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心理コンサルタントの白瀧です。
さて、
「子どもが言うことを聞かない」、
そのことで悩んでいらっしゃる親は多いと思います。
叱ろうが、怒鳴ろうが、なだめようが、すかそうが、何をしても、子どもが親の言うことを聞いてくれない。
そのために、親は、何度も同じことを言わなければなりません。
しかし、考えてみてください。
何度言っても通用しないことを、この先いくら続けても通用することはないでしょう。
子どもが親の言うことを聞かないのは、当たり前と言えば当たり前かもしれません。
なぜなら、思い出してみてください。
あなたも、小さい頃には、親の言うことを聞いていなかったでしょうから。
イェール大学の心理学と児童精神医学の教授であるアラン・カズディン氏は、そのような親に、
「子どもが思った通りに行動してくれる方法」
を伝授しています。
その方法とは、
「先行事象」
「行動」
「結果」
に着目することだと言います。
第一の段階は「先行事象」です。
どんなときに子どもに指示を与えるのがいいのか。
親はそこを意識しなければなりません。
いつ言うのか、どんな声音を使うのか。
研究では、指示をささやいたほうが、大声で命令するよりも、指示が実行される確率が高くなることが示されているそうです。
次の段階は「行動」です。
子どもからどんな行動を引き出したいのか、親はそれを明確に認識すべきです。
より正確に言うならば、「やってほしくない行動」の反対の「やってほしい行動」が何なのかを認識しなければならない、ということです。
第三の段階は「結果」です。
子どもから望ましい行動を引き出すことができたら、それを定着させていきます。
親のなかには、望ましい行動を定着させるために、子どもが望ましくない行動をしたときに罰を与える人もいますが、彼の方法では、子どもが望ましい行動をしたときに褒めるらしいのです。
この流れを簡単に言ってしまえば、親は子どもを観察し、その子どもが望ましい行動をとる瞬間が訪れるのを待つのです。
例えば、子どもが妹をぶつのが問題なら、その子が妹と優しく遊んでいる瞬間をとらえ、そのときに大げさなくらいに「妹と遊んで偉い」と褒める、ということなのです。
これらの方法は、アドラー心理学で言うところの、
「子どもの好ましくない行動に注目せずに、好ましい行動に注目する」
という考え方に通じるものがあります。
ただ、いただけないのは、褒めるという行為です。
褒めると子どもは怠惰になります。
なぜなら、子どもは褒められることばかりを求めるようになるからです。
そのため、褒められなければ、そのことをやらないようになってしまうのです。
重要なことは、褒めるのではなく、勇気づけること。
子どもの協力に対して、
「ありがとう」
と勇気づけることが大切です。
そして、何よりも覚えておかなければならないことは、子どもに言うことを聞かそうとしないことです。
誰でも、人から言うことを聞かされそうになれば、反発するものです。
子どもは、親の所有物ではありません。
子どもには、常に、協力を求めること、そのことが大切なのです。
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