以前、台湾の学校制度を予備知識として紹介しました。
HIStory3 那一天~あの日も、ストーリーが進むにしたがって、大学入試制度も知っておいた方がいいかな、と思い、自分なりに調べてみました。興味がある人は「学校制度」とともに、大学入試制度についても見てみてください。
日本と同じく、「一般」以外の方式がある
いくつかのサイトを見比べてみると、台湾の大学入試は大きく分けて3つの方式があるようです。
繁星推薦入学 (新しい方式の独自選抜入学)
個人申請入学 (新しい方式の独自選抜入学)
試験配分入学(従来から行われてきた一般入学)
これらについて見ていきます。
STEP.1独自選抜入学
台湾の大学入学試験の一つで、高校生が大学進学に必要な基礎学力を備えているかを試験する「大学学科能力試験」(学測)が(1月)20日、台湾各地の会場で始まった。3日間行われる。試験の運営機関によると、志願者数は12万195人。
(フォーカス台湾 2024/01/20 17:45 より)
2000年代以降に、台湾では大学の多元的な選抜方式が検討され、日本の大学入学共通テストにあたる「大学学科能力試験」(学測)が始まりました。主に高校1~2年生の間の学びを問われ、1月下旬から2月上旬までに行われる試験です。この試験の出来が、大学入学に大きく影響を及ぼすことは言うまでもありません。
その独自選抜入学の方式を詳しく見てみましょう。
繁星推薦入学
全国の高級中学に在籍する成績優秀者(つまり星、スター)を、各大学に入学させるための試験です。毎回の定期テストの成績(高校二年間の総合成績)を参考にして、高校から推薦されます。推薦を受けられるのは1大学につき1学群までです。また、とある資料では、同一高級中学から1名のみ配分(推薦)する、とあります。
そりゃ、テストの点数が下がった(シャン・ハオティン(項豪廷)が試験妨害をしたからなのですが)のを知って、ユー・シーグウ(于希顧)もこんな顔になります…。
「大学学科能力試験」(学測)を受け、必要に応じて技能試験も課され、3月には合格発表があります。
個人申請入学
「大学学科能力試験」(学測)を受け、大学が設定する検定基準を超えていたら受けられる方式です。繁星推薦入学とは違い、一人の受験生が最大6大学・学科まで出願できます。学測のあと、4月に二次試験が課されます。合格発表は5月です。