心理学的思考法ノススメ:その1 ―人生に気づきを与える心理学講座― | 人生を変える『気づきの思考法』~アドラー心理学に学ぶ人生を成功に導く方法~

人生を変える『気づきの思考法』~アドラー心理学に学ぶ人生を成功に導く方法~

仕事、恋愛、結婚、人間関係。人生がうまく行かない。変わりたい。

マジで今の人生を変えたい、人生を成功に導きたい、そう思う人は、アドラー心理学をベースにした『気づきの思考法』を学んでください。
自らが演じている自己欺瞞に気づき、必ず変わることができます。

ご機嫌いかがでしょうか?

心理コンサルタントのふくよしです。

私は、このブログで心理学教育の必要性と心理学的思考法について書いています。

時々、心理学的思考法とは、何ですか?と聞かれるときがあります。

心理学的思考法とは、独自に考えた新しいセラピーの1つです。メソッドであり、ツールです。

それは、自分にも他者にも活用できます。→人生が変わります。

そして、人間の生そのものに、明かりを照らします。→人生が覚醒します。

人生が、まるで、真夏の太陽に照らされたようになるのです。だから、気づくのです。


さて、本題です。


よくテレビのコメンテーターなどが、

「他人にレッテルを貼るな」とか、「先入観を持つな」

などと言ったりします。


ところが、その割には、

何かの犯罪の容疑者に対してコメントを求められたりすると、

「そもそも、この手のタイプの人間は・・・」

とすぐにレッテルを貼って説明しようとします。


これは、この人の言動が矛盾しているからでしょうか?


いいえ、決してそうではないのです。

これは、この人が、物事の本質を見落としているからなのです。

なぜなら、人間に「レッテルを貼るな」とか、

「先入観を持つな」と言うこと自体が無理な話なのです。

人間は、レッテルを貼りながら物事を記憶し、

そのレッテルに基づいた先入観を持って新しいことに対処しています。


それが人間の機能であり、このような記憶を『カテゴリー記憶』と言います。

例えば、誰でも、友人や知人と接するときには、無意識のうちに、

この人はこういう性格で、こういうことが好きで、こういうタイプの人だから、

という風に、いわばレッテルを貼って理解しているはずです。


もし、このようなレッテルを貼る機能がなければ、

人は、その友人に会うたびに、

その友人の特徴をはじめから記憶し直して理解しないといけなくなります。


あるいは、知人などから誰かを紹介されたときには、

その人の外見や身振り手振り、話し方などから、

「この手のタイプの人間は・・・」と先入観を持って理解しようとするはずです。

このように、既存の知識に沿って相手の人を分類することによって、

相手の人を素早く理解することができるわけです。


もし、このような先入観という機能がなければ、

相手の人を理解するのに時間がかかり過ぎてしまいます。

人間は、既存の知識や考えに基づいて、

つまり、レッテルを貼ったり先入観を持ったりすることによって、

物事を効率よく理解したり処理したりしているのです。


そのため、これをやるなと言われても不可能な話なのです。

問題は、「レッテルを貼ったり、先入観を持ったりすること」ではなく、

そのレッテルや先入観に基づいて

「他人を非難したり差別したりすること」なのです。


従って、このような時には、

「レッテルを貼るな」とか「先入観を持つな」と注意するのではなく、

自分の貼っているレッテルがどのような知識に基づいているものなのか、

自分の持っている先入観は極端に偏っていないか、

あるいは、それらのレッテルや先入観に基づいて

他人を非難したり差別したりしていないか、

などを常に注意する必要があると教えないといけないのです。


このように、人の行動を表面的に捉えるのではなく、

その行動の心理面や本質を鋭く見極め、

対処の方法を考えることこそが心理学的思考法なのです。



最後まで読んで頂き、ありがとうございます。

心理学教育の必要性と心理学思考法を広める活動をしています。

よろしくお願いします。