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心理コンサルタントの白瀧です。
さて、老子の言葉に次のようなものがあります。
難きを其の易きに図り、大を其の細に為す。
天下の難事は、必ず易きより作(お)こり、天下の大事は、必ず細より作(お)こる。
簡単に訳せば、
困難なことをするには容易なうちに手を打ち、大きなことをするには細部から手を着けてゆく。
天下の難しいことは、必ず容易なことから起こり、天下の重大事は必ず些細なことから起こります。
となるでしょうか。
言うならば、ものごとは、その容易なうちに処理しておくことが肝心だ、ということです。
私たちは、往々にして、何か問題が起こったとき、処理が容易なうちは放ったらかしにしておき、問題がややこしく、いよいよ解決するのが難しくなったときに初めて、慌て出し解決する術が見つからず、どうしてよいか分からずに途方に暮れてしまいます。
そして、
「もっと早く手を打っていれば」
と後悔します。
あるいは、何かことを始めようとしたとき、簡単なことからはやらずに、一気に難しいことから取り掛かり、当然うまく行かずに途中で嫌になってしまいます。
そして、
「これは、私には向いていない」
と言って投げ出してしまうのです。
これらも言ってみれば、自らの能力を使おうとしない自己欺瞞なのです。
もし簡単なことでさえもうまく処理することができなかったとしたら……。
それは、自分の評価に関わる重大な問題となります。
そこで、人は、簡単なことではなく、より難しいことに取り掛かることによって、
「うまく行かないのは、私に能力がないのではなく、これが難し過ぎるのだ」
という言い訳を事前に作ろうとしているのです。
そうして、能力を使わないようにしようとするのです。
その証拠に、老子の言う通り、ものごとを成した人たちは、常に容易なことから取り掛かっているものです。
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