花王 メリットピュアン(2019)の解析1 概要編 | 化粧品犬が化粧品開発を模索するブログ

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大手会社の開発に勤務していましたが、好きな化粧品を好きなだけ追求するため円満退職。
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化粧品コンサルタントとして仕事も受けています。
パームアミノ・ラボ合同会社 imori@palmamino-labo.jp

化粧品犬です。

長い間休んで済みません。

仕事の締め切りが重なっていたのですが、ひととおり済んだので復活です。

 

この辺で復活しておかないと、今年の日焼け止めを扱えなくなっちゃうしね。

 

さて今回のお題は、7/13に発売された、花王さんのメリットピュアンです。

新製品で無く、リニューアル品ですね。

 

過去のメリットピュアンの解析エントリーは以下です。

2015年

花王 メリット ピュアン モイスチャー 地肌クレンジング シャンプーの解析 前編2015.7.17追加

花王 メリット ピュアン モイスチャー 地肌クレンジング シャンプーの解析 後編2015.7.18追加

花王 メリット ピュアン モイスチャー 地肌クレンジング コンディショナーの解析2015.7.20追加

2017年

花王 メリットピュアン(2017) の解析1 シリーズ概要編2017.5.1追加

花王 メリットピュアン(2017) の解析2 シャンプー・コンディショナー製品概要編2017.5.5追加

花王 メリットピュアン(2017) の解析3 シャンプー解析編2017.5.8追加

花王 メリットピュアン(2017) の解析4 コンディショナー解析編2017.5.8追加

 

 

では、さっそく行ってみます。

 

外観

2017年発売の旧製品では、香り違いで3シリーズ構成だったが、新製品の2019年品では5シリーズに増えています

その理由は、、、ネタバレだけど書いてしまおう。

中身がみんな同じで増やすのが簡単だから(^_^;)

多分ですけど(^_^;)

香りとボトルデザインを変えて、5シリーズ作ってるだけなんですよ。

そりゃあ簡単だよね。

実は2017年の時も3シリーズだったが、それも中身が同じだったし。

初登場した2015年の時は2シリーズ構成で、その時も同じだったが、数が少ないため目立たなかっただけでした。

 

 

外観はこんな感じ。

 

 

参考として、前バージョン(2017年度製品)も上げておきます。

 

概要

ニュースリリースが出ています。

 

なりたい気分を表現した5クリエーターズコラボ「メリットPYUAN(ピュアン)」リニューアル

https://www.kao.com/jp/corporate/news/2019/20190624-001/

 

この内容を押さえていきましょう。

 

「PYUANシャンプー」は、洗うのに必要な成分を厳選した“ピュア泡クレンズ”を提案。サッと泡立つふわふわの泡で、落としにくい皮脂汚れもやわらかくし、ふわっと浮き上がらせることで、地肌の汚れやベタつきをしっかりとオフします。

 

前回のリニューアルと全く同じですね。問題なのは後半。

 

それぞれの気分を表現するパッケージおよび香りにラインアップを刷新いたします。パッケージデザインは、アーティスト・写真家・ファッションデザイナー・イラストレーター・ライフスタイルショップの5つのクリエーターとコラボレーション。香りは、新たになりたい気分を表現する香料を、香水の調香も手掛けるパフューマ―と共同開発しました。

 

パッケージと香りを外部とコラボすると。

それはいいのですが内容について全く書いていませんね。

 

コラボしたデザイナーは以下の方々です。

 

<アーティスト>Dream Ami、

<写真家>高橋ヨーコ、

<ファッションデザイナー>ツモリチサト、

<画家・イラストレーター>河井いづみ、

<ライフスタイルショップ>サロンアダムエロぺ

 

雑多すぎる感じです。

過去に化粧品デザインなどで実績があるわけでも無い。

なにより、この人達の意志がどの程度反映されたかも知るよしがないのも問題です。

 

商品特徴として以下の通りです。

 

シャンプー:洗うのに必要な成分を厳選“ピュア泡クレンズ”

サッと泡立つふわふわの泡で、地肌の汚れやベタつきをやさしくしっかりオフ。

●ノンシリコーン処方

●きしまない洗い上がり

●パール剤・着色料フリー

●地肌と髪と同じ弱酸性

 

コンディショナー:長持ちアロマ配合で、ふんわり香る

水分・汗を感じて、フレッシュな香りが生まれつづけます。

●みずみずしく軽やかな仕上がり

●着色料フリー

●地肌と髪と同じ弱酸性

 

シンプルでプレーンなクレンジングシャンプーと、コンディショナー。といったところです。

 

実はこれ、リニューアル前と全く変わってないです。

今回の2019年製品は、5シリーズあるけど香料とパッケージが違うだけで中身はおなじです、と上の方で書きましたが、実はそれだけではありません。

なんと、リニューアル前の製品(2017品)と較べても、中身が変わっていないのです(^_^;)

これはちょっと、、、萎えますよね。

ちなみに初登場した2015年から2017年品に変わったときは、コンセプトは同じでも、成分は結構変わっていたのですが。

 

メリットとエッセンシャルが毛髪ケア系シャンプーの性格を強めてしまったので、プレーンなシャンプーとしてのピュアンは、存在感を高めたはずなのですが、2年前と同じ内容でくるとはね(^_^;)

物としては悪くは無い製品なのですが、その、志(こころざし)が残念です。

 

@cosme評価

上記の表中に書きました。

 

 

CM

花王 PYUAN コラボ編 CM 中条あやみ

 

使用感など

シャンプーは、安定のサッパリ感ですね。それに過不足無い感じのコンディショナーを組み合わせています。

髪の髪の毛が長いとちょっと軋むかな、、とも思いますが、クレンジング(クレンズ)と表記してるんで、まあいいでしょう。

使った後の髪の滑らかさとか、落ち着き等は、やや欠けますが、好みの範囲とも思います。

 

先に書きましたが、メリットとエッセンシャルが蓬髪ケア系シャンプーの性格を強めてしまったので、たまにはさっぱり洗いたいと言うときに、なかなか貴重なシャンプーです。

 

今回のリニューアルでは、また「新しい、シンプル&プレーンなクレンジングシャンプー」を見せて欲しかったんですが。

2年も経つのに全く同じとは、残念です。

 

 

続きます。