ印象派の始まり、という訳らしいです。


で、今回はアメリカの画家たちの作品にもクローズアップしているんですが、

もうね、モネの影響が”感じられる”だなんてやんわりした表現じゃなかったです。

見え隠れすらしてません。丸見えです、丸見え。チラリズムなし。

これもお国柄なのかしらと思いましたが、中には「自分のスタイルにモネを取り入れた」みたいなのもあったり。

でも基本はガッツリ系です。


印象派の”始まり”だったからかもしれないけど、フランスでの初期の印象派のように光の表現を色で

どうあらわすか、という事に寄った作品が多かったです。

筆遣いの自由な作品の方が好きな人には物足りないかも。


モネの睡蓮や積み藁は、朝靄に静かに浮かんでくる風景が幻想的で素敵でした。

アメリカとの比較によってかよらずか、モネの、ゆらゆらとした景色の移り変わるころあいを捉えた作品や、

輪郭の曖昧さが魅力的な光の風景画が、展示会内で浮き立って素晴らしかったです。

睡蓮の連作を観るだけでも、それで入館料の価値あるよなぁって思いました。


・・・アメリカ勢は引き立て役だったんだろうか。


やっぱ、ガッツリ系だからアメリカの印象派が日本でなかなか紹介されないんじゃないかなぁ。

素敵だなって思った絵もあったけど、あすこの国のポップアートの素晴らしさを思い出すと、

アメリカはやっぱりポップアートの国だよなぁって思いました。


モネとダイレクトに関連付いていないアメリカ印象派の作品の展示会が見てみたいなぁ。

また機会があったらアメリカの印象派に触れてみたいです。



フランスの田舎町の景色のおかげで、幸せな気持ちで渋谷を去りました。