最近軽いシリーズもの(隔離が終わったら、会いませんか?)を見たので、2024年に入ってから、7シリーズの台湾BLドラマを見たことになります。

 

その中でもtop of topはHIStory3 那一天~あの日。4パートに分けて考察しています。

 

 第1パート 1話~2話(すれ違い)

 

 第2パート 3話~5話(接近)

 第2パート追記

 

 

本日は第3パート 6話~9話(幸せへの道)です。

 

ゲイCPと切り離せない家族問題

第3パートは、メインCPシャン・ハオティン(項豪廷)ユー・シーグウ(于希顧)CP、サブCPルー・ジーガン(盧志剛)・ソン・ボーシャン(孫博翔)ともに家族との確執が描かれます。

 

日本でLGBTカップルに必ず付きまとう「カミングアウト」の壁。それは台湾でも同じようです。


シャン家のリビングでいちゃついていたハオティン&シーグウ。シャンご両親が帰宅して波乱の展開に。

 

鍵もかけずにリビングで致すな

 

一方のルー家も、以前の彼氏の時に父親が激怒し、それから正月でも家に帰れていないジーガン

 

 

電話をかけたい…でもその勇気が出ない。日頃にこやかなジーガンの苦悩を見せられたシーンでした。

 

ハオティンボーシャンともに、絶対に家族に認めさせる!と強く意気込んでいます。第3パートは、家族に認められるのかが大きなテーマです。

ハオティンの両親に対して、シーグウが直接話します。それに対して、両親が出した条件は、

国立大学トップ5のどこかに、ハオティンを現役で合格させること

※大学受験関連で、これまで2本解説を上げました。よければこちらもどうぞ。

 

シーグウ、実は相当芯の強い存在だったことが分かります。自分を敵対視しているハオティンの父のもとに直接出向き、交際を認めるように迫ります。これにはハオティンもビックリ。

その真摯な思いに、ハオティンの母が少しずつ助け舟を出してくれました

ところで、このリビングSEXのせいで正月はシーグウと会えなくなったハオティン。「来年の正月は一緒だ」と動画を送ります。


元々成績優秀とはいえ、あまり勉強をしてきていないハオティン。バイトの時間が許す限り、シーグウがついて勉強を教えます。その結果は…後ほどネタバレエリアで。

 

一方のジーガン&ボーシャンCPですが、ジーガンは父親に会えてすらいません。正月は家族で過ごすのが一般的な中、父親に電話をかけることすらためらうジーガン。相当な確執です。果たして実際に会えるのか…?

 

ハオティンの本能と悩むシーグウ【18禁】

第3パートでは、ハオティンの思いをシーグウが受け入れ、徐々に親しさが増していきます。キスをしたりといった状況が続く中、ある日熱発したハオティン。看病に向かったシーグウでしたが、熱にうなされたハオティンが、本能に任せてシーグウを襲います

 

ハオティンがシーグウのアソコに直接触れるのは第8話が初めてです。

ハオティンがシーグウの手を取り、まず自分に誘導。そしてそのままシーグウに触れる…と。まあ触れるだけではなく、きっと最後まで…と思われるシーンでした。シーグウを演じるホワン・ジュンジー(黃雋智)、表情もすごかったですね。

しかし、シーグウはSEXを拒絶。関係性が悪化します。せっかくのダブルデートも、思いがすれ違うまま。見かねたジーガンが、フォローします。

 

シーグウにとって、これは初恋。だから好きだという気持ちと、不安で相手から離れたくなる気持ちとの間に挟まれ、どうしていいのか分からなくなってしまっています。実際「自分に自信がない」と言っていました。

ジーガンとシーグウは似た者同士。昔ジーガンも同じような経験があり、シーグウに悲しい思いを経験させたくない、と感じたのでしょう。彼のフォローがなければ、二人はすれ違ったままだったはず。

ジーガンのフォローにより、自分の思いを伝えたシーグウ

恐らく、シーグウが「我爱你」(愛している)といったのは第9話が初めてです。それまでは「我喜欢你」(好きだ)と言っていました。

食事もとらずにベッドで一夜どころか、次の日までずっと過ごしました。

 

泣きの演技すごすぎな件

台湾BLドラマの俳優さんたち、本当にすごい。テーマ的に泣きの演技が入るんですが、これがもう見ているこっちが号泣です。

 

演技的にはハオティンを演じるソン・ウェイン(宋偉恩)の評価が高いのですが、シーグウを演じるホワン・ジュンジー(黃雋智)もすごい。ホワン・ジュンジーこれがTVドラマ初出演ですよ!?それでこんなに泣けるのか、とビックリします。

まずソン・ウェイン。

何よりビックリなのがリビングSEXで、親とケンカし、その後妹のヨンチンと話しているシーン。食べながら泣きました

自分が彼を引き留められなかったこと、「安心しろ、俺がついているぞ」と言ってあげられなかったことを後悔し、またシーグウの不安な気持ちを慮り、ラーメンを食べながら泣くのです。こんな俳優いるか!?と衝撃でした。

ホワン・ジュンジーも素晴らしい。彼はきれいに泣きます。

 

シーグウは両親がらみ・幸せがらみで泣いているシーンが多いです。

夜空を見上げて、そこにいる両親に今の幸せを報告して泣く

ハオティンに、両親が亡くなったあと見つけたハオティンとの幸せをかみしめていることを伝えて泣く。もう本当にきれいに泣いてくれます。そりゃ、ハオティンは放っておけなくなるでしょう。

と同時に、これまで本当に幸せを諦めて生きてきたのだろうなと感じさせてくれます。だからこそ、第2パート以降のホワン・ジュンジーはまさに幸せ全開といった表情を見せてくれます。

 

ちなみに最終話ではジーガン役のチャン・ユーユェン/トーマス・チャン(張瀚元)

も泣きます。

 

 

この先はネタバレエリアです。

 

 

 

 

 

 

ハオティンの大学受験は?恋の行方は?

シーグウとの交際の条件は、ハオティンが国立大学トップ5校のどこかに現役で合格することでした。

指考(指定科目試験)まであと154日、という黒板の表記が見えたシーンがありました。これにより、ハオティンは学測(大学学科能力試験)ではなく、一般入試で大学を目指すことがはっきりしました。7月の指考(指定科目試験)まであと5か月ぐらい、つまり学測(大学学科能力試験)が終わった直後のシーンだろうと考察できます。

 

その結果は…見事国立中央大学に合格が決まりました。

    

国立中央大学(桃園市)

文、理、工、管理、情報電機、地球科学、客家の7学院(学部)、19学系(学科)と43研究所(大学院課程)を擁し、同時に宇宙、防災、ナノテク等の10研究センターを擁した総合大学としての地位を占めている。

特に宇宙工学や天文関係に関しては台湾随一の設備を有し、台湾の先端工学を担っており、重点研究大学7校(現在6校)の一つに指定されている

(wikipediaより)

 

シーグウとの夢は星の研究でした。だから中央大学に進学を決めたという面もあるようです。

気になるのは、トップ5とは言えなさそうなんですよね…。ランキングを見ても、上位10大学とは言えそうなんですが。あんまり気にしない方がいいのかもしれません。

ちなみに、最終話から、シーグウは国立台湾大学に進学することが推察されます。押しも押されもせぬトップ校です。

台湾大学は台北市、中央大学は桃園市なので、ちょっと距離があります。

この結果を踏まえて、ハオティン&シーグウは見事両親にも認められ、二人は同棲することになりました。幸せそうな二人。クライマックスですね。

 

 

そして、あの「塩を買いに行く」シーンにつながるわけです。