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心理コンサルタントの白瀧です。
さて、昨日、福場が
『ドーパミン的価値観からセロトニン的価値観に変える必要がある』
という記事を書いていました。
では、なぜ、ドーパミン的な幸福を追い求める者は、もっともっとといくら追い求めても幸福を手に入れることができないのでしょうか。
それは、ドーパミンという脳内物質の特徴にその答えがあります。
そもそもドーパミンとは、動物の行動を動機づける物質であり、あくまでも得られるのはその期待感なのです。
ドーパミンが分泌されると、
「それをしたら楽しくなるぞ」
「それをしたら気持ちよくなるぞ」
「それをしたら面白いぞ」
という期待感が高まり、人を行動へと駆り立てます。
つまり、ドーパミンという報酬系の物質は、あくまでも人を期待させるだけで、決して満足感や達成感を得ることはできないのです。
それゆえ、ただもっともっとと追い求めるだけで決して満足することはないのです。
マウスの脳のドーパミン系の物質が分泌される部位に電極を刺し、いつでも好きなときにレバーを押せばその部位を刺激できるように訓練すると、マウスはずっとレバーを押し続けます。
食事をすることも忘れ、ただレバーを押し続け、そして、弱ってもレバーを押し続けます。
彼らが得ているのは、楽しくなりそうな期待感なのです。
今度こそは、今度こそは、きっと楽しくなる。
そう思って彼らはレバーを押し続けるのです。
それでも満足のいく結果が得られず、再びレバーを押すのです。
確かに気持ちがいいのだが、何となく物足りない。
満足できない。
それがドーパミンという物質の機能です。
それゆえ、満足を求めて何度も何度も同じ行動を繰り返すことになるのです。
薬物依存などは、まさにその典型です。
ドーパミンという物質の罠にはまると、人は、いくら求めても満足感や達成感を得ることができず、ただ焦りの中で、虚しく同じ行動を繰り返すことになってしまうのです。
それはまるで、レバーを押し続けるマウスのように。
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