身体の地図が正しい位置へ最適化されると、それだけでも驚くほど心地よくなります。
地図のデザイン(最適化)。
間違えている限り、その心地良さは分かりません。
なぜなら、その人にとっての正しさがそこにあるから。
正しさがそこに存在しているから、不快さも存在しません。
現実の物理空間にある骨の位置と、情報空間に作られている地図がズレている、ということ。
そうなると、ぼくらの身体はうまく機能しません。
不快な状態。
うまく動いていないにも関わらず、その知識が情報空間に無いために、スコトーマとなって動いていないことに気付いていません。
もし不快さが立ち現れてくるとしたら、そこに連動した身体が悲鳴を上げ始めているときです。
身体がヤバい、これ以上は壊れてしまうというサインを出し始める。
疲れが取れない、動かすと痛い、動かさなくても重さがある、など。
身体の地図は、ぼくらが思っている以上にズレていることが多いです。
イメージと現実の相違。
想像と実態の違い。
このズレによって、いろんな問題を引き起こしてしまうことになったりします。
何気ない仕草ひとつとっても、それは影響します。
それが、身体を歪ませる原因になっていたり、腰痛の原因になっていたり、脚が太くなる原因になっていたり、疲れやすい原因になっていたり、体調不良を引き起こしやすい原因になっていたり。
これらは地図が正しい場所へ戻り、身体全体が最適化されていくプロセスに乗せるのことで美しい機能を取り戻し始めます。
それが本来の身体を取り戻し、美しいスタイルを作り出すようになっていくのです。
スタイルの良さ。
それは全体の機能がバランスよくデザインされた結果として現れてくる表現系です。
その本質は情報空間にあります。
情報空間の再構築。
機能的にデザインされた情報を物理に落としてくるから身体は美しくなっていくのです。
機能性を伴った美しさとして。
たとえば、脚の認識について考えてみましょう。
脚はどこからが脚なのでしょうか。(最近、膝から上は胴体だと書いているブログをたまたま読んで衝撃を受けています)
最近、ブログに書いてきた骨盤に関わります。
骨盤に関わるって考えると、股関節から?
・・・
・・・
・・・
違います。
骨格として考えたときには仙腸関節からです。
それと脚は筋肉の視点もいれて考えていきたいのです。
腸腰筋です。
腸腰筋の起始は骨盤よりも高い位置にあります。(胸椎12番から)
みぞおちの辺りです。
身体操作を考えたときには「みぞおち」から脚だと考えることでパフォーマンスは一気に上がります。
あなたの脚は長いのです。
もったいない使い方はやめましょう。
セッションでもやりますが、脚の一部である腸骨稜を触れながら、上前腸骨棘(ASIS)を触れることで身体の認識が一気に書き換わります。
情報を意識に上げ、認識することで書き換わる。
ぼくが触れることで骨盤の輪郭が明確に立ち上がってきて、脚が自由になっていく感覚がよく分かります。
そうすると今までの脚の使い方はなんだったのかというくらい脚の使い方が変わってしまいます。(実際に触られると知っているつもりだったけど、実際はズレていたということが結構あります)
こういうショックを受ける経験はとても大切です。
ひとりでは認識出来なかった世界を知る。
知らない世界を知ることで理想への移動は加速します。
あと、腕はどこからが腕なのでしょうか。
上腕骨を考えると、肩から?
いいえ、違います。
胸からが腕だと考えます。
胸の中心にある胸骨(もう少しいうと檀中)。
ここからが腕です。
ちょっとよく分からない、イメージがつかないってなるかもしれません。
そんなときは、胸骨に触れて、鎖骨に触れながら腕を動かしてみましょう。
連動して動くのが分かるかと思います。
自分の身体に触れる。
触れることで意識にあげられます。
そして、首。
首は鼻の水平ラインにあるのが第一頚椎。
この位置の認識もズレていることが多いので、正しく認識するだけでもパフォーマンスは一気に変わります。
そして、首は尾骨まで繋がっていると考えと、さらに身体操作能力が高まります。
尾骨から首を動かすつもりで操作すると、機能性は高まり、効率がよくなる。
というように、身体の地図を正確に認識することができると、身体の使い方は変化します。
なぜでしょう。
情報空間が最適化されたことによって、物理的身体が変化したからです。
もう少し崩していうと、無意識を意識から介入して書き換えたからです。
意識の間違いが無意識に影響を与え、無意識は情報処理をおこなうようになります。
無意識は意識が起点となり構築される空間。
なので、認識が変化して、意識が変化すると、無意識に構築された空間が変化し、情報処理も変化していきます。
意識が納得すると無意識は書き換わります。(だから、フィードバックを大切にしているということもあります)
意識が納得しないと無意識を書き換えるのは大変です。
変化を意識にあげながら、その心地良さに耽溺してくれることで無意識は書き換わり変化は加速していきます。
身体の地図が書き換わるだけでも、思った以上に快適なっていきます。
驚くことも大切。
その体感を楽しみながらフィードバックを取っていってみてください。
理論と実践のデザインが適切に組み合わさったときの変化は強烈です。
シンプルなワークであっても、相当に変化します。
ますます楽しんで変化していきましょう!