ご訪問いただき、ありがとうございます。
心理コンサルタントの白瀧です。
さて、人間の意識は、ものごとを対象化する、つまり自と他を区別します。
そうして、自分と他のものとの間に距離を置くことによって、因果関係を知るようになります。
たとえば、ある物音がしたとして、その音が自分由来のものなのか、そのとも他のものに由来するものなのか。
他のものに由来するものならば、その音はどのように発生したのか。
こうして因果関係によってものごとを理解するようになります。
因果関係とは、ものごとの理由です。
理由がわかれば、私たちは、それを一種のストーリーとして理解するようになります。
すなわち、ものごとに対する自分独自の物語を作り上げるということです。
私たち人間の人生も一種のストーリーです。
ただ、私たち人間の行動は、単純な因果関係ではありません。
そこには、常に二つの面が存在します。
それは、現在の行動を生み出す原因となる出来事、つまり形成因と、その形成因に対してどのように反応するかという目的です。
すなわち、人間の行動には、常に原因とその原因に対処する目的が存在するのです。
そして、その原因と目的との間には、人それぞれの認識が介在します。
私たちは、過去の経験を通して、その経験を咀嚼し、その意味するところを解釈し、自らの経験に対して独自の認識を与えます。
そして、その認識のもとに、自らの行動の目的を導き出し、その目的に基づいたストーリーを築き上げていくのです。
そうして、自らが築いたストーリーに沿って人生を生きていきます。
人間の行動の意味が、過去の原因だけではほとんど理解できないのは、その原因に対する認識と、その認識に基づく目的という要素が絶望的に抜け落ちているからなのです。
仏教の言葉に次のようなものがあります。
過去の因を知らんと欲せば、其の現在の果を見よ。
未来の果を知らんと欲せば、其の現在の因を見よ。
己の人生のストーリーを知りたければ、己の『今』を見つめることです。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
心理学教育の必要性と気づきの思考法を広める活動をしています。
↓ご協力のほど、よろしくお願いします。
にほんブログ村
幸せになりたい方は、
幸せになるための気づきの思考法テキスト
「気づきの思考法養成講座ー総論ー」を読んでください。
→コチラ
をクリックしてください。