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心理コンサルタントの白瀧です。
さて、前回の記事の続きです。
子どもの精神生活において、最も重要なことは、一つの出来事を理解するためには、子どもの人生の歴史をすべて紐解かなければならない、ということです。
つまり、子どものすべての行動が、その人生とパーソナリティの全体を表現しているのです。
従って、このパーソナリティの全体という目に見えない背景を理解できてこそ初めて、子どもの行動を理解することができるのです。
この現象こそが、パーソナリティの統一性と呼ばれるものです。
このようなパーソナリティの統一性の発達、即ち、行動と表現手段を一つのパターンに統合することは、非常に早い時期に始まります。
なぜなら、子どもは生きるためにやむを得ず、反応を統一したものにしなければならないからです。
このような、さまざまな状況に対しての子どもの統一された反応の仕方は、子どもの性格を形作るようになります。
また、それは、他の子どもの行動と区別し、個別化していきます。
しかし、このパーソナリティの統一性という考え方は、多くの場合に見逃されています。
つまり、人の個々のふるまいや表現が、あたかも、それが独立した全体であるかのように、取り出され考察されているのです。
ときに、それがコンプレックスなどと呼ばれ、人の他の活動から切り離すことが可能であるかのように取り扱われます。
そのことをアドラーは、一つの音符を全体のメロディーから取り出し、この一つの音符の意味をメロディーを構成する一続きの音符から切り離して理解しようと試みることだ、と述べています。
この続きは、次回に書きます。
【参考文献】
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