本業が忙しく、なかなか書く時間が作れませんでした。
今回は、「HIStory 4 隣のきみに恋して~Close to You」をご紹介します。
総合スコア 12/30
①泣ける ★ ★
②ストーリー ★ ★
③リピート性 ★
④キャラ ★ ★
⑤セクシーさ ★ ★ ★
⑥おススメ ★ ★
登場人物
メインキャスト
シャオ・リーチェン(蕭立呈)
…チャールズ・トゥ(涂善存)
トン・ムーレン(藤沐仁)
…アンソン・チェン(陳立安)
イエ・シンスー(葉幸司)
…アン・ジュンポン(安俊朋)
フー・ヨンジエ(傅永傑)
…リン・ジアウェイ(林嘉威)
シャオ・リーチェン(蕭立呈)
営業1課
盛り上げ上手。髪型もザ・アジア系といった感じ。ボクシングで鍛えている。
演じるチャールズ・トゥは金城武に似ていることから、「小金城武」とも言われているそうです。
トン・ムーレン(藤沐仁)
営業2課
クールで繊細。節約のためにシェアハウスに住んでいるが、30歳になったら家を買いたいと思っている。
台湾版山下智久といった感じ。
イエ・シンスー(葉幸司)
デザイン部主任・28歳
中学の時に男性が好きだと自覚し、女性との恋愛経験はない。
台湾のいっこくどうさんですね。
フー・ヨンジエ(傅永傑)
以前、台湾BLドラマなら何でもいいわけではないと書きました。見たくなる俳優さんがいないと辛いと。今作で言えば、このサブCPを見たくて最後まで見続けたような気がします。約定に出演したハンク・ワン(王碩瀚)のような、決してイケメンタイプではないものの、何か気になりました。
ちなみにこのサブCP二人は、HIStory5にも出演しているようですね。そしてシンスー役のアン・ジュンポン(安俊朋)は「奇跡」でウェイン・ソン(宋偉恩)とホアン・ジュンジー(黃雋智)と共演経験があるとか。
どちらの作品もまだ見ていませんが…。
リウ・メイファン(劉美芳)
デザイン部新人。リーチェンの初恋相手です。しかし、当時はリーチェンのことを毛嫌いしていました。
HIStory3 那一天〜あの日に出演し、ユー・シーグウをイケメンだと言っていたあの子です。台湾の王林さんって感じでしょうか。
第一話のあらすじ
ブライダル会社「ミューズ ウェディング」で働くリーチェン・ムーレン・シンスー。彼らはシェアハウスをしています。そんな彼らの間で巻き起こる恋愛模様が今作のストーリーです。
その昔、リーチェンは好きだった女の子メイファンの注意を引きたくてイタズラばかりしており、完璧に嫌われていました。リーチェンは再会した彼女と付き合うため、ありとあらゆる策を練ります。
一方、メイファンはイケメンのBL展開を期待しており、ことあるごとに張り合ったりボディータッチをしているリーチェンとムーレンの恋仲に興味がある様子。デザイン部のワンさんとBL仲間になり、好きな設定を語り合うように。
いつのまにメイファンはBLにハマってしまったのか…と感じざるを得なかったですが、思い起こせばHIStory3 那一天でも、ハオティンがシーグウの画像を欲しがった時、めちゃくちゃ喜んでいましたね。あの時はもう既に沼っていたのかもしれません。
リーチェンはメイファンに近づくべく、まずはワンさんを落とそうと思っていたら、なぜか「自分もBLが好きだ」という設定に。これにはメイファンもワンさんも大喜び。
一方、三人をつけている不審な男も。のちにこの男は、シンスーの異母弟(ヨンジエ)と発覚。シンスーを「俺のものにしてみせる」と言っており、どうやらシンスーを狙っているらしい。彼との恋路も気になるところです。
メインCPの恋路は非常にゆっくり
BL展開を周囲に見せるために画像を撮ったり人前で抱きついたり…そうこうしているうちにお互いのことが気になって…という展開はわかりますが、とにかくこれが進みが遅い笑
プチネタバレになりますが、転機はムーレンがガオ副社長に襲われかけたことです。この後、無性にリーチェンがムーレンを避け始めます。相手の裸を見て、強く意識し始めたリーチェンなのでした。
※リンク先は最終回の予告ですので、ネタバレが発生します。ご注意。
今作は日本の芸能人に似ている俳優さんがたくさん出ている気がします。メインキャストに加え、ガオ副社長は中居正広さんにそっくり!異論は認めます。
サブCPは弟が猪突猛進タイプ
20歳になったお祝いとして、一泊旅行に出かけたシンスーとヨンジエ。
シンスーを酒に酔わせて潰し、一夜を共にしたヨンジエ。
あくる朝、シンスーは自分が無理に襲った(襲わせた)のではないかと、猛烈な自己嫌悪に陥りました。
後に出てくるダブルデートでは、「俺が最良の相手だ。絶対俺を好きになる」とまで言い切りました。とにかくヨンジエは行動力がすごい。それもシンスーのためなら何でもするといった感じです。
この先ネタバレエリアです
家族の確執
台湾BLドラマでよく見られる「家族の確執」は、今作も健在です。というより、今作ではサブCPが兄弟で、それも親同士が子ども連れの再婚だということもなかなか難しい状況を作っている要因の一つかもしれません。
シンスーが大学生の時に同級生とキスしているのを見たヨンジエと母(それに実は父親も気づいていたようです)。
そこからシンスーがゲイだということを分かった上で、シンスーをモノにするために、ヨンジエは父親に信頼してもらえるように医学部に進学したり、お金を貯めてきました。
一方のシンスーは父親に気づかれたら失望させてしまう。そうなってほしくないから、家から出たのでした。
ヨンジエはなぜそこまでシンスーにこだわるのか。ストーリー中で語っていました。
父と死別し、忙しい母に気持ちも伝えられず、寂しく辛い気持ちを、シンスーが和らげてくれた。それがいつしか愛情に代わっていったようです。
第6話ではシンスーの家の前でシンスーとヨンジエがハグしているのを両親に見られてしまいました。「兄弟として仲良くしていただけか?」との問いに対して「違う」と即答したヨンジエ。父親は激高し、倒れてしまいました。
その後第7話では責任を感じてヨンジエが家出したことを伝えられたシンスー。
父さん、ごめんなさい。俺は男が好きだ。それでも受け入れてくれる?
その言葉に、父親は、
一緒に暮らそう
自分に正直に楽しく過ごしなさい
そう微笑んで返答しました。
その後、第9話で家族会議が。二人を受け入れて欲しいというシンスーに対し、
サブCPはこうして両親にも認められました。毎回そうですが、家族が認めてくれるシーンは自分事として感じてしまうので、心に来るものがありますね。
メインCPのゴールインまで
一方のメインCPも紆余曲折。
ガオ副社長との一件以来、無性にムーレンが頭から離れない。ムーレンと女性をくっつければ自分と離れてくれ、結果的にこの思いを諦められるのではないかと思い、女友達ギルをセッティングしたリーチェン。しかし「ムーレンを独占したい」という自分の気持ちを再認識しただけでした。
お互い、同性が好きでもいいじゃないかと言いつつ、周囲にはその気持ちを悟られたくない。少なくとも相手には悟られたくない…とメインキャストが三人とも考えている様です。(昔はヨンジエですらそうだった様子です)
第5話では、台湾BL恒例、ダブルデートに行きました。シンスーとムーレン、リーチェンとヨンジエに分かれて話をし、そのまま部屋も一緒になったシーンが印象的でした。そしてお互いに少しずつ前進したものの、ムーレンはまだリーチェンの思いを受け止められませんでした。ギルとデートに行き、リーチェンを避けるように。そして結局、リーチェンはムーレンと元のなかの良さに戻るため、彼を諦める決心をしたのでした。
その思いを聞いたムーレンは、ギルに別れを告げます。
その後もムーレンとリーチェンとの間は行ったり来たり。メイファンとリーチェンがラブホテルから出てきた動画が会社のチャットで流れたことで、ムーレンは自分の気持ちを再認識しましたが、一足遅かったと酒浸りに。そんなこんなで、お互いの気持ちに素直に向き合うことができました。メインCP、見事ゴールです。
とにかくすれ違うすれ違うw 相手のことが好きだからこそ、相手が自分を選ばないように行動したり、相手に別の相手ができたらできたで酒浸りになったり。ヨンジエはムーレンに対して、早い段階で「あなたはリーチェンが好きなんだろ」というニュアンスのことを言っていましたが、思い・思われの状態が長かったものの、メインCPも無事にくっつきました。
シリーズものの真骨頂
ホテル動画を撮影した人物を特定するために頼ったのは、後輩のソン・ボーシャン(孫博翔)。「男に興味があるわけではない。あいつがいいんだ。」どこかで聞いたセリフだな…というのは、HIStoryシリーズのあるあるでしょうかw
陶芸教室でのデートをすることになったメインCP。そこで会ったのはボーシャン・ジーガンCPでした。まもなく挙式を行うボーシャンたちは、その記念品をつくりにきたのでした。
第9話ではガオ副社長の反撃が。リーチェンが業務上横領の疑いをかけられ、出社停止に。反論のために証拠を集めようとするリーチェン。一方で、第10話でムーレンはガオ副社長に接触。ホテルに誘います。悪巧みを始めようとしたところ、リーチェンが飛び込んできてムーレンを家に連れ帰ります。
先ほど載せていた、ガオ副社長のスクショはこのあたりからとったものです。最後の最後までかき回してきた中居君…じゃなかった、ガオ副社長でした。
お互いの愛情を再認識し、そこで初めての一夜を共にするのでした。
そしてボーシャン・ジーガンCP結婚式。シリーズものの真骨頂らしく、HIStory3 那一天に出ていたメンバーがたくさん出演しました。
こうしてみると、「あ、あの人たちはこのためだけにこの場に来たんだな…」ということが分かりますね。実際には本編には参加していない人たちが含まれています。懐かしいメンバーです。
ボーシャンは誓いの言葉で、「あの日の出会いに感謝します」と言っていました。これはボーシャン&ジーガンの出会いという意味もあれば、「那一天~あの日 で出会えたあなたに感謝」とも取れますね。前作を見ていた人はきっと歓喜しているでしょう。
長尺ですが、メイン・サブのそれぞれのCPの心の揺れ動きなどもしっかり描けていて、満足度は高いドラマに仕上がっています。また、前作キャストが登場するといった別の楽しみも準備してくれた製作陣には感謝です。
この夏、シリーズものをじっくり楽しむ余裕がある人には結構面白いんじゃないかと思います。個人的にはHIStory3 那一天~あの日~を楽しんだ後に見たので、そこそこ楽しめた面もありますから、参考までに私の書いたHIStory3 シリーズのリンクも張っておきます。
※最終話(第10話)を見るか見ないかは個人の選択です。レビュー④は全編ネタバレエリアですので、閲覧はご注意ください。
番外編 アン・ジュンポン交友関係広すぎ問題
今回の記事を作るにあたり、画像を集めるためキャストさんのインスタを見ていたところ、シンスー役のアン・ジュンポン(安俊朋)さん交友関係が広い。
まあこの2人はそうでしょう。何て言ったって「兄弟」で「彼氏」なんだから。でもこれ2024年の正月に投稿されたものですよ?クランクアップから2年以上経っても、誕生日をお祝いしたりしているようです。
ソン・ウェイン(宋偉恩)とは「奇跡」で共演した模様。HPによると、ここも「異母兄弟」だとか。だからこんなに仲がいいのか。
ここも「奇跡」つながりか。
共演経験がある役者さんとプライベートでバドミントンをしたり、プレゼント交換をしたり。そのどの画像も笑顔がかわいい!すごく素敵な俳優さんだということが分かりました。